10 / 27
【番外編】公爵令嬢の憂鬱 3
しおりを挟む
すったもんだの婚約までを思い返していたら、マクローラン様の訪れが侍女から知らされた。
現在、次期公爵補佐となるべく、お父様と執事から業務や執務について引き継ぎを兼ねた勉強会なるものが定期的に行われている。
「マクローラン様!」
玄関ホールでソワソワしながら待っていると、やがて見えた姿に嬉しくなって飛び付いた。
「エマ…今日も可愛いね」
マクローラン様は、飛び付いた事を咎めるように困った顔をして…でもすぐに優しい言葉をかけてくれた。にやけてしまう。
「甘やかすな」
「公爵、本日も宜しくお願い致します」
「お父様、心外です。外ではきちんと淑女をしておりますわよ。ご存知でしょう?」
マクローラン様の腕にベッタリと絡まってそう言ったら、「ぐぬぬ」と小さく唸って引き剥がされてしまい、マクローラン様は執務室に連れていかれてしまった。
「あらあら、エディったら焼きもち妬いて仕方ないわね。じゃぁ、お母様とお茶でもしましょう」
「……はぁい」
「今日のお茶は美容にとてもいいと評判なのよ」
「まぁ!さすがお母様ですわ!」
三十代後半…もうすぐ四十になるお母様は、とてもそうは見えない美貌で、お肌はツヤツヤぷるぷるだし、胸は大きくて腰は細い。お尻はツンと上を向いていて、ドレスはどれも体のラインがはっきりと分かるものばかり…お父様の趣味らしい。
いつも『マクローランにくっつきすぎだ!』と怒るけれど、そう言いながらもお母様の腰をガッチリ抱いているから説得力はないし、お母様の下着もお父様の趣味で選んで購入しているのも知っているから、むしろ私はお父様の血を強く引いているのでは?と思っている。
「そろそろ、結婚式の準備に本腰を入れないといけないわね」
外交官としても忙しいマクローラン様は、来週から半年弱ほど国外視察に出向く。これは私との婚約がなされる前に決まっていたことで、もう結婚しないつもりでいたから希望したらしい。
「マクローラン様が戻られたらすぐに結婚式よ、行かれる前にしっかりと決めましょうね」
「はいっ!」
半年も離れるのは寂しいけれど、今までとは違う婚約者という立場があるから安心できる。
「でも、帰ってきたらきたでまた忙しいんでしょう?お父様にお願いしてみたら?」
「マクローラン様が望まれていることだから構いません。お仕事が楽しいなんて素晴らしいわ。いつかマクローラン様お薦めの国へ行ってみようとも話しているんです」
「あら、素敵ね」
* * * * * *
「マクローラン様…」
視察へと出立して五ヶ月。そろそろ戻ってくるし、結婚式ももうすぐだけど…覚悟していた以上に会えない事が寂しくて、日々届けられるお手紙を何度も何度も読み返す。
「お嬢様、お客様がいらしているんですが…」
「お客様?私に?」
「はい…あの……まだ敷地内へご案内はしていないのですが、ご判断頂こうかと思いまして」
「え?」
侍女の言葉の意味が分からず詳しく聞けば、元貴族だという平民の女性がひとりで門扉まで来ており、私に話があると騒いでいるらしい。
「旦那様は王宮へ出向いておりますし、奥さまは夫人会へと出ていらっしゃいます」
「そうね…その方、お名前は?」
「メリルリード…元の家名はトンプソンだと申しております」
その名に思わず息が止まるかと思った。
メリルリード・トンプソン…嘗てマクローラン様の婚約者だった人で、裏切った人。そんな人が私になんの用だというの?
「お帰り頂きますか?」
「……いえ、構わないわ。ご案内して」
何が目的なのか知らないけれど、大体の見当はつく。どうせマクローラン様の事だろう。
* * * * * *
こんな人だったっけ?
と思うほど、かつてマクローラン様と並んでいた頃とは別人に見える元婚約者メリルリードさん。
お茶を飲む仕草には貴族令嬢として施された教育が垣間見えるけれど…装いはすっかり平民で、お肌は荒れているし、髪はパサついている。
「それで?どのようなご用件ですの?」
昔取った杵柄よろしく音を立てずにカップをソーサーに置いたメリルリードさんは、私に視線を移して……睨んでいる。は?なぜ?
「あなた……マーク以外にいるんでしょう?」
一瞬、意味が分からなかった。でもすぐにある事を思い出して、普段なら…貴族相手ならしない溜め息をわざとらしく吐いた。
「あぁ…あなたもくだらない噂をお聞きになったのね?バカバカしい」
数年前から、ひとつの物語を元にあらぬ誤解と疑いをかけられている。
【微笑みの薔薇と騎士】
どこぞの王家で起きた出来事を元に作られた物語で、その登場人物に勝手に宛がわれ、あろうことか幼馴染みふたりとの三角関係なのだと疑われ、しかも実は私とクリスティアーノが相思相愛で、それをプレッツェルが邪魔しているとか…とんだ茶番である。
ある事情から表情を封じているだけで、そもそもプレッツェルとクリスティアーノはうざったいほどに愛し合っているというのに。
その話題が夜会などで出されるたび、あとでネチネチネチネチ…プレッツェルに嫌味を言われるんだから、たまったもんじゃないわ!
「噂が出るということは、それなりの行動や態度をしたってことでしょ?」
「勝手な憶測で勝手に騒いでいるだけだわ」
「あなたなんかにマークは渡せないわ。マークを返して!!マークは私のものよ!」
なんなんだろう、この人は。
勝手に浮気して、勝手に浮気相手と子供を作ったのは自分じゃないか。バカらしい。
「あなたに言われる筋合いはありませんわ。それに、先程からマークマークと呼んでいらっしゃるけど…あなたの方こそ何様なんですの?マクローラン様は侯爵家次男であり、次期公爵の婿殿となるお方です。立場を弁えなさい」
「…っ……私はマークと愛し合っているわ」
「たとえ過去にそういった事が一ミリでもあったとして、今は私の婚約者です」
婚約してから、元婚約者との関係を聞いた。家同士が携わる業務提携を確実に強化するため結ばれた婚約で、異性としての愛情はなかったけれど婚約者として誠実な対応をしていた…と。
まぁ、婚約者としてもっと距離を縮めたいと何度も迫られ、結婚するまではと避けるように外交に逃げたらしいですけどね。それって誠実ですの?マクローラン様が言うんだから誠実ですわね。
つまりは女性として愛してはいなかった。
マクローラン様はそうキッパリ仰いました。
「過去じゃないわ」
「ありえません」
「っ、ふんっ…あなた、知らないのね?私は今もマークと何度も会っているのよ?それに…」
明らかに嘘だと思う話を始めたメリルリードさんは、言葉を途切れさせてお腹を撫でております。あぁ、そうくるんですね。どうしましょう?
「マークとの赤ちゃんがいるの。あなたとの婚約をやめて、私とやり直したいからって…子供が出来れば話も早いからって言って…」
私は何も言いません。暫く彼女の茶番劇でも楽しむことにして、お茶のお代わりを頂きました。最近、やることと言えば結婚式の準備だけで少し退屈しておりましたので、丁度いいわ。
「あなた、マークともうしたの?彼ってば普段は優しいのに…そういう時だけは激しいのよね。そんなところも好きだからいいんだけど」
なんだろ、もっと山場はないのかしら。あ、このお菓子美味しい。料理長が新しいレシピ本を買ってから珍しいものが多く並ぶようになって、食事もお茶の時間も楽しみなのよね。
「とにかく、私とマークは愛し合っているし子供まで作っているの。あなたはさっさと婚約を解消するしかないのよ、残念ね」
「……つまらなかったわね」
「は?」
「いえ、こちらの話。ところでお腹のお子さんは何ヵ月になりますの?見たところ…あまり大きいようには思えませんが」
もっと面白い山場でも待っていると思っていたのに、終始つまらなくてガッカリ。とりあえず暇潰しに話に乗ってあげよう。
「大きさは人それぞれでしょ。それに、お腹の子は三ヶ月に入ったばかりだからまだ大きくなくて当たり前よ」
「へぇ…三ヶ月なんですね」
「まぁ、あなたがどうしてもマークと結婚したいと言うなら考えてあげなくもないわ。そうね、子供の養育費を前払いで一括してくれればそれで構わないわ。いい条件でしょ?」
「そうですね」
ニッコリと微笑んでやれば、してやったりと言う顔をしてニタニタしている。たった数年で、貴族令嬢としての嗜みと武器でもある表情筋調整を忘れてしまったのかしら。
「でも、お子様の養育費だなんてそんな大金…私の一存ではすぐにご用意出来ませんわ。ですがマクローラン様の血を引く大切なお子様、不自由なく暮らせるよう私からも両親に相談して、必ずご用意させて頂きます」
「話が早くて助かるわ」
「ご用意は…そうですね、一週間後はいかがですか?それなら問題なくお渡しできます」
「いいわよ」
「それでは、一週間後にまたお越しください。くれぐれもお体にお気をつけくださいまし」
さて。色々準備しなくっちゃ♪♪♪
現在、次期公爵補佐となるべく、お父様と執事から業務や執務について引き継ぎを兼ねた勉強会なるものが定期的に行われている。
「マクローラン様!」
玄関ホールでソワソワしながら待っていると、やがて見えた姿に嬉しくなって飛び付いた。
「エマ…今日も可愛いね」
マクローラン様は、飛び付いた事を咎めるように困った顔をして…でもすぐに優しい言葉をかけてくれた。にやけてしまう。
「甘やかすな」
「公爵、本日も宜しくお願い致します」
「お父様、心外です。外ではきちんと淑女をしておりますわよ。ご存知でしょう?」
マクローラン様の腕にベッタリと絡まってそう言ったら、「ぐぬぬ」と小さく唸って引き剥がされてしまい、マクローラン様は執務室に連れていかれてしまった。
「あらあら、エディったら焼きもち妬いて仕方ないわね。じゃぁ、お母様とお茶でもしましょう」
「……はぁい」
「今日のお茶は美容にとてもいいと評判なのよ」
「まぁ!さすがお母様ですわ!」
三十代後半…もうすぐ四十になるお母様は、とてもそうは見えない美貌で、お肌はツヤツヤぷるぷるだし、胸は大きくて腰は細い。お尻はツンと上を向いていて、ドレスはどれも体のラインがはっきりと分かるものばかり…お父様の趣味らしい。
いつも『マクローランにくっつきすぎだ!』と怒るけれど、そう言いながらもお母様の腰をガッチリ抱いているから説得力はないし、お母様の下着もお父様の趣味で選んで購入しているのも知っているから、むしろ私はお父様の血を強く引いているのでは?と思っている。
「そろそろ、結婚式の準備に本腰を入れないといけないわね」
外交官としても忙しいマクローラン様は、来週から半年弱ほど国外視察に出向く。これは私との婚約がなされる前に決まっていたことで、もう結婚しないつもりでいたから希望したらしい。
「マクローラン様が戻られたらすぐに結婚式よ、行かれる前にしっかりと決めましょうね」
「はいっ!」
半年も離れるのは寂しいけれど、今までとは違う婚約者という立場があるから安心できる。
「でも、帰ってきたらきたでまた忙しいんでしょう?お父様にお願いしてみたら?」
「マクローラン様が望まれていることだから構いません。お仕事が楽しいなんて素晴らしいわ。いつかマクローラン様お薦めの国へ行ってみようとも話しているんです」
「あら、素敵ね」
* * * * * *
「マクローラン様…」
視察へと出立して五ヶ月。そろそろ戻ってくるし、結婚式ももうすぐだけど…覚悟していた以上に会えない事が寂しくて、日々届けられるお手紙を何度も何度も読み返す。
「お嬢様、お客様がいらしているんですが…」
「お客様?私に?」
「はい…あの……まだ敷地内へご案内はしていないのですが、ご判断頂こうかと思いまして」
「え?」
侍女の言葉の意味が分からず詳しく聞けば、元貴族だという平民の女性がひとりで門扉まで来ており、私に話があると騒いでいるらしい。
「旦那様は王宮へ出向いておりますし、奥さまは夫人会へと出ていらっしゃいます」
「そうね…その方、お名前は?」
「メリルリード…元の家名はトンプソンだと申しております」
その名に思わず息が止まるかと思った。
メリルリード・トンプソン…嘗てマクローラン様の婚約者だった人で、裏切った人。そんな人が私になんの用だというの?
「お帰り頂きますか?」
「……いえ、構わないわ。ご案内して」
何が目的なのか知らないけれど、大体の見当はつく。どうせマクローラン様の事だろう。
* * * * * *
こんな人だったっけ?
と思うほど、かつてマクローラン様と並んでいた頃とは別人に見える元婚約者メリルリードさん。
お茶を飲む仕草には貴族令嬢として施された教育が垣間見えるけれど…装いはすっかり平民で、お肌は荒れているし、髪はパサついている。
「それで?どのようなご用件ですの?」
昔取った杵柄よろしく音を立てずにカップをソーサーに置いたメリルリードさんは、私に視線を移して……睨んでいる。は?なぜ?
「あなた……マーク以外にいるんでしょう?」
一瞬、意味が分からなかった。でもすぐにある事を思い出して、普段なら…貴族相手ならしない溜め息をわざとらしく吐いた。
「あぁ…あなたもくだらない噂をお聞きになったのね?バカバカしい」
数年前から、ひとつの物語を元にあらぬ誤解と疑いをかけられている。
【微笑みの薔薇と騎士】
どこぞの王家で起きた出来事を元に作られた物語で、その登場人物に勝手に宛がわれ、あろうことか幼馴染みふたりとの三角関係なのだと疑われ、しかも実は私とクリスティアーノが相思相愛で、それをプレッツェルが邪魔しているとか…とんだ茶番である。
ある事情から表情を封じているだけで、そもそもプレッツェルとクリスティアーノはうざったいほどに愛し合っているというのに。
その話題が夜会などで出されるたび、あとでネチネチネチネチ…プレッツェルに嫌味を言われるんだから、たまったもんじゃないわ!
「噂が出るということは、それなりの行動や態度をしたってことでしょ?」
「勝手な憶測で勝手に騒いでいるだけだわ」
「あなたなんかにマークは渡せないわ。マークを返して!!マークは私のものよ!」
なんなんだろう、この人は。
勝手に浮気して、勝手に浮気相手と子供を作ったのは自分じゃないか。バカらしい。
「あなたに言われる筋合いはありませんわ。それに、先程からマークマークと呼んでいらっしゃるけど…あなたの方こそ何様なんですの?マクローラン様は侯爵家次男であり、次期公爵の婿殿となるお方です。立場を弁えなさい」
「…っ……私はマークと愛し合っているわ」
「たとえ過去にそういった事が一ミリでもあったとして、今は私の婚約者です」
婚約してから、元婚約者との関係を聞いた。家同士が携わる業務提携を確実に強化するため結ばれた婚約で、異性としての愛情はなかったけれど婚約者として誠実な対応をしていた…と。
まぁ、婚約者としてもっと距離を縮めたいと何度も迫られ、結婚するまではと避けるように外交に逃げたらしいですけどね。それって誠実ですの?マクローラン様が言うんだから誠実ですわね。
つまりは女性として愛してはいなかった。
マクローラン様はそうキッパリ仰いました。
「過去じゃないわ」
「ありえません」
「っ、ふんっ…あなた、知らないのね?私は今もマークと何度も会っているのよ?それに…」
明らかに嘘だと思う話を始めたメリルリードさんは、言葉を途切れさせてお腹を撫でております。あぁ、そうくるんですね。どうしましょう?
「マークとの赤ちゃんがいるの。あなたとの婚約をやめて、私とやり直したいからって…子供が出来れば話も早いからって言って…」
私は何も言いません。暫く彼女の茶番劇でも楽しむことにして、お茶のお代わりを頂きました。最近、やることと言えば結婚式の準備だけで少し退屈しておりましたので、丁度いいわ。
「あなた、マークともうしたの?彼ってば普段は優しいのに…そういう時だけは激しいのよね。そんなところも好きだからいいんだけど」
なんだろ、もっと山場はないのかしら。あ、このお菓子美味しい。料理長が新しいレシピ本を買ってから珍しいものが多く並ぶようになって、食事もお茶の時間も楽しみなのよね。
「とにかく、私とマークは愛し合っているし子供まで作っているの。あなたはさっさと婚約を解消するしかないのよ、残念ね」
「……つまらなかったわね」
「は?」
「いえ、こちらの話。ところでお腹のお子さんは何ヵ月になりますの?見たところ…あまり大きいようには思えませんが」
もっと面白い山場でも待っていると思っていたのに、終始つまらなくてガッカリ。とりあえず暇潰しに話に乗ってあげよう。
「大きさは人それぞれでしょ。それに、お腹の子は三ヶ月に入ったばかりだからまだ大きくなくて当たり前よ」
「へぇ…三ヶ月なんですね」
「まぁ、あなたがどうしてもマークと結婚したいと言うなら考えてあげなくもないわ。そうね、子供の養育費を前払いで一括してくれればそれで構わないわ。いい条件でしょ?」
「そうですね」
ニッコリと微笑んでやれば、してやったりと言う顔をしてニタニタしている。たった数年で、貴族令嬢としての嗜みと武器でもある表情筋調整を忘れてしまったのかしら。
「でも、お子様の養育費だなんてそんな大金…私の一存ではすぐにご用意出来ませんわ。ですがマクローラン様の血を引く大切なお子様、不自由なく暮らせるよう私からも両親に相談して、必ずご用意させて頂きます」
「話が早くて助かるわ」
「ご用意は…そうですね、一週間後はいかがですか?それなら問題なくお渡しできます」
「いいわよ」
「それでは、一週間後にまたお越しください。くれぐれもお体にお気をつけくださいまし」
さて。色々準備しなくっちゃ♪♪♪
53
あなたにおすすめの小説
夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました
香木陽灯
恋愛
伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。
これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。
実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。
「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」
「自由……」
もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。
ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。
再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。
ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。
一方の元夫は、財政難に陥っていた。
「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」
元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。
「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」
※ふんわり設定です
能力持ちの若き夫人は、冷遇夫から去る
基本二度寝
恋愛
「婚姻は王命だ。私に愛されようなんて思うな」
若き宰相次官のボルスターは、薄い夜着を纏って寝台に腰掛けている今日妻になったばかりのクエッカに向かって言い放った。
実力でその立場までのし上がったボルスターには敵が多かった。
一目惚れをしたクエッカに想いを伝えたかったが、政敵から彼女がボルスターの弱点になる事を悟られるわけには行かない。
巻き込みたくない気持ちとそれでも一緒にいたいという欲望が鬩ぎ合っていた。
ボルスターは国王陛下に願い、その令嬢との婚姻を王命という形にしてもらうことで、彼女との婚姻はあくまで命令で、本意ではないという態度を取ることで、ボルスターはめでたく彼女を手中に収めた。
けれど。
「旦那様。お久しぶりです。離縁してください」
結婚から半年後に、ボルスターは離縁を突きつけられたのだった。
※復縁、元サヤ無しです。
※時系列と視点がコロコロゴロゴロ変わるのでタイトル入れました
※えろありです
※ボルスター主人公のつもりが、端役になってます(どうしてだ)
※タイトル変更→旧題:黒い結婚
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。10~15話前後の短編五編+番外編のお話です。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。 ※R7.10/13お気に入り登録700を超えておりました(泣)多大なる感謝を込めて一話お届けいたします。 *らがまふぃん活動三周年周年記念として、R7.10/30に一話お届けいたします。楽しく活動させていただき、ありがとうございます。 ※R7.12/8お気に入り登録800超えです!ありがとうございます(泣)一話書いてみましたので、ぜひ!
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
勘違い妻は騎士隊長に愛される。
更紗
恋愛
政略結婚後、退屈な毎日を送っていたレオノーラの前に現れた、旦那様の元カノ。
ああ なるほど、身分違いの恋で引き裂かれたから別れてくれと。よっしゃそんなら離婚して人生軌道修正いたしましょう!とばかりに勢い込んで旦那様に離縁を勧めてみたところ――
あれ?何か怒ってる?
私が一体何をした…っ!?なお話。
有り難い事に書籍化の運びとなりました。これもひとえに読んで下さった方々のお蔭です。本当に有難うございます。
※本編完結後、脇役キャラの外伝を連載しています。本編自体は終わっているので、その都度完結表示になっております。ご了承下さい。
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない
ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。
公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。
旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。
そんな私は旦那様に感謝しています。
無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。
そんな二人の日常を書いてみました。
お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m
無事完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる