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御曹司のやんごとなき恋愛事情.83
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そんな事情など知るはずもない優子は、ただ電話をするというだけでも、今の自分を動揺させるには十分なのだと感じていた。
富山支部でのミーティングを何とか無事に終え、皆と夕食を食べて、宿泊先のホテルに着いたのは夜九時を回っていた。
栗本には十時前後に電話をするとあらかじめ伝えてあったから、何とか間に合いそうだ。
窮屈なスーツを脱いで、シャワーを浴び、ナイトウェアに着替えた。
十時きっかりというのも、まるで待ち構えていたようで嫌だったから、まだ少し前だったが、俊介の番号にコールした。
「もしもし・・・、優子?」
「はい・・・」
「電話してくれてありがとう」
「・・・本当はお断りしたかったのですが、栗本さんの執念に負けました」
「栗本君っていうか、そもそも俺が頼んだことなんだけどね」
「・・・そうですね」
「優子・・・、アメリカに行く前に、もう一度ちゃんと俺の気持ちが伝えたかった」
「何度言われても私は・・・」
「分かってるよ。お前の気持ちは変わらないんだろう?」
「・・・はい」
「でもさ・・・、できたら本当は電話じゃなくて会って話したかった」
「・・・それは、お断りしました」
「栗本君から聞いたよ・・・。だけど、せっかく富山まで来たんだから少しだけ部屋に入れてくれないかな」
「・・・っ!!」
優子はフランスでのあの一夜の出来事が頭をよぎる。
「・・・まさか、坊ちゃん・・・」
「うん・・・、栗本君が気を回してくれてね。同じホテルを取ってくれたんだ」
「・・・約束が違います。もうお話することはありません」
優子は電話を切ろうとした。
「ま、待ってくれよ。これを逃したらもう三年もお前とちゃんと話すことはできない、頼むよ・・・、今日しかないんだ・・・」
俊介の悲痛な思いがその声から伝わってくる。
「お前が嫌がることは決してしないから。本当にただ話したいだけなんだ。約束する。信じてくれ」
俊介はこうして無茶苦茶なこともしてしまうけれど、嘘はついたりしない。
優子だからこそ、彼のそういう部分は信じられると分かっている。
「・・・わかりました。本当に話すだけという約束でおねがいします」
優子が部屋のドアを開けると、そこには俊介が立っていた。
その瞬間、優子の心は激しく揺れ動いた。
自分から、話すだけと宣言しておいて、自分の方がどれだけ俊介に触れたいか思い知らされる。
「どうぞ・・・」
しかし、そんな気持ちは心の奥に押し込めて、何事もなかったような顔で俊介を部屋の中に入れた。
「俺さ・・・、やっと分かったんだ」
部屋に入った俊介は入り口のすぐそばで立ち止まった。
俊介はいつもの様にいきなり優子のことを抱きしめたり、キスをしたりしないで、落ち着いた様子で話し始めた。
そんな俊介の変化がさらに優子の気持ちを揺さぶる。
坊ちゃんは・・・、もう私に触れなくても平気なんですね・・・。
本当は今すぐ体中に触れてほしい・・・。
激しく口づけて、今すぐ胸をはだけて乳房を強く揉みしだき、キツく吸って欲しい。
そして、キスしただけで濡れてしまうあそこを、熱いもので激しく貫いて欲しい。
そんな淫らな欲望が強く、激しく、優子の心を突き上げる。
富山支部でのミーティングを何とか無事に終え、皆と夕食を食べて、宿泊先のホテルに着いたのは夜九時を回っていた。
栗本には十時前後に電話をするとあらかじめ伝えてあったから、何とか間に合いそうだ。
窮屈なスーツを脱いで、シャワーを浴び、ナイトウェアに着替えた。
十時きっかりというのも、まるで待ち構えていたようで嫌だったから、まだ少し前だったが、俊介の番号にコールした。
「もしもし・・・、優子?」
「はい・・・」
「電話してくれてありがとう」
「・・・本当はお断りしたかったのですが、栗本さんの執念に負けました」
「栗本君っていうか、そもそも俺が頼んだことなんだけどね」
「・・・そうですね」
「優子・・・、アメリカに行く前に、もう一度ちゃんと俺の気持ちが伝えたかった」
「何度言われても私は・・・」
「分かってるよ。お前の気持ちは変わらないんだろう?」
「・・・はい」
「でもさ・・・、できたら本当は電話じゃなくて会って話したかった」
「・・・それは、お断りしました」
「栗本君から聞いたよ・・・。だけど、せっかく富山まで来たんだから少しだけ部屋に入れてくれないかな」
「・・・っ!!」
優子はフランスでのあの一夜の出来事が頭をよぎる。
「・・・まさか、坊ちゃん・・・」
「うん・・・、栗本君が気を回してくれてね。同じホテルを取ってくれたんだ」
「・・・約束が違います。もうお話することはありません」
優子は電話を切ろうとした。
「ま、待ってくれよ。これを逃したらもう三年もお前とちゃんと話すことはできない、頼むよ・・・、今日しかないんだ・・・」
俊介の悲痛な思いがその声から伝わってくる。
「お前が嫌がることは決してしないから。本当にただ話したいだけなんだ。約束する。信じてくれ」
俊介はこうして無茶苦茶なこともしてしまうけれど、嘘はついたりしない。
優子だからこそ、彼のそういう部分は信じられると分かっている。
「・・・わかりました。本当に話すだけという約束でおねがいします」
優子が部屋のドアを開けると、そこには俊介が立っていた。
その瞬間、優子の心は激しく揺れ動いた。
自分から、話すだけと宣言しておいて、自分の方がどれだけ俊介に触れたいか思い知らされる。
「どうぞ・・・」
しかし、そんな気持ちは心の奥に押し込めて、何事もなかったような顔で俊介を部屋の中に入れた。
「俺さ・・・、やっと分かったんだ」
部屋に入った俊介は入り口のすぐそばで立ち止まった。
俊介はいつもの様にいきなり優子のことを抱きしめたり、キスをしたりしないで、落ち着いた様子で話し始めた。
そんな俊介の変化がさらに優子の気持ちを揺さぶる。
坊ちゃんは・・・、もう私に触れなくても平気なんですね・・・。
本当は今すぐ体中に触れてほしい・・・。
激しく口づけて、今すぐ胸をはだけて乳房を強く揉みしだき、キツく吸って欲しい。
そして、キスしただけで濡れてしまうあそこを、熱いもので激しく貫いて欲しい。
そんな淫らな欲望が強く、激しく、優子の心を突き上げる。
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