5 / 19
お風呂
しおりを挟む
買い物から帰ると健一はさっそく猫トイレを窓際にセットした。
「いいかミーコ。今日からここが君のトイレだからね」
わかってる。
わかってるけれどトイレを室内でするなんて……。
しかもその後処理をするのは健一だ。
そう考えただけでメマイがしてきてしまう。
「それから食事はこっち」
健一はミーコを抱き上げて今度はキッチンへ向かう。
猫用の水入れと餌入れはシンクの下辺りに置かれた。
ミーコの寝床となるクッションはリビングのソファの横。
キャットタワーは見晴らしのいい窓辺。
次々と置かれてゆく猫用品に、殺風景だった部屋の中があっという間ににぎやかになる。
観葉植物たちは突然出現したミーコという天敵をどう感じているだろうか。
自分たちの居場所がなくなると警戒しているんじゃないかと、尚美は一瞬考えた。
植物たちが動物でなくてよかったかもしれない。
「さぁ、できあがりだ。これでいいかな? お姫様?」
ミーコを抱き上げて室内を歩いて回る健一。
こんなにも自分のことを考えて、思ってくれているなんて嬉しくないわけがない。
申し訳ない気持ちも強かったけれど、それよりも嬉しさが勝ってしまって、尚美は自分から健一の顔に自分の顔を近づけた。
そして本能のままに健一の顔をペロペロとなめ始める。
健一の頬はつややかできめ細やかで、少し汗の味がした。
「喜んでくれたみたいだな。よかった」
健一は嫌がることもなくくすぐったそうにほほえみ、そしてミーコの唇にチュッとキスをしたのだった。
☆☆☆
大好きな上司との初めてのキスはほんの一瞬で、なにが起こったのか理解する前に離れていった。
だけどキスをしたことだけは間違いない。
呆然としている尚美の体を抱きかかえたまま、健一は隣の部屋へと移動した。
そこは脱衣所になっていて、洗濯機やタオルが置かれている。
その奥が浴室だ。
健一は湯船に湯をため始めるとリビングへ戻ってソファに座った。
「ふぅ」
と短いため息を吐いて、ミーコを膝の上に乗せて撫でる。
さすがに沢山買い物をして疲れたのかもしれない。
大物も沢山あって、エレベーターを使っても運ぶのだって大変だっただろう。
そう思って見つめていると、健一は眠そうにあくびをして目を閉じたのだった。
☆☆☆
健一につられるようにして目を閉じた尚美はいつの間にか眠ってしまっていた。
うつらうつらしていた時にふと目を覚ましたのは暖かさが消えたからだった。
見上げてみると健一がソファから立ち上がって浴室へと向かっている。
お風呂に入るのかもしれない。
日はまだ高いけれど湯船にゆっくり使って疲れを癒やして、それからまた仕事へ向かうとか。
尚美も時々そうして早い時間からお風呂に入ることがあるので気持ちはよくわかる。
健一がお風呂から出てくるまでもう少し眠っていよう。
そう思って目を閉じたのだけれど、健一はすぐに戻ってきた。
お風呂に入ったんじゃなかったみたいだ。
「ミャア」
どうしたのという意味を込めて鳴くと、体を抱き上げられていた。
そのままお風呂場へと向かう。
健一は靴下を脱いで腕まくりをして、尚美と一緒に浴室へと入っていった。
健一に抱かれた高い位置から湯船を見ると、そこには足首までくらいのお湯しかためられていなかった。
これじゃ入っても体は温まらないし、疲れも取れない。
そう思っていた次の瞬間、健一が尚美を抱いたまま湯船に入ったのだ。
健一の足がお湯を揺らしてチャプンと音を立てる。
その瞬間、本能的な恐怖を感じて尚美は暴れた。
手足をばたつかせて必死に抵抗する。
「ごめんよミーコ。少しだけ我慢して」
健一の声も悲しそうだ。
そんな、まさか!
健一は自分がお風呂に入るためにお湯を準備していたのではなく、ミーコの体を洗うためにお湯をためていたんだ!
そりゃあミーコは元々野良猫で体もとても汚れていた。
それでも健一は拾ってくれて、濡れタオルで体を拭いてキレイにしてくれた。
それで終わりなんだと思っていた。
それなのに……!
徐々にお湯が近づいてきて尚美は更に暴れる。
ミャアミャアと声を上げて健一の腕にすがりつく。
本能的に爪を立ててしまうが、それでも健一はびくともしない。
お願いやめて。
こんなのひどいよ。
私いい子にするから、だからやめて!
そんな訴えも虚しく、ミーコの足先にお湯が触れたのだった。
☆☆☆
「ほーら、気持ちいいだろう?」
健一が尚美の体を両手でわしゃわしゃと洗っている。
人をお湯につけるだけでは飽き足らず、猫用シャンプーまでつけられて泡立てられている。
尚美はムスッとした表情のままやられるがままになっていた。
どうせ力では勝てないし、猫用シャンプーの匂いはまぁまぁ好きな香りだし、仕方ないのだと諦めてしまった。
それでも時折背中にかけられるお湯の感触にビクビクして体が硬直してしまう。
人間だった時はお風呂が大好きだったけれど、猫になった今は命の危機を感じるものになってしまった。
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよミーコ。これが終わればすごくキレイになるんだから」
それはわかってる。
でも嫌なものは嫌だった。
前足と後ろ足をピーンと立てたままのミーコを見て健一は必死に笑いを噛み殺している。
そんなに面白いポーズをしているだろうか。
いや、してるな。
自分も人間だったころに動物動画とかで見たことがある。
緊張した動物が手足を伸ばして硬直している姿を。
自分が今あれと同じ状態になっているのだと思うとやっぱり信じられなかった。
だけど本能的に嫌だし緊張してしまうのだから仕方がない。
水に沈まないようにこっちも必死なのだ。
「はい、今度はお腹ね」
健一はそう言うとミーコの体をコロンと裏返しにしてしまった。
顔がお湯に浸からないように支えてくれているけれど、余計に緊張感が増す。
それに……。
ちょっとまって?
この体勢って全部丸見えなんじゃない!?
そう気がついたときにはもう健一の大きな手のひらがミーコの体を洗い始めていた。
小さな体は健一の片手で覆い隠されるくらいしかない。
尚美は自分の体すべてが健一に包み込まれている感触がして、ビクビクと体をはねさせた。
今度は緊張からではない。
いや、待って。
そこはダメ!
必死になってミャアミャア叫ぶけれど、まさかミーコが感じているなんて思わない健一は「もう少し我慢して」と、のんきなことを言っている。
そうじゃなくて!
指先が、ほら!
尚美の体を撫でる手は時々尚美の胸や下腹部を刺激する。
それが意図的でないとわかっているからこそ、自分のことが恥ずかしくなってくる。
ほんとうにダメ!
私変になっちゃう!
意識がトロトロととろけていきそうになったとき、ようやく健一はミーコの体を洗い終えて手を離してくれた。
尚美はふぅーと大きく息を吐き出す。
これが人間同士だったらどうなっていたか。
想像して、尚美は赤面したのだった。
「いいかミーコ。今日からここが君のトイレだからね」
わかってる。
わかってるけれどトイレを室内でするなんて……。
しかもその後処理をするのは健一だ。
そう考えただけでメマイがしてきてしまう。
「それから食事はこっち」
健一はミーコを抱き上げて今度はキッチンへ向かう。
猫用の水入れと餌入れはシンクの下辺りに置かれた。
ミーコの寝床となるクッションはリビングのソファの横。
キャットタワーは見晴らしのいい窓辺。
次々と置かれてゆく猫用品に、殺風景だった部屋の中があっという間ににぎやかになる。
観葉植物たちは突然出現したミーコという天敵をどう感じているだろうか。
自分たちの居場所がなくなると警戒しているんじゃないかと、尚美は一瞬考えた。
植物たちが動物でなくてよかったかもしれない。
「さぁ、できあがりだ。これでいいかな? お姫様?」
ミーコを抱き上げて室内を歩いて回る健一。
こんなにも自分のことを考えて、思ってくれているなんて嬉しくないわけがない。
申し訳ない気持ちも強かったけれど、それよりも嬉しさが勝ってしまって、尚美は自分から健一の顔に自分の顔を近づけた。
そして本能のままに健一の顔をペロペロとなめ始める。
健一の頬はつややかできめ細やかで、少し汗の味がした。
「喜んでくれたみたいだな。よかった」
健一は嫌がることもなくくすぐったそうにほほえみ、そしてミーコの唇にチュッとキスをしたのだった。
☆☆☆
大好きな上司との初めてのキスはほんの一瞬で、なにが起こったのか理解する前に離れていった。
だけどキスをしたことだけは間違いない。
呆然としている尚美の体を抱きかかえたまま、健一は隣の部屋へと移動した。
そこは脱衣所になっていて、洗濯機やタオルが置かれている。
その奥が浴室だ。
健一は湯船に湯をため始めるとリビングへ戻ってソファに座った。
「ふぅ」
と短いため息を吐いて、ミーコを膝の上に乗せて撫でる。
さすがに沢山買い物をして疲れたのかもしれない。
大物も沢山あって、エレベーターを使っても運ぶのだって大変だっただろう。
そう思って見つめていると、健一は眠そうにあくびをして目を閉じたのだった。
☆☆☆
健一につられるようにして目を閉じた尚美はいつの間にか眠ってしまっていた。
うつらうつらしていた時にふと目を覚ましたのは暖かさが消えたからだった。
見上げてみると健一がソファから立ち上がって浴室へと向かっている。
お風呂に入るのかもしれない。
日はまだ高いけれど湯船にゆっくり使って疲れを癒やして、それからまた仕事へ向かうとか。
尚美も時々そうして早い時間からお風呂に入ることがあるので気持ちはよくわかる。
健一がお風呂から出てくるまでもう少し眠っていよう。
そう思って目を閉じたのだけれど、健一はすぐに戻ってきた。
お風呂に入ったんじゃなかったみたいだ。
「ミャア」
どうしたのという意味を込めて鳴くと、体を抱き上げられていた。
そのままお風呂場へと向かう。
健一は靴下を脱いで腕まくりをして、尚美と一緒に浴室へと入っていった。
健一に抱かれた高い位置から湯船を見ると、そこには足首までくらいのお湯しかためられていなかった。
これじゃ入っても体は温まらないし、疲れも取れない。
そう思っていた次の瞬間、健一が尚美を抱いたまま湯船に入ったのだ。
健一の足がお湯を揺らしてチャプンと音を立てる。
その瞬間、本能的な恐怖を感じて尚美は暴れた。
手足をばたつかせて必死に抵抗する。
「ごめんよミーコ。少しだけ我慢して」
健一の声も悲しそうだ。
そんな、まさか!
健一は自分がお風呂に入るためにお湯を準備していたのではなく、ミーコの体を洗うためにお湯をためていたんだ!
そりゃあミーコは元々野良猫で体もとても汚れていた。
それでも健一は拾ってくれて、濡れタオルで体を拭いてキレイにしてくれた。
それで終わりなんだと思っていた。
それなのに……!
徐々にお湯が近づいてきて尚美は更に暴れる。
ミャアミャアと声を上げて健一の腕にすがりつく。
本能的に爪を立ててしまうが、それでも健一はびくともしない。
お願いやめて。
こんなのひどいよ。
私いい子にするから、だからやめて!
そんな訴えも虚しく、ミーコの足先にお湯が触れたのだった。
☆☆☆
「ほーら、気持ちいいだろう?」
健一が尚美の体を両手でわしゃわしゃと洗っている。
人をお湯につけるだけでは飽き足らず、猫用シャンプーまでつけられて泡立てられている。
尚美はムスッとした表情のままやられるがままになっていた。
どうせ力では勝てないし、猫用シャンプーの匂いはまぁまぁ好きな香りだし、仕方ないのだと諦めてしまった。
それでも時折背中にかけられるお湯の感触にビクビクして体が硬直してしまう。
人間だった時はお風呂が大好きだったけれど、猫になった今は命の危機を感じるものになってしまった。
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよミーコ。これが終わればすごくキレイになるんだから」
それはわかってる。
でも嫌なものは嫌だった。
前足と後ろ足をピーンと立てたままのミーコを見て健一は必死に笑いを噛み殺している。
そんなに面白いポーズをしているだろうか。
いや、してるな。
自分も人間だったころに動物動画とかで見たことがある。
緊張した動物が手足を伸ばして硬直している姿を。
自分が今あれと同じ状態になっているのだと思うとやっぱり信じられなかった。
だけど本能的に嫌だし緊張してしまうのだから仕方がない。
水に沈まないようにこっちも必死なのだ。
「はい、今度はお腹ね」
健一はそう言うとミーコの体をコロンと裏返しにしてしまった。
顔がお湯に浸からないように支えてくれているけれど、余計に緊張感が増す。
それに……。
ちょっとまって?
この体勢って全部丸見えなんじゃない!?
そう気がついたときにはもう健一の大きな手のひらがミーコの体を洗い始めていた。
小さな体は健一の片手で覆い隠されるくらいしかない。
尚美は自分の体すべてが健一に包み込まれている感触がして、ビクビクと体をはねさせた。
今度は緊張からではない。
いや、待って。
そこはダメ!
必死になってミャアミャア叫ぶけれど、まさかミーコが感じているなんて思わない健一は「もう少し我慢して」と、のんきなことを言っている。
そうじゃなくて!
指先が、ほら!
尚美の体を撫でる手は時々尚美の胸や下腹部を刺激する。
それが意図的でないとわかっているからこそ、自分のことが恥ずかしくなってくる。
ほんとうにダメ!
私変になっちゃう!
意識がトロトロととろけていきそうになったとき、ようやく健一はミーコの体を洗い終えて手を離してくれた。
尚美はふぅーと大きく息を吐き出す。
これが人間同士だったらどうなっていたか。
想像して、尚美は赤面したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
【全16話+後日談5話:日月水金20:00更新】
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日7時•19時に更新予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる