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偽りの理想
四十一話 選ぶべき道
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ロジェン・ベイリーの屋敷を出た私は、王都の街並みを歩きながら考え込んでいた。
フェリクス王子の理想。
彼が目指す”新しい王国”の形。
そのために裏の勢力と手を組み、影で動いていること。
表向きは理想主義的な改革者。
だが、その手段は決して綺麗なものではない。
(……私は、この道を進むべきなの?)
王子の婚約を受ければ、私は彼の”改革”の一端を担うことになる。
拒めば、彼を敵に回す可能性がある。
「はぁ……」
深いため息が漏れた。
「らしくないな」
不意に声をかけられ、私は立ち止まった。
「ライオット?」
いつの間にか、彼が私のすぐそばにいた。
「考えごとって顔だな」
「……まあね」
私は曖昧に笑って誤魔化した。
「フェリクス王子のことか?」
「……ええ」
ライオットは腕を組み、しばらく私を見つめたあと、ぼそりと言った。
「お前、本当にその道を選ぶ気か?」
私は彼の真剣な目を見て、言葉に詰まった。
私がどうするのか、彼は気にしてくれている。
「正直に言えば……まだ迷ってる」
「だろうな」
ライオットは小さく息を吐く。
「お前、そういうの嫌いだろ。裏でこそこそ動いて、自分の目的のために何かを犠牲にするやり方」
「……」
確かに、私はそういうのが好きではない。
でも――。
「もし、フェリクス王子のやり方が結果的にこの国を良くするなら?」
私の問いに、ライオットは即答した。
「それは王子の考え方だ。お前が同じ考えなら止めねぇ。でも、俺にはそうは思えねぇな」
「……ライオット」
彼の言葉には迷いがなかった。
「たとえ綺麗事に聞こえても、俺はお前には”お前のやり方”で生きてほしいと思ってる」
ライオットの”お前のやり方”という言葉が、私の胸に深く響いた。
私は何がしたいのか。
私は何を信じるのか。
(私は……)
私は、自分が本当に進むべき道を選ばなければならない。
フェリクス王子の婚約を受けるのか、それとも――。
フェリクス王子の理想。
彼が目指す”新しい王国”の形。
そのために裏の勢力と手を組み、影で動いていること。
表向きは理想主義的な改革者。
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(……私は、この道を進むべきなの?)
王子の婚約を受ければ、私は彼の”改革”の一端を担うことになる。
拒めば、彼を敵に回す可能性がある。
「はぁ……」
深いため息が漏れた。
「らしくないな」
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「……」
確かに、私はそういうのが好きではない。
でも――。
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私の問いに、ライオットは即答した。
「それは王子の考え方だ。お前が同じ考えなら止めねぇ。でも、俺にはそうは思えねぇな」
「……ライオット」
彼の言葉には迷いがなかった。
「たとえ綺麗事に聞こえても、俺はお前には”お前のやり方”で生きてほしいと思ってる」
ライオットの”お前のやり方”という言葉が、私の胸に深く響いた。
私は何がしたいのか。
私は何を信じるのか。
(私は……)
私は、自分が本当に進むべき道を選ばなければならない。
フェリクス王子の婚約を受けるのか、それとも――。
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