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溺愛夢中
修羅場
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「…っ…、、エディのバカ!バカバカバカ!!」
バンっ…と音をたてて扉を開けた少女は、中を覗きこんで部屋の主に罵声を浴びせると、バンっ…と音をたてて扉を閉めて行ってしまった。
「カロリーナ!」
飛び起きて、乱れた服も髪も構わずに後を追う。
「待って!カロリーナ!リーナ!」
腕を掴んで引き止め、自身の腕の中に抱き込む。
「ごめん、ごめん、カロリーナ…っ」
「バカ!バカバカ!エディのバカ!」
ここはボアルネ公爵邸。
そして清々しく晴れた日の朝。
激しく口付けを交わすふたりを、呆れた表情を隠しもしない老侍女マーサが眺めている。
事の始まりは朝の訪れを告げにマーサがカロリーナの部屋を訪れた所から。
§§§§§§§§
「……おはようございます、カロリーナ様」
長年侍女として勤めているのに、うっかり目を見開いて驚いてしまったマーサ。
すぐに気を取り直して朝の挨拶をした。
カロリーナが起きている…そして怒っている。
その原因に、マーサは心当たりがあった。
昨夜、父親に誘われて公爵邸内のサロンへと赴いたエドワードは、「昔は14歳で成人だったんだ!」と既に酔いが回り始めていた父親に勧められるがままに、上等な酒を含んでいった。
「男同士の付き合いも大切だから」と理解を示して、就寝の挨拶は口付けだけで済ませたカロリーナ。
だが、終わり次第戻ってきて欲しいと伝えたのだ。
ここのところ(開き直って)同じベッドで眠りにつくようになっていたので、きちんと自分の元へ帰ってきて欲しい…そう伝えていたにも関わらず。
いつまで経っても帰ってこないエドワード。
やがて待ち疲れて眠りについたが長くは眠れず、マーサの訪れより早く目が覚めてしまっていた。
ベッドを見ても部屋の中を見回してもいない。
「エディ?」と呼んでも返事がない。
沸々と沸いてくる怒り。
そしてマーサが訪れて、自らドレスを選んで身支度を整え……
……冒頭に至る。
必死で謝るエドワードの擁護をするならば、「そんな酒臭いまま行くつもりか!?」と酔っ払いの父親に言われて自室に投げ込まれ、同じく酔っ払ったエドワードはそのままうっかり寝てしまったのだ。
すっかり親も公認の同部屋となっている事には、敢えてここでは触れないでおこう。
そんな事よりも……である。
「本当にごめん!カロリーナ…っ」
「待ってたのにっ、、ずっと待ってたのに!」
「こんなつもりじゃなかったんだ!」
「嘘つき!帰ってくるって言ったのに!」
乱れた服装の男性と泣き叫ぶ女性。
まるで浮気がバレた時のような修羅場である。
が、酔っ払ってふたつ隣の部屋に押し込まれて寝ていただけの珍事件。
「間もなく朝食のお時間でございます」
出来る老侍女マーサは、それだけをハッキリと告げてその場をさっさと辞した。
まだ背に聞こえるふたりの修羅場。
はぁ…と呆れながらもハタと考える。
これは部屋食に切り替えるべきだろうか…
徐々に甘い空気が漂い始めた事を察知し、朝食をやめ、軽食をあとで運ぶことをマーサは決意した。
◆ ◆ ◆
「ごめん、カロリーナ…許して…」
「んっ…っ。バカ!」
なんとかふたり(実際はカロリーナ)の寝室に戻り、部屋にある浴室で、未だ怒りの収まらないカロリーナを宥めながら脱がせるエドワード。
『お酒臭い!』と言われたのでシャワーを浴びることになったのだが、折角ならとカロリーナの手を引くと怒りながらも付いてきてくれた。
少しだけホッとしたエドワードは、「ごめん」と謝りながらもドレスを脱がせている。
バサッと全てを脱がせると自身の乱れた服も剥ぎ取るように脱ぎ捨て、素肌で抱き締める。
「バカ…っ、エディのバカっ!」
「うん、ごめん。ごめんね、カロリーナ」
謝りながら合間に何度も口付けると、やがて首に手が回って深い口付けへと変わった。
暫く舌を絡めてから唇を離し、もう一度「ごめんね」と謝る。
その頃になると、カロリーナの顔には怒りではなく寂しさが浮かんでいた。
「忘れていた訳じゃないんだ…言い訳にしかならないけれど、本当にリーナの元に帰るつもりだった。寂しい思いをさせてごめん」
目をうるっとさせて抱き着くカロリーナを、力一杯に抱き締める。
こんなにもカロリーナが怒り、寂しがる理由が痛いほど分かっているエドワードは、己の不甲斐なさに辟易した。
以前なら平気だった酒量も、まだ14歳の体は耐えきれずに泥酔して眠ってしまった。
「昨日は…っ、、」
「分かってる…ごめん、カロリーナ」
同居してからこの日だけは必ず朝まで一緒に過ごし、扉を開けたマーサに叱られるところまでが通例だった。
同居前ですら、夜中に家を抜け出して会いに行っていたほどだ…もちろんバレていて、護衛がこっそり付いてきていたが。
とにかく昨日。
その日はふたりの前世での結婚記念日であり…
そしてカロリーナの命日である。
304年前の昨日、幸せなはずの結婚記念日。
翌年には初めての子供が生まれるから、最後のふたりきりだと楽しみにしていた日。
その日、カロリーナは命を奪われた。
癒される日々に傷は塞がりかけるものの、この日を迎えるとどうしても抉られてしまう。
それが分かっているからこそ、エドワードはカロリーナの元へ帰るつもりだった。
「バカ……エディのバカ………寂しかった」
「うん、ごめん。愛してるよ」
何度も口付けを交わし、残る酒の香りに今度はカロリーナが酔ってしまいそうになる。
例え鬼門の日であっても、エドワードが傍にいればここまで寂しくはならない。
目覚めたときに傍に居てくれればよかった。
我が儘だと分かっていても、どうしても腹を立てたし寂しさを極めてしまった。
「もう忘れない?」
「二度と間違いは犯さない」
忘れるわけはない。
だが行動ひとつ間違えると取り返しがつかなくなる。
その事を前世で嫌と言うほど学んだのに…
同じ家で暮らし、最近はベッドも共にしている安心感から油断してしまった。
「カロリーナ…リーナ…」
「んっ…っ、」
口付けを交わしながらカロリーナの秘所に指を這わすと、そこはすでに充分過ぎるほど濡れている。
愛撫もそこそこに、少し腰を落として硬く反り立つ肉棒をゆっくりと差し込んだ。
14歳にもなるとその身長差はさらに開き、口付けをするにも少し下を向くようになってきていた。
「はっ…っ、カロリーナ…」
「エディ…」
正面から挿れたので体勢が辛い。
なので、エドワードは繋がったままカロリーナを抱き上げ下からの突きに変えた。
「あんっ、、エディ…っ」
「奥にあたってる…っ、気持ちいい?」
聞かずとも分かるが言わせたい。
そしてこの為だったとも言えるほど、14歳にして立派でしなやかな筋肉を纏うエドワードは、軽々と抱き上げて突き上げる。
「あっ、、きもっ…っ、ちいいっ、、」
「俺も気持ちいい、、…っ、」
今世初の駅弁スタイルに、あっけなく搾り取られてしまったエドワードだが、構わずに腰を動かして続ける。
まだまだ勃ちっぱなしなので問題はない。
そして飛沫を感じたカロリーナも終わらせる気はさらさらない。
昨夜の怒りと寂しさを全部ぶつけるつもりだ。
「エディっ…っ、気持ちいい、、…っ…」
「カロリーナ…っ、、愛してるっ、、」
ガツっと力強く突き上げて愛を告げると、カロリーナの中が激しくきゅんきゅんとし始めて吐精を強請る。
「きてっ、、もうイくっっ…っ、、」
「イくよ…っ…っ、イく、イくっっ、、」
大きく深く突き上げて同時に絶頂を迎え、ようやく少しだけ落ち着いてきた。
「愛してる…」
「愛しのカロリーナ。永遠に愛してる。何度生まれ変わっても君を見つけて求婚するよ。ずっと傍にいてほしい」
繋がったまま口付けていると、また欲情に流されてしまうふたり。
そのままマーサが力強いノックをするまで、ベッドで縺れ合っていた。
この日以来、酔っ払ったエドワードはカロリーナの部屋に放り込まれるようになり、その翌日は遅くまで起きてこないふたりに、咎めるどころかベビー用品を揃え出す公爵邸なのであった。
バンっ…と音をたてて扉を開けた少女は、中を覗きこんで部屋の主に罵声を浴びせると、バンっ…と音をたてて扉を閉めて行ってしまった。
「カロリーナ!」
飛び起きて、乱れた服も髪も構わずに後を追う。
「待って!カロリーナ!リーナ!」
腕を掴んで引き止め、自身の腕の中に抱き込む。
「ごめん、ごめん、カロリーナ…っ」
「バカ!バカバカ!エディのバカ!」
ここはボアルネ公爵邸。
そして清々しく晴れた日の朝。
激しく口付けを交わすふたりを、呆れた表情を隠しもしない老侍女マーサが眺めている。
事の始まりは朝の訪れを告げにマーサがカロリーナの部屋を訪れた所から。
§§§§§§§§
「……おはようございます、カロリーナ様」
長年侍女として勤めているのに、うっかり目を見開いて驚いてしまったマーサ。
すぐに気を取り直して朝の挨拶をした。
カロリーナが起きている…そして怒っている。
その原因に、マーサは心当たりがあった。
昨夜、父親に誘われて公爵邸内のサロンへと赴いたエドワードは、「昔は14歳で成人だったんだ!」と既に酔いが回り始めていた父親に勧められるがままに、上等な酒を含んでいった。
「男同士の付き合いも大切だから」と理解を示して、就寝の挨拶は口付けだけで済ませたカロリーナ。
だが、終わり次第戻ってきて欲しいと伝えたのだ。
ここのところ(開き直って)同じベッドで眠りにつくようになっていたので、きちんと自分の元へ帰ってきて欲しい…そう伝えていたにも関わらず。
いつまで経っても帰ってこないエドワード。
やがて待ち疲れて眠りについたが長くは眠れず、マーサの訪れより早く目が覚めてしまっていた。
ベッドを見ても部屋の中を見回してもいない。
「エディ?」と呼んでも返事がない。
沸々と沸いてくる怒り。
そしてマーサが訪れて、自らドレスを選んで身支度を整え……
……冒頭に至る。
必死で謝るエドワードの擁護をするならば、「そんな酒臭いまま行くつもりか!?」と酔っ払いの父親に言われて自室に投げ込まれ、同じく酔っ払ったエドワードはそのままうっかり寝てしまったのだ。
すっかり親も公認の同部屋となっている事には、敢えてここでは触れないでおこう。
そんな事よりも……である。
「本当にごめん!カロリーナ…っ」
「待ってたのにっ、、ずっと待ってたのに!」
「こんなつもりじゃなかったんだ!」
「嘘つき!帰ってくるって言ったのに!」
乱れた服装の男性と泣き叫ぶ女性。
まるで浮気がバレた時のような修羅場である。
が、酔っ払ってふたつ隣の部屋に押し込まれて寝ていただけの珍事件。
「間もなく朝食のお時間でございます」
出来る老侍女マーサは、それだけをハッキリと告げてその場をさっさと辞した。
まだ背に聞こえるふたりの修羅場。
はぁ…と呆れながらもハタと考える。
これは部屋食に切り替えるべきだろうか…
徐々に甘い空気が漂い始めた事を察知し、朝食をやめ、軽食をあとで運ぶことをマーサは決意した。
◆ ◆ ◆
「ごめん、カロリーナ…許して…」
「んっ…っ。バカ!」
なんとかふたり(実際はカロリーナ)の寝室に戻り、部屋にある浴室で、未だ怒りの収まらないカロリーナを宥めながら脱がせるエドワード。
『お酒臭い!』と言われたのでシャワーを浴びることになったのだが、折角ならとカロリーナの手を引くと怒りながらも付いてきてくれた。
少しだけホッとしたエドワードは、「ごめん」と謝りながらもドレスを脱がせている。
バサッと全てを脱がせると自身の乱れた服も剥ぎ取るように脱ぎ捨て、素肌で抱き締める。
「バカ…っ、エディのバカっ!」
「うん、ごめん。ごめんね、カロリーナ」
謝りながら合間に何度も口付けると、やがて首に手が回って深い口付けへと変わった。
暫く舌を絡めてから唇を離し、もう一度「ごめんね」と謝る。
その頃になると、カロリーナの顔には怒りではなく寂しさが浮かんでいた。
