50 / 291
二章
鉄等級昇級試験3/3
しおりを挟む
「おめでとうございます。筆記試験の結果次第ですが、ヨミトさんたち、合格は間違いなさそうですね」
「ありがとうパープル君。君も合格間違いなさそうだね」
「ええ。三人共合格できそうでよかったですよ」
俺たちの試験が終わるなり、パープルが声をかけてきた。
パープルは自分の試験が早めに終わったものの、すぐに帰らずに試験会場に残っていたようだ。他の受験者の様子をじっくり見ていたようだな。
「ヨミトさんたち、鉄等級に無事昇級できたら、よければ僕とチームを組みませんか?」
「え、チーム? チームなんて組む必要あるの?」
「はい。鉄等級になると町の外での任務を受けることもあるので、その際はチームで動かないと危ないんですよ。チームじゃなきゃ受けられない依頼もありますし。まあ基本個人で活動してて、必要に応じてどこかのチームに助っ人で入るということもできますが、それはそれで色々と大変なので。鉄等級になれば、普通、同期の人たちと固定チームを組むのが一般的ですよ」
「へえそうなんだ」
なるほど。パープルがわざわざ試験会場に残っていたのは、仲間を見つけるためだったのか。試験の様子を見ながら、戦力になりそうな、人格に問題なさそうな人間の目星をつけていたわけだ。
賢いね。今後のことは特に何も考えずに試験を受けていた俺たちとは大違いだ。
「いいよ組もうか。エリザもそれで構わないか?」
「ええ勿論ですわ」
「そうですか。ありがとうございます。これからよろしくお願いしますね」
チームを組むのは、俺たちとしても渡りに船だ。パープルの提案を、俺たちは二つ返事で受けることにした。
「パープル君、それで、俺たち以外の人員は決まってるの?」
「いえまだです。これから声をかけていこうかと」
「そっか。どんな人を選ぶつもり?」
「実は僕、風の魔法も使えるんです。後衛もできますので、攻撃的な後衛はもう一人くらいいればいいかなと。あとは前衛一人、欲を言えば回復魔法が使える人も欲しいですが、回復魔法使いは貴重ですからね。ギルドや教会や貴族が囲い込んだりしますから、なかなかチームには誘えない場合が多いです。代わりに前衛を増やしてもいいかもしれません」
パープルは考えていることを怒涛のように述べる。
「ええと、つまり、あと三人くらい必要なんだな?」
「はいそうですね。そうすれば一応、チームとしての形が整います。冒険者界隈では一小隊六名で構成されることが多いですから」
「へえそうか」
前衛一人と後衛一人に関しては、当てがないわけではない。レイラとメリッサだ。
ただ彼女たちを身請けするには今しばらく時間がかかる。すぐにはスカウトできないな。
「一応、俺に当てはあるよ。優秀な鉄等級の先輩冒険者だ」
「鉄等級の先輩ですか。それは頼りになりますね」
「ただ、今は休業中なんだ。復帰するにはもう少し時間がかかりそう」
「そうですか。となれば、まずは他の人員を探した方がいいですね。チームの人員は多いに越したことはないわけですし。チームの皆の予定が常に合うとは限りませんし、人員は六名より多めに確保した方がいいでしょう。まずはその先輩たち以外の人員を見つけ、チームの体裁を整えましょう。後でその先輩冒険者を迎え入れればいいだけですから」
「そうだね」
パープルは頭の回転が速いようで、ぺちゃくちゃと思いついたことを捲くし立てるように述べていく。どれも理に適っていることだ。
レイラとメリッサが加わるまでの間、当面のメンバーを確保しておかねばならないらしい。
「とりあえず、このまま試験の続きを見て、良さそうな人材を見繕いましょう。ヨミトさんとエリザさんには、ここをお願いしてもいいでしょうか? 僕は後衛試験の方の様子を見に行きたいと思います」
「ああわかったよ。ここは俺とエリザで見てるよ」
「ではお任せします」
パープルは駆け足で後衛部門の実技試験が行われている会場へと向かっていった。忙しない子だ。
まあ真面目で優秀で素晴らしいけどね。チャンスがあるならば眷属にしたいところだな。あの子、美味しい血を持っているしな。
パープルが去った後、俺とエリザはチームメンバーの候補を探していく。
「うーん、なかなか良い子がいないなぁ」
「ですわね。小物臭のする奴らばかりですわ」
「こらこら小物とか言わないの。一応冒険者としては俺たちの同期だぞ」
試験の続きを見学しているが、良さげな人材は見当たらない。あっという間に時だけが過ぎていく。
「――次で最後だ。受験番号百二、ノビル!」
「お、あの子だ。あの子も昇級試験を受けてたのか」
