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第10話 ぷぷー、クスクスクス!
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「腹筋! 腹筋! 腹筋! 腹筋! 腹筋! 腹筋!」
騎士団から腹筋コールが巻き起こると、ヤーナは少し調子に乗ってバッキバキに割れた腹筋を見せつけながらセクスィーポーズを取った。
そしてヤーナは勇者を誘惑するように睨みつけると、拳を握りながら勇者に言った。
「勇者ちゃん。女が斬れないなら、素手で勝負しようか?」
「え、す……、素手? い、いや、だって剣に自動攻撃魔法をかけてるし……。あっ、しまった!」
勇者が思わず口を滑らせると、ヤーナはバッキバキの腹筋を見せつけながら歩き出し、勇者の前で仁王立ちした。
そして右手を口に当てると、失笑しながら勇者に言った。
「ぷぷー、クスクスクス! あの力、結局魔法に頼ってたのね。あんた、それでも勇者?」
勇者はその言葉に苛立ちを露わにすると、急に立ち上がってファイティングポーズを取った。
するとそれを見たヤーナはニヤリと笑うと勇者を挑発した。
「あらぁ、やる気になったのね、お坊ちゃん。かかっておいで」
それを聞いた勇者は悔しさを滲ませると、怒りに任せて渾身の右パンチを繰り出した。
「くらえ!」
「はっ。ヘナチョコ・パンチが」
ヤーナはそう言うと勇者の右パンチに自分の右パンチを食らわせた。
バキッ!
勇者の右腕はヤーナのパンチの勢いで吹き飛ばされ、その痛みに思わず声を上げた。
「痛ぁぁぁ!」
右拳を負傷した勇者は恐怖しながら必死に自分に攻撃力アップの呪文と右手に回復を唱えて、再びファイティングポーズを取った。
それを見たヤーナもファイティングポーズを取ると、今度は上半身を∞の字に描きながらリズミカルに勇者に近づいていった。
勇者は手慣れた様子で近づいてくるヤーナに恐れをなして数歩下がったが、ヤーナは容赦なく距離を詰めてきた。
それを見た勇者は恐怖のあまり、焦って腰の入っていないヘナチョコ・パンチを繰り出すと、ヤーナは一瞬にして勇者の視界から消えた。
「はっ! 消えた!」
勇者は目を大きく見開いてヤーナを追うと、なんとヤーナが低い姿勢から物凄い勢いでボディーブローを炸裂させているのが見えた。
ボコォ
「へぶっ!」
勇者はその勢いで宙を舞い、ひらひらとボロキレのように床に落ちた。
ドシャッ……
「ヤーナ! ヤーナ! ヤーナ! ヤーナ! ヤーナ!」
騎士団からヤーナコールが巻き起こると、ヤーナは再びバッキバキに割れた腹筋を見せつけながらセクスィーポーズを取った。
そして変態騎士団長のほうを向いて大きくウンと頷くと、変態騎士団長はち〇こケースを注意深く直しながら勇者に近づいて言った。
「なぁ。だろ?」
勇者は変態騎士団長が言っている意味が全く分からず狼狽えると、急に走り出して逃走を図った。
スタタタタタタ!
それを見たヤーナは勇者の足を目掛けて剣を投げつけ、勇者の足に剣を絡ませて転倒させた。
ガシャン!
「うっ、うわぁぁぁ……」
変態騎士団長はヤーナが転倒させた勇者の元へ歩を進めると、ち◯こケースを鈍く輝かせながら勇者に言った。
「勇者よ。私が引導をわたしてやろう!」
変態騎士団長はそう言うと、全身をパンプアップさせて四股を踏んだ。
ドゴォ!
「どすこぉーーーい!!」
変態騎士団長は気合を入れて腰を落とすと、低い姿勢から一気に突進して勇者の股間をガッツリ掴み上げた。
「でやぁぁあああ!」
ゴリッ!
「いやぁぁあああん!」
勇者が思わず変な声を出したが、変態騎士団長はそのまま勇者を持ち上げて高く掲げた。
「どすこぉぉぉいぃぃ!」
すると勇者は力なく両腕をダラリと落とし、口から泡を吹きながら失神した。
「「「変態! ヤーナ! 変態! ヤーナ! 変態! ヤーナ! 」」」
騎士団から変態・ヤーナコールが巻き起こると、二人はモストマスキュラーポーズとセクスィーポーズを決めて騎士団員たちに見せつけた。
◆
勇者を倒した変態騎士団長たちは王宮の三階に上がり、奥へと進んだ。
すると開け放たれた「国王の間」の奥に、玉座に座った国王と思わしき男性が一人で座っているのが見えた。
それを見た変態騎士団長は筋肉をパンプアップさせて両腕を組むと、厳かに国王に話しかけた。
「ほう。国王一人で待っているとは潔い」
すると、国王は目線を変態騎士団長へ向けて答えた。
「お主が噂の変態だな。我が国の精鋭をもってしても止められぬとは見上げた変態よ」
それを聞いた変態騎士団長は歓喜のあまり身震いをさせた。
そして国王は話を続けた。
「変態騎士団長。お前の望みは何だ!?」
すると変態騎士団長はち〇こケースを割れんばかりの力で握りしめて答えた。
「筋肉ダルマだ! ムッキムキの筋肉ダルマを連れてこい!」
その言葉にヤーナは驚いて割り込んだ。
「おい、国の制圧だろ! 筋肉ダルマは後でいくらでも連れてきてやるから、とっとと国王を縛り上げろ!」
「いやぁなのぉーー! 今じゃなきゃ、いやぁなーのぉ! やーなーのー」
変態騎士団長が突然ダダをこねて床に転がりだすと、国王はゆっくりと立ち上がって変態騎士団長に言った。
「その望み、叶えてしんぜよう!」
国王はそう言うと、身につけていたマントをヒラリと投げ捨てた。
すると中から赤パンツ一丁の、オイルでテッカテカでムッキムキな体が現れた。
それを見た変態騎士団長は歓喜して床を転がるのを止めた。
「いい! その筋肉……。いいっ!!」
興奮する変態騎士団長とは対象的に、ヤーナは国王を指差して叫んだ。
「おいおい! あの国王、オイルでテッカテカじゃないか! あいつ脱ぐ気満々だったぞ!」
ヤーナがそう言うと、変態騎士団長は手でヤーナを制止して、ゆっくりと国王を指差しながら話し始めた。
「その、戦うためにつけられた無駄のない筋肉……。いいっ!!」
変態騎士団長は感動を噛み締めながら立ち上がると、国王は笑いながら答えた。
「はっはっは! わしの筋肉が分かるとは、お主、ただの変態ではないな」
国王はそう言うと、玉座に立てかけてあった聖剣エクスカリバーを引き抜いた。
騎士団から腹筋コールが巻き起こると、ヤーナは少し調子に乗ってバッキバキに割れた腹筋を見せつけながらセクスィーポーズを取った。
そしてヤーナは勇者を誘惑するように睨みつけると、拳を握りながら勇者に言った。
「勇者ちゃん。女が斬れないなら、素手で勝負しようか?」
「え、す……、素手? い、いや、だって剣に自動攻撃魔法をかけてるし……。あっ、しまった!」
勇者が思わず口を滑らせると、ヤーナはバッキバキの腹筋を見せつけながら歩き出し、勇者の前で仁王立ちした。
そして右手を口に当てると、失笑しながら勇者に言った。
「ぷぷー、クスクスクス! あの力、結局魔法に頼ってたのね。あんた、それでも勇者?」
勇者はその言葉に苛立ちを露わにすると、急に立ち上がってファイティングポーズを取った。
するとそれを見たヤーナはニヤリと笑うと勇者を挑発した。
「あらぁ、やる気になったのね、お坊ちゃん。かかっておいで」
それを聞いた勇者は悔しさを滲ませると、怒りに任せて渾身の右パンチを繰り出した。
「くらえ!」
「はっ。ヘナチョコ・パンチが」
ヤーナはそう言うと勇者の右パンチに自分の右パンチを食らわせた。
バキッ!
