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08.大麻の栽培

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 お金に困って大麻の押入れ栽培をしたことがある。

大麻の吸い殻の中から種(麻の実)を拾い集めて家に持って帰った。

 湿らせたコットンに種をばらまく。
光を効率よく反射させるため使うアルミホイルは裏側を使う。
ヒーターは電気あんか。

 そしたら発芽するわ発芽するわ。

 大麻の根は深く張るらしいので深めの鉢に移してしばらく育てていた。
そしたら伸びる伸びる。

 自分の手に負えないほど伸びた。
押入れ栽培じゃもう無理。

 金儲けも育てるのも断念して、葉っぱだけ収穫してエアコンの下で乾かして、ある日パイプに詰めて吸ってみた。葉っぱは喉に染みてカライ。

 本当はバッツ(大麻の蕾、即キマるし最高)になるまで育てたかったけど大麻は背の高い植物なのでそこまで育てるのは難しい模様。

 喫煙具はどこで買ったのかというと、まだ合法ハーブなどと呼ばれていた時の大阪にあったハーブ屋さん。

その頃は外にも看板出してあって法律に違反せずに営業できていた。
お店の中は病院みたいなカーテンでたくさん仕切られていた。
月と星の模様の銀色のそれだけ買って店を出た。

 ああ、またバッツを吸いたい。

(大麻には依存性があまりないけど、普通の人に例えれば「あぁ、ハーゲンダッツが食いたい」ってたまに思いつくみたいな感覚かな)
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