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第六章
第213話 脱衣すごろく・7
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着替えを終えた奈々と壮一を元の世界に帰し、いよいよ参加者は純一&宏美ペアと誠&綾芽ペアの二組に絞られた。共に残り枚数二枚、即脱落には至らない状態で横並びとなっている。
なお、共に上半身はブラ一枚であるが下半身は宏美がノーパンにスカート一枚、綾芽は正統派にショーツ一枚である。
サイコロを手にするのは宏美。その手には汗が滲む。これで成功して、次に相手側が失敗すればこのまま勝って終われるのだ。自然と気合いが入るが、その反面緊張もある。
両手で放り投げたサイコロは一回バウンドして五の目を出す。進むマスの数は多いが、ゴールの概念が形骸化したこのゲームにおいてはさして意味はない。
「行こう、純一」
「おう」
宏美はスカートの前後を手で押さえながらひょこひょこと歩いた。リリムのように短すぎるわけではないため普通に歩くだけでスカートの中が見えたりするわけではないが、気持ち的な安心感を得たくて押さえているのだろう。
五マス先に着くと、早速お題が表示される。床が光るのにももう慣れたものだ。
「出ました! 今回のお題は『女子がおまるにおしっこ』です!」
ルシファーの宣言と共にポンと現れたのは、未就学児向けなアヒル型おまる。その横にはトイレットペーパーのロールがちょこんと置かれていた。まさかのお題に宏美は絶句。
「ルールは簡単、ただこの中に小便をするだけです。ではどうぞ」
「どうぞと言われても……」
顔を引き攣らせながら、宏美はアヒルをじっと見つめる。乳幼児が安心感を抱くような可愛らしいアヒルの顔も、今の宏美には不安感しか与えない。
好きな人の見ている前で放尿という耐え難い羞恥プレイ。だがここでやらねば、残り二枚しかない服を脱がされ恥ずかしい部分を晒さねばならなくなるのだ。宏美は決意を固めて、おまるに跨った。
(スカート残しといてよかったー)
そう、今の宏美の状態であればただおまるに跨るだけで用を足せる上に、スカートが丁度秘部を隠すものとして機能しているのだ。残したのがショーツであればそうはいかないばかりか、成否を問わず一旦それを脱がねばならなくなる。結果的に宏美の最初の判断は、ここで見事に活きてきたのだ。
とはいえ、いくら隠しているとはいえここで用を足せと言われても好きな人の視線がある中でなかなかできることではない。
純一は女子高生がおまるに跨る面白い光景に、性的興奮よりもむしろ笑いのツボにハマった様子。口元を手で押さえ吹き出すのを堪えていた。
「ちょ、純一ガン見しないでよ!」
「悪い、でも面白すぎて」
「うっさい馬鹿。見んな」
とりあえず純一が後ろを向いたので、宏美は早速用を足し始めた。
おまるの底を打つ放尿音が、静かな領域に響く。
(なんか……エロいなションベンの音って)
後ろを向いて聞き耳を立てる純一は、そんなことを思ってしまった。ついさっきまで笑いのツボにハマっていたのに、一転していやらしい気持ちにさせられた。
「はい、成功です」
宏美がおしっこを出しきってトイレットペーパーで股を拭くと、ルシファーがぽんと手を叩いて成功を発表。宏美はさっとおまるから立ち上がった。
「おお、やったな宏美」
背中を向けていた純一は振り返ると、その目線の先には黄色い水の入ったおまる。ついそちらをガン見してしまって、また宏美に脛を蹴られた。
羞恥にさえ耐えられるなら、特に失敗を引き起こすような難しい所のないお題。はっきし言ってボーナスステージと言えただろう。
だがこれに心中穏やかではないのは、相手側の綾芽と誠だ。
「では吉田さん、服を脱いで頂きましょう」
ルシファーの無情な宣告に、綾芽はピクッと身を硬直させた。
「吉田」
誠が声をかけると、綾芽は何かに突き動かされるようにばっと両手を背中に回す。誠はぎょっとして綾芽に背中を向け、純一を監視した。
(躊躇いなく脱ぐかよ)
そう心の中で言いつつも、本当に躊躇いが無いわけではないことはわかっている。大縄跳びの後の恥じらいに濡れた表情が、いつまでも忘れられないのだ。
「藤木君、こっち向いて」
綾芽の信じ難い発言に、誠の心臓が跳ねた。衣擦れの音が聞こえなくなったということは、既にブラを脱ぎ終えているということだ。
「何言ってるんだ吉田」
「いいから。私を見て」
その発言の字面からは強い印象を感じさせるものだが、実際はか細く震えた弱々しい声で言っている。
誠は紳士的な理性でそれを拒もうとしても、本能が抗えなかった。甘い誘惑に従うように、綾芽の方へと体が向く。
刺激的なほど大きな胸に掌を当てて乳首だけを隠した、所謂手ブラ状態。あまりに胸が大きすぎて彼女の小さな掌では本当に最低限しか隠せておらず、その上両手で胸を寄せることで谷間がより強調されている。
これだけでも誠にとってはたまらぬ破壊力だが、綾芽の攻めはこれに留まらない。
そっと掌を胸からどけると、綺麗なピンク色した大きな乳輪とその中に陥没した乳頭。誠はただ見蕩れて、唾を呑んだ。
「これが私の胸……藤林君には、ちゃんと見て欲しい……」
「嫌じゃないのか?」
「藤林君になら、嫌じゃない」
自慢の武器を大胆に見せながら、己の好意を堂々とアピール。もう逃がさないと言わんばかりの綾芽の本気は、否が応でも誠に伝わる。
だけども今の誠にとって、それ以上に優先すべきことが他にある。
「……わかった。もういい、無理しなくていいから胸を隠せ。今はとにかく勝ってこのゲームを終わらせることに集中しよう。気持ちに関することはその後だ」
そう、もう気持ちははっきりしているが、まだゲームは続いているのだ。綾芽に最後の一枚を脱がさせないためにも、今は勝つことに集中するのみ。
頷いた綾芽の手に、サイコロが現れた。それを転がしたら、すぐに手で胸を隠す。出た目は一。誠は苦い顔をした。
「ご、ごめんなさい」
「いや、吉田に怒ってるわけじゃない」
気が抜けていた綾芽は、大きい目を出すための振り方を忘れ普通に転がしていた。
出た目が小さいということは、次の純一の出した目次第で追い抜かれる可能性があるということ。そうなれば綾芽の裸を隠すのにも一手間かかるようになる。
「大丈夫だ、たとえ追い抜かれてもあいつの視線からお前を守り切ってみせる」
心強い言葉にときめいた胸を、綾芽は掌できゅっと押さえた。
二人は一マスだけ進んで、次のお題が明かされる。
「出ました! 今回のお題は『乳首当てゲーム』です! ご存じない場合のために説明致しましょう。女子は腕を下ろして直立し、男子は女子の乳首の位置を予測し両手の人差し指で乳房に触れます。一発で両方の乳首に触れることができたら成功、どちらか一方でも外していたら失敗となります。尤も、今の吉田さんの状態であれば予測するまでもありませんが。それでは始めて頂きましょう」
「またこの類いかよ……」
げんなりする誠と向き合う綾芽は、上目遣いで見上げながらさっと掌を胸の前からどける。
「どうぞ」
「お前なあ……」
刺激的な部分がまたも露となって誠は心を揺さぶられるも、冷静を装う。
とうに覚悟が決まり切っている綾芽には、もう怖いものが無さそうに見えた。
「……さっさと終わらせるぞ。我慢しろよ」
とか言いつつ、本音を言うと必死に我慢しているのは誠の方。心を無にして余計なことを考えないようにしながら、綾芽の大きなおっぱいの真ん中、陥没したところを人差し指で同時につんと突っつく。
「お見事、成功です!」
「く……こんなことやらせやがって」
理性の本能の板挟みで色々と大変なことになっている誠は流石にルシファーに文句を言うが、ルシファーは取り合わず。
そしてふと綾芽の方を見たら、こちらも色々と大変なことになっていた。
顔は紅潮して息遣いは荒く、脚は内股に。そして先程まで陥没していた胸の先っぽが、外に出てきていた。
「あ……」
誠の視線によって綾芽自身たった今自身の状態に気付いたようで、そう一言声が出ると急に恥ずかしくなったのか再び乳首を掌で隠した。
誠に指先で軽く触れられただけで、こんなになってしまった。その事実が誠を一層興奮させた。このままでは壮一のような失態を犯しかねないと、危機感を抱くほどに。
そしてここでの成功により、服を脱がねばならないのは宏美である。既にショーツは脱いでいるため、ブラかスカートかの二択だ。
宏美は白とオレンジの縞ブラと制服のスカートを交互に見て、どちらを脱ぐか迷っている様子であった。
胸と下でどちらを見られる方がより恥ずかしいと感じるかで言えば、宏美はどちらかといえば胸というタイプである。流石に奈々ほど小さくはないが、Bカップという微妙なサイズは人前で晒すのを憚られると感じている。だから臨海学校で水着になった際にもパッドでちょっと盛っていた。
とはいえ下は下でがっつり性器であり、それと同時に排泄器である。先程好きな人の前で放尿させられたことでそれを強く意識させられるようになり、好きな人に汚いものをお見せするのはと感じてしまう。
「……ねえ純一、あたしどっちから脱いだ方がいいと思う?」
ちょっとパニック入ってるのか、突然そんなことを訪ね出す始末である。
「え、俺の趣味で決めていいの?」
「いや趣味っていうか、どっちから脱いだ方が恥ずかしくないかというか」
「どっちも恥ずかしいだろ、普通に。まあどっちがより気になるかって言ったら……下?」
「じゃあ上から脱ぐ!」
天邪鬼な選び方で、宏美はブラに手を掛けた。直後、純一が横目で見てくることに気付いて彼に背を向ける。
見るなとは特に言われてないので、純一は遠慮なくその背中を眺めていた。
脱いだブラはすぐに消えたものの、掌はしっかりと胸に当ててガード。掌で容易く隠せるくらいのサイズである。
きっちり隠した上で、純一には背中を向けたまま。見せてはあげないという意思表示ははっきりとしている。
「さて、泣いても笑っても次が最後となります。それでは風間君、サイコロを振って下さい」
ルシファーのアナウンスと共に、最後のサイコロが純一の手に現れた。
誠は純一の挙動を注視。ここであちらが失敗すれば、こちらの勝利。だが成功してしまえば綾芽は全裸に。最後の最後で相手の失敗を願わなければ勝利に至れないというのは何とも締まらず、複雑な気持ちにさせられていた。
「よーし宏美、最後に勝って終わろうぜ」
意気揚々と、明るく振舞いながらサイコロを投げる。
だがその目は笑っておらず表情に陰が見えることに、背を向けている宏美は気付かなかった。
なお、共に上半身はブラ一枚であるが下半身は宏美がノーパンにスカート一枚、綾芽は正統派にショーツ一枚である。
サイコロを手にするのは宏美。その手には汗が滲む。これで成功して、次に相手側が失敗すればこのまま勝って終われるのだ。自然と気合いが入るが、その反面緊張もある。
両手で放り投げたサイコロは一回バウンドして五の目を出す。進むマスの数は多いが、ゴールの概念が形骸化したこのゲームにおいてはさして意味はない。
「行こう、純一」
「おう」
宏美はスカートの前後を手で押さえながらひょこひょこと歩いた。リリムのように短すぎるわけではないため普通に歩くだけでスカートの中が見えたりするわけではないが、気持ち的な安心感を得たくて押さえているのだろう。
五マス先に着くと、早速お題が表示される。床が光るのにももう慣れたものだ。
「出ました! 今回のお題は『女子がおまるにおしっこ』です!」
ルシファーの宣言と共にポンと現れたのは、未就学児向けなアヒル型おまる。その横にはトイレットペーパーのロールがちょこんと置かれていた。まさかのお題に宏美は絶句。
「ルールは簡単、ただこの中に小便をするだけです。ではどうぞ」
「どうぞと言われても……」
顔を引き攣らせながら、宏美はアヒルをじっと見つめる。乳幼児が安心感を抱くような可愛らしいアヒルの顔も、今の宏美には不安感しか与えない。
好きな人の見ている前で放尿という耐え難い羞恥プレイ。だがここでやらねば、残り二枚しかない服を脱がされ恥ずかしい部分を晒さねばならなくなるのだ。宏美は決意を固めて、おまるに跨った。
(スカート残しといてよかったー)
そう、今の宏美の状態であればただおまるに跨るだけで用を足せる上に、スカートが丁度秘部を隠すものとして機能しているのだ。残したのがショーツであればそうはいかないばかりか、成否を問わず一旦それを脱がねばならなくなる。結果的に宏美の最初の判断は、ここで見事に活きてきたのだ。
とはいえ、いくら隠しているとはいえここで用を足せと言われても好きな人の視線がある中でなかなかできることではない。
純一は女子高生がおまるに跨る面白い光景に、性的興奮よりもむしろ笑いのツボにハマった様子。口元を手で押さえ吹き出すのを堪えていた。
「ちょ、純一ガン見しないでよ!」
「悪い、でも面白すぎて」
「うっさい馬鹿。見んな」
とりあえず純一が後ろを向いたので、宏美は早速用を足し始めた。
おまるの底を打つ放尿音が、静かな領域に響く。
(なんか……エロいなションベンの音って)
後ろを向いて聞き耳を立てる純一は、そんなことを思ってしまった。ついさっきまで笑いのツボにハマっていたのに、一転していやらしい気持ちにさせられた。
「はい、成功です」
宏美がおしっこを出しきってトイレットペーパーで股を拭くと、ルシファーがぽんと手を叩いて成功を発表。宏美はさっとおまるから立ち上がった。
「おお、やったな宏美」
背中を向けていた純一は振り返ると、その目線の先には黄色い水の入ったおまる。ついそちらをガン見してしまって、また宏美に脛を蹴られた。
羞恥にさえ耐えられるなら、特に失敗を引き起こすような難しい所のないお題。はっきし言ってボーナスステージと言えただろう。
だがこれに心中穏やかではないのは、相手側の綾芽と誠だ。
「では吉田さん、服を脱いで頂きましょう」
ルシファーの無情な宣告に、綾芽はピクッと身を硬直させた。
「吉田」
誠が声をかけると、綾芽は何かに突き動かされるようにばっと両手を背中に回す。誠はぎょっとして綾芽に背中を向け、純一を監視した。
(躊躇いなく脱ぐかよ)
そう心の中で言いつつも、本当に躊躇いが無いわけではないことはわかっている。大縄跳びの後の恥じらいに濡れた表情が、いつまでも忘れられないのだ。
「藤木君、こっち向いて」
綾芽の信じ難い発言に、誠の心臓が跳ねた。衣擦れの音が聞こえなくなったということは、既にブラを脱ぎ終えているということだ。
「何言ってるんだ吉田」
「いいから。私を見て」
その発言の字面からは強い印象を感じさせるものだが、実際はか細く震えた弱々しい声で言っている。
誠は紳士的な理性でそれを拒もうとしても、本能が抗えなかった。甘い誘惑に従うように、綾芽の方へと体が向く。
刺激的なほど大きな胸に掌を当てて乳首だけを隠した、所謂手ブラ状態。あまりに胸が大きすぎて彼女の小さな掌では本当に最低限しか隠せておらず、その上両手で胸を寄せることで谷間がより強調されている。
これだけでも誠にとってはたまらぬ破壊力だが、綾芽の攻めはこれに留まらない。
そっと掌を胸からどけると、綺麗なピンク色した大きな乳輪とその中に陥没した乳頭。誠はただ見蕩れて、唾を呑んだ。
「これが私の胸……藤林君には、ちゃんと見て欲しい……」
「嫌じゃないのか?」
「藤林君になら、嫌じゃない」
自慢の武器を大胆に見せながら、己の好意を堂々とアピール。もう逃がさないと言わんばかりの綾芽の本気は、否が応でも誠に伝わる。
だけども今の誠にとって、それ以上に優先すべきことが他にある。
「……わかった。もういい、無理しなくていいから胸を隠せ。今はとにかく勝ってこのゲームを終わらせることに集中しよう。気持ちに関することはその後だ」
そう、もう気持ちははっきりしているが、まだゲームは続いているのだ。綾芽に最後の一枚を脱がさせないためにも、今は勝つことに集中するのみ。
頷いた綾芽の手に、サイコロが現れた。それを転がしたら、すぐに手で胸を隠す。出た目は一。誠は苦い顔をした。
「ご、ごめんなさい」
「いや、吉田に怒ってるわけじゃない」
気が抜けていた綾芽は、大きい目を出すための振り方を忘れ普通に転がしていた。
出た目が小さいということは、次の純一の出した目次第で追い抜かれる可能性があるということ。そうなれば綾芽の裸を隠すのにも一手間かかるようになる。
「大丈夫だ、たとえ追い抜かれてもあいつの視線からお前を守り切ってみせる」
心強い言葉にときめいた胸を、綾芽は掌できゅっと押さえた。
二人は一マスだけ進んで、次のお題が明かされる。
「出ました! 今回のお題は『乳首当てゲーム』です! ご存じない場合のために説明致しましょう。女子は腕を下ろして直立し、男子は女子の乳首の位置を予測し両手の人差し指で乳房に触れます。一発で両方の乳首に触れることができたら成功、どちらか一方でも外していたら失敗となります。尤も、今の吉田さんの状態であれば予測するまでもありませんが。それでは始めて頂きましょう」
「またこの類いかよ……」
げんなりする誠と向き合う綾芽は、上目遣いで見上げながらさっと掌を胸の前からどける。
「どうぞ」
「お前なあ……」
刺激的な部分がまたも露となって誠は心を揺さぶられるも、冷静を装う。
とうに覚悟が決まり切っている綾芽には、もう怖いものが無さそうに見えた。
「……さっさと終わらせるぞ。我慢しろよ」
とか言いつつ、本音を言うと必死に我慢しているのは誠の方。心を無にして余計なことを考えないようにしながら、綾芽の大きなおっぱいの真ん中、陥没したところを人差し指で同時につんと突っつく。
「お見事、成功です!」
「く……こんなことやらせやがって」
理性の本能の板挟みで色々と大変なことになっている誠は流石にルシファーに文句を言うが、ルシファーは取り合わず。
そしてふと綾芽の方を見たら、こちらも色々と大変なことになっていた。
顔は紅潮して息遣いは荒く、脚は内股に。そして先程まで陥没していた胸の先っぽが、外に出てきていた。
「あ……」
誠の視線によって綾芽自身たった今自身の状態に気付いたようで、そう一言声が出ると急に恥ずかしくなったのか再び乳首を掌で隠した。
誠に指先で軽く触れられただけで、こんなになってしまった。その事実が誠を一層興奮させた。このままでは壮一のような失態を犯しかねないと、危機感を抱くほどに。
そしてここでの成功により、服を脱がねばならないのは宏美である。既にショーツは脱いでいるため、ブラかスカートかの二択だ。
宏美は白とオレンジの縞ブラと制服のスカートを交互に見て、どちらを脱ぐか迷っている様子であった。
胸と下でどちらを見られる方がより恥ずかしいと感じるかで言えば、宏美はどちらかといえば胸というタイプである。流石に奈々ほど小さくはないが、Bカップという微妙なサイズは人前で晒すのを憚られると感じている。だから臨海学校で水着になった際にもパッドでちょっと盛っていた。
とはいえ下は下でがっつり性器であり、それと同時に排泄器である。先程好きな人の前で放尿させられたことでそれを強く意識させられるようになり、好きな人に汚いものをお見せするのはと感じてしまう。
「……ねえ純一、あたしどっちから脱いだ方がいいと思う?」
ちょっとパニック入ってるのか、突然そんなことを訪ね出す始末である。
「え、俺の趣味で決めていいの?」
「いや趣味っていうか、どっちから脱いだ方が恥ずかしくないかというか」
「どっちも恥ずかしいだろ、普通に。まあどっちがより気になるかって言ったら……下?」
「じゃあ上から脱ぐ!」
天邪鬼な選び方で、宏美はブラに手を掛けた。直後、純一が横目で見てくることに気付いて彼に背を向ける。
見るなとは特に言われてないので、純一は遠慮なくその背中を眺めていた。
脱いだブラはすぐに消えたものの、掌はしっかりと胸に当ててガード。掌で容易く隠せるくらいのサイズである。
きっちり隠した上で、純一には背中を向けたまま。見せてはあげないという意思表示ははっきりとしている。
「さて、泣いても笑っても次が最後となります。それでは風間君、サイコロを振って下さい」
ルシファーのアナウンスと共に、最後のサイコロが純一の手に現れた。
誠は純一の挙動を注視。ここであちらが失敗すれば、こちらの勝利。だが成功してしまえば綾芽は全裸に。最後の最後で相手の失敗を願わなければ勝利に至れないというのは何とも締まらず、複雑な気持ちにさせられていた。
「よーし宏美、最後に勝って終わろうぜ」
意気揚々と、明るく振舞いながらサイコロを投げる。
だがその目は笑っておらず表情に陰が見えることに、背を向けている宏美は気付かなかった。
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