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思い出しちゃいました!
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麻倉弥生、16歳、あとひと月もすれば17歳になるはずだった。脇見運転のトラックに撥ねられ呆気なく死亡。そして異世界転生を果たした。
シャルロット・モンロー、15歳、あと10日もすれば16歳になりそれはこの世界の女性の平均的な婚姻年齢なので婚約者がいる令嬢の半分は学園の卒業を待たずに婚家へと身を置く。
今世での私は見た目はそこそこに可愛く、幼い頃に両親を亡くしたものの伯母である側妃殿下に引き取られ王族としての教育を受けてきた。更には正妃様の御子息である王太子、アレクシス・ボヌールには義妹として可愛がられアレクが13歳、私が10歳になった頃に婚約者となったことで私は改めて王城で暮らす権利を手にした。
そして今日、ちょっとした事故で学園内の大階段から足を踏み外し転げ落ちてしまったことで気を失い、目が覚めた時には前世のことを思い出して、ここが恐らくは何かの乙女ゲームか小説の世界であろうことに気が付いた。
ただそれがどんな作品かは判らない。そもそも乙女ゲームはしないし本は教科書か漫画しか読まないから原作があるにしても皆目見当が付かない。
「シャル、ま~た眉間にしわが寄ってるよ。何を悩んでるのかな?」
優しい声に顔を上げるとアレクの端正な顔が直ぐ近くにあった。
「ぴゃっ!も、もう!いきなり顔を近付けたらビックリするじゃない!」
ぼーっとしていて気付かなかった恥ずかしさとキスされそうなほどの近さにあるその顔の美しさのあまりに変な声が出てしまい、それを隠そうと思わず怒ってしまったわ。
「いきなりじゃないよ。じ~っと見つめても気付いてないみたいだったからどこまで近付けるかそ~っと距離を縮めてみただけだよ」
そう言ってクスクス笑う。この男、貴族社会のみならず平民…裕福な者から路上での生活を余儀なくされている様な者達を含む全国民から完璧な王太子だと思われているが私に対してだけは昔からこんな悪戯を仕掛けてくる。その度に私はドキドキして顔を赤らめて誰が見ても『もう好き!』っていう顔をしていると自覚もしているからいい加減慣れたいものだわ。
「で?何を考えてたの?」
あ~…、どうしよう。話す?誤魔化す?いつもは何でも話してたけど流石に前世だゲームだは頭がおかしいと思われないかしら?
「あのね、アレクは『転生』って信じる?」
先ずは軽く…。
「シャルは転生に興味が出たのかい?まさか僕との結婚が嫌になった?もしそうなら転生なんて考えないで、せめて兄妹に戻って生きていて欲しいな」
いやいやいやいや💦(@Д@;≡;@Д@) そんな大事ではないし結婚したくないなんて天地がひっくり返っても有り得ないから!
「ち、違うわよ!私がアレクと結婚することは小さい頃からの夢だし絶対に叶えるって決めてるし生まれ変わっても一緒にいるって決めてるんだから!」
思わず要らないことまで言ってしまいまた直ぐに顔が赤くなってしまう。それを見たアレクは満足そうに微笑んで額に、頬に、手の甲に、手の平にと何度もキスをしてさらに顔を赤くした私の唇に深いキスを落とす。
「じゃあどうして?ぁ、もしかして僕達が仲良し夫婦だった前世を思い出した?」
「ぅ……」
半分当たってるけど…そんな前世であって欲しかったけど……(;>m<)ムムム…
「あのね、前世を思い出したのは…その通りなの。私、こことは違う世界で高校生になったばかりだったのにトラックにはねられて死んじゃったの。それで前の世界ではこの国を舞台にしたような小説やゲームがあって、私、設定が盛り過ぎな気がするの!」
私がその『前世』を思い出したのはついさっき。アレクは今日の執務を終え、私は今日の教育を終えてふたりでお茶をしようと席に着いた瞬間だった為、私は固まり、アレクの問いかけについつい一気に話してしまったわ。
「……ごめん、よくわからない言葉がいくつか有るんだけd「あ!ごめんなさい!ちゃんと最初から、言葉の説明も交えて説明するわね。ぁ、その…聞いて…くれる?」」
私が慌てて言うとアレクはまたもやクスッと笑って
「もちろん、シャルのことは夢の話だろうが前世の話だろうが何でも聞いて知っておきたいからね」
…と優しく言ってくれる。だから私は初めて会った時からアレクのことが大好きになったんだ♡
シャルロット・モンロー、15歳、あと10日もすれば16歳になりそれはこの世界の女性の平均的な婚姻年齢なので婚約者がいる令嬢の半分は学園の卒業を待たずに婚家へと身を置く。
今世での私は見た目はそこそこに可愛く、幼い頃に両親を亡くしたものの伯母である側妃殿下に引き取られ王族としての教育を受けてきた。更には正妃様の御子息である王太子、アレクシス・ボヌールには義妹として可愛がられアレクが13歳、私が10歳になった頃に婚約者となったことで私は改めて王城で暮らす権利を手にした。
そして今日、ちょっとした事故で学園内の大階段から足を踏み外し転げ落ちてしまったことで気を失い、目が覚めた時には前世のことを思い出して、ここが恐らくは何かの乙女ゲームか小説の世界であろうことに気が付いた。
ただそれがどんな作品かは判らない。そもそも乙女ゲームはしないし本は教科書か漫画しか読まないから原作があるにしても皆目見当が付かない。
「シャル、ま~た眉間にしわが寄ってるよ。何を悩んでるのかな?」
優しい声に顔を上げるとアレクの端正な顔が直ぐ近くにあった。
「ぴゃっ!も、もう!いきなり顔を近付けたらビックリするじゃない!」
ぼーっとしていて気付かなかった恥ずかしさとキスされそうなほどの近さにあるその顔の美しさのあまりに変な声が出てしまい、それを隠そうと思わず怒ってしまったわ。
「いきなりじゃないよ。じ~っと見つめても気付いてないみたいだったからどこまで近付けるかそ~っと距離を縮めてみただけだよ」
そう言ってクスクス笑う。この男、貴族社会のみならず平民…裕福な者から路上での生活を余儀なくされている様な者達を含む全国民から完璧な王太子だと思われているが私に対してだけは昔からこんな悪戯を仕掛けてくる。その度に私はドキドキして顔を赤らめて誰が見ても『もう好き!』っていう顔をしていると自覚もしているからいい加減慣れたいものだわ。
「で?何を考えてたの?」
あ~…、どうしよう。話す?誤魔化す?いつもは何でも話してたけど流石に前世だゲームだは頭がおかしいと思われないかしら?
「あのね、アレクは『転生』って信じる?」
先ずは軽く…。
「シャルは転生に興味が出たのかい?まさか僕との結婚が嫌になった?もしそうなら転生なんて考えないで、せめて兄妹に戻って生きていて欲しいな」
いやいやいやいや💦(@Д@;≡;@Д@) そんな大事ではないし結婚したくないなんて天地がひっくり返っても有り得ないから!
「ち、違うわよ!私がアレクと結婚することは小さい頃からの夢だし絶対に叶えるって決めてるし生まれ変わっても一緒にいるって決めてるんだから!」
思わず要らないことまで言ってしまいまた直ぐに顔が赤くなってしまう。それを見たアレクは満足そうに微笑んで額に、頬に、手の甲に、手の平にと何度もキスをしてさらに顔を赤くした私の唇に深いキスを落とす。
「じゃあどうして?ぁ、もしかして僕達が仲良し夫婦だった前世を思い出した?」
「ぅ……」
半分当たってるけど…そんな前世であって欲しかったけど……(;>m<)ムムム…
「あのね、前世を思い出したのは…その通りなの。私、こことは違う世界で高校生になったばかりだったのにトラックにはねられて死んじゃったの。それで前の世界ではこの国を舞台にしたような小説やゲームがあって、私、設定が盛り過ぎな気がするの!」
私がその『前世』を思い出したのはついさっき。アレクは今日の執務を終え、私は今日の教育を終えてふたりでお茶をしようと席に着いた瞬間だった為、私は固まり、アレクの問いかけについつい一気に話してしまったわ。
「……ごめん、よくわからない言葉がいくつか有るんだけd「あ!ごめんなさい!ちゃんと最初から、言葉の説明も交えて説明するわね。ぁ、その…聞いて…くれる?」」
私が慌てて言うとアレクはまたもやクスッと笑って
「もちろん、シャルのことは夢の話だろうが前世の話だろうが何でも聞いて知っておきたいからね」
…と優しく言ってくれる。だから私は初めて会った時からアレクのことが大好きになったんだ♡
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