どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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三章 雫ポイズン

ベッタリとくっついて

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その後食材コーナーに行っていろんな食材を買った。
家に帰って、キッチンでみんなで騒ぎながら用意をした。
楽しかった、と言うよりも、幸せという感じだった。
こういう風に集まって何かをするという新しい体験もだけど。
それよりも、いちばんは。
やっと凪といることができる!!
そう、凪といることができるのだ。
大事なことだから二回言った。
さて、皆さんお忘れではなかろうか。
僕は今回全くと言っていいほど放っておかれていたのだ。
今まで放られていた分もあり、余計にくっ付いてしまう。
そのたびに、照れた凪が離れようとするけど、ぴたりとくっついて離れない。
海の中で一人なの寂しかった。
てか何気に僕今回かなり活躍したような気がするような、しないような。
とにかく、僕は凪から離れたくないのだ。
今日の夕ご飯はすき焼きだ。
色んな食材詰めすぎて、どうしようかなと思ってたらすき焼きが作れる事に気づいたのだ。
凪と颯太と美空が昔食べて、盛り上がったという話を聞いていたし、食べたことなかったから、食べてみたいと思っていたというのもある。
美味しそう、と目を輝かせる凪に、そうでしょ、と胸を張る。
僕だって料理くらい出来るんだから。
…、まぁ、いっぱいお城で練習したけど。
でもでも!
そのかいあってすっごくおいしくできたんだからね!
そう言いたかったけど、自分の失敗を話すのは恥ずかしいなと思ったから黙っておく事にした。
肉を雫と取り合っていると、
「それにしても色んな事があったね」
と凪が言った。
僕の作った料理をおいしいと言いながら。
その通りだと思った。
本当にいろんなことがあった。
その中でも特に特筆すべきこと。
主に僕と雫が入れ替わったり、入れ替わったり…。
うん、これが一番大事なことだな。
「こいつ自分の事ばっかじゃん!ねー、やっぱ僕と相部屋になろーよー。こんな自分勝手な奴じゃなくてさー」
「お前なんかに相部屋の権利は渡さないっ!!絶対に渡さないからなっ!!」
火花をバチバチと立て、立てすぎて火事が起きるくらいに睨みあう。
まぁ、ほんとに火事が起きるわけないのは知っているけど。
それくらい気持ちを込めて睨みあったという意味なのだ。
「二人共、落ち着いて、ね?」
凪が仲裁しようとするけれど、
「やだっ!!凪の隣は僕だもん!」
これだけは絶対に譲れない。
だって、今回の主役もほぼ取られたようなもんでもあるっていうのに。
その上に僕の重要なポジションまで取られたら泣く以外僕本気で何もできなくなるんだけど?
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