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六章
宿泊者名簿No.20 船大工カイリ5/7(九頭竜島の戦い)
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九頭竜島に乗り込み、しばらくは何の異変もなかった。島を一日中探索してそれが終わると拠点に戻る、という単調な生活を送ることになったべ。
「槍はこう持つのよ。私も専門じゃないから詳しくはわからないけどね。ライトの方が詳しいんじゃない?」
「いや俺も剣が主体だから槍は基本しかわからないよ。それでもよかったら教えるけど」
「いえそれでも十分ためになるべ。ありがとうだ、レイラさんにライトさん」
島では暇さえあればレイラさんやライトさんから武術の教えを乞うた。
「カイリ、ちょうどいい、相手してくれよ」
「おらに相手が務まるかわからんけどもわかったべ」
ノビルさんとも一緒になって、少しでも強くなれるように稽古に励んだ。
異変も何もない生活だったが、異変が何もないということこそ、大きな異変だった。島にマーマンがまったくいないなんてあり得ないことだべ。
小さい頃に父ちゃんたちと来た時は、多くのマーマンが生息していた。一日中釣りをしていれば、何度かはマーマンの襲撃を受けたもんだべ。
だけんども今回はまったく襲われることがなかった。何日も滞在しているのに、島のあちこちをうろついているというのに、マーマンに襲われないんだべ。
そんなことは以前では考えられねぇ。まるで島にいるマーマンが全滅してしまったかのような、不気味な気配が島全体に漂っていたべ。
「――敵襲!」
島に滞在して一週間ほど経った夕暮れ時のことだっぺ。ついに事態は動き出したんだ。
「だべぇ!? マーマンがこんなにいるべえ!?」
海を埋め尽くすほどのマーマンが急に現れ、森の方からも続々とやって来る。こんなに沢山のマーマンがどこにいたんだというくらい、恐ろしいほどの数だったべ。
(ヨミトさんの言ってた通り、きっとダンジョンから湧き出てきたんだべな。間違いねぇ)
ヨミトさんのダンジョンみたいにどこかに入口があり、敵はそこからやって来たのだとすぐにわかった。
(この町の騒ぎは全てダンジョンマスターの仕業、やっぱりそうだったんだべか!)
これだけのマーマンが毎日のように海に入って海産物を獲っていれば、海はあっという間に禿山になるだろう。魚の群れが近海に寄りつかないようにもなるべ。
何もないように見えて、海の底では大きな異変が起こっていた。その元凶は、やはりマミヤたちだったのだと確信したべ。
「やってやるべ! おらは強い海の男になるんだべ!」
昔はマーマンなんて怖くて戦えなかった。でもやるしかねえと思って無我夢中で戦った。
だけんども……。
「別嬪おめこがいっぱいいるべぇ……」
「しっかりしなさいこのむっつり助平!」
敵の術にかかって不甲斐ない姿を晒したりもしたけんども、おらなりに頑張って戦った。
余談だがレイラさんのビンタはめちゃくちゃ痛かったべ。むっつりなんて酷い言われようだけんども、否定はできなかった。
――ドドォオオンッ。
「ひぃい!? 何だべ!?」
しばらくすると、雷でも落ちたんじゃねえかってくらいの轟音が連続で響き渡ることになった。武装船からの砲撃だったっぺ。
「ここは俺とエリザが引き受けるよ。皆は森の方へ進んでくれ」
「ヨミトさん!?」
ヨミトさんたちが殿を引き受けるって言うもんで、パープルさんは慌てていた。
それも無理ないべ。殿って言えば普通は死を覚悟して引き受けるものだ。
「いいから早く」
「わかりました……必ず生きて戻ってくださいね!」
だがヨミトさんたちは何ら焦る素振りはなかった。
パープルさん以外の他の人たちも何ら焦る素振りがなかった。パープルさん以外はみんなヨミトさんが化け物みてえに強い吸血鬼だってわかってるから落ち着いていたんだべ。
「私たちも行くわよ!」
「ああ!」
ヨミトさんたちが砂浜方面に駆け出したと同時、おらたちは反対側の森に向かって駆けていった。
「はぁっ」
レイラさんは軽やかな身のこなしでマーマンを次々に切り伏せていった。その姿は美しく凛々しかったべ。
「修行の成果を見せる時だ!」
ノビルさんも負けてねえべ。小柄だっていうのにおらじゃ持てそうもない重そうな斧を振り回してマーマンの身体を両断していた。
他の面々も凄まじい活躍だった。流石はヨミトさんのお仲間たちだと思ったべ。
「ギギャア!(何だこいつら!?」
「ギャギャア!(強ぇえ!)」
そうして敵を一掃し、魔道砲の届かない森の奥で一息つくことができた。
(すっげえ。力が張るべぇ。これって一気にレベルアップちゅうのを果たしたんだべか?)
一時休憩している時、おらの身体は熱を帯び、今まで以上に力が漲る気がした。マーマンを殺しまくったことで、一気に成長したらしかったべ。
「やあみんな無事かい?」
「ヨミトさん!? 無事だったんですね!」
真っ暗闇になり砲撃の音も止んでしばらく経った頃。ヨミトさんとエリザさんが戻ってきた。
「武装船の砲撃のおかげで助かったよ」
「そうだったんですか。生きててよかったですよ」
二人はパープルさんの手前、武装船の砲撃のおかげでマーマンが死んで助かったと言っていたが、本当は違ったみたいだべ。
本当は海上のマーマンを一掃し三隻もの武装船を沈めてきたらしい。たった二人で軍艦並みの働きぶりをしたとか、ホント、化け物だと思ったべ。
「――おかしいですよ! なんで船は気づいてくれないんですか!」
翌日、狼煙を上げて合図をして島から引き上げようとしたんだけんども、一悶着あった。
狼煙を上げても武装船が島に近づかないんだべ。焦ったパープルさんは大声を上げてずっと騒いでいたべ。
ヴェッセルはきっとマミヤの支配下にあるのだろう。だから武装船の連中は狼煙に気づいても知らん振りしてるのだとおらたちにはわかったけんども、眷属でないパープルさんはそれがわからなかったんだべな。大量に湧いたマーマンを警戒して船が近づかないのだと思ったらしいべ。
「こうなれば自力で脱出するしかありませんよ! 船を作りましょう船! カイリさん、お願いしますよ!」
「わかったべ」
急遽船を作って脱出することになった。
船作りとなれば、おらの力の見せ所だった。木材の切り出しと運搬は力持ちのヨミトさんたちがやってくれたので作業は楽ちんだった。
「船を作ったはいいですけど、海上でマーマンに襲われたらどうしましょうか。やっぱりここで救助を待った方が……ねえヨミトさん」
「早く乗り込みなよ。船作ろうって最初に言ったのパープル君でしょうが」
「そうですけど……」
直前で渋り出すパープルさんをヨミトさんたちが宥め、作った船に乗り込み、島を脱出した。
先日の戦いでヨミトさんとエリザさんがマミヤの戦力を大きく削ったせいか襲撃はなかった。
おらたちは無事にイティーバの港に戻ることができたんだべ。
「槍はこう持つのよ。私も専門じゃないから詳しくはわからないけどね。ライトの方が詳しいんじゃない?」
「いや俺も剣が主体だから槍は基本しかわからないよ。それでもよかったら教えるけど」
「いえそれでも十分ためになるべ。ありがとうだ、レイラさんにライトさん」
島では暇さえあればレイラさんやライトさんから武術の教えを乞うた。
「カイリ、ちょうどいい、相手してくれよ」
「おらに相手が務まるかわからんけどもわかったべ」
ノビルさんとも一緒になって、少しでも強くなれるように稽古に励んだ。
異変も何もない生活だったが、異変が何もないということこそ、大きな異変だった。島にマーマンがまったくいないなんてあり得ないことだべ。
小さい頃に父ちゃんたちと来た時は、多くのマーマンが生息していた。一日中釣りをしていれば、何度かはマーマンの襲撃を受けたもんだべ。
だけんども今回はまったく襲われることがなかった。何日も滞在しているのに、島のあちこちをうろついているというのに、マーマンに襲われないんだべ。
そんなことは以前では考えられねぇ。まるで島にいるマーマンが全滅してしまったかのような、不気味な気配が島全体に漂っていたべ。
「――敵襲!」
島に滞在して一週間ほど経った夕暮れ時のことだっぺ。ついに事態は動き出したんだ。
「だべぇ!? マーマンがこんなにいるべえ!?」
海を埋め尽くすほどのマーマンが急に現れ、森の方からも続々とやって来る。こんなに沢山のマーマンがどこにいたんだというくらい、恐ろしいほどの数だったべ。
(ヨミトさんの言ってた通り、きっとダンジョンから湧き出てきたんだべな。間違いねぇ)
ヨミトさんのダンジョンみたいにどこかに入口があり、敵はそこからやって来たのだとすぐにわかった。
(この町の騒ぎは全てダンジョンマスターの仕業、やっぱりそうだったんだべか!)
これだけのマーマンが毎日のように海に入って海産物を獲っていれば、海はあっという間に禿山になるだろう。魚の群れが近海に寄りつかないようにもなるべ。
何もないように見えて、海の底では大きな異変が起こっていた。その元凶は、やはりマミヤたちだったのだと確信したべ。
「やってやるべ! おらは強い海の男になるんだべ!」
昔はマーマンなんて怖くて戦えなかった。でもやるしかねえと思って無我夢中で戦った。
だけんども……。
「別嬪おめこがいっぱいいるべぇ……」
「しっかりしなさいこのむっつり助平!」
敵の術にかかって不甲斐ない姿を晒したりもしたけんども、おらなりに頑張って戦った。
余談だがレイラさんのビンタはめちゃくちゃ痛かったべ。むっつりなんて酷い言われようだけんども、否定はできなかった。
――ドドォオオンッ。
「ひぃい!? 何だべ!?」
しばらくすると、雷でも落ちたんじゃねえかってくらいの轟音が連続で響き渡ることになった。武装船からの砲撃だったっぺ。
「ここは俺とエリザが引き受けるよ。皆は森の方へ進んでくれ」
「ヨミトさん!?」
ヨミトさんたちが殿を引き受けるって言うもんで、パープルさんは慌てていた。
それも無理ないべ。殿って言えば普通は死を覚悟して引き受けるものだ。
「いいから早く」
「わかりました……必ず生きて戻ってくださいね!」
だがヨミトさんたちは何ら焦る素振りはなかった。
パープルさん以外の他の人たちも何ら焦る素振りがなかった。パープルさん以外はみんなヨミトさんが化け物みてえに強い吸血鬼だってわかってるから落ち着いていたんだべ。
「私たちも行くわよ!」
「ああ!」
ヨミトさんたちが砂浜方面に駆け出したと同時、おらたちは反対側の森に向かって駆けていった。
「はぁっ」
レイラさんは軽やかな身のこなしでマーマンを次々に切り伏せていった。その姿は美しく凛々しかったべ。
「修行の成果を見せる時だ!」
ノビルさんも負けてねえべ。小柄だっていうのにおらじゃ持てそうもない重そうな斧を振り回してマーマンの身体を両断していた。
他の面々も凄まじい活躍だった。流石はヨミトさんのお仲間たちだと思ったべ。
「ギギャア!(何だこいつら!?」
「ギャギャア!(強ぇえ!)」
そうして敵を一掃し、魔道砲の届かない森の奥で一息つくことができた。
(すっげえ。力が張るべぇ。これって一気にレベルアップちゅうのを果たしたんだべか?)
一時休憩している時、おらの身体は熱を帯び、今まで以上に力が漲る気がした。マーマンを殺しまくったことで、一気に成長したらしかったべ。
「やあみんな無事かい?」
「ヨミトさん!? 無事だったんですね!」
真っ暗闇になり砲撃の音も止んでしばらく経った頃。ヨミトさんとエリザさんが戻ってきた。
「武装船の砲撃のおかげで助かったよ」
「そうだったんですか。生きててよかったですよ」
二人はパープルさんの手前、武装船の砲撃のおかげでマーマンが死んで助かったと言っていたが、本当は違ったみたいだべ。
本当は海上のマーマンを一掃し三隻もの武装船を沈めてきたらしい。たった二人で軍艦並みの働きぶりをしたとか、ホント、化け物だと思ったべ。
「――おかしいですよ! なんで船は気づいてくれないんですか!」
翌日、狼煙を上げて合図をして島から引き上げようとしたんだけんども、一悶着あった。
狼煙を上げても武装船が島に近づかないんだべ。焦ったパープルさんは大声を上げてずっと騒いでいたべ。
ヴェッセルはきっとマミヤの支配下にあるのだろう。だから武装船の連中は狼煙に気づいても知らん振りしてるのだとおらたちにはわかったけんども、眷属でないパープルさんはそれがわからなかったんだべな。大量に湧いたマーマンを警戒して船が近づかないのだと思ったらしいべ。
「こうなれば自力で脱出するしかありませんよ! 船を作りましょう船! カイリさん、お願いしますよ!」
「わかったべ」
急遽船を作って脱出することになった。
船作りとなれば、おらの力の見せ所だった。木材の切り出しと運搬は力持ちのヨミトさんたちがやってくれたので作業は楽ちんだった。
「船を作ったはいいですけど、海上でマーマンに襲われたらどうしましょうか。やっぱりここで救助を待った方が……ねえヨミトさん」
「早く乗り込みなよ。船作ろうって最初に言ったのパープル君でしょうが」
「そうですけど……」
直前で渋り出すパープルさんをヨミトさんたちが宥め、作った船に乗り込み、島を脱出した。
先日の戦いでヨミトさんとエリザさんがマミヤの戦力を大きく削ったせいか襲撃はなかった。
おらたちは無事にイティーバの港に戻ることができたんだべ。
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