「忘れていた訳じゃないんだ…言い訳にしかならないけれど、本当にリーナの元に帰るつもりだった。寂しい思いをさせてごめん」
目をうるっとさせて抱き着くカロリーナを、力一杯に抱き締める。
こんなにもカロリーナが怒り、寂しがる理由が痛いほど分かっているエドワードは、己の不甲斐なさに辟易した。
以前なら平気だった酒量も、まだ14歳の体は耐えきれずに泥酔して眠ってしまった。
「昨日は…っ、、」
「分かってる…ごめん、カロリーナ」
同居してからこの日だけは必ず朝まで一緒に過ごし、扉を開けたマーサに叱られるところまでが通例だった。
同居前ですら、夜中に家を抜け出して会いに行っていたほどだ…もちろんバレていて、護衛がこっそり付いてきていたが。
とにかく昨日。
その日はふたりの前世での結婚記念日であり…
そしてカロリーナの命日である。
304年前の昨日、幸せなはずの結婚記念日。
翌年には初めての子供が生まれるから、最後のふたりきりだと楽しみにしていた日。
その日、カロリーナは命を奪われた。
癒される日々に傷は塞がりかけるものの、この日を迎えるとどうしても抉られてしまう。
それが分かっているからこそ、エドワードはカロリーナの元へ帰るつもりだった。
「バカ……エディのバカ………寂しかった」
「うん、ごめん。愛してるよ」
何度も口付けを交わし、残る酒の香りに今度はカロリーナが酔ってしまいそうになる。
例え鬼門の日であっても、エドワードが傍にいればここまで寂しくはならない。
目覚めたときに傍に居てくれればよかった。
我が儘だと分かっていても、どうしても腹を立てたし寂しさを極めてしまった。
「もう忘れない?」
「二度と間違いは犯さない」
忘れるわけはない。
だが行動ひとつ間違えると取り返しがつかなくなる。
その事を前世で嫌と言うほど学んだのに…
同じ家で暮らし、最近はベッドも共にしている安心感から油断してしまった。
「カロリーナ…リーナ…」
「んっ…っ、」
口付けを交わしながらカロリーナの秘所に指を這わすと、そこはすでに充分過ぎるほど濡れている。
愛撫もそこそこに、少し腰を落として硬く反り立つ肉棒をゆっくりと差し込んだ。
14歳にもなるとその身長差はさらに開き、口付けをするにも少し下を向くようになってきていた。
「はっ…っ、カロリーナ…」
「エディ…」
正面から挿れたので体勢が辛い。
なので、エドワードは繋がったままカロリーナを抱き上げ下からの突きに変えた。
「あんっ、、エディ…っ」
「奥にあたってる…っ、気持ちいい?」
聞かずとも分かるが言わせたい。
そしてこの為だったとも言えるほど、14歳にして立派でしなやかな筋肉を纏うエドワードは、軽々と抱き上げて突き上げる。
「あっ、、きもっ…っ、ちいいっ、、」
「俺も気持ちいい、、…っ、」
今世初の駅弁スタイルに、あっけなく搾り取られてしまったエドワードだが、構わずに腰を動かして続ける。
まだまだ勃ちっぱなしなので問題はない。
そして飛沫を感じたカロリーナも終わらせる気はさらさらない。
昨夜の怒りと寂しさを全部ぶつけるつもりだ。
「エディっ…っ、気持ちいい、、…っ…」
「カロリーナ…っ、、愛してるっ、、」
ガツっと力強く突き上げて愛を告げると、カロリーナの中が激しくきゅんきゅんとし始めて吐精を強請る。
「きてっ、、もうイくっっ…っ、、」
「イくよ…っ…っ、イく、イくっっ、、」
大きく深く突き上げて同時に絶頂を迎え、ようやく少しだけ落ち着いてきた。
「愛してる…」
「愛しのカロリーナ。永遠に愛してる。何度生まれ変わっても君を見つけて求婚するよ。ずっと傍にいてほしい」
繋がったまま口付けていると、また欲情に流されてしまうふたり。
そのままマーサが力強いノックをするまで、ベッドで縺れ合っていた。
この日以来、酔っ払ったエドワードはカロリーナの部屋に放り込まれるようになり、その翌日は遅くまで起きてこないふたりに、咎めるどころかベビー用品を揃え出す公爵邸なのであった。
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