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3 森でした
3日目 未明
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午後はずっと動き回って体も良い感じに疲れていたし、お腹も空いていたけれど、時間も遅いからと、軽い夕食をとった。美味しいのだけれど…。
お米が欲しい。パンも好きだけど。パスタのようなものも出るからそれも好きだし美味しいけど。米…。ヴィルも気に入っていたし、何なら種籾でもヴィルに常備させて帰る時に持ち込めるように…ダメだな、と思い直す。余計なものは持ち込んではいけない。植物にしても動物にしても。生態系に何があるかわからない。
ないと思うと欲しくなる、無い物ねだりと日本人だったんだなぁと言う妙な実感を噛みしめながら食事を終え、今度は一人で入浴をさせてもらい。
どうやら客間がない、という事態はわたしの家と同じらしく、寝る場所はルーシェの大きなベッド。譲り合うと言う儀式がないのが違うだけだ。遠慮してそのへんのソファとかクッションで寝る、と言うのは強制的に却下された。
隣でこちらに体を向けて横たわり、肩肘をついて少し上体を起こしたルーシェは、さすがに疲れてうとうとしている栞里に様々なことを問いかける。栞里の国のこと。薬以外にどんなことをヴィルに伝えようとしているのかを。ただ、ヴィルは本当に優秀すぎるような人で、栞里がようやく理解し始めるとわずかな説明と図でどんどん理解を深めていく。おそらくは文字も覚え始めていた。ただ、薬に関しては薬草の知識がなく、こちらの世界で応用するのが大変そうだと言っていたから、ちょうど良い人材だとルーシェに伝えただけ。栞里は寝ぼけた声で、内緒、と呟く。
一人で異世界になぜか放り出されたこと。肝心のヴィルは少なくともそばにいないこと。帰れるのか、帰る方法があるのかわからないこと。
考え始めたらきりがない不安要素に溢れているのに、疲れと、ルーシェの声で栞里は悩むあまりに眠れないと言うことにもならずに2日目も吸い込まれるように眠りにつき。
不意に、体を強い力で引き寄せられた。
硬い胸に押し付けられ、体の上に重みを感じる。
ルーシェは、飛び込んできたその気配に隣で眠る栞里を胸に抱き込み、その上に覆いかぶさると、栞里を抱えていない方の腕を振り上げてそれを掴んだ。
栞里の全身、余さず己の体の下になるように体を入れ替え、胸に抱え込んだ栞里が驚いた顔で目を開けるのを確認した。
それから、冷え冷えとした目を、掴んだものに向ける。
その手の中には真っ白な毛玉。躾、と言って栞里の前から何処かにやられていた九尾の狐がギリギリと締め上げられている。
「このような時間に何を考えている」
地を這うようなルーシェの声に驚きながら栞里は何が起こっているのかを見ようとするのに、ルーシェの大きな体が邪魔をして見ることができない。
「ルーシェ?」
「ここに入り込めるとは、やはり二度と姿を見せられないようにすべきだったか」
宥めるように栞里には穏やかな顔を向けるけれど、拘束する腕が緩むことはない。ただ、さすがに苦しいし重い。
「ルーシェ、くるしい」
「我慢しろ。これを締めてから」
「しめる!?」
不穏な響きに栞里は思わず声を上げる。しめるってそもそも、この体勢のまま?てことは片手で?魔法を使うのか、そもそも魔法なんて使わなくても素手でも強いのか。後者のような気がして仕方ない。
「ルーシェがいるなら、こんな姿勢じゃなくても平気でしょう?」
「だめだ。見るな」
なんとなく、ピンときた。
「ノイン?」
栞里の声に反応したように、締め上げられたノインは声にならない息を吐こうとするが、それすらもままならない。ただ、ルーシェの気配で確信した。
身をよじろうと抵抗すると、少ししてルーシェが何やら顔をしかめ、拘束が緩んだ。どこか、痛いことをしてしまったんだろうかと心配になりながら顔を向ければ、そんな心配の必要がないほどに死にそうなノインの姿が目に入る。
慌てて手を伸ばして、ルーシェの手から奪い取った。
ひゅーひゅーと咳き込みながら息をする毛玉を抱え込んで、栞里はルーシェを睨む。
「なんてことするの」
「寝所に押し入るそれが悪い。やはりすぐに消すのだった。楽をさせてはおさまらんから…」
「何をぶっそうなこと言ってるんですかっ」
咎める口調で言って、栞里は柔らかくノインの背中を撫で続ける。
ただまあ、他人の寝所にどんな形であれ無断で入り込むのは怒られても文句は言えない。ちょっと、だいぶやりすぎだけど。
「ノイン。なんでこんなことしたの」
ようやく息を整えながら、絞められて掠れた声でノインは答える。
「獅子が動きそうだ」
「?」
栞里にはその切羽詰まった様子の意味が伝わらず、不思議そうに首を傾げる。獅子、の示すところが、ヴィルの辛い生い立ちの原因であることは認識しているから、わずかに顔はしかめられたけれど。
だが、栞里の傍で、栞里に何もさせないとばかりに改めて自分の方に引き寄せながらその腕の中から引き抜いて少し離れた場所にノインを放り投げたルーシェの方は、一気に気配が険しくなる。
ノインは言いたい文句も飲み込んで、暢気な栞里に言葉を続けた。
「ここにお前がいることが知られた」
それが、どうした、と栞里は思う。だって、ここの人間じゃないのだ。
だが、ルーシェは違った。
消えていた、獣人公爵の気配。それが不意に近くでしたと状況確認のためだけに行った場所。そこにいたのが、獅子に襲われ傷をおった、栞里だった。獣人公爵の気配は、栞里だった。
「狐、何を聞いてきた」
「迷いの森にいる獅子の兄弟が話していた。誰も狼の死体を見ていない。生きているのであれば見つけ出せと、王が気配を追ったらしいと。見つけた気配を呼んだはずが、途中で見失ったと」
栞里は二人を見比べながら、最終的にルーシェを見上げる。
ルーシェは安心させるように頭を撫でながら、関わることなくきた獣人族の争いを忌々しく内心で罵る。
間違えたのだ、獅子は。フェンリルの気配を纏った栞里を間違えて呼び寄せた。そのそばに、フェンリルもいたはずなのに。だが、守るためにここから引き寄せられたフェンリルは、何かに守られていたのかもしれない。
そして、獅子に引きずられる栞里を、森が引き留めた。たまたまそこに、狐と、そして獅子の兄弟が通りかかったと言うことか。
「見かけた娘が何か知っていると奴らはあたりをつけている」
「だとしても、獅子はこの森には入れん。…シオリ、境界には近づくな。わたしから、離れてはいけない」
「?」
困った顔をする栞里にはきっと、どれほど危険かわかっていない。狼の餌になると思えば、そして、そんなものが存在すると獅子族から出された兄弟が知れば、手に入れて家に戻る材料とし兼ねない。
「ノインは?」
「わかった。その辺に転がしておくから安心しろ」
雑なことを言うが、なぜかそれでほっとした顔をするから腹立たしい、とルーシェがノインに向ける視線は凍りつきそうだ。
「それを先ほどのように気軽に抱えるな。この中にいるために力の消耗を防ぐために小さくしているだけであれは大人だぞ」
「うん。ルーシェ、大人でも子供でも、あんな乱暴はだめです」
わかっていない、とルーシェは、そしてノインもひっそりとため息をつく。
文字通り、その辺を好きに使えと言われ、寝台からは追い出されたノインは、栞里の姿を視界に収められるソファに丸くなる。
「まだ早い、眠れ」
と、ルーシェは想定する必要がないような奇襲があったとしても盾となれるよう栞里をしっかりと抱え込み、横たわった。
お米が欲しい。パンも好きだけど。パスタのようなものも出るからそれも好きだし美味しいけど。米…。ヴィルも気に入っていたし、何なら種籾でもヴィルに常備させて帰る時に持ち込めるように…ダメだな、と思い直す。余計なものは持ち込んではいけない。植物にしても動物にしても。生態系に何があるかわからない。
ないと思うと欲しくなる、無い物ねだりと日本人だったんだなぁと言う妙な実感を噛みしめながら食事を終え、今度は一人で入浴をさせてもらい。
どうやら客間がない、という事態はわたしの家と同じらしく、寝る場所はルーシェの大きなベッド。譲り合うと言う儀式がないのが違うだけだ。遠慮してそのへんのソファとかクッションで寝る、と言うのは強制的に却下された。
隣でこちらに体を向けて横たわり、肩肘をついて少し上体を起こしたルーシェは、さすがに疲れてうとうとしている栞里に様々なことを問いかける。栞里の国のこと。薬以外にどんなことをヴィルに伝えようとしているのかを。ただ、ヴィルは本当に優秀すぎるような人で、栞里がようやく理解し始めるとわずかな説明と図でどんどん理解を深めていく。おそらくは文字も覚え始めていた。ただ、薬に関しては薬草の知識がなく、こちらの世界で応用するのが大変そうだと言っていたから、ちょうど良い人材だとルーシェに伝えただけ。栞里は寝ぼけた声で、内緒、と呟く。
一人で異世界になぜか放り出されたこと。肝心のヴィルは少なくともそばにいないこと。帰れるのか、帰る方法があるのかわからないこと。
考え始めたらきりがない不安要素に溢れているのに、疲れと、ルーシェの声で栞里は悩むあまりに眠れないと言うことにもならずに2日目も吸い込まれるように眠りにつき。
不意に、体を強い力で引き寄せられた。
硬い胸に押し付けられ、体の上に重みを感じる。
ルーシェは、飛び込んできたその気配に隣で眠る栞里を胸に抱き込み、その上に覆いかぶさると、栞里を抱えていない方の腕を振り上げてそれを掴んだ。
栞里の全身、余さず己の体の下になるように体を入れ替え、胸に抱え込んだ栞里が驚いた顔で目を開けるのを確認した。
それから、冷え冷えとした目を、掴んだものに向ける。
