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【番外編】公爵令嬢の憂鬱 5
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メリルリードさんが連れていかれて、気分を変えようと庭園でお茶をすることに。
お父様は相変わらずお母様にべったりなのに、私達がくっつくのはダメだと許してくれません。
解せないですわっ!!
「ところで、どうして最初から俺が視察で五ヶ月前からいないことを言わなかったの?」
「あら、だってそんなことを言ったら折角の茶番劇が終わってしまうではないですか」
「なるほどね…エマらしいよ」
若干の呆れを含んで、けれど仕方ないなと優しく頭を撫でてくれました。好きっ。
「それに、マクローラン様のお子様を騙って…それが一番許せません!マクローラン様の子を生むのは私だけですのよ!」
「うん、ありがとう」
へにゃ…としてしまったのが自分でも分かりました。そのくらい、マクローラン様がとても嬉しそうに微笑んでくれたんです。
「俺の子を沢山生んでくれる?」
「勿論ですわ!」
「まだ早いっ!!」
「あら、お父様。おりましたの?」
「ずっといるではないか!子供などまだ早い!!ダメだからな!!結婚するまで許さないぞ!」
分かっておりますわよ!それに…マクローラン様はどうやら積極的な女性はお嫌いなご様子。いいんですよ?マクローラン様が仰るなら、私はいくらでも我慢できます。でも…一足先に結婚した幼馴染みの惚気を聞いているから…羨ましくなる。
「エマ?」
つい俯いてしまって、心配したマクローラン様に顔を覗かれてしまった…格好いいわ。
「さて、私達は先に戻りましょう」
「ダメだ、ふたりきりには出来ん」
「あら…私をひとりで戻すおつもりですの?」
「ぐっ……戻ろう」
お母様に逆らうなど、ましてひとりにするなど出来ないお父様は、やはりガッチリと腰を抱いて屋敷へと戻っていきます。
「エマ?どうした?」
「あの…いえ、なんでもありませんわ」
ニコッと笑ったのに、むしろ疑われてマクローラン様の眉がぎゅっと寄りました。
「隠し事は嫌だな…なんでも言って欲しい」
「でも……」
「何か困りごと?それとも悩んでる?俺には解決できないこと?」
いえ、むしろ貴方様にしか解決出来ません!
「結婚式の準備、ほとんど任せきりにしてごめんね…大変だっただろう?」
「いえ!それはお母様と楽しく出来ました」
「ありがとう」
うぅ…好きです。繋がれた両手が熱くて、きっと汗もかいています…恥ずかしい、でも離したくない…むしろくっついてしまえばいい。
「じゃぁ、何に悩んでるの?」
「……引きませんか?嫌いませんか?やっぱり結婚しないとか言いませんか?」
「え?えっと…まず嫌うことはないし、結婚をやめるなんてことは絶対に言わない。引くかどうかは…正直分からないけど、エマの事ならなんでも理解していたいから受け止める」
ドキドキしてしまう。私の本音…ずっと考えてきたことを、本当に言っても大丈夫?
「ごめん、分からないとかダメだね。何を言われても大丈夫、絶対にエマと結婚する」
「本当に?」
「本当に。絶対にエマと結婚する」
うぅぅぅぅ…かっこよすぎる。
「あの…ね……」
「うん」
「あの……ね…」
いや待って!確かマクローラン様、さっき身体的接触はエスコートでしかしていなかったって言ってなかった!?てことは、普段からベタベタしていた時に困った顔をしてたのは…嫌だから本当に困っていたってこと!?なんてことなの!!!
「エマ?」
「あ、あの……私…えっと……その…」
「……可愛いなぁ…キスしたくなる」
「え?」
「え?」
ふたりしてキョトン……ですわ。え?今なんて?聞き間違いでなければ…キスしたくなる!?
