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【番外編】騎士の冀幸 4
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祖父の爆弾発言に凍り付いたが、祖母のあげた怒号により業火と変わった。
その業火に焼かれているのは、勿論祖父である。
「まてまてまて!話を最後まで聞け!」
「聞けですって!?」
「聞いてください!そして剣をおろしてくれ!」
怒りに震える祖母の手には短剣。貴族女性として己の身を守る為に持つ短剣の矛先が、祖父へと向けられている。
「このままで構いませんわ」
「俺が構う!」
「いいから話の続きとやらを申しなさい」
祖母は短剣の先を祖父の顎にあて、扇の時と同じようにグイッと持ち上げた。
「子が出来たと…そう言われたが、結局は出来ていなかった」
「では、あなたは避妊もせずに事に及んでいらしたのね?子が出来る可能性もあるというのに」
「それはあっちがするからと言われたんだ!元は娼婦なんだ、そんなことくらい心得ていると思うだろ!?」
「あんな阿波擦れの低俗娼婦、碌に出来るはずないではありませんか。それで?阿波擦れの戯れ言を真に受けて子種の出し放題を楽しみ、挙げ句の果てに子が出来たと言われた?」
「そうだ…だっ、だが出来てはいなかった!騙されたんだ!子が出来た事をお前に話すと脅されて仕方なかった!そんなことがお前に知られれば離縁される!」
最悪だ。浮気の代償で差し出されたのが俺の婚約だったなんて…さすがに笑えない。
「黙って流してやるから、その代わり…その代わりに娘をブライアンの婚約者にしろと言われて…だが子は出来ていなかった!」
「問題はそこではありません!あなた、それでも本当にディノワ侯爵家前当主ですの?たかが阿波擦れひとりに踊らされて…救いようのないほどの馬鹿ですわ」
祖母は深い溜め息を吐いて短剣を鞘に納めた。
「恐らく、娘を嫁がせた事を口実に侯爵家に寄生しようとでもしたのでしょう。阿波擦れの考えそうな事ですわね」
祖父は何か言おうとして、それに気付いた祖母に視線ひとつで制されてしまう。
「ですがお義母様、婚約の届け出は正式に受理されております。たとえきっかけがお義父様の下半身のだらしなさとは言え、それだけでは反古に出来ませんわ」
そう、そこが問題だ。仮に届け出たすぐあとに異議申し立てをすれば検討の余地があったが、何年も経過していては難しい。
「……陛下に頼めなくもないが、貴族の婚約に王家が口を挟むのかとの声があがってしまうしな」
妹が王子と婚約したことで縁は出来たが、だからと言ってその権力に頼るべきでもない。
「そうね…だけど、あんな阿波擦れ母娘が王家と縁続きになるのも避けるべきだわ。まさか陛下までが阿波擦れの顧客ではないでしょうし」
ジロリと祖母に睨まれて、祖父はもう何も言えずに直立不動の状態となっている。いっそのこと、そのまま置物とて余生を終えてくれ。
「脅されたという証拠もないのが痛いわね。へたに処罰しようものなら、侯爵家が権力を使って圧力をかけたという悪評が広がる可能性もあるし…まったく、碌でもない旦那様だこと」
「……すまない」
「謝ればいいと思ってますの?ただでさえ腹立たしいと言うのに、あまつさえ言われるがままに子種を与えていただなんて…」
祖父は項垂れているが、もしも本当に子供が出来ていたらこんなものでは済まなかっただろう。不幸中の幸いだ。
「俺はもう手を切った」
「何を誇らしげに仰っているの?孫の将来を潰そうとしているのよ?」
泣きそうな顔をされても、簡単に許せるわけがないだろ。このままじゃお先真っ暗だ。
* * * * * *
妹を迎えに来たついでに王宮の鍛練場で久し振りに体を動かし、軽く湯浴みをして回廊を歩いていると、見慣れた人物が前からやって来た。
「久し振り、マクローラン」
三つ年上のマクローランとは幼馴染みとも言える付き合いがあって、昔から文官を目指していたのに剣術も好む変わり者だ。
「久し振り。プレッツェルの迎え?」
「そう。王子妃教育のはずなのに、クリスに会えるからと毎日ウキウキと登城してる。まぁ、楽しくやってるみたいだからいいけど」
三歳で結ばれた妹の婚約は特別な政略など絡んでおらず、どちらかと言えば侯爵家の為…妹の身を守る為に必要とされた。
兄馬鹿かもしれないが、妹は生まれた時から類を見ないほどの可愛さを持っていて、出産祝いに訪ねてきた家からの釣書が大量に届いていたほど。
まだ生まれたばかりだからと断りを入れても手紙や訪問が後を絶たず、二歳を過ぎるまで一度も外出させず屋敷の中だけで過ごさせていた。
そんな妹と王子を引き合わせてみたら、まるで生まれ変わりの恋人かのような仲睦まじさを見せ、王子の婚約者となればこれで安心かと思ったのも束の間、王宮に通う妹との接触を図ろうとする者達のせいで何度も騒動が起きる始末。
「ダリウスの王弟から手紙が届いたと聞いたが…その後、何か動きは?」
「今のところ何も…むしろそれが不気味」
隣国に位置するダリウス王国。そこの王弟が妹を見初めたから寄越せと言ってきた。当然受け入れるわけもなく、王子の婚約者ということでワンダル王家からも丁重に断りの書簡を送った…が、年の離れた弟が愚かでも可愛いのか、ダリウスの国王はその婚約自体を覆せないものかと画策しているとの情報が入った。
「何度断りを入れてもお構い無し…か」
「最新の手紙には、プレルへの愛がどれだけのものか長ったらしく綴られていたよ」
うわぁ…と顔を顰めて言うマクローランだが、手紙の内容は酷いものだった。どこが好きだのなぜ好きなのかをツラツラと連ね…しかも、自身のものと思われる体液を入れた小瓶を大量に送りつけてきた。
抗議文と共にそのままダリウス国王に突き返したが、常軌を逸している。
二十六歳の男が六歳の少女を本気で求め、まして性的な欲を向けていることには戦慄してしまう。
「第七騎士団はついてるんだろうけど、王家からの護衛は?」
「うちも今はタイミングが悪い。父上が出向かない代わりに人数を出しているから、通常より配置が難しくなってる。王家からも婚約者としての護衛はつけてもらっているが、それも万全とは言いきれない」
南の辺境で小競り合いが発生し、国の精鋭を誇る我が家の騎士団が多く派遣されている。父上も常にプレルの傍についているわけではない。
「南の辺境か…タイミングが悪いな……」
ダリウス王国に放った間者からの報告によれば、ここ数ヶ月、王弟の姿を見ていないと言う。
言いようのない不安が襲ってくる。
「俺も王宮にいる時は気にするようにしておく」
「助かる、ありがとう」
父上が王都を離れている時が一番緊張感を増す。その分、いつもより強固な護衛がつけられるがそれでも不安は拭えない。
マクローランと別れ、再び歩を進めながら…王宮内だと言うのに神経を研ぎ澄ます。そんな癖がついたのも、プレルに近付こうとする者達が多すぎるせいだ。
プレルの教育が王族居住区域内で行われるようになったほど。
「……さっさと連れて帰ろう」
家に帰れば安心できる。いっそ移動がいらないように王宮に住まわせればいいんじゃないかとさえ思うが…それだと煩いことを言う貴族が出てきて面倒くさいことになるからダメだな。
「お兄様っ!…きゃっ!」
クリスと手を繋ぐプレルが俺に気付き駆け寄ろうとしてきたから手を広げたが、焼きもちを妬いたクリスに腕を引かれて叶わずに終わった。
「殿下、男の嫉妬は見苦しいですよ」
妹をぎゅうっと抱き締めているクリスに睨まれるが、五歳児の睨みなどまだまだ。まして祖母の睨みを知る俺には効かない。
「まだかえらなくていい!」
「ダメです。もう帰る時間です」
「とまっていけばいい!」
「出来るわけないでしょう?ほら、プレル。お兄様と一緒に帰ろう」
俺とクリスに挟まれて、どうしていいか分からないといった様子の妹。
「いやだ!プレルはとまる!ね?そうしよう?」
結局、ごねるクリスに家まで送らせるということで決着がつき、王子が同乗するからと王家からも護衛がわんさかと同行して出発となった。
「はやくいっしょにくらしたいね!ぷれるのために、ぼくもがんばるよ!」
「うん!わたしもがんばる!」
馬車の中、幼い婚約者同士のじゃれあいを見ると自分との違いを感じて気が重くなる。
贅沢と肩書きにしか興味がなく、出入りする茶会ではそのマナーの悪さから悪評は募る一方。いっそのこと、数多く侍らせている男達との不貞の証拠でもとれないか…と探りをいれるが、決定的なものは掴めないまま。
『結婚するまではダメよ』
そんな事を言っていたとの証言通り、結婚までは一線を越えずにいるつもりなのかもしれない。そして、結婚後は好き放題に…母親と一緒だな。
「あいしてるよ、ぷれる」
「わたしもだいすき!」
