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【ケディ視点】俺はついている
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【ケディ】
「ふふふふ、あははは」
笑いが止まらなかった。
俺は本当についている。
あの言葉の通じないギルドマスターに森に飛ばされた時はどうしようかと思ったが、おいおいなんだよこれは。
獲物の方からやってきたじゃねえか。
実験の途中だったから退避したが、次に見つけた時には確実に殺してやる。
「なんじゃ、随分と嬉しそうではないか。ついこの間までは『殺す』とか『許さねえ』とぶつぶつ言っておったのに」
ちっこいやつが近づいてくると、俺を見上げてくる。
こいつはここに来てから最初に出会った女だ。
魔法使いらしい。
俺は黒い仮面と黒いマントを装備しているが、どちらもこの女がくれたものだ。
その正体は魔具で、魔力を込めることで効果が発動する。
仮面はで気配を消すことが出来る。
長くても5分程度だが、発動中は見つかったことがない。
マントは、本来通れない場所を通ることが出来る。
俺がさっきミキヤを見つけたのも、ギルドがこの森に繋いだ隠し通路を通ったからだ。
こっちもせいぜい1時間ほどで、効果が切れると魔法陣で強制的に戻される。
「おい、魔力回路師殺しの呪いがあったよな」
「あるのう」
この女は、俺が何かを欲せば必ずくれる。
いわば奴隷のような存在だ。
「そいつを袋に詰めて俺によこせ」
「全身に浴びるつもりか?」
「そうだ」
俺ではなくミキヤが、だけどな。
奴は必ずここに来る。
この森はギルドの管理するどこかにつながっている。
異変があったとなれば、冒険者が派遣されるはずだ。
「おかしなことを考えおるのう。いいぞ、ちょっと待っているがよい」
期待したとおり、女は袋に呪いを詰めると、俺に手渡した。
「誰もいない場所で開けるのじゃよ」
「分かってるって」
奴と俺しかいない場所で開けてやるよ。
今から楽しみだ。
あのムカつく面が歪んでいくのを拝むのが。
「本当に分かっているのかのう…まあ、よい。ではワシは泉の観察に戻るぞ」
「おう、せいぜい良い結果が出るように期待していてやるよ」
女と別れると、袋を木の中に隠した。
あとは奴がそこを通った時に、中身を開くだけだ。
「さあ、来るがいい。1分だろうと、1時間だろうと、俺は待つぞ」
木の陰に隠れると、復讐の時が訪れるのを待つのだった。
「ふふふふ、あははは」
笑いが止まらなかった。
俺は本当についている。
あの言葉の通じないギルドマスターに森に飛ばされた時はどうしようかと思ったが、おいおいなんだよこれは。
獲物の方からやってきたじゃねえか。
実験の途中だったから退避したが、次に見つけた時には確実に殺してやる。
「なんじゃ、随分と嬉しそうではないか。ついこの間までは『殺す』とか『許さねえ』とぶつぶつ言っておったのに」
ちっこいやつが近づいてくると、俺を見上げてくる。
こいつはここに来てから最初に出会った女だ。
魔法使いらしい。
俺は黒い仮面と黒いマントを装備しているが、どちらもこの女がくれたものだ。
その正体は魔具で、魔力を込めることで効果が発動する。
仮面はで気配を消すことが出来る。
長くても5分程度だが、発動中は見つかったことがない。
マントは、本来通れない場所を通ることが出来る。
俺がさっきミキヤを見つけたのも、ギルドがこの森に繋いだ隠し通路を通ったからだ。
こっちもせいぜい1時間ほどで、効果が切れると魔法陣で強制的に戻される。
「おい、魔力回路師殺しの呪いがあったよな」
「あるのう」
この女は、俺が何かを欲せば必ずくれる。
いわば奴隷のような存在だ。
「そいつを袋に詰めて俺によこせ」
「全身に浴びるつもりか?」
「そうだ」
俺ではなくミキヤが、だけどな。
奴は必ずここに来る。
この森はギルドの管理するどこかにつながっている。
異変があったとなれば、冒険者が派遣されるはずだ。
「おかしなことを考えおるのう。いいぞ、ちょっと待っているがよい」
期待したとおり、女は袋に呪いを詰めると、俺に手渡した。
「誰もいない場所で開けるのじゃよ」
「分かってるって」
奴と俺しかいない場所で開けてやるよ。
今から楽しみだ。
あのムカつく面が歪んでいくのを拝むのが。
「本当に分かっているのかのう…まあ、よい。ではワシは泉の観察に戻るぞ」
「おう、せいぜい良い結果が出るように期待していてやるよ」
女と別れると、袋を木の中に隠した。
あとは奴がそこを通った時に、中身を開くだけだ。
「さあ、来るがいい。1分だろうと、1時間だろうと、俺は待つぞ」
木の陰に隠れると、復讐の時が訪れるのを待つのだった。
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