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三章
物件紹介
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「こっちよ」
俺たちはガンドリィの後に付いて歩いていく。
公共地区を抜け、農業地区へと至る。件の物件は農業地区にあるようだ。
同じ王都といっても、農業地区は長閑なものだった。緑が多く、周辺には畑が広がっている。商業地区みたいな華やかさは鳴りを潜めている。
「ここよ」
やがて目的地に到着する。
そこは円筒状の木造の家であった。大きな樽に見えないこともない。
庭付きで、庭には一本の大きな木が生えていた。サクラっぽい木だな。もうすぐ咲きそうな気配があった。
周囲の家とは少し離れているので、庭で多少五月蝿く騒いでも問題なさそうだ。
これからの季節、お花見でもしたら楽しそうだな。まあ花見なんて一号店の庭でもダンジョンでも出来るからどうでもいいが。
「ここはアタシたち“鋼鉄の旅団”がこの間まで拠点にしてたんだけどね。手狭になったから売り払おうと思ってたのよ。良かったら見学してって、気に入ったら買って頂戴。お安くしとくわよぉん」
「そうですか。買うか買うまいかはさておいて、まあせっかくだし見るだけ見させてもらいましょうか」
「ええどうぞどうぞ」
どうやら賃貸物件ではなくて買取物件らしいな
ガンドリィに促され、俺たちは家の中に入っていく。
一階が台所などの共有スペースの空間となっており、螺旋状の階段を上った先の二階が居住空間、三階が屋上となっている。
一階と二階は吹き抜け構造となっており、二階から下の様子が見られるようになっている。
冒険者のアジトらしく、敵襲とかあってもすぐに気づけるような構造となっているようだ。まあ王都の中で敵襲があるかは不明だが。でも備えあれば憂いなしだな。
「二階には何部屋あるんです?」
「五部屋よ。一部屋に四、五人くらいは住めるわね」
「となると無理すれば三十人くらいは住めるってことですか。一階でも暮らそうと思えば暮らせますし」
二階へと上りながらそんな話をする。
ガンドリィの言う通り、二階には五つのドアがあった。部屋を覗けばそこそこ広い。一人なら楽々広々、五人くらいまでなら寝泊りできそうだった。
「ガンドリィさんたちはここに何人で住んでいたんです?」
「新入りが出たり入ったりしてたけど、大体四十人前後ってとこかしら?」
「四十人?」
「ええそうよ」
一階の共有スペースにも住むと考えても無理じゃなかろうか。
俺は疑問に思い、素直に口に出した。
「この家、そんなに収容できるんです?」
「まあかなり無理してたわね。庭や屋上に天幕張って、新入りの子は可哀想だけどそこで生活させてたりしたのよ」
「なるほど。庭や屋上にも住めばそれくらいいきますね」
「ええ。でも今年の春に新入団員が一気に十人も増えちゃったから、思い切って拠点を変えることにしたのよ。副業も軌道に乗り始めてお金も貯まってきたしね」
今は人の移動が活発になる変化の多い春のシーズンだけに、ガンドリィたちの旅団もその影響を受けていたようだ。それでガンドリィたちはこの拠点を売り払おうとしていたというわけか。俺たちからしたら渡りに船だな。
「どうかしらこの物件? 辺鄙なところにあるからギルドとかに向かうのはちょっと大変なんだけど、静かで寝るにはいいとこよぉん?」
「まあ悪くはないですね。いくらするんです?」
「20ゴルゴンでいいわよ。元が50ゴルゴンもしたから半額以下ね。二年前に補修工事したから、まだまだ使えるわよぉん」
「ほうそうですか」
普通の人にとっては耐用年数や補修工事云々の情報は重要なのだろうが、俺にとってはどうでもいい情報だ。
ダンジョンマスターの力“ダンジョン作成”の機能を使い、この家をダンジョン化して工事すればいいだけのことだからな。そうすりゃ、仮にボロ屋だったとしても、新品同然の家に作り変えることができる。
重要なのは値段だけだが、余裕で買える金額だな。
「皆はこの家どう思う?」
「僕はいいと思います。ガンドリィさんの紹介ですし、間違いないかと。あとはヨミトさん次第ですが……」
パープルは、有力な冒険者であるガンドリィとのコネができるということも観点に入れてオススメの物件だと思っているようだ。他の皆も異論はないようだ。
「じゃあ買わせてもらおうか」
ひとまず俺が立て替えることにして、その場でガンドリィに20ゴルゴンを渡して購入する。即断即決だ。
「毎度ありよぉ~。それじゃ、この後、この家の名義を貴方たちのチームのものに変えるから、一緒に役所に来てくれるかしらぁん? ヨミトちゃんでもいいし、代理人としてチームの誰かでも構わないわ」
「わかった――ん? 誰か来たな?」
ガンドリィに金を渡し終えると、つるっぱげで髭達磨って感じの見た目の男二人が家に入ってくる。
姿格好が瓜二つだから兄弟か双子か何かだろう。どちらもガンドリィほどではないがガタイがいい。
「ガンドリィさん、誰ですかこいつら?」
「ガティンとムティンにも紹介しておくわ。こちらはヨミトちゃん、チーム不死鳥の団長さんよ。たった今、ここを買い取ってくれたのよぉん」
「この拠点に買い手がついたんですか! そりゃめでてえや!」
俺たちはガンドリィから髭達磨たちを紹介される。
髭達磨の双子兄弟は、ガティンとムティンというらしい。鋼鉄の旅団の中心人物で、ガンボリィの右腕と左腕のような存在のようだ。
空き家にイタズラでもされると困るので、彼らは定期的に巡回していたらしい。
今日も巡回してたら家に人の気配があったので様子を見にきたところ、ガンドリィや俺たちがいたという次第のようだ。
「俺たちの愛の巣にやっと買い手がついたんですね!」
「大切に使って下さいね! 俺たちの愛の巣!」
「ああ……はい」
ガティンとムティンは古巣に買い手がついたことをやたら喜んでいた。
マッチョな野郎共が愛の巣とか言ってるとちょっと気持ち悪いな。ガンドリィは見た目がアレだしさ。
「つかぬ事を聞くが、鋼鉄の旅団に女っているんです?」
「いないわよぉん。だって鋼鉄の旅団は女人禁制のチームだから。異性の存在は不和の元になるっていうのが冒険者の常識だしねぇん。アタシたちはその掟にちゃんと従ってるのよぉん」
「そ、そうですか……」
ガンドリィは野郎チームに女はいらないと断言する。
冒険者の常識はわかるが、絶対それ以上に個人の趣味が入ってるだろうと邪推せざるを得ない。
(即決で買うのは早計だったかもな……)
ガンドリィたち野郎四十人がここに暮らしていた時のことを想像し、俺たちは顔を引きつらせるのであった。
パープルだけは純粋なのか、邪推的なことはしていないみたいで表情を変えていなかったが。
(あとでスライム呼び寄せて徹底的に洗浄消毒しとこっと……)
パープルが留守にしている間を見計らって配下の魔物を使って徹底的に掃除しようと、俺は心に決めたのであった。
俺たちはガンドリィの後に付いて歩いていく。
公共地区を抜け、農業地区へと至る。件の物件は農業地区にあるようだ。
同じ王都といっても、農業地区は長閑なものだった。緑が多く、周辺には畑が広がっている。商業地区みたいな華やかさは鳴りを潜めている。
「ここよ」
やがて目的地に到着する。
そこは円筒状の木造の家であった。大きな樽に見えないこともない。
庭付きで、庭には一本の大きな木が生えていた。サクラっぽい木だな。もうすぐ咲きそうな気配があった。
周囲の家とは少し離れているので、庭で多少五月蝿く騒いでも問題なさそうだ。
これからの季節、お花見でもしたら楽しそうだな。まあ花見なんて一号店の庭でもダンジョンでも出来るからどうでもいいが。
「ここはアタシたち“鋼鉄の旅団”がこの間まで拠点にしてたんだけどね。手狭になったから売り払おうと思ってたのよ。良かったら見学してって、気に入ったら買って頂戴。お安くしとくわよぉん」
「そうですか。買うか買うまいかはさておいて、まあせっかくだし見るだけ見させてもらいましょうか」
「ええどうぞどうぞ」
どうやら賃貸物件ではなくて買取物件らしいな
ガンドリィに促され、俺たちは家の中に入っていく。
一階が台所などの共有スペースの空間となっており、螺旋状の階段を上った先の二階が居住空間、三階が屋上となっている。
一階と二階は吹き抜け構造となっており、二階から下の様子が見られるようになっている。
冒険者のアジトらしく、敵襲とかあってもすぐに気づけるような構造となっているようだ。まあ王都の中で敵襲があるかは不明だが。でも備えあれば憂いなしだな。
「二階には何部屋あるんです?」
「五部屋よ。一部屋に四、五人くらいは住めるわね」
「となると無理すれば三十人くらいは住めるってことですか。一階でも暮らそうと思えば暮らせますし」
二階へと上りながらそんな話をする。
ガンドリィの言う通り、二階には五つのドアがあった。部屋を覗けばそこそこ広い。一人なら楽々広々、五人くらいまでなら寝泊りできそうだった。
「ガンドリィさんたちはここに何人で住んでいたんです?」
「新入りが出たり入ったりしてたけど、大体四十人前後ってとこかしら?」
「四十人?」
「ええそうよ」
一階の共有スペースにも住むと考えても無理じゃなかろうか。
俺は疑問に思い、素直に口に出した。
「この家、そんなに収容できるんです?」
「まあかなり無理してたわね。庭や屋上に天幕張って、新入りの子は可哀想だけどそこで生活させてたりしたのよ」
「なるほど。庭や屋上にも住めばそれくらいいきますね」
「ええ。でも今年の春に新入団員が一気に十人も増えちゃったから、思い切って拠点を変えることにしたのよ。副業も軌道に乗り始めてお金も貯まってきたしね」
今は人の移動が活発になる変化の多い春のシーズンだけに、ガンドリィたちの旅団もその影響を受けていたようだ。それでガンドリィたちはこの拠点を売り払おうとしていたというわけか。俺たちからしたら渡りに船だな。
「どうかしらこの物件? 辺鄙なところにあるからギルドとかに向かうのはちょっと大変なんだけど、静かで寝るにはいいとこよぉん?」
「まあ悪くはないですね。いくらするんです?」
「20ゴルゴンでいいわよ。元が50ゴルゴンもしたから半額以下ね。二年前に補修工事したから、まだまだ使えるわよぉん」
「ほうそうですか」
普通の人にとっては耐用年数や補修工事云々の情報は重要なのだろうが、俺にとってはどうでもいい情報だ。
ダンジョンマスターの力“ダンジョン作成”の機能を使い、この家をダンジョン化して工事すればいいだけのことだからな。そうすりゃ、仮にボロ屋だったとしても、新品同然の家に作り変えることができる。
重要なのは値段だけだが、余裕で買える金額だな。
「皆はこの家どう思う?」
「僕はいいと思います。ガンドリィさんの紹介ですし、間違いないかと。あとはヨミトさん次第ですが……」
パープルは、有力な冒険者であるガンドリィとのコネができるということも観点に入れてオススメの物件だと思っているようだ。他の皆も異論はないようだ。
「じゃあ買わせてもらおうか」
ひとまず俺が立て替えることにして、その場でガンドリィに20ゴルゴンを渡して購入する。即断即決だ。
「毎度ありよぉ~。それじゃ、この後、この家の名義を貴方たちのチームのものに変えるから、一緒に役所に来てくれるかしらぁん? ヨミトちゃんでもいいし、代理人としてチームの誰かでも構わないわ」
「わかった――ん? 誰か来たな?」
ガンドリィに金を渡し終えると、つるっぱげで髭達磨って感じの見た目の男二人が家に入ってくる。
姿格好が瓜二つだから兄弟か双子か何かだろう。どちらもガンドリィほどではないがガタイがいい。
「ガンドリィさん、誰ですかこいつら?」
「ガティンとムティンにも紹介しておくわ。こちらはヨミトちゃん、チーム不死鳥の団長さんよ。たった今、ここを買い取ってくれたのよぉん」
「この拠点に買い手がついたんですか! そりゃめでてえや!」
俺たちはガンドリィから髭達磨たちを紹介される。
髭達磨の双子兄弟は、ガティンとムティンというらしい。鋼鉄の旅団の中心人物で、ガンボリィの右腕と左腕のような存在のようだ。
空き家にイタズラでもされると困るので、彼らは定期的に巡回していたらしい。
今日も巡回してたら家に人の気配があったので様子を見にきたところ、ガンドリィや俺たちがいたという次第のようだ。
「俺たちの愛の巣にやっと買い手がついたんですね!」
「大切に使って下さいね! 俺たちの愛の巣!」
「ああ……はい」
ガティンとムティンは古巣に買い手がついたことをやたら喜んでいた。
マッチョな野郎共が愛の巣とか言ってるとちょっと気持ち悪いな。ガンドリィは見た目がアレだしさ。
「つかぬ事を聞くが、鋼鉄の旅団に女っているんです?」
「いないわよぉん。だって鋼鉄の旅団は女人禁制のチームだから。異性の存在は不和の元になるっていうのが冒険者の常識だしねぇん。アタシたちはその掟にちゃんと従ってるのよぉん」
「そ、そうですか……」
ガンドリィは野郎チームに女はいらないと断言する。
冒険者の常識はわかるが、絶対それ以上に個人の趣味が入ってるだろうと邪推せざるを得ない。
(即決で買うのは早計だったかもな……)
ガンドリィたち野郎四十人がここに暮らしていた時のことを想像し、俺たちは顔を引きつらせるのであった。
パープルだけは純粋なのか、邪推的なことはしていないみたいで表情を変えていなかったが。
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パープルが留守にしている間を見計らって配下の魔物を使って徹底的に掃除しようと、俺は心に決めたのであった。
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