俺が愛してると告げたいのは、ただひとり……
その業火に焼かれているのは、勿論祖父である。
「まてまてまて!話を最後まで聞け!」
「聞けですって!?」
「聞いてください!そして剣をおろしてくれ!」
怒りに震える祖母の手には短剣。貴族女性として己の身を守る為に持つ短剣の矛先が、祖父へと向けられている。
「このままで構いませんわ」
「俺が構う!」
「いいから話の続きとやらを申しなさい」
祖母は短剣の先を祖父の顎にあて、扇の時と同じようにグイッと持ち上げた。
「子が出来たと…そう言われたが、結局は出来ていなかった」
「では、あなたは避妊もせずに事に及んでいらしたのね?子が出来る可能性もあるというのに」
「それはあっちがするからと言われたんだ!元は娼婦なんだ、そんなことくらい心得ていると思うだろ!?」
「あんな阿波擦れの低俗娼婦、碌に出来るはずないではありませんか。それで?阿波擦れの戯れ言を真に受けて子種の出し放題を楽しみ、挙げ句の果てに子が出来たと言われた?」
「そうだ…だっ、だが出来てはいなかった!騙されたんだ!子が出来た事をお前に話すと脅されて仕方なかった!そんなことがお前に知られれば離縁される!」
最悪だ。浮気の代償で差し出されたのが俺の婚約だったなんて…さすがに笑えない。
「黙って流してやるから、その代わり…その代わりに娘をブライアンの婚約者にしろと言われて…だが子は出来ていなかった!」
「問題はそこではありません!あなた、それでも本当にディノワ侯爵家前当主ですの?たかが阿波擦れひとりに踊らされて…救いようのないほどの馬鹿ですわ」
祖母は深い溜め息を吐いて短剣を鞘に納めた。
「恐らく、娘を嫁がせた事を口実に侯爵家に寄生しようとでもしたのでしょう。阿波擦れの考えそうな事ですわね」
祖父は何か言おうとして、それに気付いた祖母に視線ひとつで制されてしまう。
「ですがお義母様、婚約の届け出は正式に受理されております。たとえきっかけがお義父様の下半身のだらしなさとは言え、それだけでは反古に出来ませんわ」
そう、そこが問題だ。仮に届け出たすぐあとに異議申し立てをすれば検討の余地があったが、何年も経過していては難しい。
「……陛下に頼めなくもないが、貴族の婚約に王家が口を挟むのかとの声があがってしまうしな」
妹が王子と婚約したことで縁は出来たが、だからと言ってその権力に頼るべきでもない。
「そうね…だけど、あんな阿波擦れ母娘が王家と縁続きになるのも避けるべきだわ。まさか陛下までが阿波擦れの顧客ではないでしょうし」
ジロリと祖母に睨まれて、祖父はもう何も言えずに直立不動の状態となっている。いっそのこと、そのまま置物とて余生を終えてくれ。
「脅されたという証拠もないのが痛いわね。へたに処罰しようものなら、侯爵家が権力を使って圧力をかけたという悪評が広がる可能性もあるし…まったく、碌でもない旦那様だこと」
「……すまない」
「謝ればいいと思ってますの?ただでさえ腹立たしいと言うのに、あまつさえ言われるがままに子種を与えていただなんて…」
祖父は項垂れているが、もしも本当に子供が出来ていたらこんなものでは済まなかっただろう。不幸中の幸いだ。
「俺はもう手を切った」
「何を誇らしげに仰っているの?孫の将来を潰そうとしているのよ?」
泣きそうな顔をされても、簡単に許せるわけがないだろ。このままじゃお先真っ暗だ。
* * * * * *
妹を迎えに来たついでに王宮の鍛練場で久し振りに体を動かし、軽く湯浴みをして回廊を歩いていると、見慣れた人物が前からやって来た。
「久し振り、マクローラン」
三つ年上のマクローランとは幼馴染みとも言える付き合いがあって、昔から文官を目指していたのに剣術も好む変わり者だ。
「久し振り。プレッツェルの迎え?」
「そう。王子妃教育のはずなのに、クリスに会えるからと毎日ウキウキと登城してる。まぁ、楽しくやってるみたいだからいいけど」
三歳で結ばれた妹の婚約は特別な政略など絡んでおらず、どちらかと言えば侯爵家の為…妹の身を守る為に必要とされた。
兄馬鹿かもしれないが、妹は生まれた時から類を見ないほどの可愛さを持っていて、出産祝いに訪ねてきた家からの釣書が大量に届いていたほど。
まだ生まれたばかりだからと断りを入れても手紙や訪問が後を絶たず、二歳を過ぎるまで一度も外出させず屋敷の中だけで過ごさせていた。
そんな妹と王子を引き合わせてみたら、まるで生まれ変わりの恋人かのような仲睦まじさを見せ、王子の婚約者となればこれで安心かと思ったのも束の間、王宮に通う妹との接触を図ろうとする者達のせいで何度も騒動が起きる始末。
「ダリウスの王弟から手紙が届いたと聞いたが…その後、何か動きは?」
「今のところ何も…むしろそれが不気味」
隣国に位置するダリウス王国。そこの王弟が妹を見初めたから寄越せと言ってきた。当然受け入れるわけもなく、王子の婚約者ということでワンダル王家からも丁重に断りの書簡を送った…が、年の離れた弟が愚かでも可愛いのか、ダリウスの国王はその婚約自体を覆せないものかと画策しているとの情報が入った。
「何度断りを入れてもお構い無し…か」
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うわぁ…と顔を顰めて言うマクローランだが、手紙の内容は酷いものだった。どこが好きだのなぜ好きなのかをツラツラと連ね…しかも、自身のものと思われる体液を入れた小瓶を大量に送りつけてきた。
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二十六歳の男が六歳の少女を本気で求め、まして性的な欲を向けていることには戦慄してしまう。
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「うちも今はタイミングが悪い。父上が出向かない代わりに人数を出しているから、通常より配置が難しくなってる。王家からも婚約者としての護衛はつけてもらっているが、それも万全とは言いきれない」
南の辺境で小競り合いが発生し、国の精鋭を誇る我が家の騎士団が多く派遣されている。父上も常にプレルの傍についているわけではない。
「南の辺境か…タイミングが悪いな……」
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言いようのない不安が襲ってくる。
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「助かる、ありがとう」
父上が王都を離れている時が一番緊張感を増す。その分、いつもより強固な護衛がつけられるがそれでも不安は拭えない。
マクローランと別れ、再び歩を進めながら…王宮内だと言うのに神経を研ぎ澄ます。そんな癖がついたのも、プレルに近付こうとする者達が多すぎるせいだ。
プレルの教育が王族居住区域内で行われるようになったほど。
「……さっさと連れて帰ろう」
家に帰れば安心できる。いっそ移動がいらないように王宮に住まわせればいいんじゃないかとさえ思うが…それだと煩いことを言う貴族が出てきて面倒くさいことになるからダメだな。
「お兄様っ!…きゃっ!」
クリスと手を繋ぐプレルが俺に気付き駆け寄ろうとしてきたから手を広げたが、焼きもちを妬いたクリスに腕を引かれて叶わずに終わった。
「殿下、男の嫉妬は見苦しいですよ」
妹をぎゅうっと抱き締めているクリスに睨まれるが、五歳児の睨みなどまだまだ。まして祖母の睨みを知る俺には効かない。
「まだかえらなくていい!」
「ダメです。もう帰る時間です」
「とまっていけばいい!」
「出来るわけないでしょう?ほら、プレル。お兄様と一緒に帰ろう」
俺とクリスに挟まれて、どうしていいか分からないといった様子の妹。
「いやだ!プレルはとまる!ね?そうしよう?」
結局、ごねるクリスに家まで送らせるということで決着がつき、王子が同乗するからと王家からも護衛がわんさかと同行して出発となった。
「はやくいっしょにくらしたいね!ぷれるのために、ぼくもがんばるよ!」
「うん!わたしもがんばる!」
馬車の中、幼い婚約者同士のじゃれあいを見ると自分との違いを感じて気が重くなる。
贅沢と肩書きにしか興味がなく、出入りする茶会ではそのマナーの悪さから悪評は募る一方。いっそのこと、数多く侍らせている男達との不貞の証拠でもとれないか…と探りをいれるが、決定的なものは掴めないまま。
『結婚するまではダメよ』
そんな事を言っていたとの証言通り、結婚までは一線を越えずにいるつもりなのかもしれない。そして、結婚後は好き放題に…母親と一緒だな。
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