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真剣交際はじめます
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ボーイと嬢たちが勢揃いしている中、ヒナは光に呼ばれてみんなの前に立っていた。
ふたりの事情を何も知らないみんの視線がヒナに突き刺さる。
唯一マキだけがどこか訳知り顔で、余裕の表情を浮かべている、
うまく感情を隠してきたつもりでいたけれど、感のいいマキにはもしかしたらバレていたのかもしれない。
「みんなに報告がある」
光の一言で私語がすぅっと遠くなっていく。
さすがだと、今更ながら関心してしまう。
みんなが静かになったところで、光が突然頭を下げた。
「みんな、すまん!」
それだけ言って頭をあげようとしない光に戸惑いの声が上がる。
ボーイたちの中にはお店がなくなるんじゃないかと、不安の声をあげる者もいた。
たっぷり1分間は頭を下げてから光は顔をあげた。
「この店は恋愛禁止だが、本気の恋愛なら許すと言っていたと思う。それでみんなに伝えておきたいんだが……」
チラリとヒナへ視線を向けられて、ヒナは背筋を伸ばした。
みんなからどんな反応があるのか正直怖い。
オーナーと恋愛関係になるということは、それなりに嫉妬を買うことにもなるだろう。
そこからイジメなどに発展しないとは言い切れない。
だけど、ここまで来たら逃げ帰るわけにはいかなかった。
光だって、とっくに覚悟を決めている。
ヒナは小さく頷いた。
「俺とヒナは真剣交際をしている」
光からの報告にワッと店内が沸き立った。
「嘘でしょ」
「本当に?」
戸惑いを隠せない声。
その中にも「おめでとう!」と、祝福してくれる声が聞こえてくるのは嬉しかった。
少なくても、全員が全員否定的な意見を持っているわけではなさそうだ。
「真剣交際なら仕方ないわよね。最初から、そう言われていたことだし」
気を取り直すように言ったのはマキだった。
その言葉に、否定的な意見を言っていた嬢たちが黙り込む。
「ふたりとも、結婚を意識してるってことよね?」
マキからの問いかけにヒナは驚いたけれど、光は躊躇することなく頷いていた。
真剣交際とは、将来をちゃんと見据えてた上での交際に決まっているんもに、結婚という単語に驚いてしまった。
「もちろんだ。俺は将来ヒナと結婚したいと思ってる」
光の言葉に沸き立ったのはボーイたちだった。
「俺もあんなカッコイイこと言ってみてぇ」
「お前には無理だって」
そんな声が聞こえてきて、日奈子は耳まで真っ赤になってしまった。
「ふたりなら、きっとうまくいくわ。ねぇ、みんなそう思うわよね?」
マキの明るい声のおかげで、お店の中はなんとなくふたりの交際を祝福する流れに鳴ったのだった。
☆☆☆
「あぁ、疲れた……」
みんなに交際宣言をした日はさすがに気疲れしてしまった。
いつも以上に嬢たちの態度が気になったし、余計な詮索をしてしまいそうになった。
「おつかれ」
ソファでグッタリ座り込んでいた日奈子に光が水を差し出してくれた。
日奈子はそれを一気に半分ほど飲み干すと、ホッと息をついた。
「これで店の方は大丈夫そうだな。あとはお前の家に挨拶に行かないと」
「も、もうそんなことまで考えてるの!?」
「結婚する気があると言っただろ。それとも、困ることがあるのか?」
聞かれて日奈子は左右に首を振った。
どこかのタイミングで派遣をやめたことは伝えに行かないと行けなかったし、タイミングをもらったと思えばいいかもしれない。
「で、でも、ちゃんと私から順序立てて説明するから待っててね?」
さすがに、転職して結婚するまで一気に説明すると驚かせてしまう。
しかも転職先は夜のお仕事だし、結婚相手はそこのオーナーと来ているのだ。
すんなり話が運ぶかどうかも怪しい。
こう考えてみると自分たちの恋は前途多難であることがわかって、少しだけ気が重たくなる。
そんなとき、隣に座った光がそっと肩を引き寄せてくれた。
「大丈夫。きっとうまくいく」
顔色だけで相手がなにを考えているのか当てるのはさすがだと思う。
それくらい、嬢やお客さんのことを見てきたということだろう。
そしてきっと、これから先も見てくれるに違いない。
☆☆☆
それから月日が流れてどうにか両親に光のことを紹介した日奈子は無事にいつもの生活へ戻ってきていた。
嬢としての立ち振舞も随分様になり、今では毎日ナンバー3位内に入る人気者となっていた。
「光、明日お休みをもらってもいい?」
出勤前の住宅スペースで日奈子はスマホ片手にそう言った。
「いいけど、急だな。なにかあったのか?」
「ちょっと、用事を思い出して」
「わかった。明日はそれほど客数も多くないだろうし、かまわない」
光はそう言い、すぐに開いていたパソコン画面へと視線を戻したのだった。
☆☆☆
翌日、休暇をもらった日奈子は光が出勤したのを見計らってから起き出した。
自分で丁寧にメークをし、巻髪をつくり、いつも出勤時に着ているドレスを身につけると、そこにいるのは完璧なヒナだった。
日奈子は自分の姿を念入りに確認したあと、そっと家を出たのだった。
☆☆☆
店から出てタクシーを拾った日奈子は口に出し慣れた場所を告げた。
そこへ行くまでにタクシーを使ったことなんて今までなかったけれど、今はもう違う。
お金を節約する必要はなくなった。
そしてたどり着いた先はカズのいるホスト店だった。
タクシーから降りてそのお店を見つめてみると、ノアールよりも華やかで、悪く言えば落ち着きのない雰囲気が漂っている。
禁止されている客引きも当然のように行われていた。
日奈子はまっすぐに店へ向かって歩き出す。
客引きをしていた下の方のキャストたちが日奈子を見て目を丸くした。
「あれってノアールのヒナじゃ?」
「なんで有名キャバ嬢がうちの店に?