勇者の右腕はヤーナのパンチの勢いで吹き飛ばされ、その痛みに思わず声を上げた。
「痛ぁぁぁ!」
右拳を負傷した勇者は恐怖しながら必死に自分に攻撃力アップの呪文と右手に回復を唱えて、再びファイティングポーズを取った。
それを見たヤーナもファイティングポーズを取ると、今度は上半身を∞の字に描きながらリズミカルに勇者に近づいていった。
勇者は手慣れた様子で近づいてくるヤーナに恐れをなして数歩下がったが、ヤーナは容赦なく距離を詰めてきた。
それを見た勇者は恐怖のあまり、焦って腰の入っていないヘナチョコ・パンチを繰り出すと、ヤーナは一瞬にして勇者の視界から消えた。
「はっ! 消えた!」
勇者は目を大きく見開いてヤーナを追うと、なんとヤーナが低い姿勢から物凄い勢いでボディーブローを炸裂させているのが見えた。
ボコォ
「へぶっ!」
勇者はその勢いで宙を舞い、ひらひらとボロキレのように床に落ちた。
ドシャッ……
「ヤーナ! ヤーナ! ヤーナ! ヤーナ! ヤーナ!」
騎士団からヤーナコールが巻き起こると、ヤーナは再びバッキバキに割れた腹筋を見せつけながらセクスィーポーズを取った。
そして変態騎士団長のほうを向いて大きくウンと頷くと、変態騎士団長はち〇こケースを注意深く直しながら勇者に近づいて言った。
「なぁ。だろ?」
勇者は変態騎士団長が言っている意味が全く分からず狼狽えると、急に走り出して逃走を図った。
スタタタタタタ!
それを見たヤーナは勇者の足を目掛けて剣を投げつけ、勇者の足に剣を絡ませて転倒させた。
ガシャン!
「うっ、うわぁぁぁ……」
変態騎士団長はヤーナが転倒させた勇者の元へ歩を進めると、ち◯こケースを鈍く輝かせながら勇者に言った。
「勇者よ。私が引導をわたしてやろう!」
変態騎士団長はそう言うと、全身をパンプアップさせて四股を踏んだ。
ドゴォ!
「どすこぉーーーい!!」
変態騎士団長は気合を入れて腰を落とすと、低い姿勢から一気に突進して勇者の股間をガッツリ掴み上げた。
「でやぁぁあああ!」
ゴリッ!
「いやぁぁあああん!」
勇者が思わず変な声を出したが、変態騎士団長はそのまま勇者を持ち上げて高く掲げた。
「どすこぉぉぉいぃぃ!」
すると勇者は力なく両腕をダラリと落とし、口から泡を吹きながら失神した。
「「「変態! ヤーナ! 変態! ヤーナ! 変態! ヤーナ! 」」」
騎士団から変態・ヤーナコールが巻き起こると、二人はモストマスキュラーポーズとセクスィーポーズを決めて騎士団員たちに見せつけた。
◆
勇者を倒した変態騎士団長たちは王宮の三階に上がり、奥へと進んだ。
すると開け放たれた「国王の間」の奥に、玉座に座った国王と思わしき男性が一人で座っているのが見えた。
それを見た変態騎士団長は筋肉をパンプアップさせて両腕を組むと、厳かに国王に話しかけた。
「ほう。国王一人で待っているとは潔い」
すると、国王は目線を変態騎士団長へ向けて答えた。
「お主が噂の変態だな。我が国の精鋭をもってしても止められぬとは見上げた変態よ」
それを聞いた変態騎士団長は歓喜のあまり身震いをさせた。
そして国王は話を続けた。
「変態騎士団長。お前の望みは何だ!?」
すると変態騎士団長はち〇こケースを割れんばかりの力で握りしめて答えた。
「筋肉ダルマだ! ムッキムキの筋肉ダルマを連れてこい!」
その言葉にヤーナは驚いて割り込んだ。
「おい、国の制圧だろ! 筋肉ダルマは後でいくらでも連れてきてやるから、とっとと国王を縛り上げろ!」
「いやぁなのぉーー! 今じゃなきゃ、いやぁなーのぉ! やーなーのー」
変態騎士団長が突然ダダをこねて床に転がりだすと、国王はゆっくりと立ち上がって変態騎士団長に言った。
「その望み、叶えてしんぜよう!」
国王はそう言うと、身につけていたマントをヒラリと投げ捨てた。
すると中から赤パンツ一丁の、オイルでテッカテカでムッキムキな体が現れた。
それを見た変態騎士団長は歓喜して床を転がるのを止めた。
「いい! その筋肉……。いいっ!!」
興奮する変態騎士団長とは対象的に、ヤーナは国王を指差して叫んだ。
「おいおい! あの国王、オイルでテッカテカじゃないか! あいつ脱ぐ気満々だったぞ!」
ヤーナがそう言うと、変態騎士団長は手でヤーナを制止して、ゆっくりと国王を指差しながら話し始めた。
「その、戦うためにつけられた無駄のない筋肉……。いいっ!!」
変態騎士団長は感動を噛み締めながら立ち上がると、国王は笑いながら答えた。
「はっはっは! わしの筋肉が分かるとは、お主、ただの変態ではないな」
国王はそう言うと、玉座に立てかけてあった聖剣エクスカリバーを引き抜いた。
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