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11話
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「のんちゃん最近楽しそうやなぁ~」
「んー、まぁね」
「ええなぁ良かったわ…あ、そやそやのんって水族館好き?」
「水族館?あんまり行くことないかも」
昼休憩にご飯を食べ終わり、休憩室でゆっくりしていると西村が話し出す。そういえば水族館はだいぶ昔に弟と行ったきりだな、久しぶりに行っても良いかもしれない。
「最後に行ったの昔だなぁ、西村は?」
「おれぇ?おれも最近はないねん~」
「ふぅん、ぼくあれ見たいな、オオグソクムシ」
「マニアックやな~」
ところでどうしていきなり水族館?と首を傾げると西村が言った。
「これ、水族館のチケットなんやけどいる?東雲と行ってきーや」
「え、ありがとう……えっ?東雲?」
「え?違うん?最近仲良いやん?」
突然の名前に固まってしまう。なんで知ってるんだ?会社では話していないのに…
「会社終わりにご飯行ってるん見かけたから…もしかして隠してたん?デリカシーなかったかもやわ、ごめん」
明らかにしょんぼりと落ち込む西村の肩をぽんぽんと叩く。別に隠していたわけじゃないし、仲良く…まあ最近一緒にいるのは事実だ。あの東雲と居るのがぼくなんて、という引け目を勝手に感じてこそこそしていたのも違いはなかった。都合のいい関係とはさすがに言えないが、友人くらいは言っても大丈夫だろう。
「嫌われてなかったらしい、最近話すようになったんだ。それに隠してたわけじゃないし…そんなに落ち込まなくてもいいのに」
「……そーお?ほなまた聞かせてな、デートのこと~」
「でっ!?デートじゃない!友人だ!」
「まあまあええやんええやん、楽しんできいや~」
目の前にチケットを置いた西村がひらひらと手を振って戻っていく。
_別に東雲と一緒に居ても、何も思われないのか。
それなら会社終わりにこそっと待ち合わせをしなくてもいいんじゃないか、お昼の休憩だって一緒に食べても…と思ってしまったことに首を振る。いやいや、恋人じゃないしな、ぼく。さっき友人くらいはって思ったばかりだろ。
……でも、水族館は行きたいし。せっかくチケットも貰ったし。東雲を誘おうとスマートフォンを手に取ったところで思い出す、そういえば東雲はセンスがいい。二人で水族館に行って浮かないような服を持ってないという事に。さすがにあんなオシャレな人の横をちんちくりんが歩くわけにはいかないし、どうしようか。
ぼくには居るじゃないか、センスのいい奴が。そうして東雲にメッセージを送ろうした指先が別の人物に伸びる。数コールで出た人物は少し気だるげに電話に出た。
「あっ心?今日空いてる?仕事終わり付き合ってほしいんだけど」
「んー、まぁね」
「ええなぁ良かったわ…あ、そやそやのんって水族館好き?」
「水族館?あんまり行くことないかも」
昼休憩にご飯を食べ終わり、休憩室でゆっくりしていると西村が話し出す。そういえば水族館はだいぶ昔に弟と行ったきりだな、久しぶりに行っても良いかもしれない。
「最後に行ったの昔だなぁ、西村は?」
「おれぇ?おれも最近はないねん~」
「ふぅん、ぼくあれ見たいな、オオグソクムシ」
「マニアックやな~」
ところでどうしていきなり水族館?と首を傾げると西村が言った。
「これ、水族館のチケットなんやけどいる?東雲と行ってきーや」
「え、ありがとう……えっ?東雲?」
「え?違うん?最近仲良いやん?」
突然の名前に固まってしまう。なんで知ってるんだ?会社では話していないのに…
「会社終わりにご飯行ってるん見かけたから…もしかして隠してたん?デリカシーなかったかもやわ、ごめん」
明らかにしょんぼりと落ち込む西村の肩をぽんぽんと叩く。別に隠していたわけじゃないし、仲良く…まあ最近一緒にいるのは事実だ。あの東雲と居るのがぼくなんて、という引け目を勝手に感じてこそこそしていたのも違いはなかった。都合のいい関係とはさすがに言えないが、友人くらいは言っても大丈夫だろう。
「嫌われてなかったらしい、最近話すようになったんだ。それに隠してたわけじゃないし…そんなに落ち込まなくてもいいのに」
「……そーお?ほなまた聞かせてな、デートのこと~」
「でっ!?デートじゃない!友人だ!」
「まあまあええやんええやん、楽しんできいや~」
目の前にチケットを置いた西村がひらひらと手を振って戻っていく。
_別に東雲と一緒に居ても、何も思われないのか。
それなら会社終わりにこそっと待ち合わせをしなくてもいいんじゃないか、お昼の休憩だって一緒に食べても…と思ってしまったことに首を振る。いやいや、恋人じゃないしな、ぼく。さっき友人くらいはって思ったばかりだろ。
……でも、水族館は行きたいし。せっかくチケットも貰ったし。東雲を誘おうとスマートフォンを手に取ったところで思い出す、そういえば東雲はセンスがいい。二人で水族館に行って浮かないような服を持ってないという事に。さすがにあんなオシャレな人の横をちんちくりんが歩くわけにはいかないし、どうしようか。
ぼくには居るじゃないか、センスのいい奴が。そうして東雲にメッセージを送ろうした指先が別の人物に伸びる。数コールで出た人物は少し気だるげに電話に出た。
「あっ心?今日空いてる?仕事終わり付き合ってほしいんだけど」
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