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騎士と料理人

固有名詞の補足(飛ばしてOK)

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本編で語ると冗長となってしまう名詞の補足。
興味がなければ飛ばしてくれても構いません。


〇危険指定魔物

 ギルドには冒険者が依頼を受け、討伐する一般的な魔物とはまた別の、危険指定されている魔物がいる。
 危険指定魔物とはその名の通り、一般的な魔物(スライムやゴブリン、オーク)とは一線を画すような凶暴性、残虐性、戦闘力を持った魔物の総称である。
 S、A、B、C、D、E、とそれぞれ分類されており、右へ行くほどその強さも抑えられてはいるものの、それでも危険指定されてるだけあって、討伐時は必ず複数人か、熟練の冒険者でしか受注できないものとなっている。
 ちなみに、Sランクの危険指定魔物を単身で討伐出来る者は、ギルド含め、世界には数えるほどしかいない。



〇波浪輪悪において、一般的なパーティの編成。

 波浪輪悪では依頼を受け、任務を遂行する冒険者のほかに、〝料理人〟と呼ばれる冒険者の任務をサポートする者たちを雇うことを推奨している。
 その理由として挙げられるのが、安全に食事ができる事と、食費が浮くことである。
 冒険者とはギルドから依頼を受けて仕事をするのだが、その際、例えば遠方へと出張する時、ギルド側から旅費や食費の支給はされない。
 その場合、冒険者は、旅先のレストランや酒場での食費を自己負担しなければならないのだが、料理人を雇ってしまえば、最初に料理人が提示した金額さえ払ってしまえば、期間内はその料理人の作った料理が食べ放題となり、材料費なども料理人が負担してくれるのである。
 中にはその代金を節約しケチって、自分たちで料理をする冒険者もいるが、そうなってしまうと自分たちで食材も調達しなければならなくなり、端的に言えば、変なものを食べて体調を崩し、依頼の達成が困難になってしまうケースもあるためである。



〇料理人の等級

 もちろん料理人にもランクがあり、技量の高いものほど雇用時の金額も上がってくる。
 料理人のランクは上からトリプルスター、ダブルスター、シングルスター、ノースターとある。
 トリプルスターは、豊富な食材知識を持ち、一流レストランのシェフにも引けを取らない料理を提供できる者。
 ダブルスターはトリプルスターには劣るものの、それなりの食材知識を持ち、安全に、美味しく料理を提供できる者。
 シングルスターは、食材知識はあるが、可もなく不可もない料理を作る者。
 ノースターは知識も料理の腕も未熟だが、格安で雇うことが出来る料理人。
 ちなみにガレイトは、ノースターの料理人である。
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