吸血鬼のお宿～異世界転生して吸血鬼のダンジョンマスターになった男が宿屋運営する話～

一章

一章の登場人物紹介（ネタバレあり）

＜主要人物＞

・ヨミト
本作の主人公。前世の本名は「黄昏 夜魅人（たそがれ よみと）」。
死んで異世界転生を果たし、吸血鬼のダンジョンマスターとなった。
前世で叶えられなかったホスピタリティ業界で働くという夢を叶えるべく異世界で宿屋経営を始める。

しかしながら吸血鬼になった影響か短気となり、ホスピタリティに不可欠な人への共感などが薄く、無礼なお客様をついつい殺してしまう。
お客様を殺してしまうことや宿の経営が上手くいかないことに悩み、社会人ならぬ社会吸血鬼失格だと日々嘆いている。

・エリザ
本作のヒロインの吸血鬼。フルネームは「エリザベート」。
ダンジョンマスターであるヨミトの第一の眷属にしてサポートキャラ。
お嬢様な性格と口調が特徴的な金髪美少女。

落ち込みがちなヨミトを健気にサポートしつつ時に振り回す。
吸血鬼ゆえの残虐性も持ち合わせ、また意外と食いしん坊であるらしい。


＜その他の人物（ヨミトの仲間）＞

・タロウ
ゴブリン三兄弟の長兄。
集落を襲われ、重傷を負って落ち延びたところをヨミトに救われ、弟たちと共に眷属となった。
弟のジロウとサブロウが大好き。

・ジロウ
ゴブリン三兄弟の次兄。

・サブロウ
ゴブリン三兄弟の末弟。

・ゴブララ
ゴブリン三姉妹の長姉。
元はとあるゴブリン集落の長の娘で、冒険者に集落を襲われていたところをヨミトに救われ、妹たちと共に眷属となった。

・ゴブリリ
ゴブリン三姉妹の次姉。

・ゴブルル
ゴブリン三姉妹の末妹。

・チュウ
エデン村の元開拓団団長の男。
ならず者のゴルドたちに重傷を負わされ、困窮しているところをヨミトに救われた。
後に妻のフウ、息子のユウもヨミトの眷属となった。

・フウ
チュウの妻。
チュウが寝たきりとなったことで困窮して、家族のために宿で外来人向けに春を売っていた。

・ユウ
チュウの息子。
幼いながらも家族のために自分の出来る範囲で頑張って働こうとする健気な坊や。

・エレーナ
エデン村にある「森の安らぎ亭」という宿の女将。金髪の幸薄そうな美人。
夫と息子をゴルドに殺され、慰み者となっていたところをヨミトに救われた。
娘のアリアと共にヨミトの眷属となった。

彼女の宿はヨミトによってダンジョン化され、ヨミトの宿の二号店としてリニューアルオープンを果たすこととなった。

・アリア
エレーナの娘。
幼くも気丈であり、自身の身の不幸にも関わらず他人を思いやれる健気な美少女。
愛する母親のために何かしたいと常に考えている。

・ヒイ
エデン村に住むボブカット頭の女の子。
村を出ていつか王都に行くことを夢見ている。
宿で外来人向けに春を売っていたが、後にヨミトの眷属となりダンジョンで働くことになる。

・ミイ
エデン村に住むおかっぱ頭の女の子。
ヒイと同じく、宿で娼婦として働いていたが、後にヨミトの眷属となる。


＜その他の人物（ヨミトの被害者）＞

・ザック
いかにもならず者といった風貌の元冒険者の男。
王都で冒険者として働いていたが、弟のパックと共に素行不良で追放される。
エデン村に向かう途中でヨミトの宿に立ち寄り、そこで弟共々餌食になる。

・パック
ザックの弟。兄以上に顔が不味く頭が悪い。彼女いない歴イコール年齢。
兄共々ヨミトの餌食となる。

・ドロシー
元花売りの女。
自分を身請けした夫のスティーブと王都で暮らしていたが、夫が冒険者資格を剥奪されたことに伴い、夫婦共々王都を追放される。
エデン村に向かう最中にヨミトの宿に立ち寄り、そこでヨミトの逆鱗に触れ、夫婦共々餌食になる。

・スティーブ
手癖が悪い元冒険者の男。ドロシーの夫。
喧嘩をして冒険者資格を剥奪されて王都を追放された。
彼の持っていた魔法鞄はヨミトが有効活用している。

・スッチー
ミッドロウの町で冒険者チームを組織する鋼等級冒険者の男。
野心と才気に溢れ、町の有力商人の娘デュワと恋仲にある色男。

いずれは王都に進出することを夢見ていたが、乙女ゴブリンの捕獲という怪しげな依頼を受けた際、不運にもヨミトと出会うこととなる。
お客様のゴブリンを皆殺しにされたと思ったヨミトにボコボコにされ、チームは壊滅。
そこそこ美味しい血だったため生け捕りにされ、ヨミトとエリザの三時のおやつとしてダンジョンで死ぬまで飼われることになった。

・スッチーに弟子入りした少年
鋼等級冒険者として有名なスッチーに憧れて弟子入りした。
スッチーと共にヨミトたちの三時のおやつとなる。

・ゴルド
エデン村開拓団団長の男。
元は王都で冒険者チームを組織していたが、素行が悪すぎてチームの面々と共に追放され、エデン村にやって来た。
エデン村に来た後は、持ち前のスキル【威圧】と【共有】を駆使し、チームの面々とエデン村支配に乗り出す。
チュウ一派を蹴落としてエデン村の開拓団団長の座に納まると、役人たちに隠れながら村人たちに暴虐の限りを尽くした。

宿の女将エレーナに手をかけ、エレーナのみならず娘のアリアにまで手を出そうと計画していたところ、村にやって来たヨミトに一派共々討たれる。

・ザイニ
ゴルド一派の一人。
肉を素手で食う野蛮人。

・トーガ
ゴルド一派の一人。裸族の野蛮人。

・マック
ゴルド一派の一人。事を済ませるのが手乗り猿並みにとても早い。


＜その他の人物（わりとどうでもいいキャラ）＞

・ゲン
ゴブララの親戚で、族長筋のハイゴブリン。
集落を襲ったスッチーたちに討たれる。

・間抜けな王都の冒険者
スティーブの先輩。スティーブに魔法の鞄を盗まれた可哀想な人。

・デュワ
スッチーの恋人で、ミッドロウの町の商会の娘。

・レッド
エデン村で宿を営む親父。
愛想の良い親父だが、外来人向けに売春業を営んだり、ゴルド一派にみかじめ料を払って良好な関係を築いたり、したたかな一面も持つ。
呑気そうなヨミトに忠告したりと、根は良い人。ちなみに彼の作る飯は不味い。

・ジャック
エレーナの夫。
チュウ一派として開拓団で働いていたが、ゴルドに事故に見せかけられて殺された。

・ジャックの息子
父親のジャックと共にゴルドに殺された。