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第十話 治療2
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足を縛っていた縄はそれなりの長さがある。
だから、手首を繋いでもかなりあまっている。
「渚《こっちに来て》」
理玖さんは寝台の奥の方に移動してから渚を呼び寄せた。
足を開いて座り、手を出して渚が来るのを求める。
渚は命令なので大人しく従い理玖さんの足の間まで行く。
低反発のマットレスなせいで手足が沈み込み歩きにくいが、なんとか四つん這いで移動した。
「うん、《良くできました》」
理玖さんは渚を抱きしめ背中を撫でられる。
思いの外硬い胸板に埋もれて息がしづらくなったので肩の辺りまで顔をうごかす。
「そのまま《甘えてみて》」
甘える、とはこれまた曖昧な命令だ。
どうしたものかと少し迷ってしまう。人に甘えたことなどとうの昔のことすぎてよく覚えていない。
困ってしまって思いついたのは猫だった。どこかで見た動画で猫が人間に擦り寄っていた。
あれは甘えるに含まれるだろう。
今の渚はペットだし、ちょうどいいと判断する。
腕を伸ばして理玖さんを抱きしめ返し、肩に額をすり寄せる。
きっと猫ならマーキングでもするように執拗に身体をこすり付けて自分の匂いをつけるだろう。
渚は理玖さんから香る大人っぽい香水の匂いや寂しさの混ざった体臭を消し去りたくないが。
しばらくそうしていると 頭を撫でられた。
背中にいた手が頭へ移動し、そのまま髪の毛をかき混ぜるように撫でられた。
「《ありがと》、渚」
「これで良いのか」
「うん。《気に入った》」
気に入った、という言葉に褒めの意図が含まれていたのは肌で感じた。
言葉選びにどことなく支配者の性がにじんている。
優しい理玖さんがDom性に飲み込まれかけているのが面白くて、ついからかいたくなった。
「ご満足いただけたようで、光栄です」
理玖さんから身体を離して正座になり、左手を後ろに右手を前にしてペコリとお辞儀してみた。
イメージは召使い。或いはレストランのボーイ。
あまりにも思いつきのなんちゃってだ。
「君は僕に仕えるのかい?」
「求められたなら。……忠誠でも誓ってみようか」
「いいよ。《やってみて》」
渚は少し思案した後、縄で繋がっている理玖さんの右手をとり、手の甲にキスを落とした。
手の甲のキスは忠誠を誓うキス。
「そんなのどこで知ったの」
「秘密。気になるなら言わせてみな」
閨で他の男の名前を出すなんて厳禁。それから、秘密はこういった場においてたいそう魅力的になる。
あの人には要らぬ知識ばかり身につけさせられたと思っていたが、意外と役立つものだ。
「本当に渚は《可愛いね」
「どうして俺にやらせといて照れてるんだ」
「だって、慣れてないし」
意外だ。理玖さんみたいなDomなら美人のSubを何人も侍らせて豪遊……なんて経験も一度や二度ではなさそうなのに。
そういう激しい交友は嫌うタイプだとしても、前の同居人にはこういうことをさせなかったのだろうか。
少し考え込んでいると理玖さんに声をかけられた。
「何か気になることあった? 《教えて》」
「理玖さんが思ったより初心な反応をしたから意外だっただけ」
「初心って……。まあ慣れてないのは否定しない。僕はどちらかといえば仕える側だからね」
「Domなのに」
「Domだからだよ」
理玖さんは前のめりになって答えてきた。
「Domはよく支配者側の性だと言われているね。実際に権力者にでもなったと思い込んで横暴に振る舞う人間もいる。渚もよく知っているようにね」
暗にあの人のことを言っているのだろう。
こくりと頷けば、一瞬悔しそうな顔をされた。
どうしてそんな顔をするのか不思議だが、深い思考に落ちる前に理玖さんが続きの話を始める。
「でも力というのはDomの一面でしかない。Subの子に対する執着、慈愛、独占欲。全て、Dom性の特徴さ。共通してるのは重くてめんどくさいってところくらいかな」
「嫌なとこだけ一緒か」
「そ。だからDomは渚のようなSubの子に許しを乞う」
理玖さんがそっと渚の足を持ち上げ、指先にキスを落とした。
引っ掛かりがなく、キチンと手入れされていたことがわかる。
今更になってカサついた自分の唇が理玖さんの皮膚を傷つけなかったか考えてしまう。
「……なに、びっくりした?」
「びっくりというか、なんか、馬鹿なのか」
「バカって」
「だって、わざわざ足に。風呂も入ってなくて汚いのに」
理玖さんはきょとんとして聴いているが、かなり大事なことだと思う。
渚はタオルで拭われたとはいえ一日風呂に入っていない上に、今日も出歩いて汗をかいた。
つまり普段以上に足が汚い。そしておそらく臭う。
渚がしたように手の甲にでもすれば良いものをわざわざどうして足に。
「僕は渚の綺麗なところも汚いところも、全部自分のものにしたいと思ってる。全部独り占めして、僕だけが可愛がりたい。だめかな」
「……別に好きにしたらいい」
「渚が嫌だったら拒否して良いからね。本当に良いの? 《教えて》」
こんな命令をするなんて、やっぱり理玖さんは怖がりだ。
俺が逃げるわけないのにずっと逃げられることに怯えている。
そこがなんとも哀れで、愚かしくて、可笑しくてたまらない。
「俺はこの程度で根をあげるほどやわな人間じゃない。好きに扱えば良い」
「重くない?」
「重くないとは嘘でもいえない。でも、捨てられるより重すぎる方がよっぽど安心する。また捨てられるのは……流石につらい」
ついさっきまで操り人形だったのに、急に糸を切り離されてどうしていいかわからなくなったあの感覚は二度と味わいたくない。
いつの間にか多くのものを失っていた自分を自覚し、心も身体も故障中で、それでもなんとかして生きようともがく力はもうない。
次放り出されたら、今度こそ死んでしまうだろう。
いつか来る暗い未来に怯えながら過ごすよりは、重いくらい心を寄せてもらった方がいいに決まっている。
「そっか。そうだね。渚はそういう子だね。やっぱり渚を拾ってよかったよ」
「まだ出会って少ししか経っていないのにそういうことをいうなんて」
「軽く見えるかい? でも僕はわかるんだ。渚と僕はDynamicsの相性が最高にいい。今もずっと体感している。命令するときも君を褒めるときもいつだって君を僕のものにしたくなっている。」
理玖さんは渚の足を再び持ち上げると足の甲にキスをし撫でた。
「だから好きにして良いっていってくれて《ありがとね》。渚のおかげで《安心できた》」
また、褒められた。
Playにおいて褒めるという行為は特におかしなことではないがそれでも限度があるのではないだろうか、と思う。
こう何度も何度も褒めが発生すると調子が狂う。
「流石に一つの命令に対して一つの褒めは頻度が高い」
「何いってるの。命令とご褒美はワンセット。同じだけ必要なものだよ。……前の人は違ったの?」
「……命令が九割だった」
「その割合は聞いてない。精々7割くらいだと思ってた。9割って……そんなの身体に悪い。良くない!」
何やら理玖さんが慌てている。
本当に渚のDynamicsについての知識は間違いだらけらしい。
「僕が今までの分までたくさんのRewardを贈るから」
「リワード?」
「ああ、褒める行為のこと、たいていはRewardって呼んでる」
「なるほど」
Rewardなんて決まった呼び方まである程度には重要なことなのか。
はたまた渚に常識がなさすぎるのか。
まあ、おそらくは後者だろう。
「渚。僕からのReward、覚悟していてよ」
「ほどほどに、少しずつで。そうじゃないと、俺壊れちゃうから」
「……わかった」
少々不満そうに膨れている気もしたが、まあ良いか。
褒められたり撫でられたり感謝されたり。慣れなくて小恥ずかしいが、悪い気はしない。
せっかくの理玖さんからの贈り物だ。
これからも、できる限り受け止めようと思う。
だから、手首を繋いでもかなりあまっている。
「渚《こっちに来て》」
理玖さんは寝台の奥の方に移動してから渚を呼び寄せた。
足を開いて座り、手を出して渚が来るのを求める。
渚は命令なので大人しく従い理玖さんの足の間まで行く。
低反発のマットレスなせいで手足が沈み込み歩きにくいが、なんとか四つん這いで移動した。
「うん、《良くできました》」
理玖さんは渚を抱きしめ背中を撫でられる。
思いの外硬い胸板に埋もれて息がしづらくなったので肩の辺りまで顔をうごかす。
「そのまま《甘えてみて》」
甘える、とはこれまた曖昧な命令だ。
どうしたものかと少し迷ってしまう。人に甘えたことなどとうの昔のことすぎてよく覚えていない。
困ってしまって思いついたのは猫だった。どこかで見た動画で猫が人間に擦り寄っていた。
あれは甘えるに含まれるだろう。
今の渚はペットだし、ちょうどいいと判断する。
腕を伸ばして理玖さんを抱きしめ返し、肩に額をすり寄せる。
きっと猫ならマーキングでもするように執拗に身体をこすり付けて自分の匂いをつけるだろう。
渚は理玖さんから香る大人っぽい香水の匂いや寂しさの混ざった体臭を消し去りたくないが。
しばらくそうしていると 頭を撫でられた。
背中にいた手が頭へ移動し、そのまま髪の毛をかき混ぜるように撫でられた。
「《ありがと》、渚」
「これで良いのか」
「うん。《気に入った》」
気に入った、という言葉に褒めの意図が含まれていたのは肌で感じた。
言葉選びにどことなく支配者の性がにじんている。
優しい理玖さんがDom性に飲み込まれかけているのが面白くて、ついからかいたくなった。
「ご満足いただけたようで、光栄です」
理玖さんから身体を離して正座になり、左手を後ろに右手を前にしてペコリとお辞儀してみた。
イメージは召使い。或いはレストランのボーイ。
あまりにも思いつきのなんちゃってだ。
「君は僕に仕えるのかい?」
「求められたなら。……忠誠でも誓ってみようか」
「いいよ。《やってみて》」
渚は少し思案した後、縄で繋がっている理玖さんの右手をとり、手の甲にキスを落とした。
手の甲のキスは忠誠を誓うキス。
「そんなのどこで知ったの」
「秘密。気になるなら言わせてみな」
閨で他の男の名前を出すなんて厳禁。それから、秘密はこういった場においてたいそう魅力的になる。
あの人には要らぬ知識ばかり身につけさせられたと思っていたが、意外と役立つものだ。
「本当に渚は《可愛いね」
「どうして俺にやらせといて照れてるんだ」
「だって、慣れてないし」
意外だ。理玖さんみたいなDomなら美人のSubを何人も侍らせて豪遊……なんて経験も一度や二度ではなさそうなのに。
そういう激しい交友は嫌うタイプだとしても、前の同居人にはこういうことをさせなかったのだろうか。
少し考え込んでいると理玖さんに声をかけられた。
「何か気になることあった? 《教えて》」
「理玖さんが思ったより初心な反応をしたから意外だっただけ」
「初心って……。まあ慣れてないのは否定しない。僕はどちらかといえば仕える側だからね」
「Domなのに」
「Domだからだよ」
理玖さんは前のめりになって答えてきた。
「Domはよく支配者側の性だと言われているね。実際に権力者にでもなったと思い込んで横暴に振る舞う人間もいる。渚もよく知っているようにね」
暗にあの人のことを言っているのだろう。
こくりと頷けば、一瞬悔しそうな顔をされた。
どうしてそんな顔をするのか不思議だが、深い思考に落ちる前に理玖さんが続きの話を始める。
「でも力というのはDomの一面でしかない。Subの子に対する執着、慈愛、独占欲。全て、Dom性の特徴さ。共通してるのは重くてめんどくさいってところくらいかな」
「嫌なとこだけ一緒か」
「そ。だからDomは渚のようなSubの子に許しを乞う」
理玖さんがそっと渚の足を持ち上げ、指先にキスを落とした。
引っ掛かりがなく、キチンと手入れされていたことがわかる。
今更になってカサついた自分の唇が理玖さんの皮膚を傷つけなかったか考えてしまう。
「……なに、びっくりした?」
「びっくりというか、なんか、馬鹿なのか」
「バカって」
「だって、わざわざ足に。風呂も入ってなくて汚いのに」
理玖さんはきょとんとして聴いているが、かなり大事なことだと思う。
渚はタオルで拭われたとはいえ一日風呂に入っていない上に、今日も出歩いて汗をかいた。
つまり普段以上に足が汚い。そしておそらく臭う。
渚がしたように手の甲にでもすれば良いものをわざわざどうして足に。
「僕は渚の綺麗なところも汚いところも、全部自分のものにしたいと思ってる。全部独り占めして、僕だけが可愛がりたい。だめかな」
「……別に好きにしたらいい」
「渚が嫌だったら拒否して良いからね。本当に良いの? 《教えて》」
こんな命令をするなんて、やっぱり理玖さんは怖がりだ。
俺が逃げるわけないのにずっと逃げられることに怯えている。
そこがなんとも哀れで、愚かしくて、可笑しくてたまらない。
「俺はこの程度で根をあげるほどやわな人間じゃない。好きに扱えば良い」
「重くない?」
「重くないとは嘘でもいえない。でも、捨てられるより重すぎる方がよっぽど安心する。また捨てられるのは……流石につらい」
ついさっきまで操り人形だったのに、急に糸を切り離されてどうしていいかわからなくなったあの感覚は二度と味わいたくない。
いつの間にか多くのものを失っていた自分を自覚し、心も身体も故障中で、それでもなんとかして生きようともがく力はもうない。
次放り出されたら、今度こそ死んでしまうだろう。
いつか来る暗い未来に怯えながら過ごすよりは、重いくらい心を寄せてもらった方がいいに決まっている。
「そっか。そうだね。渚はそういう子だね。やっぱり渚を拾ってよかったよ」
「まだ出会って少ししか経っていないのにそういうことをいうなんて」
「軽く見えるかい? でも僕はわかるんだ。渚と僕はDynamicsの相性が最高にいい。今もずっと体感している。命令するときも君を褒めるときもいつだって君を僕のものにしたくなっている。」
理玖さんは渚の足を再び持ち上げると足の甲にキスをし撫でた。
「だから好きにして良いっていってくれて《ありがとね》。渚のおかげで《安心できた》」
また、褒められた。
Playにおいて褒めるという行為は特におかしなことではないがそれでも限度があるのではないだろうか、と思う。
こう何度も何度も褒めが発生すると調子が狂う。
「流石に一つの命令に対して一つの褒めは頻度が高い」
「何いってるの。命令とご褒美はワンセット。同じだけ必要なものだよ。……前の人は違ったの?」
「……命令が九割だった」
「その割合は聞いてない。精々7割くらいだと思ってた。9割って……そんなの身体に悪い。良くない!」
何やら理玖さんが慌てている。
本当に渚のDynamicsについての知識は間違いだらけらしい。
「僕が今までの分までたくさんのRewardを贈るから」
「リワード?」
「ああ、褒める行為のこと、たいていはRewardって呼んでる」
「なるほど」
Rewardなんて決まった呼び方まである程度には重要なことなのか。
はたまた渚に常識がなさすぎるのか。
まあ、おそらくは後者だろう。
「渚。僕からのReward、覚悟していてよ」
「ほどほどに、少しずつで。そうじゃないと、俺壊れちゃうから」
「……わかった」
少々不満そうに膨れている気もしたが、まあ良いか。
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