「え……声に…出て……た?」
ブンブンと激しく首を縦に振ると、マクローラン様のお顔が瞬く間に赤くなってしまいました。
「いや…あの……なんかごめん…俺カッコ悪い」
「マクローラン様は素敵ですわ!」
「いや…うん、ありがとう」
「それに!……私も…その…したいです」
私もきっと真っ赤です。あまりの恥ずかしさに俯いてしまいます。でも、視線を感じて恐る恐る顔をあげましたら…マクローラン様の真剣なお顔がありました。
「エマ」
「……はい」
「さっきも応接室で言ったように、俺は元婚約者ともエスコート以外で接触をもったことはない。それこそ幼い頃に遡っても手すら繋いでいない」
「でも…一度、王宮でおふたりが腕を組んでいらしたのを見かけました」
「あぁ…あの時か。忙しいからと避けていたせいで王宮に押し掛けてきてね…既に浮気に気付いていたし、解消に向けて動いていたところだったんだけど…王宮をエスコートして歩かないと、泣き叫んであることないこと言ってやるって言われてね…仕方なく言う通りにした」
「……なんてことを…」
もっといたぶってから投獄させればよかった。お仕事が忙しいのも仕方ないし、そもそも避けられる理由は自分で蒔いた種ではないですか!
「これで相手するのも最後か…と思ったら、嬉しくて思わず笑ってしまったんだ。あとで周りから幸せそうだったぞなんて言われて、まさかそんな風に見られるだなんて驚いたくらいだよ」
「じゃぁ…その……」
「そんな相手が婚約者だったからかな。正直、女性に対して面倒だとか思ってたし…自分にそこまで欲があるとも思っていなくて…だけど……」
「……だけど…?」
「…三十にもなる男が何を言ってるんだと思うだろうけど…エマと過ごすようになって、初めてそういう欲があることに気付いた」
なななななななんですって!?
「しかも……結構強めに」
強めに!?
「そ、そ、それって…あの…いつも私がマクローラン様にくっついたり…したこと……」
「ドキドキして大変だった」
「マクローラン様!!」
「ちょっ、」
嬉しくて抱き着いてしまいました。でもいいですよね?いいんですよね?だって欲があるんでしょう?私にドキドキしてくれているんでしょう?
「……だからダメだって」
「そんなこと言うなら抱き締め返さないでくださいまし。今すぐ突き放してください」
「…………いやだ」
邪魔するお父様もいないから、ぎゅうっと抱き締め合って…幸せ。
「あと六日で結婚式ですわ」
「あぁ」
「初夜ですわ」
「……あぁ」
マクローラン様が一瞬ビクリとしました。あまりにも明け透けに言い過ぎたせいでしょうか…やはり自重せねばなりません。
「エマ…あの……言っておかないとならない事があるんだけど…その……引かない?」
「私がマクローラン様の事で引くなどありえませんわ。たとえ本当は女だったと言われても、絶対に結婚します」
「そっか…実は……ないんだ」
「え?……アレが…ですか?」
「違う!俺は男だ!そうじゃなくてっ…」
不安なのでしょう。抱き締める腕の力が強くなって苦しいくらいですが、マクローラン様の鼓動が伝わってきて心地いいです。
「……女なんて面倒だと思ってたし、仕事にばかりかまけてたから……経験がない…口付けも」
心臓が止まるかと思いました。けれど逆にドクリと大きく鼓動して、口から飛び出るかとも思いましたわ。それって……それって……
「……素敵」
「え?」
「マクローラン様が…未経験……」
あまりの衝撃的な事実に、抱き締めるマクローラン様が愛しくて愛しくてたまりません!!