その手の中には真っ白な毛玉。躾、と言って栞里の前から何処かにやられていた九尾の狐がギリギリと締め上げられている。
「このような時間に何を考えている」
地を這うようなルーシェの声に驚きながら栞里は何が起こっているのかを見ようとするのに、ルーシェの大きな体が邪魔をして見ることができない。
「ルーシェ?」
「ここに入り込めるとは、やはり二度と姿を見せられないようにすべきだったか」
宥めるように栞里には穏やかな顔を向けるけれど、拘束する腕が緩むことはない。ただ、さすがに苦しいし重い。
「ルーシェ、くるしい」
「我慢しろ。これを締めてから」
「しめる!?」
不穏な響きに栞里は思わず声を上げる。しめるってそもそも、この体勢のまま?てことは片手で?魔法を使うのか、そもそも魔法なんて使わなくても素手でも強いのか。後者のような気がして仕方ない。
「ルーシェがいるなら、こんな姿勢じゃなくても平気でしょう?」
「だめだ。見るな」
なんとなく、ピンときた。
「ノイン?」
栞里の声に反応したように、締め上げられたノインは声にならない息を吐こうとするが、それすらもままならない。ただ、ルーシェの気配で確信した。
身をよじろうと抵抗すると、少ししてルーシェが何やら顔をしかめ、拘束が緩んだ。どこか、痛いことをしてしまったんだろうかと心配になりながら顔を向ければ、そんな心配の必要がないほどに死にそうなノインの姿が目に入る。
慌てて手を伸ばして、ルーシェの手から奪い取った。
ひゅーひゅーと咳き込みながら息をする毛玉を抱え込んで、栞里はルーシェを睨む。
「なんてことするの」
「寝所に押し入るそれが悪い。やはりすぐに消すのだった。楽をさせてはおさまらんから…」
「何をぶっそうなこと言ってるんですかっ」
咎める口調で言って、栞里は柔らかくノインの背中を撫で続ける。
ただまあ、他人の寝所にどんな形であれ無断で入り込むのは怒られても文句は言えない。ちょっと、だいぶやりすぎだけど。
「ノイン。なんでこんなことしたの」
ようやく息を整えながら、絞められて掠れた声でノインは答える。
「獅子が動きそうだ」
「?」
栞里にはその切羽詰まった様子の意味が伝わらず、不思議そうに首を傾げる。獅子、の示すところが、ヴィルの辛い生い立ちの原因であることは認識しているから、わずかに顔はしかめられたけれど。
だが、栞里の傍で、栞里に何もさせないとばかりに改めて自分の方に引き寄せながらその腕の中から引き抜いて少し離れた場所にノインを放り投げたルーシェの方は、一気に気配が険しくなる。
ノインは言いたい文句も飲み込んで、暢気な栞里に言葉を続けた。
「ここにお前がいることが知られた」
それが、どうした、と栞里は思う。だって、ここの人間じゃないのだ。
だが、ルーシェは違った。
消えていた、獣人公爵の気配。それが不意に近くでしたと状況確認のためだけに行った場所。そこにいたのが、獅子に襲われ傷をおった、栞里だった。獣人公爵の気配は、栞里だった。
「狐、何を聞いてきた」
「迷いの森にいる獅子の兄弟が話していた。誰も狼の死体を見ていない。生きているのであれば見つけ出せと、王が気配を追ったらしいと。見つけた気配を呼んだはずが、途中で見失ったと」
栞里は二人を見比べながら、最終的にルーシェを見上げる。
ルーシェは安心させるように頭を撫でながら、関わることなくきた獣人族の争いを忌々しく内心で罵る。
間違えたのだ、獅子は。フェンリルの気配を纏った栞里を間違えて呼び寄せた。そのそばに、フェンリルもいたはずなのに。だが、守るためにここから引き寄せられたフェンリルは、何かに守られていたのかもしれない。
そして、獅子に引きずられる栞里を、森が引き留めた。たまたまそこに、狐と、そして獅子の兄弟が通りかかったと言うことか。
「見かけた娘が何か知っていると奴らはあたりをつけている」
「だとしても、獅子はこの森には入れん。…シオリ、境界には近づくな。わたしから、離れてはいけない」
「?」
困った顔をする栞里にはきっと、どれほど危険かわかっていない。狼の餌になると思えば、そして、そんなものが存在すると獅子族から出された兄弟が知れば、手に入れて家に戻る材料とし兼ねない。
「ノインは?」
「わかった。その辺に転がしておくから安心しろ」
雑なことを言うが、なぜかそれでほっとした顔をするから腹立たしい、とルーシェがノインに向ける視線は凍りつきそうだ。
「それを先ほどのように気軽に抱えるな。この中にいるために力の消耗を防ぐために小さくしているだけであれは大人だぞ」
「うん。ルーシェ、大人でも子供でも、あんな乱暴はだめです」
わかっていない、とルーシェは、そしてノインもひっそりとため息をつく。
文字通り、その辺を好きに使えと言われ、寝台からは追い出されたノインは、栞里の姿を視界に収められるソファに丸くなる。
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