ひそひそとそんな話声が聞こえてくるけれど、どのホストも日奈子には見覚えのある顔だった。
日奈子の方が様変わりしすぎていて、誰も気が付かないのだ。
日奈子は店内へ入るとすぐにカズを指名した。
今日はカズの誕生日で、きのう久しぶりにメッセージが来ていたのだ。
プレゼントへとお礼はしなくても、自分が主役のときはちゃっかり連絡してくる。
カズらしいやりかただ。
少し待っているとすぐにカズが席にやってきた。
そして日奈子の姿を見て「こんなにキレイな人が俺の誕生日のお祝いに来てくれたんだ?」と、驚いた声をあげる。
あれだけ人の金を食いつぶしていたくせに、やっぱり日奈子だと気がついていないみたいだ。
日奈子はゆったりと微笑んで「ぜひ、お祝いさせてちょうだい」と言うと、店で一番高級なボトルを入れた。
途端に店内は賑やかさを増してコールが始める。
「さすがノアールのヒナだな」
「でも、あの人どうしてカズさんを指名したんだ?」
コールに混ざって戸惑いの声はまだ聞こえてくる。
日奈子は気にせず蓋の開いたボトルを受け取った。
そしてカズへ向き直る。
「この前この店の前で騒いでる女性客を見かけたけど、なんだったの?」
「あぁ、あれ? なんでもないよ。俺のファンが暴れてただけ」
ただのカマかけだったけれど、やっぱりそうことが多くあるらしい。
それでもカズの素行が直っていないということは、店ぐるみで客の人生を狂わせているんだろう。
日奈子は切ない気持ちになった。
破滅させられた客に対してではなく、そうしないといけないと思っているカズが可愛そうで。
日奈子は立ち上がると、ボトルをギュッと握り直した。
そしてそのままカズの頭上で逆さまにした。
高級なお酒がドボドボとカズの頭に降り注いでいく。
ボトルが空になるのはあっという間だった。
いつの間にか周囲は静まり帰り、客もキャストも呆然としている。
そんな中、日奈子は口を開いた。
「ホストクラブは客を破滅に追い込むために存在しているんじゃないの。お客さんに楽しんでもらうために存在してるのよ」
日奈子の声が遠くまで響く。
雑な接客をしていたキャストたちがギクリとした顔を浮かべた。
「お客さんに体で金を稼がせて、それを貢がせるなんて最低な行為。少しは恥ずかしいと思いなさい」
日奈子はそれだけ言うと、店を後にしたのだった。
☆☆☆
「これで本当に終わりだな」
店から出た日奈子を待っていたのは車で乗り付けた光だった。
「光! どうしてここに?」
「急に休みたいなんて今まで1度も言ったことがなかったから気になってたんだ。そしたらマキが『出勤する格好で外に出るヒナちゃんを見た』なんて言ってくるから、慌てたんだぞ」
「ご、ごめんなさい」
こっそり出てきたつもりだったけれど、マキに見られていたみたいだ。
さすがといえば、さすがだった。
ちゃんと店内全てに目を配らせていないと難しいことだ。
「いや、今回は許す」
光が日奈子の頭をポンッとなでていった。
「これはお前にとって必要なけじめだったんだろう?」
聞かれて日奈子は小さく頷いた。
てっきり怒られると思っていたので、なんだか泣きそうになってしまう。
「ありがとう。もう大丈夫だよ」
日奈子は過去と完全な決別の意味を込めてそう言い、光の車に乗り込んだのだった。
☆☆☆
「ヒナちゃん! 光オーナー結婚おめでとう!!」
ノアールの閉店後、店内にそんな大段幕が掲げられてお祝いされたのは、それからまた少しあとの話……。
END
ふたりの事情を何も知らないみんの視線がヒナに突き刺さる。
唯一マキだけがどこか訳知り顔で、余裕の表情を浮かべている、
うまく感情を隠してきたつもりでいたけれど、感のいいマキにはもしかしたらバレていたのかもしれない。
「みんなに報告がある」
光の一言で私語がすぅっと遠くなっていく。
さすがだと、今更ながら関心してしまう。
みんなが静かになったところで、光が突然頭を下げた。
「みんな、すまん!」
それだけ言って頭をあげようとしない光に戸惑いの声が上がる。
ボーイたちの中にはお店がなくなるんじゃないかと、不安の声をあげる者もいた。
たっぷり1分間は頭を下げてから光は顔をあげた。
「この店は恋愛禁止だが、本気の恋愛なら許すと言っていたと思う。それでみんなに伝えておきたいんだが……」
チラリとヒナへ視線を向けられて、ヒナは背筋を伸ばした。
みんなからどんな反応があるのか正直怖い。
オーナーと恋愛関係になるということは、それなりに嫉妬を買うことにもなるだろう。
そこからイジメなどに発展しないとは言い切れない。
だけど、ここまで来たら逃げ帰るわけにはいかなかった。
光だって、とっくに覚悟を決めている。
ヒナは小さく頷いた。
「俺とヒナは真剣交際をしている」
光からの報告にワッと店内が沸き立った。
「嘘でしょ」
「本当に?」
戸惑いを隠せない声。
その中にも「おめでとう!」と、祝福してくれる声が聞こえてくるのは嬉しかった。
少なくても、全員が全員否定的な意見を持っているわけではなさそうだ。
「真剣交際なら仕方ないわよね。最初から、そう言われていたことだし」
気を取り直すように言ったのはマキだった。
その言葉に、否定的な意見を言っていた嬢たちが黙り込む。
「ふたりとも、結婚を意識してるってことよね?」
マキからの問いかけにヒナは驚いたけれど、光は躊躇することなく頷いていた。
真剣交際とは、将来をちゃんと見据えてた上での交際に決まっているんもに、結婚という単語に驚いてしまった。
「もちろんだ。俺は将来ヒナと結婚したいと思ってる」
光の言葉に沸き立ったのはボーイたちだった。
「俺もあんなカッコイイこと言ってみてぇ」
「お前には無理だって」
そんな声が聞こえてきて、日奈子は耳まで真っ赤になってしまった。
「ふたりなら、きっとうまくいくわ。ねぇ、みんなそう思うわよね?」
マキの明るい声のおかげで、お店の中はなんとなくふたりの交際を祝福する流れに鳴ったのだった。
☆☆☆
「あぁ、疲れた……」
みんなに交際宣言をした日はさすがに気疲れしてしまった。
いつも以上に嬢たちの態度が気になったし、余計な詮索をしてしまいそうになった。
「おつかれ」
ソファでグッタリ座り込んでいた日奈子に光が水を差し出してくれた。
日奈子はそれを一気に半分ほど飲み干すと、ホッと息をついた。
「これで店の方は大丈夫そうだな。あとはお前の家に挨拶に行かないと」
「も、もうそんなことまで考えてるの!?」
「結婚する気があると言っただろ。それとも、困ることがあるのか?」
聞かれて日奈子は左右に首を振った。
どこかのタイミングで派遣をやめたことは伝えに行かないと行けなかったし、タイミングをもらったと思えばいいかもしれない。
「で、でも、ちゃんと私から順序立てて説明するから待っててね?」
さすがに、転職して結婚するまで一気に説明すると驚かせてしまう。
しかも転職先は夜のお仕事だし、結婚相手はそこのオーナーと来ているのだ。
すんなり話が運ぶかどうかも怪しい。
こう考えてみると自分たちの恋は前途多難であることがわかって、少しだけ気が重たくなる。
そんなとき、隣に座った光がそっと肩を引き寄せてくれた。
「大丈夫。きっとうまくいく」
顔色だけで相手がなにを考えているのか当てるのはさすがだと思う。
それくらい、嬢やお客さんのことを見てきたということだろう。
そしてきっと、これから先も見てくれるに違いない。
☆☆☆
それから月日が流れてどうにか両親に光のことを紹介した日奈子は無事にいつもの生活へ戻ってきていた。
嬢としての立ち振舞も随分様になり、今では毎日ナンバー3位内に入る人気者となっていた。
「光、明日お休みをもらってもいい?」
出勤前の住宅スペースで日奈子はスマホ片手にそう言った。
「いいけど、急だな。なにかあったのか?」
「ちょっと、用事を思い出して」
「わかった。明日はそれほど客数も多くないだろうし、かまわない」
光はそう言い、すぐに開いていたパソコン画面へと視線を戻したのだった。
☆☆☆
翌日、休暇をもらった日奈子は光が出勤したのを見計らってから起き出した。
自分で丁寧にメークをし、巻髪をつくり、いつも出勤時に着ているドレスを身につけると、そこにいるのは完璧なヒナだった。
日奈子は自分の姿を念入りに確認したあと、そっと家を出たのだった。
☆☆☆
店から出てタクシーを拾った日奈子は口に出し慣れた場所を告げた。
そこへ行くまでにタクシーを使ったことなんて今までなかったけれど、今はもう違う。
お金を節約する必要はなくなった。
そしてたどり着いた先はカズのいるホスト店だった。
タクシーから降りてそのお店を見つめてみると、ノアールよりも華やかで、悪く言えば落ち着きのない雰囲気が漂っている。
禁止されている客引きも当然のように行われていた。
日奈子はまっすぐに店へ向かって歩き出す。
客引きをしていた下の方のキャストたちが日奈子を見て目を丸くした。
「あれってノアールのヒナじゃ?」
「なんで有名キャバ嬢がうちの店に?
ひそひそとそんな話声が聞こえてくるけれど、どのホストも日奈子には見覚えのある顔だった。
日奈子の方が様変わりしすぎていて、誰も気が付かないのだ。
日奈子は店内へ入るとすぐにカズを指名した。
今日はカズの誕生日で、きのう久しぶりにメッセージが来ていたのだ。
プレゼントへとお礼はしなくても、自分が主役のときはちゃっかり連絡してくる。
カズらしいやりかただ。
少し待っているとすぐにカズが席にやってきた。
そして日奈子の姿を見て「こんなにキレイな人が俺の誕生日のお祝いに来てくれたんだ?」と、驚いた声をあげる。
あれだけ人の金を食いつぶしていたくせに、やっぱり日奈子だと気がついていないみたいだ。
日奈子はゆったりと微笑んで「ぜひ、お祝いさせてちょうだい」と言うと、店で一番高級なボトルを入れた。
途端に店内は賑やかさを増してコールが始める。
「さすがノアールのヒナだな」
「でも、あの人どうしてカズさんを指名したんだ?」
コールに混ざって戸惑いの声はまだ聞こえてくる。
日奈子は気にせず蓋の開いたボトルを受け取った。
そしてカズへ向き直る。
「この前この店の前で騒いでる女性客を見かけたけど、なんだったの?」
「あぁ、あれ? なんでもないよ。俺のファンが暴れてただけ」
ただのカマかけだったけれど、やっぱりそうことが多くあるらしい。
それでもカズの素行が直っていないということは、店ぐるみで客の人生を狂わせているんだろう。
日奈子は切ない気持ちになった。
破滅させられた客に対してではなく、そうしないといけないと思っているカズが可愛そうで。
日奈子は立ち上がると、ボトルをギュッと握り直した。
そしてそのままカズの頭上で逆さまにした。
高級なお酒がドボドボとカズの頭に降り注いでいく。
ボトルが空になるのはあっという間だった。
いつの間にか周囲は静まり帰り、客もキャストも呆然としている。
そんな中、日奈子は口を開いた。
「ホストクラブは客を破滅に追い込むために存在しているんじゃないの。お客さんに楽しんでもらうために存在してるのよ」
日奈子の声が遠くまで響く。
雑な接客をしていたキャストたちがギクリとした顔を浮かべた。
「お客さんに体で金を稼がせて、それを貢がせるなんて最低な行為。少しは恥ずかしいと思いなさい」
日奈子はそれだけ言うと、店を後にしたのだった。
☆☆☆
「これで本当に終わりだな」
店から出た日奈子を待っていたのは車で乗り付けた光だった。
「光! どうしてここに?」
「急に休みたいなんて今まで1度も言ったことがなかったから気になってたんだ。そしたらマキが『出勤する格好で外に出るヒナちゃんを見た』なんて言ってくるから、慌てたんだぞ」
「ご、ごめんなさい」
こっそり出てきたつもりだったけれど、マキに見られていたみたいだ。
さすがといえば、さすがだった。
ちゃんと店内全てに目を配らせていないと難しいことだ。
「いや、今回は許す」
光が日奈子の頭をポンッとなでていった。
「これはお前にとって必要なけじめだったんだろう?」
聞かれて日奈子は小さく頷いた。
てっきり怒られると思っていたので、なんだか泣きそうになってしまう。
「ありがとう。もう大丈夫だよ」
日奈子は過去と完全な決別の意味を込めてそう言い、光の車に乗り込んだのだった。
☆☆☆
「ヒナちゃん! 光オーナー結婚おめでとう!!」
ノアールの閉店後、店内にそんな大段幕が掲げられてお祝いされたのは、それからまた少しあとの話……。
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