18 / 42
ブリリアント4姉妹の再会
しおりを挟む
ギルドに戻るとベヒーモス討伐報告は既になされていた。
さすがエーミット、仕事が早い。
受付嬢のサユリは、俺がクエストに向かった後のことを教えてくれた。
主にケディのことだ。
クエストを他のメンバーに押し付けようとして、最後まで非を認めなかったようだ。
それがギルドマスターの逆鱗に触れ、ギルドだけでなく、国外追放になった。
元パーティメンバーのサクマとレントは事実を告白。
2週間の謹慎となった。
ここまで出てきた名前は想像通りだ。
だが、最後に出て来た名前には驚いた。
「カナはどこに行ったの?」
魔力回路師カナが同行していたと言うのだ。
洞窟を出てすぐに別れたので、現在の行方は分からないらしい。
「すみません、一応捜索はしていますが、ギルドとしての優先順位は低いです」
サクマとレントの主張により、カナには何の責任もないとみなされていた。
「それは仕方ないわ。それよりも問題は、どうしてカナが彼らに加わったかってことよ」
「男好きなんだろ?それだけじゃダメなのか?」
「それは…そうなんだけど…なんか違和感が…」
ミサキはもやもやを言葉に出来ないようでいらいらしていた。
その隣のサクラは力なく笑うだけだ。
「先輩、いいでしょうか?」
「なんだ、タエ」
俺が頷くと、タエは静かに話し出す。
「カナは回路を作るために男の人に接触することはあっても、クエストまで一緒にいくことはなかったはずです」
「そう、それよ!」
「そういうことか」
確かに、危険なクエストまで一緒に行くメリットはない。
そもそもブリリアント4姉妹として活動していたんだ。そんな時間もないはずだ。
「じゃあどうして、よりにもよってあいつらと一緒にいたんだ?」
疑問は膨らむばかりだ。
みんなで首をかしげていると、エーミットがやって来た。
その顔は険しく、犯罪者でも捕まえてきたかのようだ。
彼の後ろには、女の子がいた。
小柄で可愛らしく、とても悪さをするような子には見えない。
「「「カナっ」」」
声が上がったのは同時だった。
ブリリアント3姉妹はついに、4人目と出会うことが出来たのだ。
3人は涙を浮かべて喜んだが、カナだけは下を向いたままだ。
「カナ、今までどこにいたの?」
「そうよ、探したのよ」
心配そうに声を掛けられても、カナは口を横に結んだままで答えない。
「エーミット、彼女は何をしたんだ?」
「人身売買です」
「は?」
予想外の言葉に変な声が出た。
「捕まえた男を売っていたのか?」
「いえ、売られる側です…というか売り込んでました」
「売り込む?」
「はい。どんなことでもするから自分を買わないか、と」
「それは本当ですか?」
タエは俺たちの近くに来ると、エーミットよりも更に険しい顔を浮かべた。
「信じられないかもしれないですが…」
振り返ると、カナはサクラとミサキに責めたてられている。
だがまるで、届いていないようだ。
それにしても妙だな…。
カナの魔力回路はボロボロだ。
呼吸をするのと同じ感覚で、俺達は体内の回路を維持している。
それが出来ていない。
それだけじゃない。
俺の勘が正しければ、回路師の器官が機能していない。
「とにかく話を聞いてみよう…って、タエ?」
先に歩き始めた俺の追い抜くとタエはカナの前に立った。
サクラとミサキは驚いた顔をしていたが、静かに状況を見守る。
やがて、タエの手が動き、パシッと小気味いい音が響き渡った。
「痛い…」
ずっと無言だったカナは、よくや口を開き、顔を上げた。
「当り前だよ。勝手にいなくなって、迷惑をかけて、無言なんて許さない」
いつものタエとはまるで別人だった。
そして、多分無意識に、目に魔力が集まっている。
「どうして逃げたの」
「それは…」
「回路を作れなくなるから?」
カナは目を見開くと、すぐにそらした。
「気づいてたんだ…いつから?」
「ずっと前から。多分、魔王の部下と戦った1週間後ぐらい」
カナの目からは涙がこぼれた。
「きっといつか言ってくれると思ってた」
「ごめん」
「男の人に反応するようになったのもその後からだよね?」
「ごめん」
「どうしていなくなったの?」
「ごめん」
何を言っても、カナは謝るばかりだ。
それでも、タエの目に見つめられた彼女は動くことが出来ない。
だがこれでは、あまりにもカナがかわいそうだ。
言いたいことも言えないだろう。
「タエ、それぐらいにしておけ」
「先輩の言葉でも今は無理です」
いつものいい子はいなかった。
ならば仕方ない。
「コネクト」
魔力をタエの体につなげる。
これは…初めての感覚だ。
タエの中に魔力回路はない。
魔力が意志を持っているかのように、自然とその目に集まっているのだ。
集まった魔力は一つ一つ独立していて、つながってはいない。
魔力が密集したことで神経が活性化され、魔眼は発動したようだ。
だったら魔力を移動させれば魔眼は消える。
タエの中に回路を作ると、魔力は自然と流れ出す。
それでも強情な魔力体がいくつかあったので、細い回路を何本もつなげて無理やり小さくした。
やがて魔眼は消え、拘束が解けたカナは膝から崩れ落ちた。
「あれ?」
同時に、タエも力が抜けたかのようにふらついた。
予想がついていた俺は、後ろでその小さな体を抱きとめた。
「頭を冷やせ」
「先輩…ごめんなさい」
「それじゃあさっきのカナと同じだな」
俺のジョークに、誰も笑ってくれなかった。
「サユリ、空いている部屋はあるか?」
「すぐに手配します」
それから俺たちは、用意された会議室に移動した。
さすがエーミット、仕事が早い。
受付嬢のサユリは、俺がクエストに向かった後のことを教えてくれた。
主にケディのことだ。
クエストを他のメンバーに押し付けようとして、最後まで非を認めなかったようだ。
それがギルドマスターの逆鱗に触れ、ギルドだけでなく、国外追放になった。
元パーティメンバーのサクマとレントは事実を告白。
2週間の謹慎となった。
ここまで出てきた名前は想像通りだ。
だが、最後に出て来た名前には驚いた。
「カナはどこに行ったの?」
魔力回路師カナが同行していたと言うのだ。
洞窟を出てすぐに別れたので、現在の行方は分からないらしい。
「すみません、一応捜索はしていますが、ギルドとしての優先順位は低いです」
サクマとレントの主張により、カナには何の責任もないとみなされていた。
「それは仕方ないわ。それよりも問題は、どうしてカナが彼らに加わったかってことよ」
「男好きなんだろ?それだけじゃダメなのか?」
「それは…そうなんだけど…なんか違和感が…」
ミサキはもやもやを言葉に出来ないようでいらいらしていた。
その隣のサクラは力なく笑うだけだ。
「先輩、いいでしょうか?」
「なんだ、タエ」
俺が頷くと、タエは静かに話し出す。
「カナは回路を作るために男の人に接触することはあっても、クエストまで一緒にいくことはなかったはずです」
「そう、それよ!」
「そういうことか」
確かに、危険なクエストまで一緒に行くメリットはない。
そもそもブリリアント4姉妹として活動していたんだ。そんな時間もないはずだ。
「じゃあどうして、よりにもよってあいつらと一緒にいたんだ?」
疑問は膨らむばかりだ。
みんなで首をかしげていると、エーミットがやって来た。
その顔は険しく、犯罪者でも捕まえてきたかのようだ。
彼の後ろには、女の子がいた。
小柄で可愛らしく、とても悪さをするような子には見えない。
「「「カナっ」」」
声が上がったのは同時だった。
ブリリアント3姉妹はついに、4人目と出会うことが出来たのだ。
3人は涙を浮かべて喜んだが、カナだけは下を向いたままだ。
「カナ、今までどこにいたの?」
「そうよ、探したのよ」
心配そうに声を掛けられても、カナは口を横に結んだままで答えない。
「エーミット、彼女は何をしたんだ?」
「人身売買です」
「は?」
予想外の言葉に変な声が出た。
「捕まえた男を売っていたのか?」
「いえ、売られる側です…というか売り込んでました」
「売り込む?」
「はい。どんなことでもするから自分を買わないか、と」
「それは本当ですか?」
タエは俺たちの近くに来ると、エーミットよりも更に険しい顔を浮かべた。
「信じられないかもしれないですが…」
振り返ると、カナはサクラとミサキに責めたてられている。
だがまるで、届いていないようだ。
それにしても妙だな…。
カナの魔力回路はボロボロだ。
呼吸をするのと同じ感覚で、俺達は体内の回路を維持している。
それが出来ていない。
それだけじゃない。
俺の勘が正しければ、回路師の器官が機能していない。
「とにかく話を聞いてみよう…って、タエ?」
先に歩き始めた俺の追い抜くとタエはカナの前に立った。
サクラとミサキは驚いた顔をしていたが、静かに状況を見守る。
やがて、タエの手が動き、パシッと小気味いい音が響き渡った。
「痛い…」
ずっと無言だったカナは、よくや口を開き、顔を上げた。
「当り前だよ。勝手にいなくなって、迷惑をかけて、無言なんて許さない」
いつものタエとはまるで別人だった。
そして、多分無意識に、目に魔力が集まっている。
「どうして逃げたの」
「それは…」
「回路を作れなくなるから?」
カナは目を見開くと、すぐにそらした。
「気づいてたんだ…いつから?」
「ずっと前から。多分、魔王の部下と戦った1週間後ぐらい」
カナの目からは涙がこぼれた。
「きっといつか言ってくれると思ってた」
「ごめん」
「男の人に反応するようになったのもその後からだよね?」
「ごめん」
「どうしていなくなったの?」
「ごめん」
何を言っても、カナは謝るばかりだ。
それでも、タエの目に見つめられた彼女は動くことが出来ない。
だがこれでは、あまりにもカナがかわいそうだ。
言いたいことも言えないだろう。
「タエ、それぐらいにしておけ」
「先輩の言葉でも今は無理です」
いつものいい子はいなかった。
ならば仕方ない。
「コネクト」
魔力をタエの体につなげる。
これは…初めての感覚だ。
タエの中に魔力回路はない。
魔力が意志を持っているかのように、自然とその目に集まっているのだ。
集まった魔力は一つ一つ独立していて、つながってはいない。
魔力が密集したことで神経が活性化され、魔眼は発動したようだ。
だったら魔力を移動させれば魔眼は消える。
タエの中に回路を作ると、魔力は自然と流れ出す。
それでも強情な魔力体がいくつかあったので、細い回路を何本もつなげて無理やり小さくした。
やがて魔眼は消え、拘束が解けたカナは膝から崩れ落ちた。
「あれ?」
同時に、タエも力が抜けたかのようにふらついた。
予想がついていた俺は、後ろでその小さな体を抱きとめた。
「頭を冷やせ」
「先輩…ごめんなさい」
「それじゃあさっきのカナと同じだな」
俺のジョークに、誰も笑ってくれなかった。
「サユリ、空いている部屋はあるか?」
「すぐに手配します」
それから俺たちは、用意された会議室に移動した。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。
紺
ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」
実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて……
「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」
信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。
微ざまぁあり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる