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一章 颯太アテネ
第十七話
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目の前には、赤く輝く瞳を持って、どこか怪しげに微笑む男がいた。
「何驚いてんの?凪のこと知ってるんだし、僕のこともどっかで聞いてきたかなぁ、なんて思ってたんだけど。」
「....先輩の友人かなんかですか?」
「ううん、違うよ、まぁ、『元』婚約者ってやつかな。」
まぁ、近いうちに婚約者なんかよりも深い関係になれそうだけど。
目の前の男は、頭に王冠をつけている。
僕のとは違う種類の王冠。
「もしかして、あなた魔王ですか?」
「さぁ、どうだろ。あぁでも、魔王が攫うっていう物語も結構良いかもね。」
「その答えは正解ってことで良いでしょうか。だったら今ここで殺しますね、僕勇者ですし。」
剣を抜く。
奏多に稽古をつけて貰うつもりだったから丁度いい。
斬りかかろうとすれば、
「やめろ、颯太。お前じゃこいつに勝てない。」
「なんで止めるのかな、奏多。せっかくのチャンスなのにさ。」
奏多が、僕の剣を弾き、バリアを形成したらしい。
あまりの速さで見えなかった。
対して、さっきの男は箱を出していた。
扉は開き、中から無数の針が飛び出している。
「せっかく僕のDeath is equal to lifeで、ずーっと死んでてもらおうと思ったのに。」
「別に今すぐじゃなくてもいいだろ、というか、お前は凪に嫌われたくないんだろ?身近の人間を殺したらお前嫌われるぞ。」
「うっ、それはやだよぉ.....」
箱は消滅した。
「それで、そこにいるやつはさ、凪のもとに行きたいんでしょ?全く凪も凪だよねぇ、あんないつ消えるかわからない呪いと一緒にいるとかさぁ。」
「呪いって、もしかして、アテネとかって名前じゃないですか?」
「そうだよ、君の呪いでしょ。あいつね、今凪と絶賛交際中、しかもキスまでしてるしさ。」
僕の中で、何かが渦巻く。
アテネが、先輩にキスをした。
なんで、どうして、なんて思いがグルグル回る。
それはどんどん腹の中に溜まっていき、吐き出せない思いへと姿を変えていく。
「ん、もしかして嫉妬しちゃったりしてんの?全くこれだから人間は...」
「雪と闇奈を自殺まで追い込むまで嫉妬に狂い、町ひとつ破壊した奴が言えたセリフじゃないな。」
「奏多、余計な事言わないでくれない!!」
....
「ねぇ、僕のこと強くしてくれるとか言ってましたっけ。」
「まぁ、してあげても別にいいけど?」
「アテネぐらい余裕で殺せますか?それって。」
「まぁ、それくらいだったらできるんじゃない?手負の獣一匹くらい簡単に殺せるでしょ。」
頭の中で、ある考えが浮かんだ。
「きっと、アテネを僕が取り込めば、僕はアテネと同じですよね、そしたら、先輩の彼氏は僕ってことになるんじゃないですか?」
あぁ、考えただけでもうっとりしてしまう。
アテネなんて、忘れて、僕だけを見てくれればいい。
「..ねぇ奏多、ひょっとしなくてもこいつってやばいやつなんじゃないかなぁ。」
「多分そうだと思う。でもお前と同類じゃないか?」
「一言余計!!」
「何驚いてんの?凪のこと知ってるんだし、僕のこともどっかで聞いてきたかなぁ、なんて思ってたんだけど。」
「....先輩の友人かなんかですか?」
「ううん、違うよ、まぁ、『元』婚約者ってやつかな。」
まぁ、近いうちに婚約者なんかよりも深い関係になれそうだけど。
目の前の男は、頭に王冠をつけている。
僕のとは違う種類の王冠。
「もしかして、あなた魔王ですか?」
「さぁ、どうだろ。あぁでも、魔王が攫うっていう物語も結構良いかもね。」
「その答えは正解ってことで良いでしょうか。だったら今ここで殺しますね、僕勇者ですし。」
剣を抜く。
奏多に稽古をつけて貰うつもりだったから丁度いい。
斬りかかろうとすれば、
「やめろ、颯太。お前じゃこいつに勝てない。」
「なんで止めるのかな、奏多。せっかくのチャンスなのにさ。」
奏多が、僕の剣を弾き、バリアを形成したらしい。
あまりの速さで見えなかった。
対して、さっきの男は箱を出していた。
扉は開き、中から無数の針が飛び出している。
「せっかく僕のDeath is equal to lifeで、ずーっと死んでてもらおうと思ったのに。」
「別に今すぐじゃなくてもいいだろ、というか、お前は凪に嫌われたくないんだろ?身近の人間を殺したらお前嫌われるぞ。」
「うっ、それはやだよぉ.....」
箱は消滅した。
「それで、そこにいるやつはさ、凪のもとに行きたいんでしょ?全く凪も凪だよねぇ、あんないつ消えるかわからない呪いと一緒にいるとかさぁ。」
「呪いって、もしかして、アテネとかって名前じゃないですか?」
「そうだよ、君の呪いでしょ。あいつね、今凪と絶賛交際中、しかもキスまでしてるしさ。」
僕の中で、何かが渦巻く。
アテネが、先輩にキスをした。
なんで、どうして、なんて思いがグルグル回る。
それはどんどん腹の中に溜まっていき、吐き出せない思いへと姿を変えていく。
「ん、もしかして嫉妬しちゃったりしてんの?全くこれだから人間は...」
「雪と闇奈を自殺まで追い込むまで嫉妬に狂い、町ひとつ破壊した奴が言えたセリフじゃないな。」
「奏多、余計な事言わないでくれない!!」
....
「ねぇ、僕のこと強くしてくれるとか言ってましたっけ。」
「まぁ、してあげても別にいいけど?」
「アテネぐらい余裕で殺せますか?それって。」
「まぁ、それくらいだったらできるんじゃない?手負の獣一匹くらい簡単に殺せるでしょ。」
頭の中で、ある考えが浮かんだ。
「きっと、アテネを僕が取り込めば、僕はアテネと同じですよね、そしたら、先輩の彼氏は僕ってことになるんじゃないですか?」
あぁ、考えただけでもうっとりしてしまう。
アテネなんて、忘れて、僕だけを見てくれればいい。
「..ねぇ奏多、ひょっとしなくてもこいつってやばいやつなんじゃないかなぁ。」
「多分そうだと思う。でもお前と同類じゃないか?」
「一言余計!!」
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