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四章 雪闇ブラッド
第十六話
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だから考えなきゃ。
美空が今どう感じているのかを。
そうしなければ美空を傷つけてしまう。
(本当は、ただ面倒なだけなんじゃない?自分の感情とか全部開放してしまうことが)
そんな言葉が頭の中に浮かんだけれど、その言葉を否定する。
面倒なんかじゃない。
それならただ闇雲に感情をぶつけてしまった方が遥かに楽だ。
楽で、惰性的で、とてつもなく単純だ。
僕に出来る事はただ抱きしめる事だけ。
ただ、それだけ。
今は別にそれで良いじゃないか。
だって今のままじゃお互いに望む結果になれないし。
どうしたって二人は平行線を辿るだけだし。
美空が望むのは僕が美空の物になること。
けれど、それは叶わないから。
叶える事が出来ないから。
どうしたって今のままじゃ無理なわけで。
僕は美空の事が好き。
けど、それは恋では無く友人としての好き。
美空の僕に対しての好きは、恋としての好き。
恋の種類が違うのだ。
同じ言葉でも含む意味の違うそれは大きな傷を生む。
それを知ってしまっているから僕は今の状況に置かれている。
美空から求められる物を先延ばしにしながら時を刻む。
それってすごく不毛なことなきがして。
美空が僕以外に執着してくれるなら。
そんなことは起こりそうじゃない。
美空は僕を心の底から愛しているんだ。
とても、とても純粋な愛なんだろう。
純粋というのは時に狂気を孕むように。
いつか僕の好きが恋や愛に変わったら。
そしたら楽なのに。
楽になれるのに。
今か今かと待ちわびているそれは、まだ訪れそうではない。
「何かあったら何でも言ってくださいね。大抵の事は解決しますから。…ね、凪先輩」
そう言って、恍惚の表情を浮かべる美空は何を思っているのだろう。
その青い瞳に僕を映しながら。
その歌声ゆえに天使と呼ばれ、誰からも崇められる彼は。
一体何を求めているの?
答えはわかっているけどそれだけじゃない気がするのだ。
残念ながらわからないそれは、神秘のベールに包まれているよう。
それは僕も同じか、なんて思った。
「うん、言うよ。けど、美空も言ってね?何でも協力するから」
そう返せば、心底嬉しそうな顔をするのだから。
頭を撫でてやる。
目を細めて嬉しそうにする。
まるで猫みたいな美空は、本当に誰からも愛されるのに。
僕からの愛のみを求めるその姿は、僕の胸によく分からない感情を生んだ。
狂愛が僕に伝播するみたいに。
雪が地面一面を白に染める。
冬がやってきた。
美空が今どう感じているのかを。
そうしなければ美空を傷つけてしまう。
(本当は、ただ面倒なだけなんじゃない?自分の感情とか全部開放してしまうことが)
そんな言葉が頭の中に浮かんだけれど、その言葉を否定する。
面倒なんかじゃない。
それならただ闇雲に感情をぶつけてしまった方が遥かに楽だ。
楽で、惰性的で、とてつもなく単純だ。
僕に出来る事はただ抱きしめる事だけ。
ただ、それだけ。
今は別にそれで良いじゃないか。
だって今のままじゃお互いに望む結果になれないし。
どうしたって二人は平行線を辿るだけだし。
美空が望むのは僕が美空の物になること。
けれど、それは叶わないから。
叶える事が出来ないから。
どうしたって今のままじゃ無理なわけで。
僕は美空の事が好き。
けど、それは恋では無く友人としての好き。
美空の僕に対しての好きは、恋としての好き。
恋の種類が違うのだ。
同じ言葉でも含む意味の違うそれは大きな傷を生む。
それを知ってしまっているから僕は今の状況に置かれている。
美空から求められる物を先延ばしにしながら時を刻む。
それってすごく不毛なことなきがして。
美空が僕以外に執着してくれるなら。
そんなことは起こりそうじゃない。
美空は僕を心の底から愛しているんだ。
とても、とても純粋な愛なんだろう。
純粋というのは時に狂気を孕むように。
いつか僕の好きが恋や愛に変わったら。
そしたら楽なのに。
楽になれるのに。
今か今かと待ちわびているそれは、まだ訪れそうではない。
「何かあったら何でも言ってくださいね。大抵の事は解決しますから。…ね、凪先輩」
そう言って、恍惚の表情を浮かべる美空は何を思っているのだろう。
その青い瞳に僕を映しながら。
その歌声ゆえに天使と呼ばれ、誰からも崇められる彼は。
一体何を求めているの?
答えはわかっているけどそれだけじゃない気がするのだ。
残念ながらわからないそれは、神秘のベールに包まれているよう。
それは僕も同じか、なんて思った。
「うん、言うよ。けど、美空も言ってね?何でも協力するから」
そう返せば、心底嬉しそうな顔をするのだから。
頭を撫でてやる。
目を細めて嬉しそうにする。
まるで猫みたいな美空は、本当に誰からも愛されるのに。
僕からの愛のみを求めるその姿は、僕の胸によく分からない感情を生んだ。
狂愛が僕に伝播するみたいに。
雪が地面一面を白に染める。
冬がやってきた。
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