「その…笑わない?三十にもなるのに…口付けのひとつも……経験してないとか…」
「どうしてですの!?嬉しく思うことはあれど、笑うことなど!ましてショックなど受けるはずもありませんわ!!」
抱擁を解いて全力でそう申し上げたら、なんとも言えないお顔をされております。
「いや……えっと…そう…なのか?」
「当たり前です!なんて素敵なんでしょう!」
「……素敵…?」
「私、憧れてましたの。口付けも初夜も、お互い初めてっていいな…って。プレッツェル達を見てると、益々その思いが大きくなっていって…でもマクローラン様は一回り上ですし、諦めていたんです、それこそ勝手にショックを受けました」
そう、ショックだった。私以外の女性と既に経験されているはず、それこそ婚約者とそういった行為をしていてもおかしくない…と。
だって数ヵ月前に破談となったんですもの、そうなる方も多いと聞きますし…ね。
さっきまでは困ったお顔をされていたのに、今は安心されたお顔をされているわ。
無性に触れたくなって…頬に手を伸ばしたら、マクローラン様の大きな手が重なりました。
「私…マクローラン様のお顔も好きなんです。それこそ一目惚れはお顔と…お体付きです」
「それならこの顔に生まれて良かった。体も鍛えていた甲斐がある」
「綺麗な髪色で…素敵な瞳の色をしていて…マクローラン様を造る全てが好きです」
「俺もエマの全てが好きだよ」
「だから…他の女性が私のまだ知らないマクローラン様を知っていると思うと…ショックでした」
「男として恥ずかしいと思ってたけど、誰とも経験しなくて良かったと思ってる」
「今、本当は物凄くキスしたいです」
「うん、俺もしたい」
「初夜も楽しみだし、もっともっとマクローラン様とくっついていたいし、お父様達みたいに常にイチャイチャしたいと思ってます」
「俺もそうしたいと思ってる」
「本当に?もっと節度をもてとか…くっつきすぎとか…そう思っていませんか?無理はさせたくないの、ちゃんと言って欲しい」
上官の娘相手だからとか、婿の立場だとか、そんなことで無理はさせたくない。
「じゃぁ、本音言うね」
「…っ、はい」
「エマと婚約してから、クリスやプレルの関係性が羨ましいと思ってた。周りからしたら口から砂糖が出そうなほどだけど、自分とエマに置き換えたらそうありたいって。特に…その…結婚してからのクリスが話す内容は…聞いたあと、ちょっとエマに遇うのを躊躇うほどで…」
「どうして?」
「いや…何て言うか…刺激的な事を明け透けに言うから…それもエマに置き換えちゃって…抑えきれなくなりそうで…」
もう!もう!なんて事なの!!あのふたりの事を羨ましいと思っていたなんて!!
「マクローラン様」
「はい」
「たくさんイチャイチャしましょうね」
「え、うん」
「たくさん子供作りましょうね」
「うん」
「大好きっ!!」
半年ぶりの再会は元婚約者まで登場するオプション付きでしたが、ある意味で役に立ってくれたのかもしれません。
さぁ、来週は結婚式ですわ!!
お父様は相変わらずお母様にべったりなのに、私達がくっつくのはダメだと許してくれません。
解せないですわっ!!
「ところで、どうして最初から俺が視察で五ヶ月前からいないことを言わなかったの?」
「あら、だってそんなことを言ったら折角の茶番劇が終わってしまうではないですか」
「なるほどね…エマらしいよ」
若干の呆れを含んで、けれど仕方ないなと優しく頭を撫でてくれました。好きっ。
「それに、マクローラン様のお子様を騙って…それが一番許せません!マクローラン様の子を生むのは私だけですのよ!」
「うん、ありがとう」
へにゃ…としてしまったのが自分でも分かりました。そのくらい、マクローラン様がとても嬉しそうに微笑んでくれたんです。
「俺の子を沢山生んでくれる?」
「勿論ですわ!」
「まだ早いっ!!」
「あら、お父様。おりましたの?」
「ずっといるではないか!子供などまだ早い!!ダメだからな!!結婚するまで許さないぞ!」
分かっておりますわよ!それに…マクローラン様はどうやら積極的な女性はお嫌いなご様子。いいんですよ?マクローラン様が仰るなら、私はいくらでも我慢できます。でも…一足先に結婚した幼馴染みの惚気を聞いているから…羨ましくなる。
「エマ?」
つい俯いてしまって、心配したマクローラン様に顔を覗かれてしまった…格好いいわ。
「さて、私達は先に戻りましょう」
「ダメだ、ふたりきりには出来ん」
「あら…私をひとりで戻すおつもりですの?」
「ぐっ……戻ろう」
お母様に逆らうなど、ましてひとりにするなど出来ないお父様は、やはりガッチリと腰を抱いて屋敷へと戻っていきます。
「エマ?どうした?」
「あの…いえ、なんでもありませんわ」
ニコッと笑ったのに、むしろ疑われてマクローラン様の眉がぎゅっと寄りました。
「隠し事は嫌だな…なんでも言って欲しい」
「でも……」
「何か困りごと?それとも悩んでる?俺には解決できないこと?」
いえ、むしろ貴方様にしか解決出来ません!
