25 / 41
第3章 空白の時間
8
しおりを挟む
『えー。もう、なにやってんの』
呆れた声がして、それに画面の中の、翔の記憶より大きくなった隼人が振り返る。声の主は、先ほどこの部屋に来た女性。電話の向こうは、花音?
『さえちゃん、どうしたの?』
ランタンの灯りだけで、真っ暗な家の中。
『花音、隼人が気にしてるからスピーカーにするよ』
言って、耳に当てていた電話をテーブルの上に置く。定点カメラじゃないということは、他に誰かが部屋にいて、カメラを回しているということ。
『隼人?ごめんねー。どうせまた、計画停電中止になると思って残業してたら、停電しちゃった』
『…確かに中止が続いたけど。そこは、実施される前提で動こうよ』
『咲恵ちゃんにそこ、指摘されるなんて』
『どういう意味よ』
ぽんぽんと交わされる会話に、隼人がくすくすと笑っている。
『あー、もう。外灯もなにもついてなくて、ほんと真っ暗。真っ暗って、こういうこと言うんだね。目の前に手を持ってきても見えないんだよ?気配はするのに、何もわからないの。こんな暗闇の経験、なかなかできないね』
いやいや、危ないだろ。
思わず、過去の映像にツッコミを入れたくなる。暗闇の中を、要するに一人で歩いているってことか?
『ほんと、怖いくらいの真っ暗…わぁ』
怖いのだろうと、分かるような声で言った直後に、何を見たのか。
思わずと言った声が聞こえる。それは、危険を感じさせるような声ではなくて、むしろ、感動から出たような声。
『花音?どうしたの?』
『ねえ、外に出てみてよ。日向と日和も連れて。ちょっと出るだけでいいから。すごいよ。星!』
計画停電の暗闇で、暗闇に怯えるのではなく星空に感動して。声を弾ませる、その声音を聞くだけで、花音の笑顔が思い浮かぶようだった。
「弓削さーん」
不意に、チャイムも何もなく玄関が開くのと同時に、弓削を呼びながら入ってきた声に翔は振り返る。
「尚」
「よう、兄貴」
平然とした顔でそこに立つ弟は、コンビニの袋を片手に無造作に部屋の中を歩き、奥に行く。冷蔵庫を開け閉めするような音がして、すぐに戻ってきた。
翔と目を合わせ、すっと、尚の目が細められた。
「結には、一発殴っといてって言われたんだけどさ」
1番下の妹の名前が出て、湧き上がる様々な感情を持て余していた翔は、一瞬で固まる。
「怒った顔してるの、気づいてる?兄貴。でもそれ、筋違いだろ?」
言いながら、尚は翔の隣に座った。浅井が少し動いてスペースを作っている。
「みんな、自分で花音たちを見つけたんだ。兄貴は、それを諦めた。この時ですら」
ちょうど、画面に流れる映像を顎でしゃくって、尚は翔を睨む。
「なあ、そんなに怖かった?花音の拒絶が」
「尚、どうしてここに?」
尚の問いには答えられないまま、随分沈黙が流れてから、翔は結局答えずに問いかける。映像は一時停止されていた。
尚は、無言で翔にスマホの画面を見せた。無料通話アプリのメッセージ画面。
ばったり会っちゃったーΣ(゚д゚lll)
「…かるっ」
「だろ?」
こんな風に気安い言葉でやり取りをするほどの距離感に、なっているということが、それこそまた筋違いと言われるのはわかっていても、妬ましい。
そのまま、続きに目を通していく。
は?どした?
おにいさん、職場にいたのー
もう、速水さん、予告してくれればいいのにっ
また、言われてたの、聞いてなかったんじゃねぇの?
あー。あるかも
おい
とりあえず、ある意味すっきりー。と、思うことにします。
黙っててくれて、ありがとうございました
あらたまるんじゃねぇ。気持ち悪りぃ
放っておいていいのか?
邪魔するか?
今、弓削さんといるらしいの
あー
了解
ただ、腹の底から勝手に出てくる息を吐き出して、翔は頭を抱え込んだ。
すっきりってなんだ、すっきりって。
尚、邪魔するって、なんだ?
不意に、音声が聞こえてきて慌てて顔を上げる。
尚が、無造作に映像の続きを再生していた。
子どもたちの成長は目を離せないほどで。それを見逃さないようにとでもいうように、映像は、速水と弓削、そして仙崎がよく写っている。土師がいない理由は、わかった。ただ、土師の両親や、御調夫妻と娘は、折に触れてその姿が見える。
「あ、これ」
川遊びをしている映像。
花音が大笑いしている。大笑いしているのは、再会してからは見なかったな、と思う。
子どもの頃のあの日は、よく、笑っていた。
一際背の高い男が、小さな男の子…日向を抱き上げている。長身の速水と同じくらいあるようにみえる。その顔は、見覚えがあって、花音を見つけたあの場で、花音を隠すようにした一人。
あとの二人も、そこに一緒にいる。そして、見かけなかった顔が、あと一人。
見かけなかった顔は、優しげな顔に、がっしりとした体つきの青年で、悪戯っぽく笑いながら隼人と何か、川に向かって遊んでいる。そんな隼人の足下にまとわりつこうとする日和を、あとの二人の青年が自分の方に気を向けようとして失敗している様子を、花音はただただ、笑って眺めている。
『そんな、撮ってないで遊ぼうよ?』
カメラに向かって花音がいうと、カメラがことり、とどこかに置かれた。定点で、遊んでいる様子が切り取られる。
撮っていたのは、やはり見たことのない、小柄な女性。
「この女性は、あそこで隼人と遊んでいる人の元奥さん…この時は、奥さんか」
「元?」
ぼそぼそと解説をする尚に聞き返したが、それ以上は話してくれない。
「そこの3人とは、顔は合わせてる」
「そうなんだ」
弓削が短く言うのに、尚はただ頷く。4人、いや、5人いる中のどの3人なのか、確認もしないことに少しの引っ掛かりを感じながら、翔は映像が流れていればそちらに気を取られて、流れていく現在のやりとりは後回しになる。
「職場の仲間で遊びに行くのに、子どもも連れて来いって。この人たちもだけど、花音の子どもの頃からの地元の仲間以外にも職場の人たちが、親戚かってくらいに、子どもらと遊んでる」
そういう理解もあるから、仕事もしやすいみたいだと、尚は言いながら、何の屈託もなくただ楽しそうに笑い、笑いすぎて苦しくなっているような子どもたちに笑みをこぼす。
そんな尚の表情にも、身内の視線を見てとって、翔は思わず目を逸らした。
ひとしきり、手当たり次第に見ていって。まだ、見ていないものはあるようだけれど、ほぼ、時間が今に追いついて。
子どもたちは成長していくのに、やはり花音が何も変わらない。
隼人が高校生、大学生になってもあのままだったら、姉や下手をすれば恋人に間違えられるのではないかというくらいに。
変わらない花音の姿と、成長していく子供達。
翔にとっての空白を埋めるような映像は、同時に、翔の胸を締め付ける。
「尚、殴らないのか?」
いっそ、そうしてもらった方が楽になる気がする。
けれど、それが分かっているかのように、尚は肩を竦めるだけだ。
「そんな簡単に、罰を受けられると思ってるのか?その方が楽だろうから、殴るの我慢してるんだよ」
さらっと言われれば、翔は俯くしかない。
そうだよな。ずるいよな。
しかも、花音じゃないやつに殴られて済ませようなんて。
「それに、そんなことして花音に怒られるの、ばかばかしいから」
言うと、尚が立ち上がり背後の弓削を振り返った。
何も言わないのに、弓削が歩み寄ってきて、1つ、手元からテープを入れた。
「花音に聞けと言ったが、多分、このことは花音は話さないだろう。でも、これをあんたが知らないままじゃ、何も進まない」
隠し撮りのような画角。
上から見下ろすような映像に、かろうじて映る人影。
「うちの…事務所?」
翔の呟きと同時に、隣で浅井が息を呑んだ。
呆れた声がして、それに画面の中の、翔の記憶より大きくなった隼人が振り返る。声の主は、先ほどこの部屋に来た女性。電話の向こうは、花音?
『さえちゃん、どうしたの?』
ランタンの灯りだけで、真っ暗な家の中。
『花音、隼人が気にしてるからスピーカーにするよ』
言って、耳に当てていた電話をテーブルの上に置く。定点カメラじゃないということは、他に誰かが部屋にいて、カメラを回しているということ。
『隼人?ごめんねー。どうせまた、計画停電中止になると思って残業してたら、停電しちゃった』
『…確かに中止が続いたけど。そこは、実施される前提で動こうよ』
『咲恵ちゃんにそこ、指摘されるなんて』
『どういう意味よ』
ぽんぽんと交わされる会話に、隼人がくすくすと笑っている。
『あー、もう。外灯もなにもついてなくて、ほんと真っ暗。真っ暗って、こういうこと言うんだね。目の前に手を持ってきても見えないんだよ?気配はするのに、何もわからないの。こんな暗闇の経験、なかなかできないね』
いやいや、危ないだろ。
思わず、過去の映像にツッコミを入れたくなる。暗闇の中を、要するに一人で歩いているってことか?
