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戸惑いのハッピーバースデー。
#23
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何だか、あおいがソワソワしている。
そう感じたのは、あの仲直りから二週間後のことだった。
「レオン、あのさ、相談があるんだけど」
「....なんだ?」
「レオンは誕生日にもらって嬉しいものって、ある?」
なんてことを、顔を赤らませたあおいに聞かれた。
....こいつ、俺がもう少しで誕生日だってことを知ってるのか?
言った覚えは無いんだが......
まあいい。
「俺は、そうだな.....」
ふと考えてみたが一応可愛がられてはいないとはいえ、王家の人間だった俺は金とモノには不自由したことがなかった。
そんな物欲がほぼ無に等しい俺にとっては、非常にこの質問は難問だった。
.....だが、ひとつだけ。
モノでは無いが、ひとつだけ望みはある。
「.....お前が祝ってくれたら、それだけで充分だ」
そう言って、自分で照れ臭くなってバスルームへと逃げた。
これが、俺の誕生日のちょうど5日前の出来事だった。
「....いや、ちゃんと相談乗ってくれよ」
あおいはレオンがいなくなった部屋でポツリと呟いた。
あと6日後、来週の金曜日が目黒さんの誕生日だと本人から聞いた。
この前、朝のエレベーター前で目黒さんが言いかけたこと。
それは、誕生日に一緒に過ごしてほしいということだった。
人気者の目黒さんなら、きっと、もっとお祝いしてくれる人もいるはず......
だけど、一緒に過ごしてほしいって言われた.....
これって、2人きりって解釈で合ってるよね?
だとしたら、やっぱ、もしかしてもしかすると、両思い.....だったり.......?
あおいはほっぺたを両手で挟んだ。
「よし、牧瀬あおい。頑張って目黒さんと付き合うぞ!!!!!!」
あおいの目は、炎でメラメラと燃えている。
なんだかんだ言って、レオンってセンスいいからな。
明日は日曜だからレオンを引き連れてプレゼント選びに行こう!!!
そう、決意したあおいだった。
そう感じたのは、あの仲直りから二週間後のことだった。
「レオン、あのさ、相談があるんだけど」
「....なんだ?」
「レオンは誕生日にもらって嬉しいものって、ある?」
なんてことを、顔を赤らませたあおいに聞かれた。
....こいつ、俺がもう少しで誕生日だってことを知ってるのか?
言った覚えは無いんだが......
まあいい。
「俺は、そうだな.....」
ふと考えてみたが一応可愛がられてはいないとはいえ、王家の人間だった俺は金とモノには不自由したことがなかった。
そんな物欲がほぼ無に等しい俺にとっては、非常にこの質問は難問だった。
.....だが、ひとつだけ。
モノでは無いが、ひとつだけ望みはある。
「.....お前が祝ってくれたら、それだけで充分だ」
そう言って、自分で照れ臭くなってバスルームへと逃げた。
これが、俺の誕生日のちょうど5日前の出来事だった。
「....いや、ちゃんと相談乗ってくれよ」
あおいはレオンがいなくなった部屋でポツリと呟いた。
あと6日後、来週の金曜日が目黒さんの誕生日だと本人から聞いた。
この前、朝のエレベーター前で目黒さんが言いかけたこと。
それは、誕生日に一緒に過ごしてほしいということだった。
人気者の目黒さんなら、きっと、もっとお祝いしてくれる人もいるはず......
だけど、一緒に過ごしてほしいって言われた.....
これって、2人きりって解釈で合ってるよね?
だとしたら、やっぱ、もしかしてもしかすると、両思い.....だったり.......?
あおいはほっぺたを両手で挟んだ。
「よし、牧瀬あおい。頑張って目黒さんと付き合うぞ!!!!!!」
あおいの目は、炎でメラメラと燃えている。
なんだかんだ言って、レオンってセンスいいからな。
明日は日曜だからレオンを引き連れてプレゼント選びに行こう!!!
そう、決意したあおいだった。
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