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5章。ユーステルム攻防戦
35話。リル、王国に受け入れられる
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「おい、ミリア! みんなが見てるし、恥ずかしいだろ!?」
「お兄様! 私、ユーステルムが今日で終わるじゃないかと思っていたので、感動ですぅうううっ!」
俺にしがみついたミリアは、感情的になって号泣している。
ミリアもまだ15歳だし、空を埋め尽くす飛竜の軍団に攻め込まれたら、内心は恐怖でいっぱいだったのだろう。
「そうか……よく、がんばったな」
ミリアの頭を撫でて落ち着かせてやる。
「はぃいいい……っ!」
『スキル熟練度を獲得しました。
スキル【植物王(ドルイドキング)】、Lv4の解放条件を満たしました!
【植物の防具化】能力が、使用可能になりました!』
その時、システムボイスがスキルの進化を告げた。
これまでかなりスキルを使い続けてきたからな。スキル熟練度が一定以上貯まったようだ。
―――――――
【植物王(ドルイドキング)】
植物を支配するスキル。
代償として筋力ステータス80%低下。
Lv1⇒植物召喚(最大出現量10トン)
Lv2⇒植物を武器化できる
Lv3⇒植物の効果無効化(任意)
Lv4⇒植物の防具化(NEW!)
Lv5⇒????
―――――――
今回、獲得した【植物の防具化】能力とは、植物を武器させる能力と同系統のもののようだ。
今までも大木を障壁代わりに使っていたが、おそらくもっと防御に適した木盾などを出現させられるハズだ。
【世界樹の剣】も、弓や槍だけでなく、盾や鎧に変形させることが、できるだろうな。
植物の防具は、金属製の防具に比べて防御力は低いだろが【世界樹の盾】なら、話は違ってくる。
もしかすると闘神の親父の一撃すら、弾き返すことができるかも知れない。
「ふぅ~、あるじ様、お腹空いたぁ」
神獣フェンリルの巨体が縮んで、獣人少女リルの姿へと変貌した。もちろん、リルは素っ裸だ。
「だぁあああっ、もう! その前に服を着ろ! 服ぅ!」
俺は子供サイズの大きな葉っぱを召喚して、リルの天使のような裸体を隠す。
居合わせた兵たちが、あ然としていた。
「バナナ、バナナ! あるじ様のバナナが欲しい!」
「お、おう……!」
とにかく、バナナを【植物王(ドルイドキング)】で大量に出してやる。
リルは瞳を輝かせて、バナナを口に大量に押し込んだ。
「ミリア、急いでリルの服を用意してやってくれ」
神獣形態になる度に、服が破れるのは問題だな。
なにか対策ができると良いのだが……
「は、はい、お兄様。でも、こうして目の当たりしても……なんというか、未だに現実感が無い感じがするわ。本当にリルがフェンリルなんですね」
ミリアが俺たちのやり取りを見つめながら告げる。
「……黙っていて悪かったなミリア。下手に情報が漏れるとフェンリル討伐の依頼が出される心配があったんだ」
義妹にも教えずに細心の注意を払っていたつもりだったが、【神喰らう蛇】の一番隊がリルを狙ってきた。
まさかディアドラが【神喰らう蛇】に依頼としたとはな。相当な金を支払ったはずだが、アルフヘイムはそんなに裕福なのか?
それよりもディアドラのあの口振り、リルを強制的に神獣に変化させた精神干渉系の魔法から考えると……
「たぶんフェンリルを復活させてルシタニア王国を攻撃させるように仕向けたのはディアドラではないかと思う。王国に本格的に戦を仕掛ける前にフェンリルをけしかけて、大ダメージを与えるのが狙いだったんだろうな」
しかし、若干の疑問が残る。
ディアドラがリルを復活させた張本人だとしたら、もう一度、リルの怒りを増大させて俺やコレットを攻撃させれば良かったのんじゃないか?
その方が【神喰らう蛇】に依頼するより効果的な気がするが。
リルが俺たちと親密な関係になっていたから、難しかったのか……?
「ま、まさか、そんなことが!? ……大丈夫です。リルはこれまで通り、私たちの仲間として遇します。リルはユーステルムの勝利に大きく貢献してくれた訳ですしね。ありがとう、リル!」
「うん? どういたしまして」
リルはバナナを食べる手を止めずに応える。
リスのように頬を膨らませたリルの様子に、兵たちから笑い声が起きた。
メイドたちがやってきて、リルにメイド服を着せてくれた。
その間もずっと、リルは口を動かしている。
マイペースなヤツだな……おそらく神獣フェンリルの絶大な力を維持するには、大量に食べる必要があるのだろう。
「今までここにいた神獣フェンリルはどこに消えた!?」
その時、騎乗した騎士の一団がやってきて、大音声を上げた。
ルシタニア王国の国旗を掲げていることから、国境付近の砦に派遣された王国正規軍だろう。
今頃になって、援軍に駆けつけてきたようだ。
俺も疲労困憊だったが、相手をしない訳にはいかない。
対応を誤ると、フェンリルを殺せと騒がれかねない。
「これはルシタニア王国第三師団の皆様。援軍に駆けつけてくださり、ユーステルムの領主ミリア・ユーステルム、深く感謝いたします」
ミリアが気品のある所作で、お辞儀した。俺もそれに倣う。
「俺はミリアの義兄、元【神喰らう蛇】一番隊隊長アッシュです。以後、お見知りおきを」
「こ、これはユーステルム卿と、英雄アッシュ殿でありましたか! 私はルシタニア王国第三師団の師団長、ボルド将軍です」
指揮官ボルド将軍が、態度を軟化させる。
そういえば、俺はルシタニア王国では神獣フェンリルを討伐した英雄ということになっていた。実は討伐できていなかったので、微妙だが……
言葉さえ間違えなければ説得できるだろう。
ミリアが代表して口を開く。
「神獣フェンリルの復活は、王国を攻撃するためのアルフヘイムの計略でした。アッシュお兄様は神獣フェンリルを逆に支配下に入れて、王国を守るための戦力とされたのです! 狙い通りフェンリルはユーステルムの防衛に尽力してくれました」
ボルド将軍が仰天した顔つきとなる。
「はぁ!? 神獣フェンリルを支配下に!? いやアッシュ殿、そ、そのようなことが可能なのでありましょうか? 確か伝説では、フェンリルは悪神ロキにしか従わぬと……」
俺にそんなことを言われても困るんだが、リルが俺を主と呼ぶのだから仕方がない。
「事実です。この娘が神獣フェンリルです。今は、無駄に力を解放して人を傷つけないよう、少女の姿になってもらっています」
「もがっ。リルがフェンリルだよ」
リルはバナナをモグモグ食べながら告白する。
ボルド将軍たちは訝しげな顔になった。
「この少女がフェンリル……?」
メイド服に身を包んだかわいらしい少女と、破壊の化身を結び付けるのは難しいだろう。
「私たち全員が、フェンリルがリルになるところを目撃しました。間違いありません」
ミリアが太鼓判を押してくれる。
「ユーステルム卿! はっ、わかりました」
「繰り返しますがフェンリルが王国の都市を破壊したのは、アルフヘイム側の何者かに操られていたからです。しかし、今後は俺がしっかり手綱を握って決して人間を傷つけたりさせませんので、ご安心を。そのこと、国王陛下にお伝え下さい」
「お兄様の言葉の正しさは、このミリア・ユーステルムが保障します。心配ご無用です」
ミリアもここぞとばかりに胸を張った。
「なるほど……確かに神獣フェンリルが、アルフヘイムの飛竜どもを撃破する様は、我らも目撃しておりました。フェンリルが味方につけば、万の軍を得たも同じことですな!」
ボルド将軍の顔が綻ぶ。
「もがもがっ。あるじ様の敵はリルの敵。リルはあるじ様を守る!」
「おおっ、ここまで神獣フェンリルを心酔させているとは……」
リルの言葉に、第三師団の兵たちが感嘆の息を漏らす。
「アッシュ殿の偉業は、我が国で永遠に語り継がれるでしょうな!」
ボルド将軍が快活に笑った。
「お兄様! 私、ユーステルムが今日で終わるじゃないかと思っていたので、感動ですぅうううっ!」
俺にしがみついたミリアは、感情的になって号泣している。
ミリアもまだ15歳だし、空を埋め尽くす飛竜の軍団に攻め込まれたら、内心は恐怖でいっぱいだったのだろう。
「そうか……よく、がんばったな」
ミリアの頭を撫でて落ち着かせてやる。
「はぃいいい……っ!」
『スキル熟練度を獲得しました。
スキル【植物王(ドルイドキング)】、Lv4の解放条件を満たしました!
【植物の防具化】能力が、使用可能になりました!』
その時、システムボイスがスキルの進化を告げた。
これまでかなりスキルを使い続けてきたからな。スキル熟練度が一定以上貯まったようだ。
―――――――
【植物王(ドルイドキング)】
植物を支配するスキル。
代償として筋力ステータス80%低下。
Lv1⇒植物召喚(最大出現量10トン)
Lv2⇒植物を武器化できる
Lv3⇒植物の効果無効化(任意)
Lv4⇒植物の防具化(NEW!)
Lv5⇒????
―――――――
今回、獲得した【植物の防具化】能力とは、植物を武器させる能力と同系統のもののようだ。
今までも大木を障壁代わりに使っていたが、おそらくもっと防御に適した木盾などを出現させられるハズだ。
【世界樹の剣】も、弓や槍だけでなく、盾や鎧に変形させることが、できるだろうな。
植物の防具は、金属製の防具に比べて防御力は低いだろが【世界樹の盾】なら、話は違ってくる。
もしかすると闘神の親父の一撃すら、弾き返すことができるかも知れない。
「ふぅ~、あるじ様、お腹空いたぁ」
神獣フェンリルの巨体が縮んで、獣人少女リルの姿へと変貌した。もちろん、リルは素っ裸だ。
「だぁあああっ、もう! その前に服を着ろ! 服ぅ!」
俺は子供サイズの大きな葉っぱを召喚して、リルの天使のような裸体を隠す。
居合わせた兵たちが、あ然としていた。
「バナナ、バナナ! あるじ様のバナナが欲しい!」
「お、おう……!」
とにかく、バナナを【植物王(ドルイドキング)】で大量に出してやる。
リルは瞳を輝かせて、バナナを口に大量に押し込んだ。
「ミリア、急いでリルの服を用意してやってくれ」
神獣形態になる度に、服が破れるのは問題だな。
なにか対策ができると良いのだが……
「は、はい、お兄様。でも、こうして目の当たりしても……なんというか、未だに現実感が無い感じがするわ。本当にリルがフェンリルなんですね」
ミリアが俺たちのやり取りを見つめながら告げる。
「……黙っていて悪かったなミリア。下手に情報が漏れるとフェンリル討伐の依頼が出される心配があったんだ」
義妹にも教えずに細心の注意を払っていたつもりだったが、【神喰らう蛇】の一番隊がリルを狙ってきた。
まさかディアドラが【神喰らう蛇】に依頼としたとはな。相当な金を支払ったはずだが、アルフヘイムはそんなに裕福なのか?
それよりもディアドラのあの口振り、リルを強制的に神獣に変化させた精神干渉系の魔法から考えると……
「たぶんフェンリルを復活させてルシタニア王国を攻撃させるように仕向けたのはディアドラではないかと思う。王国に本格的に戦を仕掛ける前にフェンリルをけしかけて、大ダメージを与えるのが狙いだったんだろうな」
しかし、若干の疑問が残る。
ディアドラがリルを復活させた張本人だとしたら、もう一度、リルの怒りを増大させて俺やコレットを攻撃させれば良かったのんじゃないか?
その方が【神喰らう蛇】に依頼するより効果的な気がするが。
リルが俺たちと親密な関係になっていたから、難しかったのか……?
「ま、まさか、そんなことが!? ……大丈夫です。リルはこれまで通り、私たちの仲間として遇します。リルはユーステルムの勝利に大きく貢献してくれた訳ですしね。ありがとう、リル!」
「うん? どういたしまして」
リルはバナナを食べる手を止めずに応える。
リスのように頬を膨らませたリルの様子に、兵たちから笑い声が起きた。
メイドたちがやってきて、リルにメイド服を着せてくれた。
その間もずっと、リルは口を動かしている。
マイペースなヤツだな……おそらく神獣フェンリルの絶大な力を維持するには、大量に食べる必要があるのだろう。
「今までここにいた神獣フェンリルはどこに消えた!?」
その時、騎乗した騎士の一団がやってきて、大音声を上げた。
ルシタニア王国の国旗を掲げていることから、国境付近の砦に派遣された王国正規軍だろう。
今頃になって、援軍に駆けつけてきたようだ。
俺も疲労困憊だったが、相手をしない訳にはいかない。
対応を誤ると、フェンリルを殺せと騒がれかねない。
「これはルシタニア王国第三師団の皆様。援軍に駆けつけてくださり、ユーステルムの領主ミリア・ユーステルム、深く感謝いたします」
ミリアが気品のある所作で、お辞儀した。俺もそれに倣う。
「俺はミリアの義兄、元【神喰らう蛇】一番隊隊長アッシュです。以後、お見知りおきを」
「こ、これはユーステルム卿と、英雄アッシュ殿でありましたか! 私はルシタニア王国第三師団の師団長、ボルド将軍です」
指揮官ボルド将軍が、態度を軟化させる。
そういえば、俺はルシタニア王国では神獣フェンリルを討伐した英雄ということになっていた。実は討伐できていなかったので、微妙だが……
言葉さえ間違えなければ説得できるだろう。
ミリアが代表して口を開く。
「神獣フェンリルの復活は、王国を攻撃するためのアルフヘイムの計略でした。アッシュお兄様は神獣フェンリルを逆に支配下に入れて、王国を守るための戦力とされたのです! 狙い通りフェンリルはユーステルムの防衛に尽力してくれました」
ボルド将軍が仰天した顔つきとなる。
「はぁ!? 神獣フェンリルを支配下に!? いやアッシュ殿、そ、そのようなことが可能なのでありましょうか? 確か伝説では、フェンリルは悪神ロキにしか従わぬと……」
俺にそんなことを言われても困るんだが、リルが俺を主と呼ぶのだから仕方がない。
「事実です。この娘が神獣フェンリルです。今は、無駄に力を解放して人を傷つけないよう、少女の姿になってもらっています」
「もがっ。リルがフェンリルだよ」
リルはバナナをモグモグ食べながら告白する。
ボルド将軍たちは訝しげな顔になった。
「この少女がフェンリル……?」
メイド服に身を包んだかわいらしい少女と、破壊の化身を結び付けるのは難しいだろう。
「私たち全員が、フェンリルがリルになるところを目撃しました。間違いありません」
ミリアが太鼓判を押してくれる。
「ユーステルム卿! はっ、わかりました」
「繰り返しますがフェンリルが王国の都市を破壊したのは、アルフヘイム側の何者かに操られていたからです。しかし、今後は俺がしっかり手綱を握って決して人間を傷つけたりさせませんので、ご安心を。そのこと、国王陛下にお伝え下さい」
「お兄様の言葉の正しさは、このミリア・ユーステルムが保障します。心配ご無用です」
ミリアもここぞとばかりに胸を張った。
「なるほど……確かに神獣フェンリルが、アルフヘイムの飛竜どもを撃破する様は、我らも目撃しておりました。フェンリルが味方につけば、万の軍を得たも同じことですな!」
ボルド将軍の顔が綻ぶ。
「もがもがっ。あるじ様の敵はリルの敵。リルはあるじ様を守る!」
「おおっ、ここまで神獣フェンリルを心酔させているとは……」
リルの言葉に、第三師団の兵たちが感嘆の息を漏らす。
「アッシュ殿の偉業は、我が国で永遠に語り継がれるでしょうな!」
ボルド将軍が快活に笑った。
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