「結婚式の準備、ほとんど任せきりにしてごめんね…大変だっただろう?」
「いえ!それはお母様と楽しく出来ました」
「ありがとう」
うぅ…好きです。繋がれた両手が熱くて、きっと汗もかいています…恥ずかしい、でも離したくない…むしろくっついてしまえばいい。
「じゃぁ、何に悩んでるの?」
「……引きませんか?嫌いませんか?やっぱり結婚しないとか言いませんか?」
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「ごめん、分からないとかダメだね。何を言われても大丈夫、絶対にエマと結婚する」
「本当に?」
「本当に。絶対にエマと結婚する」
うぅぅぅぅ…かっこよすぎる。
「あの…ね……」
「うん」
「あの……ね…」
いや待って!確かマクローラン様、さっき身体的接触はエスコートでしかしていなかったって言ってなかった!?てことは、普段からベタベタしていた時に困った顔をしてたのは…嫌だから本当に困っていたってこと!?なんてことなの!!!
「エマ?」
「あ、あの……私…えっと……その…」
「……可愛いなぁ…キスしたくなる」
「え?」
「え?」
ふたりしてキョトン……ですわ。え?今なんて?聞き間違いでなければ…キスしたくなる!?
「え……声に…出て……た?」
ブンブンと激しく首を縦に振ると、マクローラン様のお顔が瞬く間に赤くなってしまいました。
「いや…あの……なんかごめん…俺カッコ悪い」
「マクローラン様は素敵ですわ!」
「いや…うん、ありがとう」
「それに!……私も…その…したいです」
私もきっと真っ赤です。あまりの恥ずかしさに俯いてしまいます。でも、視線を感じて恐る恐る顔をあげましたら…マクローラン様の真剣なお顔がありました。
「エマ」
「……はい」
「さっきも応接室で言ったように、俺は元婚約者ともエスコート以外で接触をもったことはない。それこそ幼い頃に遡っても手すら繋いでいない」
「でも…一度、王宮でおふたりが腕を組んでいらしたのを見かけました」
「あぁ…あの時か。忙しいからと避けていたせいで王宮に押し掛けてきてね…既に浮気に気付いていたし、解消に向けて動いていたところだったんだけど…王宮をエスコートして歩かないと、泣き叫んであることないこと言ってやるって言われてね…仕方なく言う通りにした」
「……なんてことを…」
もっといたぶってから投獄させればよかった。お仕事が忙しいのも仕方ないし、そもそも避けられる理由は自分で蒔いた種ではないですか!
「これで相手するのも最後か…と思ったら、嬉しくて思わず笑ってしまったんだ。あとで周りから幸せそうだったぞなんて言われて、まさかそんな風に見られるだなんて驚いたくらいだよ」
「じゃぁ…その……」
「そんな相手が婚約者だったからかな。正直、女性に対して面倒だとか思ってたし…自分にそこまで欲があるとも思っていなくて…だけど……」
「……だけど…?」
「…三十にもなる男が何を言ってるんだと思うだろうけど…エマと過ごすようになって、初めてそういう欲があることに気付いた」
なななななななんですって!?
「しかも……結構強めに」
強めに!?
「そ、そ、それって…あの…いつも私がマクローラン様にくっついたり…したこと……」
「ドキドキして大変だった」
「マクローラン様!!」
「ちょっ、」
嬉しくて抱き着いてしまいました。でもいいですよね?いいんですよね?だって欲があるんでしょう?私にドキドキしてくれているんでしょう?
「……だからダメだって」
「そんなこと言うなら抱き締め返さないでくださいまし。今すぐ突き放してください」
「…………いやだ」
邪魔するお父様もいないから、ぎゅうっと抱き締め合って…幸せ。
「あと六日で結婚式ですわ」
「あぁ」
「初夜ですわ」
「……あぁ」
マクローラン様が一瞬ビクリとしました。あまりにも明け透けに言い過ぎたせいでしょうか…やはり自重せねばなりません。
「エマ…あの……言っておかないとならない事があるんだけど…その……引かない?」
「私がマクローラン様の事で引くなどありえませんわ。たとえ本当は女だったと言われても、絶対に結婚します」
「そっか…実は……ないんだ」
「え?……アレが…ですか?」
「違う!俺は男だ!そうじゃなくてっ…」
不安なのでしょう。抱き締める腕の力が強くなって苦しいくらいですが、マクローラン様の鼓動が伝わってきて心地いいです。
「……女なんて面倒だと思ってたし、仕事にばかりかまけてたから……経験がない…口付けも」
心臓が止まるかと思いました。けれど逆にドクリと大きく鼓動して、口から飛び出るかとも思いましたわ。それって……それって……
「……素敵」
「え?」
「マクローラン様が…未経験……」
あまりの衝撃的な事実に、抱き締めるマクローラン様が愛しくて愛しくてたまりません!!
「その…笑わない?三十にもなるのに…口付けのひとつも……経験してないとか…」
「どうしてですの!?嬉しく思うことはあれど、笑うことなど!ましてショックなど受けるはずもありませんわ!!」
抱擁を解いて全力でそう申し上げたら、なんとも言えないお顔をされております。
「いや……えっと…そう…なのか?」
「当たり前です!なんて素敵なんでしょう!」
「……素敵…?」
「私、憧れてましたの。口付けも初夜も、お互い初めてっていいな…って。プレッツェル達を見てると、益々その思いが大きくなっていって…でもマクローラン様は一回り上ですし、諦めていたんです、それこそ勝手にショックを受けました」
そう、ショックだった。私以外の女性と既に経験されているはず、それこそ婚約者とそういった行為をしていてもおかしくない…と。
だって数ヵ月前に破談となったんですもの、そうなる方も多いと聞きますし…ね。
さっきまでは困ったお顔をされていたのに、今は安心されたお顔をされているわ。
無性に触れたくなって…頬に手を伸ばしたら、マクローラン様の大きな手が重なりました。
「私…マクローラン様のお顔も好きなんです。それこそ一目惚れはお顔と…お体付きです」
「それならこの顔に生まれて良かった。体も鍛えていた甲斐がある」
「綺麗な髪色で…素敵な瞳の色をしていて…マクローラン様を造る全てが好きです」
「俺もエマの全てが好きだよ」
「だから…他の女性が私のまだ知らないマクローラン様を知っていると思うと…ショックでした」
「男として恥ずかしいと思ってたけど、誰とも経験しなくて良かったと思ってる」
「今、本当は物凄くキスしたいです」
「うん、俺もしたい」
「初夜も楽しみだし、もっともっとマクローラン様とくっついていたいし、お父様達みたいに常にイチャイチャしたいと思ってます」
「俺もそうしたいと思ってる」
「本当に?もっと節度をもてとか…くっつきすぎとか…そう思っていませんか?無理はさせたくないの、ちゃんと言って欲しい」
上官の娘相手だからとか、婿の立場だとか、そんなことで無理はさせたくない。
「じゃぁ、本音言うね」
「…っ、はい」
「エマと婚約してから、クリスやプレルの関係性が羨ましいと思ってた。周りからしたら口から砂糖が出そうなほどだけど、自分とエマに置き換えたらそうありたいって。特に…その…結婚してからのクリスが話す内容は…聞いたあと、ちょっとエマに遇うのを躊躇うほどで…」
「どうして?」
「いや…何て言うか…刺激的な事を明け透けに言うから…それもエマに置き換えちゃって…抑えきれなくなりそうで…」
もう!もう!なんて事なの!!あのふたりの事を羨ましいと思っていたなんて!!
「マクローラン様」
「はい」
「たくさんイチャイチャしましょうね」
「え、うん」
「たくさん子供作りましょうね」
「うん」
「大好きっ!!」
半年ぶりの再会は元婚約者まで登場するオプション付きでしたが、ある意味で役に立ってくれたのかもしれません。
さぁ、来週は結婚式ですわ!!
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