『ほんと、怖いくらいの真っ暗…わぁ』
怖いのだろうと、分かるような声で言った直後に、何を見たのか。
思わずと言った声が聞こえる。それは、危険を感じさせるような声ではなくて、むしろ、感動から出たような声。
『花音?どうしたの?』
『ねえ、外に出てみてよ。日向と日和も連れて。ちょっと出るだけでいいから。すごいよ。星!』
計画停電の暗闇で、暗闇に怯えるのではなく星空に感動して。声を弾ませる、その声音を聞くだけで、花音の笑顔が思い浮かぶようだった。
「弓削さーん」
不意に、チャイムも何もなく玄関が開くのと同時に、弓削を呼びながら入ってきた声に翔は振り返る。
「尚」
「よう、兄貴」
平然とした顔でそこに立つ弟は、コンビニの袋を片手に無造作に部屋の中を歩き、奥に行く。冷蔵庫を開け閉めするような音がして、すぐに戻ってきた。
翔と目を合わせ、すっと、尚の目が細められた。
「結には、一発殴っといてって言われたんだけどさ」
1番下の妹の名前が出て、湧き上がる様々な感情を持て余していた翔は、一瞬で固まる。
「怒った顔してるの、気づいてる?兄貴。でもそれ、筋違いだろ?」
言いながら、尚は翔の隣に座った。浅井が少し動いてスペースを作っている。
「みんな、自分で花音たちを見つけたんだ。兄貴は、それを諦めた。この時ですら」
ちょうど、画面に流れる映像を顎でしゃくって、尚は翔を睨む。
「なあ、そんなに怖かった?花音の拒絶が」
「尚、どうしてここに?」
尚の問いには答えられないまま、随分沈黙が流れてから、翔は結局答えずに問いかける。映像は一時停止されていた。
尚は、無言で翔にスマホの画面を見せた。無料通話アプリのメッセージ画面。
ばったり会っちゃったーΣ(゚д゚lll)
「…かるっ」
「だろ?」
こんな風に気安い言葉でやり取りをするほどの距離感に、なっているということが、それこそまた筋違いと言われるのはわかっていても、妬ましい。
そのまま、続きに目を通していく。
は?どした?
おにいさん、職場にいたのー
もう、速水さん、予告してくれればいいのにっ
また、言われてたの、聞いてなかったんじゃねぇの?
あー。あるかも
おい
とりあえず、ある意味すっきりー。と、思うことにします。
黙っててくれて、ありがとうございました
あらたまるんじゃねぇ。気持ち悪りぃ
放っておいていいのか?
邪魔するか?
今、弓削さんといるらしいの
あー
了解
ただ、腹の底から勝手に出てくる息を吐き出して、翔は頭を抱え込んだ。
すっきりってなんだ、すっきりって。
尚、邪魔するって、なんだ?
不意に、音声が聞こえてきて慌てて顔を上げる。
尚が、無造作に映像の続きを再生していた。
子どもたちの成長は目を離せないほどで。それを見逃さないようにとでもいうように、映像は、速水と弓削、そして仙崎がよく写っている。土師がいない理由は、わかった。ただ、土師の両親や、御調夫妻と娘は、折に触れてその姿が見える。
「あ、これ」
川遊びをしている映像。
花音が大笑いしている。大笑いしているのは、再会してからは見なかったな、と思う。
子どもの頃のあの日は、よく、笑っていた。
一際背の高い男が、小さな男の子…日向を抱き上げている。長身の速水と同じくらいあるようにみえる。その顔は、見覚えがあって、花音を見つけたあの場で、花音を隠すようにした一人。
あとの二人も、そこに一緒にいる。そして、見かけなかった顔が、あと一人。
見かけなかった顔は、優しげな顔に、がっしりとした体つきの青年で、悪戯っぽく笑いながら隼人と何か、川に向かって遊んでいる。そんな隼人の足下にまとわりつこうとする日和を、あとの二人の青年が自分の方に気を向けようとして失敗している様子を、花音はただただ、笑って眺めている。
『そんな、撮ってないで遊ぼうよ?』
カメラに向かって花音がいうと、カメラがことり、とどこかに置かれた。定点で、遊んでいる様子が切り取られる。
撮っていたのは、やはり見たことのない、小柄な女性。
「この女性は、あそこで隼人と遊んでいる人の元奥さん…この時は、奥さんか」
「元?」
ぼそぼそと解説をする尚に聞き返したが、それ以上は話してくれない。
「そこの3人とは、顔は合わせてる」
「そうなんだ」
弓削が短く言うのに、尚はただ頷く。4人、いや、5人いる中のどの3人なのか、確認もしないことに少しの引っ掛かりを感じながら、翔は映像が流れていればそちらに気を取られて、流れていく現在のやりとりは後回しになる。
「職場の仲間で遊びに行くのに、子どもも連れて来いって。この人たちもだけど、花音の子どもの頃からの地元の仲間以外にも職場の人たちが、親戚かってくらいに、子どもらと遊んでる」
そういう理解もあるから、仕事もしやすいみたいだと、尚は言いながら、何の屈託もなくただ楽しそうに笑い、笑いすぎて苦しくなっているような子どもたちに笑みをこぼす。
そんな尚の表情にも、身内の視線を見てとって、翔は思わず目を逸らした。
ひとしきり、手当たり次第に見ていって。まだ、見ていないものはあるようだけれど、ほぼ、時間が今に追いついて。
子どもたちは成長していくのに、やはり花音が何も変わらない。
隼人が高校生、大学生になってもあのままだったら、姉や下手をすれば恋人に間違えられるのではないかというくらいに。
変わらない花音の姿と、成長していく子供達。
翔にとっての空白を埋めるような映像は、同時に、翔の胸を締め付ける。
「尚、殴らないのか?」
いっそ、そうしてもらった方が楽になる気がする。
けれど、それが分かっているかのように、尚は肩を竦めるだけだ。
「そんな簡単に、罰を受けられると思ってるのか?その方が楽だろうから、殴るの我慢してるんだよ」
さらっと言われれば、翔は俯くしかない。
そうだよな。ずるいよな。
しかも、花音じゃないやつに殴られて済ませようなんて。
「それに、そんなことして花音に怒られるの、ばかばかしいから」
言うと、尚が立ち上がり背後の弓削を振り返った。
何も言わないのに、弓削が歩み寄ってきて、1つ、手元からテープを入れた。
「花音に聞けと言ったが、多分、このことは花音は話さないだろう。でも、これをあんたが知らないままじゃ、何も進まない」
隠し撮りのような画角。
上から見下ろすような映像に、かろうじて映る人影。
「うちの…事務所?」
翔の呟きと同時に、隣で浅井が息を呑んだ。
12
あなたにおすすめの小説
見ているだけで満足な姫と死んでも触りませんと誓った剣士の両片思いの恋物語
まつめ
恋愛
18歳の近衛兵士アツリュウは、恋する王女の兄の命を救ったことで、兄王子の護衛官になる。王女を遠くから見られるだけで幸せだと思っていた。けれど王女は幼い頃から館に閉じ込められ、精神を病んだ祖父の世話を押し付けられて自由に外に出れない身だと知る。彼女の優しさを知るごとに想いは募る。そんなアツリュウの王女への想いを利用して、兄王子はアツリュウに命がけの戦をさせる。勝ったら王女の婚約者にしてやろうと約束するも、兄王子はアツリュウの秘密を知っていた。彼は王女に触れることができないことを。婚約者になっても王女を自分では幸せにできない秘密を抱え、遠くから見るだけでいいと諦めるアツリュウ。自信がなく、自分には価値がないと思い込んでいる王女は、アツリュウの命を守りたい、その思いだけを胸に1人で離宮を抜け出して、アツリュウに会いに行く。
白詰草は一途に恋を秘め、朝露に濡れる