「そのようですわね」
前衛実技試験の最後の受験者は、あの無能少年、ノビルだった。
「うおおお! 今回こそ受かってやる!」
ノビルは自分の顔をバシバシと叩いていて、かなり気合が入っている様子だった。まるで取組前の力士のようだ。何かやってくれそうな期待感がある。
「よっしゃ、今日最後の仕事だ! 気合入れていくぞ! ノビルとかいう坊主、殺す気でかかってこいや!」
「ああッ! 言われなくても!」
ノビルは斧を得物にしているようだ。木斧を構えて試験官に突進していく。そして射程距離に入ると、大きく振りかぶった。
ノビルは渾身の一撃を放った――かに見えた。
「――へぶしっ!」
ノビルは振りかぶった斧の重さに負け、後ろへと倒れ込んでしまった。倒れた際に後頭部を強打したようで、意識を失いそのままダウンする。
一太刀も交えずして試験は終わった。
「ギャハハハ!」
「何だよアイツ!」
「噂の万年デックの無能っぷりだぜ! 笑えるぜ!」
試験の見学者たちが一斉に沸き立つ。笑っちゃいけないギルド職員ですら笑いを堪えられずにいた。
「ぷふっ、ああっ、ダメですわっ、お腹がよじれますわっ、ぷひひっ」
エリザも淑女にあるまじき顔で笑っていた。意外と笑いのツボに入ったらしい。
珍しい表情だ。そんな表情も素敵だぜエリザ。
「問題外だ! 今すぐ冒険者辞めろ! 死ぬだけだ!」
試験官のおっさんは厳しい表情で、倒れているノビルにそう告げた。当のノビルは気絶しているので、聞いちゃいない。
「これにて前衛の実技試験を終える! 皆、ご苦労だった!」
試験官のおっさんは誰に向かって言うでもなく、大きな声でそう宣言する。そしてこれで仕事は終わりだとばかりに、足早にその場を後にしていった。
試験官のおっさんが去るのに合わせ、記録係や救護係りのギルド職員も撤収していく。見学者たちも硬くなった腰をゆっくりと上げてその場を去っていく。
会場に残るのは、気絶しているノビルだけだ。命に別状はないと判断され、そのまま放置されているらしい。直に目を覚ますだろう。起きたら誰もいないとか戸惑うだろうな。
「ご主人様、あの少年、笑えるほど哀れですわね」
「ああ本当だな。無能の二つ名は伊達じゃないらしいな」
俺たちは未だ気絶しているノビルを眺めながら苦笑するのであった。
「ありがとうパープル君。君も合格間違いなさそうだね」
「ええ。三人共合格できそうでよかったですよ」
俺たちの試験が終わるなり、パープルが声をかけてきた。
パープルは自分の試験が早めに終わったものの、すぐに帰らずに試験会場に残っていたようだ。他の受験者の様子をじっくり見ていたようだな。
「ヨミトさんたち、鉄等級に無事昇級できたら、よければ僕とチームを組みませんか?」
「え、チーム? チームなんて組む必要あるの?」
「はい。鉄等級になると町の外での任務を受けることもあるので、その際はチームで動かないと危ないんですよ。チームじゃなきゃ受けられない依頼もありますし。まあ基本個人で活動してて、必要に応じてどこかのチームに助っ人で入るということもできますが、それはそれで色々と大変なので。鉄等級になれば、普通、同期の人たちと固定チームを組むのが一般的ですよ」
「へえそうなんだ」
なるほど。パープルがわざわざ試験会場に残っていたのは、仲間を見つけるためだったのか。試験の様子を見ながら、戦力になりそうな、人格に問題なさそうな人間の目星をつけていたわけだ。
賢いね。今後のことは特に何も考えずに試験を受けていた俺たちとは大違いだ。
「いいよ組もうか。エリザもそれで構わないか?」
「ええ勿論ですわ」
「そうですか。ありがとうございます。これからよろしくお願いしますね」
チームを組むのは、俺たちとしても渡りに船だ。パープルの提案を、俺たちは二つ返事で受けることにした。
「パープル君、それで、俺たち以外の人員は決まってるの?」
「いえまだです。これから声をかけていこうかと」
「そっか。どんな人を選ぶつもり?」
「実は僕、風の魔法も使えるんです。後衛もできますので、攻撃的な後衛はもう一人くらいいればいいかなと。あとは前衛一人、欲を言えば回復魔法が使える人も欲しいですが、回復魔法使いは貴重ですからね。ギルドや教会や貴族が囲い込んだりしますから、なかなかチームには誘えない場合が多いです。代わりに前衛を増やしてもいいかもしれません」
パープルは考えていることを怒涛のように述べる。
「ええと、つまり、あと三人くらい必要なんだな?」
「はいそうですね。そうすれば一応、チームとしての形が整います。冒険者界隈では一小隊六名で構成されることが多いですから」
「へえそうか」
前衛一人と後衛一人に関しては、当てがないわけではない。レイラとメリッサだ。
ただ彼女たちを身請けするには今しばらく時間がかかる。すぐにはスカウトできないな。
「一応、俺に当てはあるよ。優秀な鉄等級の先輩冒険者だ」
「鉄等級の先輩ですか。それは頼りになりますね」
「ただ、今は休業中なんだ。復帰するにはもう少し時間がかかりそう」
「そうですか。となれば、まずは他の人員を探した方がいいですね。チームの人員は多いに越したことはないわけですし。チームの皆の予定が常に合うとは限りませんし、人員は六名より多めに確保した方がいいでしょう。まずはその先輩たち以外の人員を見つけ、チームの体裁を整えましょう。後でその先輩冒険者を迎え入れればいいだけですから」
「そうだね」
パープルは頭の回転が速いようで、ぺちゃくちゃと思いついたことを捲くし立てるように述べていく。どれも理に適っていることだ。
レイラとメリッサが加わるまでの間、当面のメンバーを確保しておかねばならないらしい。
「とりあえず、このまま試験の続きを見て、良さそうな人材を見繕いましょう。ヨミトさんとエリザさんには、ここをお願いしてもいいでしょうか? 僕は後衛試験の方の様子を見に行きたいと思います」
「ああわかったよ。ここは俺とエリザで見てるよ」
「ではお任せします」
パープルは駆け足で後衛部門の実技試験が行われている会場へと向かっていった。忙しない子だ。
まあ真面目で優秀で素晴らしいけどね。チャンスがあるならば眷属にしたいところだな。あの子、美味しい血を持っているしな。
パープルが去った後、俺とエリザはチームメンバーの候補を探していく。
「うーん、なかなか良い子がいないなぁ」
「ですわね。小物臭のする奴らばかりですわ」
「こらこら小物とか言わないの。一応冒険者としては俺たちの同期だぞ」
試験の続きを見学しているが、良さげな人材は見当たらない。あっという間に時だけが過ぎていく。
「――次で最後だ。受験番号百二、ノビル!」
「お、あの子だ。あの子も昇級試験を受けてたのか」
「そのようですわね」
前衛実技試験の最後の受験者は、あの無能少年、ノビルだった。
「うおおお! 今回こそ受かってやる!」
ノビルは自分の顔をバシバシと叩いていて、かなり気合が入っている様子だった。まるで取組前の力士のようだ。何かやってくれそうな期待感がある。
「よっしゃ、今日最後の仕事だ! 気合入れていくぞ! ノビルとかいう坊主、殺す気でかかってこいや!」
「ああッ! 言われなくても!」
ノビルは斧を得物にしているようだ。木斧を構えて試験官に突進していく。そして射程距離に入ると、大きく振りかぶった。
ノビルは渾身の一撃を放った――かに見えた。
「――へぶしっ!」
ノビルは振りかぶった斧の重さに負け、後ろへと倒れ込んでしまった。倒れた際に後頭部を強打したようで、意識を失いそのままダウンする。
一太刀も交えずして試験は終わった。
「ギャハハハ!」
「何だよアイツ!」
「噂の万年デックの無能っぷりだぜ! 笑えるぜ!」
試験の見学者たちが一斉に沸き立つ。笑っちゃいけないギルド職員ですら笑いを堪えられずにいた。
「ぷふっ、ああっ、ダメですわっ、お腹がよじれますわっ、ぷひひっ」
エリザも淑女にあるまじき顔で笑っていた。意外と笑いのツボに入ったらしい。
珍しい表情だ。そんな表情も素敵だぜエリザ。
「問題外だ! 今すぐ冒険者辞めろ! 死ぬだけだ!」
試験官のおっさんは厳しい表情で、倒れているノビルにそう告げた。当のノビルは気絶しているので、聞いちゃいない。
「これにて前衛の実技試験を終える! 皆、ご苦労だった!」
試験官のおっさんは誰に向かって言うでもなく、大きな声でそう宣言する。そしてこれで仕事は終わりだとばかりに、足早にその場を後にしていった。
試験官のおっさんが去るのに合わせ、記録係や救護係りのギルド職員も撤収していく。見学者たちも硬くなった腰をゆっくりと上げてその場を去っていく。
会場に残るのは、気絶しているノビルだけだ。命に別状はないと判断され、そのまま放置されているらしい。直に目を覚ますだろう。起きたら誰もいないとか戸惑うだろうな。
「ご主人様、あの少年、笑えるほど哀れですわね」
「ああ本当だな。無能の二つ名は伊達じゃないらしいな」
俺たちは未だ気絶しているノビルを眺めながら苦笑するのであった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる