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【番外編】公爵令嬢の憂鬱 last
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身長の四倍以上はある長さのトレーンを引き、お父様と共に彼へと向かう道をゆっくり歩く。初めての出会いから十年、ずっとこの日を夢見てきた。
初めての出会いで恋に落ちて、だけど隣に並ぶ婚約者の姿に失恋して…何度も何度も気持ちを伝えて、その度に断られて。
もう生きる気力もなくなって、死んだ方がマシだとさえ思って彼のことも傷付けて…未だに残る傷は一生消えないものとなってしまった。
『このままでいい。エマの事を苦しめてしまった事を決して忘れないように、二度としないように覚えていたいから』
マクローラン様と結婚できるなんて、絶対にないとどこかで思っていた。きっと彼は私ではない誰かと結婚するのだと。だけど……
「エマニエル」
お父様の優しい声、とても好き。忙しいお立場なのに、いつでも家族を大切にしてくれて…とても素敵な父親で、立派な公爵でもあるお父様。
数年後、お父様から公爵を引き継ぐ時にはうんと褒めてもらいたい。お前なら大丈夫だと言ってもらいたい。
「幸せにおなり」
「はい」
「マクローラン、エマを泣かせたら…殺す」
「必ず幸せにします」
お父様からマクローラン様へと手を移し、手を繋いで神官様の前に並び立ちます。叶うなら、この光景を自分で見てみたい。
クリスやプレッツェルの時のように、素敵な光景であればいいな。
まだ始まったばかりなのに、もう泣きそう。
これから先の人生、私の隣にはマクローラン様がいて、マクローラン様と家族を築いていく。
夢であり、けれど夢に終わると思っていた事が、これからは現実となる。
マクローラン様が誓いの言葉を躊躇うことなく力強く答えている…それだけでも、頑張ってきて良かったと、そう思える。
「エマニエル・フォレスト。貴女は、マクローラン・ドレイユを【唯一の夫】とし、病める時も、健やかなる時も、愛し抜くと誓いますか?」
ピクリとマクローラン様が反応したことが、繋ぐ手から伝わってきた。
神前で『唯一』と誓えば、通常なら側室を持つ権利を与えられている当主であろうと罰せられる対象となる。たとえ子供がいないからであろうと、離婚したとしても死別だとしても、他の誰かとの再婚すら認められない。
つまり、私は何があろうとマクローラン様だけを生涯唯一の夫とすることを誓った。
これは、お母様から聞いて知ったこと。
結婚式で、お母様だけを唯一とすると誓ってくれたことが嬉しかったと聞いて、婿入りでも同じなのかと神殿に確認したらそうだと言うので、この文言を付け加えてもらった。
「はい、誓います」
キッパリとそう言うと握る手に力が込められて、私も強く握り返した。
「指輪の交換を」
参列者から小さなどよめきが起きた。
貴族の結婚式で指輪の交換などしない。特に高位貴族であれば尚更、男性がシンプルな指輪を…それも妻とお揃いのものなどしないから、驚かれると思ってはいた。
けれど私は夢だった。
学園で親友となった平民の女の子が、平民の夫婦はお揃いの指輪を交換するのだと聞いて。
マクローラン様は嫌がるかな?と思ったけれど全くの杞憂で、むしろお揃いなんて嬉しいと言ってくれて…泣けた。
見た目はシンプルな指輪だけれど、内側にお互いの瞳の色をもつ貴石を嵌め込んである。
死ぬまで外さない。死んでも外したくない。
この指輪を目印に、来世も繋がりたい。
「では、続いて誓いのキスを」
胸がトクリと鳴った。
お互いにとって初めての口付け…何度も何度も妄想と夢の中ではしてきたけれど、いざこの時を迎えるとドキドキが止まらない。
薄いベールがあげられて視線をあげると、少し緊張してほんのり頬を染めている私の旦那様。
大好き、愛してる…どれだけ言っても足りない。
「エマ…愛してる」
ずるい。唇が重なる寸前だったから、私もって言えなかった。そして…唇って柔らかいのね。今日の為に身体中をこれでもかと磨いてきたけれど、唇の潤いも大切なのよってお母様が言っていた意味が分かった。
「……コホン」
ちょっと夢中になりすぎて、神官様から咳払いをされてしまいましたわ。うっかりです。
はぁ…どうしましょう、早くまたしたいと思ってしまいます。お披露目などせずに、今から初夜ではいけませんの?
「エマ……また今夜ね」
あまりにも名残惜しくて旦那様の唇を凝視していたから、困ったような嬉しそうな顔で宥められてしまったわ。でも、言い切って軽くしてくれたから見た甲斐があります。
お父様は睨んでおいででしたけど。
今夜から二週間、私達は別邸でふたりきり。旦那様のお仕事もしっかりお休みです。プレッツェル達は一度も部屋から出なかったと言っていたけれど…素敵だわ。是非そうしましょう。
* * * * * *
「エマ」
ど、どうしましょう!マクローラン様改め私の旦那様の色気が!色気がたまりません!!
「エマ?」
いやぁぁぁ!やめてぇぇぇ!少し濡れた髪で顔を上気させながら首をコテンてしないでぇぇ!!
「……やめとく?」
「やりますっ!!!」
あまりにもドギマギしてしまっていたら思わぬ気遣いをさせてしまい、うっかり初夜が延期となってしまうところでした。
「ふふっ……可愛い」
「…マクローラン様も…素敵ですわ」
ギシッ…と音は鳴らない丈夫な寝台にマクローラン様がゆっくりとあがってきて、中央でちょこんと待っていた私の元にやってきます。
どうしましょう。鼻血が出そうよ。
ほ、本当にこれからあんなことやそんなことをするんですよね!?あっちやこっちをあんなことするんですよね!?……はぅっ!バスローブから見える鎖骨が色っぽすぎる!!!
「エマ…愛してるよ」
結婚式の時のように、頬に手を添えられて優しいキスを繰り返し…素敵な時間だったと思い出したら涙が溢れてしまった。
「……こわい?」
そうじゃない、と首を横に振る。
「…幸せなの…幸せすぎて…そういった意味なら怖いかもしれない」
「どうして?」
「もし貴方がいなくなったら…きっと私は生きていけない…生きていたくない」
一回り上の旦那様。きっと私よりも先にその人生を終えるかもしれなくて…そう思ったらとても怖くて…どうしたらいいのか分からなくて…次から次へと涙が止まらなくなる。
「いやなの…貴方のいない人生なんていやなの」
視界は滲むけれど、この瞬間さえも見逃したくなくて旦那様を見つめていたら、すっと伸びてきた大きな手が私の首元に触れた。
そこには、あの日つけた傷が薄く残っている。
その傷に旦那様の右手に残る深い傷が重なって、なぜかふわりと温かく感じた。
「この傷に誓う。決して君をひとりにすることはない。必ず君より長生きして、君を見送ってからすぐに追いかけていく…だから安心していい」
きっとそれは叶わない。
でも、そう思ってくれることが、言ってくれることが嬉しいの。そうやって、いつも私を幸せにしてくれる。心を温かくしてくれる。
「愛してます、旦那様」
「俺も愛してる」
夢に見たあなたとの初夜。
ゆっくりと脱がされる夜着はこの日の為だけに用意したもの。幾つもの生地の中から厳選して、体が綺麗に見えるデザインに苦労して…でも旦那様が目にするのは一瞬で。
それでもいい。準備している時間、この日を夢見て幸せだったから、それでもいい。
「エマ」
突然耳元で名前を呼ばれて、ビクリとしてしまった。だってとても甘い声なんだもの。
「この夜着、小さく作り替えられない?」
「え?」
クルクルと指先で左の肩紐を遊ばせながら、突然予想外の事を言われて瞬いた。
「クリスがさ、初夜の夜着を作り替えて熊のぬいぐるみに着せてるんだって。ほら、プレルとお揃いの熊があるだろ?」
ある。小さい時にお揃いで買ってもらったやつ。
「余った生地はさ、ハンカチの装飾にしたんだって。それもして欲しいな。汚したり出来ないお守りみたいな物として、いつも持ち歩きたい」
今度は右の肩紐をクルクルして、パサリと音がした瞬間にすぅっと空気が肌に触れた。
「……綺麗だ」
えっ?と旦那様の視線を追うと、肩紐が外されて胸が露になっていた。え?いつの間に?と言うかどうして外し方が分かるの?いえ、外しやすいタイプとは聞いていたけれど…それは経験のある人にとってという事で……混乱しながら、思わず両手を交差して胸元を隠してしまう。だって恥ずかしいもの。
「ダメ」
「あっ……」
とてもいい笑顔で胸元から手を外されて、そのままポスンと押し倒された。そして、そのまま大きな手は胸へと重ねられて、優しく動く。
「あっ、ん……」
「可愛い…大好きだよ」
「ん…っ………」
胸の両手はそのまま、重なった唇から柔らかいものが入ってきて…これは!!噂に聞く、大人の小説でよく見るアレだわ!!!いやぁぁん、、
「……ん、エマ…大丈夫?」
「……気持ちいい…もっとして…」
旦那様はふふっと笑って、唇が重なった。今日一日でたくさんの経験をしてる。これからもっと大きな経験が待っていて、深まる口付けがそれを思わせるようで胸の高鳴りは止まらなくて…触られる場所がどこもかしこも気持ちよくて、ふと夜着の時に浮かんだ疑問がまた浮かんだ。
「ん、ねぇ…っ……」
「なに?」
体に口付けながら喋らないで!擽ったい…けどそれすらも気持ちいい。どうしよう、頭がバカになりそう……
「なんか…っ、あ、慣れてる……っ」
「エマを愛したい本能」
「んあっ、やぁん…っあ、だめ…っ」
あっちこっちに口付けられて、時折ちゅうって吸われて…
「それ、んっ、気持ちいい…もっと…っ…」
「いっぱいしてあげる」
一度唇に口付けてから首筋に移って、そこから全身に唇が這わされて、くるんて俯せにされて、また首から下に唇が這って…お尻まで移動した時、くぱって広げられて思わず変な声が出た。
「あふっ!」
「ふふっ、本当に可愛い…ここも」
「いやん、だめ!やめ、あっ…!」
割れ目をゾロリと舐められて、お尻の…あ、穴まで舐められて舌を入れられた!そこは入れるところじゃないわ!出すところ!!
「やだぁ、だめ、あっ、やんっ!」
「……(ちゅっ)、ここはまた今度ね」
今度ってなに!?
初めての出会いで恋に落ちて、だけど隣に並ぶ婚約者の姿に失恋して…何度も何度も気持ちを伝えて、その度に断られて。
もう生きる気力もなくなって、死んだ方がマシだとさえ思って彼のことも傷付けて…未だに残る傷は一生消えないものとなってしまった。
『このままでいい。エマの事を苦しめてしまった事を決して忘れないように、二度としないように覚えていたいから』
マクローラン様と結婚できるなんて、絶対にないとどこかで思っていた。きっと彼は私ではない誰かと結婚するのだと。だけど……
「エマニエル」
お父様の優しい声、とても好き。忙しいお立場なのに、いつでも家族を大切にしてくれて…とても素敵な父親で、立派な公爵でもあるお父様。
数年後、お父様から公爵を引き継ぐ時にはうんと褒めてもらいたい。お前なら大丈夫だと言ってもらいたい。
「幸せにおなり」
「はい」
「マクローラン、エマを泣かせたら…殺す」
「必ず幸せにします」
お父様からマクローラン様へと手を移し、手を繋いで神官様の前に並び立ちます。叶うなら、この光景を自分で見てみたい。
クリスやプレッツェルの時のように、素敵な光景であればいいな。
まだ始まったばかりなのに、もう泣きそう。
これから先の人生、私の隣にはマクローラン様がいて、マクローラン様と家族を築いていく。
夢であり、けれど夢に終わると思っていた事が、これからは現実となる。
マクローラン様が誓いの言葉を躊躇うことなく力強く答えている…それだけでも、頑張ってきて良かったと、そう思える。
「エマニエル・フォレスト。貴女は、マクローラン・ドレイユを【唯一の夫】とし、病める時も、健やかなる時も、愛し抜くと誓いますか?」
ピクリとマクローラン様が反応したことが、繋ぐ手から伝わってきた。
神前で『唯一』と誓えば、通常なら側室を持つ権利を与えられている当主であろうと罰せられる対象となる。たとえ子供がいないからであろうと、離婚したとしても死別だとしても、他の誰かとの再婚すら認められない。
つまり、私は何があろうとマクローラン様だけを生涯唯一の夫とすることを誓った。
これは、お母様から聞いて知ったこと。
結婚式で、お母様だけを唯一とすると誓ってくれたことが嬉しかったと聞いて、婿入りでも同じなのかと神殿に確認したらそうだと言うので、この文言を付け加えてもらった。
「はい、誓います」
キッパリとそう言うと握る手に力が込められて、私も強く握り返した。
「指輪の交換を」
参列者から小さなどよめきが起きた。
貴族の結婚式で指輪の交換などしない。特に高位貴族であれば尚更、男性がシンプルな指輪を…それも妻とお揃いのものなどしないから、驚かれると思ってはいた。
けれど私は夢だった。
学園で親友となった平民の女の子が、平民の夫婦はお揃いの指輪を交換するのだと聞いて。
マクローラン様は嫌がるかな?と思ったけれど全くの杞憂で、むしろお揃いなんて嬉しいと言ってくれて…泣けた。
見た目はシンプルな指輪だけれど、内側にお互いの瞳の色をもつ貴石を嵌め込んである。
死ぬまで外さない。死んでも外したくない。
この指輪を目印に、来世も繋がりたい。
「では、続いて誓いのキスを」
胸がトクリと鳴った。
お互いにとって初めての口付け…何度も何度も妄想と夢の中ではしてきたけれど、いざこの時を迎えるとドキドキが止まらない。
薄いベールがあげられて視線をあげると、少し緊張してほんのり頬を染めている私の旦那様。
大好き、愛してる…どれだけ言っても足りない。
「エマ…愛してる」
ずるい。唇が重なる寸前だったから、私もって言えなかった。そして…唇って柔らかいのね。今日の為に身体中をこれでもかと磨いてきたけれど、唇の潤いも大切なのよってお母様が言っていた意味が分かった。
「……コホン」
ちょっと夢中になりすぎて、神官様から咳払いをされてしまいましたわ。うっかりです。
はぁ…どうしましょう、早くまたしたいと思ってしまいます。お披露目などせずに、今から初夜ではいけませんの?
「エマ……また今夜ね」
あまりにも名残惜しくて旦那様の唇を凝視していたから、困ったような嬉しそうな顔で宥められてしまったわ。でも、言い切って軽くしてくれたから見た甲斐があります。
お父様は睨んでおいででしたけど。
今夜から二週間、私達は別邸でふたりきり。旦那様のお仕事もしっかりお休みです。プレッツェル達は一度も部屋から出なかったと言っていたけれど…素敵だわ。是非そうしましょう。
* * * * * *
「エマ」
ど、どうしましょう!マクローラン様改め私の旦那様の色気が!色気がたまりません!!
「エマ?」
いやぁぁぁ!やめてぇぇぇ!少し濡れた髪で顔を上気させながら首をコテンてしないでぇぇ!!
「……やめとく?」
「やりますっ!!!」
あまりにもドギマギしてしまっていたら思わぬ気遣いをさせてしまい、うっかり初夜が延期となってしまうところでした。
「ふふっ……可愛い」
「…マクローラン様も…素敵ですわ」
ギシッ…と音は鳴らない丈夫な寝台にマクローラン様がゆっくりとあがってきて、中央でちょこんと待っていた私の元にやってきます。
どうしましょう。鼻血が出そうよ。
ほ、本当にこれからあんなことやそんなことをするんですよね!?あっちやこっちをあんなことするんですよね!?……はぅっ!バスローブから見える鎖骨が色っぽすぎる!!!
「エマ…愛してるよ」
結婚式の時のように、頬に手を添えられて優しいキスを繰り返し…素敵な時間だったと思い出したら涙が溢れてしまった。
「……こわい?」
そうじゃない、と首を横に振る。
「…幸せなの…幸せすぎて…そういった意味なら怖いかもしれない」
「どうして?」
「もし貴方がいなくなったら…きっと私は生きていけない…生きていたくない」
一回り上の旦那様。きっと私よりも先にその人生を終えるかもしれなくて…そう思ったらとても怖くて…どうしたらいいのか分からなくて…次から次へと涙が止まらなくなる。
「いやなの…貴方のいない人生なんていやなの」
視界は滲むけれど、この瞬間さえも見逃したくなくて旦那様を見つめていたら、すっと伸びてきた大きな手が私の首元に触れた。
そこには、あの日つけた傷が薄く残っている。
その傷に旦那様の右手に残る深い傷が重なって、なぜかふわりと温かく感じた。
「この傷に誓う。決して君をひとりにすることはない。必ず君より長生きして、君を見送ってからすぐに追いかけていく…だから安心していい」
きっとそれは叶わない。
でも、そう思ってくれることが、言ってくれることが嬉しいの。そうやって、いつも私を幸せにしてくれる。心を温かくしてくれる。
「愛してます、旦那様」
「俺も愛してる」
夢に見たあなたとの初夜。
ゆっくりと脱がされる夜着はこの日の為だけに用意したもの。幾つもの生地の中から厳選して、体が綺麗に見えるデザインに苦労して…でも旦那様が目にするのは一瞬で。
それでもいい。準備している時間、この日を夢見て幸せだったから、それでもいい。
「エマ」
突然耳元で名前を呼ばれて、ビクリとしてしまった。だってとても甘い声なんだもの。
「この夜着、小さく作り替えられない?」
「え?」
クルクルと指先で左の肩紐を遊ばせながら、突然予想外の事を言われて瞬いた。
「クリスがさ、初夜の夜着を作り替えて熊のぬいぐるみに着せてるんだって。ほら、プレルとお揃いの熊があるだろ?」
ある。小さい時にお揃いで買ってもらったやつ。
「余った生地はさ、ハンカチの装飾にしたんだって。それもして欲しいな。汚したり出来ないお守りみたいな物として、いつも持ち歩きたい」
今度は右の肩紐をクルクルして、パサリと音がした瞬間にすぅっと空気が肌に触れた。
「……綺麗だ」
えっ?と旦那様の視線を追うと、肩紐が外されて胸が露になっていた。え?いつの間に?と言うかどうして外し方が分かるの?いえ、外しやすいタイプとは聞いていたけれど…それは経験のある人にとってという事で……混乱しながら、思わず両手を交差して胸元を隠してしまう。だって恥ずかしいもの。
「ダメ」
「あっ……」
とてもいい笑顔で胸元から手を外されて、そのままポスンと押し倒された。そして、そのまま大きな手は胸へと重ねられて、優しく動く。
「あっ、ん……」
「可愛い…大好きだよ」
「ん…っ………」
胸の両手はそのまま、重なった唇から柔らかいものが入ってきて…これは!!噂に聞く、大人の小説でよく見るアレだわ!!!いやぁぁん、、
「……ん、エマ…大丈夫?」
「……気持ちいい…もっとして…」
旦那様はふふっと笑って、唇が重なった。今日一日でたくさんの経験をしてる。これからもっと大きな経験が待っていて、深まる口付けがそれを思わせるようで胸の高鳴りは止まらなくて…触られる場所がどこもかしこも気持ちよくて、ふと夜着の時に浮かんだ疑問がまた浮かんだ。
「ん、ねぇ…っ……」
「なに?」
体に口付けながら喋らないで!擽ったい…けどそれすらも気持ちいい。どうしよう、頭がバカになりそう……
「なんか…っ、あ、慣れてる……っ」
「エマを愛したい本能」
「んあっ、やぁん…っあ、だめ…っ」
あっちこっちに口付けられて、時折ちゅうって吸われて…
「それ、んっ、気持ちいい…もっと…っ…」
「いっぱいしてあげる」
一度唇に口付けてから首筋に移って、そこから全身に唇が這わされて、くるんて俯せにされて、また首から下に唇が這って…お尻まで移動した時、くぱって広げられて思わず変な声が出た。
「あふっ!」
「ふふっ、本当に可愛い…ここも」
「いやん、だめ!やめ、あっ…!」
割れ目をゾロリと舐められて、お尻の…あ、穴まで舐められて舌を入れられた!そこは入れるところじゃないわ!出すところ!!
「やだぁ、だめ、あっ、やんっ!」
「……(ちゅっ)、ここはまた今度ね」
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