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君に溺れてしまうのは僕だから.105

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「僕のはもうほったらかしかい?」

 武彦の意地悪な冗談にも、もう答えることすらできない。

「あっ、だって、もう…、ああっ、おかしくなりそうで…、ああっ!」

「仕方のない子だ」

 武彦は伊織の身体を持ち上げると四つん這いにした。

 そしてそのまま伊織のことを貫いた。



「あああっ!」

 避妊具をつけないでするのは初めてだった。

 武彦の熱いものが直接内壁にこすりつけられる。

 ぐちゅぐちゅと互いの体液が混ざり合い、淫猥な音をたてた。

 おじさまと一緒になれた…。



「伊織…、伊織…」

 武彦は後ろから覆いかぶさり、耳元で名前を何度も呼びながら伊織のことを貫いた。

「あっ、あっ、おじさま…、おじさま…、好き、大好き!」

 何にも隔てられていないという事実が、この上ない喜びを与えてくれる。

「好きだよ、伊織…。愛してる、愛してるよ」

「私も、愛してます、おじさま」

 ああ、もう…、嬉しすぎて…おかしくなる…。



 武彦は一旦自身を引き抜くと、伊織を仰向けにして両足を押し開き、再び挿入した。

「ああっ!」

「伊織…、これでお前の顔がよく見える」

 武彦は伊織の手を取って指を絡ませた。

 そしてさらに激しく挿入を繰り返した。

「好きだ…、好き…」

 武彦は伊織に何度もくちづけた。



 舌を絡ませれば、感情が高ぶりすぎて感覚が過敏になっているせいで、伊織の中の締め付けが強くなる。

「くっ…」

 武彦はこの上ない幸福感に包まれて、いつもの何倍も感じてしまっている自分に戸惑った。

「伊織…、もう…いきそうだ…」

 武彦はいつもより早くいってしまうことに少し照れているようで、それが伊織には可愛く見えた。

「んんっ!」

 武彦は絶頂を迎え、伊織の上に覆いかぶさった。

 ドクドクと武彦の精液が伊織の中に入ってくる。

 嬉しい…、おじさまのがずっと欲しかった。

 伊織も幸せの絶頂を感じていた。

 繋がったまま抱き合い、何度もキスをした。

 一度は引き抜いたものの、武彦のそれはまだ治まらず、結局そのままもう一度愛し合った。



「おはようございます」

「その様子だとお話はうまくまとまったようですね」

 田所さんは何でもお見通しだ。

「い、一応…」

 だけど、武彦と伊織がそういう仲であることは家庭内でオープンにできたとしても、一歩外に出れば社会的には許されることではない。

「世間の目が気になりますか?」

「…はい」

「おはよう」

 武彦も台所にやってきた。

「おはようございます」

 田所さんは食卓に朝食を並べた。
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