瀬月 ゆな
恋愛
ロゼリエッタは三歳年上の婚約者クロードに恋をしている。
だけど、その恋は決して叶わないものだと知っていた。
異性に対する愛情じゃないのだとしても、妹のような存在に対する感情なのだとしても、いつかは結婚して幸せな家庭を築ける。それだけを心の支えにしていたある日、クロードから一方的に婚約の解消を告げられてしまう。
失意に沈むロゼリエッタに、クロードが隣国で行方知れずになったと兄が告げる。
けれど賓客として訪れた隣国の王太子に付き従う仮面の騎士は過去も姿形も捨てて、別人として振る舞うクロードだった。
愛していると言えなかった騎士と、愛してくれているのか聞けなかった令嬢の、すれ違う初恋の物語。
他サイト様でも公開しております。
イラスト 灰梅 由雪(https://twitter.com/haiumeyoshiyuki)様
グリモワールの塔の公爵様【18歳Ver】
屋月 トム伽
恋愛
18歳になり、結婚が近いと思われたプリムローズは、久しぶりに王都の邸にいる婚約者に会いに行っていた。
だけど、義姉クレアと婚約者ジャンのベッドインを目撃してしまい、婚約破棄されてしまったプリムローズ。
プレスコット伯爵家から追い出すための名目で、金持ちの子爵様に売られるも同然の後妻に入ることになったプリムローズ。
そんなある日、夜会で出会ったクライド・レイヴンクロフト次期公爵様から結婚をもうしこまれる。
しかし、クライドにはすでに親の決めた婚約者がおり、第2夫人でいいなら……と、言われる。
後妻に入るよりは、第2夫人のほうがマシかもとか思っていると、約束だ、と頬にキスをされた。
「必ず迎え入れる」と約束をしたのだ。
でも、クライドとのデートの日にプリムローズは来なかった。
約束をすっぽかされたと思ったクライドは、その日から一向にプリムローズと会うことはなかった。
時折出す手紙のやり取り。プリムローズがどうしたいのかわからないクライドは困惑していた。
そして、プレスコット家での現状を知り、クライドはプリムローズをプレスコット伯爵邸から連れ出し、グリモワールの塔に連れて行き……。
最初は、形だけの結婚のつもりかと思っていたのに、公爵様はひどく甘く、独占欲の固まりだった。
※以前投稿してました作品を【18歳Ver】に書き直したものです。
たとえ愛がなくても、あなたのそばにいられるのなら
魚谷
恋愛
ヴェルンハイム伯爵家の私生児ハイネは家の借金のため、両親によって資産家のエッケン侯爵の愛人になることを強いられようとしていた。
ハイネは耐えきれず家を飛び出し、幼馴染みで初恋のアーサーの元に向かい、彼に抱いてほしいと望んだ。
男性を知らないハイネは、エッケンとの結婚が避けられないのであれば、せめて想い人であるアーサーに初めてを捧げたかった。
アーサーは事情を知るや、ハイネに契約結婚を提案する。
伯爵家の借金を肩代わりする代わりに、自分と結婚し、跡継ぎを産め、と。
アーサーは多くの女性たちと浮名を流し、子どもの頃とは大きく違っていたが、今も想いを寄せる相手であることに変わりは無かった。ハイネはアーサーとの契約結婚を受け入れる。
※他のサイトにも投稿しています
【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい
誰にも言えないあなたへ
天海月
恋愛
子爵令嬢のクリスティーナは心に決めた思い人がいたが、彼が平民だという理由で結ばれることを諦め、彼女の事を見初めたという騎士で伯爵のマリオンと婚姻を結ぶ。
マリオンは家格も高いうえに、優しく美しい男であったが、常に他人と一線を引き、妻であるクリスティーナにさえ、どこか壁があるようだった。
年齢が離れている彼にとって自分は子供にしか見えないのかもしれない、と落ち込む彼女だったが・・・マリオンには誰にも言えない秘密があって・・・。
【完結】愛する人はあの人の代わりに私を抱く
紬あおい
恋愛
年上の優しい婚約者は、叶わなかった過去の恋人の代わりに私を抱く。気付かない振りが我慢の限界を超えた時、私は………そして、愛する婚約者や家族達は………悔いのない人生を送れましたか?
花言葉は「私のものになって」
岬 空弥
恋愛
(婚約者様との会話など必要ありません。)
そうして今日もまた、見目麗しい婚約者様を前に、まるで人形のように微笑み、私は自分の世界に入ってゆくのでした。
その理由は、彼が私を利用して、私の姉を狙っているからなのです。
美しい姉を持つ思い込みの激しいユニーナと、少し考えの足りない美男子アレイドの拗れた恋愛。
青春ならではのちょっぴり恥ずかしい二人の言動を「気持ち悪い!」と吐き捨てる姉の婚約者にもご注目ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる