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2・戻る記憶と痛み
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「リア……」
寝台に横たわるアドリアーナの傍について、手を握り見守っている母サンドラは、自身の目が赤く腫れていることは厭わずに愛娘の心配だけに心と視線を向け続けている。
ジョシュアとの遠出から戻ってきたかと思えば娘は心痛から眠りに落ちており、眦が痛々しく赤く腫れていることに強い憤りを覚えた。
無論、その矛先はジョシュア。
永遠の愛を誓ったせいだと聞いて、それに対して娘が放った言葉をそっくりそのままサンドラもぶつけてしまいたくなった。
娘を溺愛する夫がその場にいたならば、きっと殴りかかっていたかもしれない。そう考えると、むしろ居て欲しかったとさえ思ってしまう。
控えていた騎士に命じて娘を奪うようにして引き受け、本人が望まない限り結婚式までは会わせるつもりがないと告げた。
反論しようとしたジョシュアを不敬覚悟で追い返し、すぐにアドリアーナを自室へと運んで今に至るが…目を覚ます様子はない。
かつても心を痛め、長く眠り続けていた事が思い出されて不安が過る。
「リア……本当はどうしたい?」
粉々にされた心を抱えたまま、貴族令嬢としての務めだからと王族になることを決めた娘。
誰からも憧れられる王子様との結婚出来るなんて私は幸せ者ですね…と微笑んだ娘。
政略的な婚姻を結ばなくてはならない殿下がお痛わしいです…と眉を下げた娘。
それらの姿がサンドラの脳裏を過り、収まっていた涙が再びこぼれ落ちる。
「リア…アドリアーナ……私の可愛い娘……」
三年前までは健康的で動き回るのが好きだった娘のはずが、この二年ですっかり儚げな印象の少女になってしまった。
王家からの婚約打診も、家の事を思ってなら承諾などしなくていい…そう幾度となく話したが、娘は柔らかく微笑むだけ。
いっそ国外にでも出てしまおうか…そう家族で話し合ったことも一度や二度ではない。
けれど王太子と過ごす娘は楽しそうに笑い、妃にと乞われる自分は幸せ者なのだと微笑む姿に、もしかしたら…と期待もしていた。
かつて過ちを冒した王太子も、恐らく本気で心を入れ換えているのだとは思う……思うが…
「……………ァ……」
未だ眠り続けている娘の口から小さくこぼれたのは、かつて娘が良く呼んでいた名前。
ツゥ……と流れる涙を冷たいタオルで拭い、目が覚めた時の為に心を落ち着けられるように…と、色とりどりの花が咲き誇る庭へと足を向けた。
******
『愛してるよ、リアナ』
脳裏に突如鳴り響いた声に胸が激しく痛み、アドリアーナは大粒の涙を流しながら目を覚ました。
「……リア…ナ……」
今まで靄がかかっていたような気持ちがスッキリとし…同時に深い悲しみが襲いかかる。
幼い頃から愛してやまなかった相手が、いつの間にか自分ではない女性を見つめていたこと…ひどく愛しそうに腕の中に囲っていたこと…ひどく甘い声で愛を囁いていたこと…それら全てが鮮明な記憶として蘇り、こぼれ落ちる涙を止めることが出来ない。
「………シ…ァ……」
三年ぶりに口にした名前は、自分だけが呼ぶことを許されていたもの。
その名を呼んでいたシルバーブロンドの女性。
ウェーブがかった自分のものとは違い、真っ直ぐで艶々としたその髪を、愛しそうに指で梳いていた婚約者の姿。
決して太っているわけではないが、肉付きも良く無駄に胸を膨らませている自分とは違い、スラリとした体を抱き込む婚約者の姿。
幸せそうに見つめ合い、ほんのり赤く色付いている耳元で愛を囁く婚約者の姿。
それら全てが甦る。
「………わたしじゃ…なぃ…」
王族との結婚だから、小説のように愛し愛される関係ではないかもしれないと覚悟はしていた。
けれど自分は彼を深く愛していたし、その気持ちをいつだって受け止めてくれていたから…もしかしたらと期待してしまった。
優しく『リアーナ』と呼ばれるたび、嬉しくて幸せでくすぐったくて…だけど違った。
『リアナ…君を愛してる』
そう言って目を細め、優しく耳に触れ、何度も唇を重ねる様子に苦しくなって、そこから意識がプツリと途切れ…気付けば三年が経ってしまっていたことに、アドリアーナは体を震わせる。
きっとあの場で自分は倒れてしまい、騒ぎになってしまったのではないか…そんな不安と、その後ふたりがどうなったのかが気になって、言い様のない恐怖が襲いかかってきた。
「…どうして……」
湖のほとりで片膝をついた姿を思い出し、止まりかけた涙が再び流れ落ちる。
あの場所は、婚約者がリアナと呼ばれていた女性を伴い足繁く通っていた場所…王族以外の立ち入りは許されず、認められるのはその婚約者まで。
そこに彼は幾度となく彼女を伴った。
それはつまり実質的な相手なのだとされる。
自分はお飾りの妃…彼女が本当の妻…いつからかそう噂されるようになり、それでも好きな気持ちは諦めがつかなくて耐えてきた。
けれど彼はどんな気持ちで結婚式を迎えるのだろう…どんな気持ちで誓いを口にし、口付けをするのだろうか…自分と子は儲けるつもりなのか…そんな事をいくつも考え、押し寄せる不安と苛立ちに心はどんどん疲弊していった。
やがて王宮の客間にふたりで出入りする姿が何度も目撃されるようになり、すでにそういった関係なのだと話も広がり…自害を試みようともした。
『いつになったら抱いてくれるの?』
あの日…プツリと意識が途切れたあの日、彼女は彼に猫のようにしなだれかかりながらそう言っていたから、体を繋げてはいなかったはず…けれどその後は分からない。
目覚めた時、自分に婚約者がいた記憶がなくなっていて…その半年後に婚約の申し込みを受け…かつて婚約していたことなど忘れていたから、王子様と結婚できるなんてと喜んで受け入れた。
だけど時折心が痛んで…けれどその理由が分からなくて不安が募り、本当に自分でいいのかと考えるようになり…伴侶と決めた相手しか伴わないという虹の湖に行きたいと強請ってみた。
この日がいいと強請った日は…今にして思えば、ふたりの逢瀬と口付けを目撃した日。
愛している…君が好きだ…そう何度も囁いては抱き締めながらしていた深い口付けを、記憶が戻った今は鮮明に思い出せてしまう。
『今はまだ…もう少し待ってて』
そうだ…と思い出す。
抱いて欲しいと強請る彼女に、彼は困ったように笑みを浮かべて優しく口付けそう答えていた。
『結婚式が済んで、君を迎える準備が整ったら…その時は思う存分抱かせてもらう』
そう言って彼女に向けられる熱い視線と触れる手付きは、自分に対して向けられたことのないもので…それらも心を打ち砕いていった。
細く折れそうな腰を抱き寄せ、今にも事に及びそうな口付けなど…自分とはしたことがない。
何もかもが自分ではなかった。
公務や執務を行う妃としては求められていたのだろうが、女性として求めたのは彼女。
それが事実なのだと指し示す記憶が、ドロドロとした感情となって溢れ出す。
「……ど……して……」
どれだけの傷を負っても、どれだけ打ち砕かれても、粉々になった心に宿る気持ちを捨てきることが出来ない。
「…………シア…」
悲しみと寂しさと苛立ちに心を占められながら、窓の向こうに見える真っ暗な空を見つめた。
寝台に横たわるアドリアーナの傍について、手を握り見守っている母サンドラは、自身の目が赤く腫れていることは厭わずに愛娘の心配だけに心と視線を向け続けている。
ジョシュアとの遠出から戻ってきたかと思えば娘は心痛から眠りに落ちており、眦が痛々しく赤く腫れていることに強い憤りを覚えた。
無論、その矛先はジョシュア。
永遠の愛を誓ったせいだと聞いて、それに対して娘が放った言葉をそっくりそのままサンドラもぶつけてしまいたくなった。
娘を溺愛する夫がその場にいたならば、きっと殴りかかっていたかもしれない。そう考えると、むしろ居て欲しかったとさえ思ってしまう。
控えていた騎士に命じて娘を奪うようにして引き受け、本人が望まない限り結婚式までは会わせるつもりがないと告げた。
反論しようとしたジョシュアを不敬覚悟で追い返し、すぐにアドリアーナを自室へと運んで今に至るが…目を覚ます様子はない。
かつても心を痛め、長く眠り続けていた事が思い出されて不安が過る。
「リア……本当はどうしたい?」
粉々にされた心を抱えたまま、貴族令嬢としての務めだからと王族になることを決めた娘。
誰からも憧れられる王子様との結婚出来るなんて私は幸せ者ですね…と微笑んだ娘。
政略的な婚姻を結ばなくてはならない殿下がお痛わしいです…と眉を下げた娘。
それらの姿がサンドラの脳裏を過り、収まっていた涙が再びこぼれ落ちる。
「リア…アドリアーナ……私の可愛い娘……」
三年前までは健康的で動き回るのが好きだった娘のはずが、この二年ですっかり儚げな印象の少女になってしまった。
王家からの婚約打診も、家の事を思ってなら承諾などしなくていい…そう幾度となく話したが、娘は柔らかく微笑むだけ。
いっそ国外にでも出てしまおうか…そう家族で話し合ったことも一度や二度ではない。
けれど王太子と過ごす娘は楽しそうに笑い、妃にと乞われる自分は幸せ者なのだと微笑む姿に、もしかしたら…と期待もしていた。
かつて過ちを冒した王太子も、恐らく本気で心を入れ換えているのだとは思う……思うが…
「……………ァ……」
未だ眠り続けている娘の口から小さくこぼれたのは、かつて娘が良く呼んでいた名前。
ツゥ……と流れる涙を冷たいタオルで拭い、目が覚めた時の為に心を落ち着けられるように…と、色とりどりの花が咲き誇る庭へと足を向けた。
******
『愛してるよ、リアナ』
脳裏に突如鳴り響いた声に胸が激しく痛み、アドリアーナは大粒の涙を流しながら目を覚ました。
「……リア…ナ……」
今まで靄がかかっていたような気持ちがスッキリとし…同時に深い悲しみが襲いかかる。
幼い頃から愛してやまなかった相手が、いつの間にか自分ではない女性を見つめていたこと…ひどく愛しそうに腕の中に囲っていたこと…ひどく甘い声で愛を囁いていたこと…それら全てが鮮明な記憶として蘇り、こぼれ落ちる涙を止めることが出来ない。
「………シ…ァ……」
三年ぶりに口にした名前は、自分だけが呼ぶことを許されていたもの。
その名を呼んでいたシルバーブロンドの女性。
ウェーブがかった自分のものとは違い、真っ直ぐで艶々としたその髪を、愛しそうに指で梳いていた婚約者の姿。
決して太っているわけではないが、肉付きも良く無駄に胸を膨らませている自分とは違い、スラリとした体を抱き込む婚約者の姿。
幸せそうに見つめ合い、ほんのり赤く色付いている耳元で愛を囁く婚約者の姿。
それら全てが甦る。
「………わたしじゃ…なぃ…」
王族との結婚だから、小説のように愛し愛される関係ではないかもしれないと覚悟はしていた。
けれど自分は彼を深く愛していたし、その気持ちをいつだって受け止めてくれていたから…もしかしたらと期待してしまった。
優しく『リアーナ』と呼ばれるたび、嬉しくて幸せでくすぐったくて…だけど違った。
『リアナ…君を愛してる』
そう言って目を細め、優しく耳に触れ、何度も唇を重ねる様子に苦しくなって、そこから意識がプツリと途切れ…気付けば三年が経ってしまっていたことに、アドリアーナは体を震わせる。
きっとあの場で自分は倒れてしまい、騒ぎになってしまったのではないか…そんな不安と、その後ふたりがどうなったのかが気になって、言い様のない恐怖が襲いかかってきた。
「…どうして……」
湖のほとりで片膝をついた姿を思い出し、止まりかけた涙が再び流れ落ちる。
あの場所は、婚約者がリアナと呼ばれていた女性を伴い足繁く通っていた場所…王族以外の立ち入りは許されず、認められるのはその婚約者まで。
そこに彼は幾度となく彼女を伴った。
それはつまり実質的な相手なのだとされる。
自分はお飾りの妃…彼女が本当の妻…いつからかそう噂されるようになり、それでも好きな気持ちは諦めがつかなくて耐えてきた。
けれど彼はどんな気持ちで結婚式を迎えるのだろう…どんな気持ちで誓いを口にし、口付けをするのだろうか…自分と子は儲けるつもりなのか…そんな事をいくつも考え、押し寄せる不安と苛立ちに心はどんどん疲弊していった。
やがて王宮の客間にふたりで出入りする姿が何度も目撃されるようになり、すでにそういった関係なのだと話も広がり…自害を試みようともした。
『いつになったら抱いてくれるの?』
あの日…プツリと意識が途切れたあの日、彼女は彼に猫のようにしなだれかかりながらそう言っていたから、体を繋げてはいなかったはず…けれどその後は分からない。
目覚めた時、自分に婚約者がいた記憶がなくなっていて…その半年後に婚約の申し込みを受け…かつて婚約していたことなど忘れていたから、王子様と結婚できるなんてと喜んで受け入れた。
だけど時折心が痛んで…けれどその理由が分からなくて不安が募り、本当に自分でいいのかと考えるようになり…伴侶と決めた相手しか伴わないという虹の湖に行きたいと強請ってみた。
この日がいいと強請った日は…今にして思えば、ふたりの逢瀬と口付けを目撃した日。
愛している…君が好きだ…そう何度も囁いては抱き締めながらしていた深い口付けを、記憶が戻った今は鮮明に思い出せてしまう。
『今はまだ…もう少し待ってて』
そうだ…と思い出す。
抱いて欲しいと強請る彼女に、彼は困ったように笑みを浮かべて優しく口付けそう答えていた。
『結婚式が済んで、君を迎える準備が整ったら…その時は思う存分抱かせてもらう』
そう言って彼女に向けられる熱い視線と触れる手付きは、自分に対して向けられたことのないもので…それらも心を打ち砕いていった。
細く折れそうな腰を抱き寄せ、今にも事に及びそうな口付けなど…自分とはしたことがない。
何もかもが自分ではなかった。
公務や執務を行う妃としては求められていたのだろうが、女性として求めたのは彼女。
それが事実なのだと指し示す記憶が、ドロドロとした感情となって溢れ出す。
「……ど……して……」
どれだけの傷を負っても、どれだけ打ち砕かれても、粉々になった心に宿る気持ちを捨てきることが出来ない。
「…………シア…」
悲しみと寂しさと苛立ちに心を占められながら、窓の向こうに見える真っ暗な空を見つめた。
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