15 / 26
💀浮気相手・part2💀
しおりを挟む“初めて”はとても痛かったけど、アルビスさまがとても優しくしてくれたから幸せだった。
たくさん口付けをして、たくさん子種を注いでもらって…アルビスさまも、わたしとの赤ちゃんが欲しいんだって嬉しくなる。
だってお友達が『子種を中に出したら妊娠するのよ』って言ってたから。
たくさん中に出したということは、子供を作りたいということでしょ?
「レイラ、これ飲んで」
「これなぁに?」
「避妊薬」
可愛いピンク色の液体が入った小瓶を渡されて、今すぐ飲むように言われた。
どうして?
赤ちゃんが欲しかったんじゃないの?
「俺もやる前に飲んだけど、お互いに飲んだ方が安心出来るだろ?」
「え………アルビスさまは…」
わたしとの赤ちゃんは欲しくないの?と言いかけ慌てて口を閉じた。
だってお友達がこうも言っていたから。
婚約者や奥さんがいる人を好きになったら、大人しくいい子にしていなくちゃダメって。
面倒に思われたら捨てられちゃうって。
「どうした?」
でも…婚約者や奥さんから奪えた子もいる。
たくさん泣いたし、辛い思いもいっぱいしたって言ってたけど…今はお腹に赤ちゃんもいてとても幸せそうだった。
「レイラ?どうした?」
「……アルビスさま…もっと口付けして…」
「レイラは甘えん坊だな。ほら、俺が飲ませてやるから寄越しな」
わたしならアンジェリカ様に出来ないこともしてあげられる。
口付けも性交も…子種を飲むことも。
だからアルビスさま、わたしを愛して。
もっともっと頑張るから。
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
「貴女、少し遊びすぎじゃなくて?」
家にいるのは好きじゃない。
お父さまが新しく結婚した継母がうるさいから。
「侍女から聞いているのよ、貴女が良くない人達と交流を持っていると」
「……きちんとしたおうちの人だもん」
「だとしても、婚約者でもない人と不純な行為をしていいという道理はないのよ」
継母だってお父さまとしているくせに。
だから弟や妹が生まれたんでしょう?
今だってお腹は大きくて…それなのに夜になればお父さまとそういうことをしてる。
どうしてわたしがしちゃダメなの?
「まったく…レイラにはまだ早いとか言って閨教育をさせなかったあの人が悪いのよ。子供でも出来たらどうするつもり?」
「……きちんと薬を飲んでるわ」
「それだって絶対ではないの。お相手は侯爵家のご子息でしょう?素晴らしい婚約者もいると言うじゃない。貴女と結婚なんて出来ないわよ?」
そんなことない。
アルビスさまは約束してくれた。
とりあえずアンジェリカ様とは結婚するけど、そのあとでわたしともしてくれるって。
アンジェリカ様と赤ちゃんを作るけど、わたしとも作ってくれるって。
「…愛してるって言ってくれた」
「閨での睦言を真に受けて…そんなもの、幾らだって言えるわ」
違う…アルビスさまは本気で言ってくれてる。
わたしのことを愛してる、可愛いってたくさん言ってくれて、たくさん抱いてくれるの。
「いい加減、よく考えなさい。下手をすれば多額の慰謝料を支払うことになるのよ?そうなればこの家は終わり、路頭に迷うことになるわ」
嘘ばっかり。
うちにはお金が沢山あるじゃない。
だからそんなに豪華なドレスを着て、何人も子供を作ってるんでしょう?
それに…アンジェリカ様が悪いのよ。
アルビスさまの相手をせず、寂しい思いをさせているんだから。
「分かった?もうあの人達とお付き合いするのはやめるのよ。貴女が困らないように、婚約者を探してもいるのだから」
「勝手に決めないで!!」
「待ちなさい!!レイラ!!」
婚約者なんていらない。
わたしはアルビスさまと結婚するの。
アンジェリカ様のあとになるけど、赤ちゃんも作るしアルビスさまと暮らすの。
アルビスさま……
早くアンジェリカ様と結婚して。
そしてわたしとも。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,918
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる