10 / 23
ななぁ
しおりを挟む
「ねぇ、雷、ほんとに来るの?」
「あぁ、わりぃな、約束しちまってっからさ」
「別に、いいけど、さぁ、」
自然と声が小さくなる。
これから僕はアイツと会う。アイツっていうのは僕の元彼の橘鏡だ。
なぜ来るのかというと、僕がさらわれた時に、雷が鏡に道路の整備を依頼したらしく、しばらくしてその時の恩を返す代わりに僕に合わせろと言ったらしい。
僕ははっきり言って鏡が嫌いだ。
理由は僕は昔彼のことが大好きだった。彼のためなら死ねるくらいに…
でも、鏡はある日僕に、お前とは本気じゃない遊びだ、俺は結婚するから、お前とは二度と会わないじゃあな、と言われ別れた。
え?と思った。体の血がどんどん冷えていく感覚があった。現実を受け入れられないで長い間その場に立ちつくしていたと思う。
鏡はそんな僕を気にすることなく、僕から離れていった。
鏡と別れた直後の僕は、ショックで立ち上がれず何日も抜け殻のような生活をしていた。
そんなある日、もう何もしたくなくて何もかもがいやになって、死のうと思って橋に手をかけた時、雷にあった。
こんな経緯があって、僕は鏡が嫌いだ。もう会いたくないと言われた相手にどうして会わないといけないのかわからない。
あの時の事を思い返してもまだ僕は胸が痛くなる。もう、忘れてるはずなのに、
「てか、なんで雷が鏡の連絡先しってるわけ??」
「あ?言ってなかったっけ?俺と鏡ガキの頃から仲良いんだよ」
「え!?そうなの、初めて知った。」
驚きの新事実だ。
「ま、あっちの親は俺のこと気に入らねかったみてぇだけどな、」
そりゃそうだよね、雷の家は極道一家対して鏡の家は警察一家。敵対するのは当たり前だよねぇ、
ー美羽の部屋の外ー
ピンポーン
ダダダダダ
「そっちはダメです!」
「組長に話をつけてくれないと!!」
「うるさい、お前ら公務執行妨害で逮捕するぞ。」
「鏡さん、落ち着いてくださいすぐに組長をお呼びしますから」
「黙れ!今すぐにでも俺は会いに行かないとダメなんだ!」
ダダダダダダダダ
美羽の部屋
「なんか、外が騒がしいね」
下が騒がしい様な気がする。
「お、来たみてぇだな」
雷が呟いた。何がぁ?と思ったが察する。
はぁ、ついにご対面か…緊張する。
鏡が、1つの大きな扉の前に着く。
「美羽はここにいるんだろ!美羽ー!美羽ー!」
美羽の部屋
ドンドンドンドンドン
「はいはい、今開けてやっから、落ち着けよ」
ガチャガチャガチャピーンショウニンシマシタ。
そんな音が聞こえた瞬間、
「みーうーーーー」
鏡が僕に抱きついて来た。
「え??」
あまりのことに目が点になる。てっきりまた、嫌いとか、嫌味なことを言われるのかと思ってた。僕が固まっていると、
「美羽、ほんとに無事でよかった」
と泣いている。え??頭が混乱する。
「美羽、好きだ好きだ好きだ、あの時はごめん。俺が弱かったから、でももう、俺は大丈夫だから!あの時に戻りたい。お前と、美羽と、2人で、やり直したい。」
と、抱きしめてくる。
「え、きょ、きょう?どうしたの??」
「おい、鏡、ストップだ。美羽が状況を分かってない。落ち着け、それ以上するなら強制的に追い出すぞ」
と、雷がとめにはいった。
「あぁ、わりぃな、約束しちまってっからさ」
「別に、いいけど、さぁ、」
自然と声が小さくなる。
これから僕はアイツと会う。アイツっていうのは僕の元彼の橘鏡だ。
なぜ来るのかというと、僕がさらわれた時に、雷が鏡に道路の整備を依頼したらしく、しばらくしてその時の恩を返す代わりに僕に合わせろと言ったらしい。
僕ははっきり言って鏡が嫌いだ。
理由は僕は昔彼のことが大好きだった。彼のためなら死ねるくらいに…
でも、鏡はある日僕に、お前とは本気じゃない遊びだ、俺は結婚するから、お前とは二度と会わないじゃあな、と言われ別れた。
え?と思った。体の血がどんどん冷えていく感覚があった。現実を受け入れられないで長い間その場に立ちつくしていたと思う。
鏡はそんな僕を気にすることなく、僕から離れていった。
鏡と別れた直後の僕は、ショックで立ち上がれず何日も抜け殻のような生活をしていた。
そんなある日、もう何もしたくなくて何もかもがいやになって、死のうと思って橋に手をかけた時、雷にあった。
こんな経緯があって、僕は鏡が嫌いだ。もう会いたくないと言われた相手にどうして会わないといけないのかわからない。
あの時の事を思い返してもまだ僕は胸が痛くなる。もう、忘れてるはずなのに、
「てか、なんで雷が鏡の連絡先しってるわけ??」
「あ?言ってなかったっけ?俺と鏡ガキの頃から仲良いんだよ」
「え!?そうなの、初めて知った。」
驚きの新事実だ。
「ま、あっちの親は俺のこと気に入らねかったみてぇだけどな、」
そりゃそうだよね、雷の家は極道一家対して鏡の家は警察一家。敵対するのは当たり前だよねぇ、
ー美羽の部屋の外ー
ピンポーン
ダダダダダ
「そっちはダメです!」
「組長に話をつけてくれないと!!」
「うるさい、お前ら公務執行妨害で逮捕するぞ。」
「鏡さん、落ち着いてくださいすぐに組長をお呼びしますから」
「黙れ!今すぐにでも俺は会いに行かないとダメなんだ!」
ダダダダダダダダ
美羽の部屋
「なんか、外が騒がしいね」
下が騒がしい様な気がする。
「お、来たみてぇだな」
雷が呟いた。何がぁ?と思ったが察する。
はぁ、ついにご対面か…緊張する。
鏡が、1つの大きな扉の前に着く。
「美羽はここにいるんだろ!美羽ー!美羽ー!」
美羽の部屋
ドンドンドンドンドン
「はいはい、今開けてやっから、落ち着けよ」
ガチャガチャガチャピーンショウニンシマシタ。
そんな音が聞こえた瞬間、
「みーうーーーー」
鏡が僕に抱きついて来た。
「え??」
あまりのことに目が点になる。てっきりまた、嫌いとか、嫌味なことを言われるのかと思ってた。僕が固まっていると、
「美羽、ほんとに無事でよかった」
と泣いている。え??頭が混乱する。
「美羽、好きだ好きだ好きだ、あの時はごめん。俺が弱かったから、でももう、俺は大丈夫だから!あの時に戻りたい。お前と、美羽と、2人で、やり直したい。」
と、抱きしめてくる。
「え、きょ、きょう?どうしたの??」
「おい、鏡、ストップだ。美羽が状況を分かってない。落ち着け、それ以上するなら強制的に追い出すぞ」
と、雷がとめにはいった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
185
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる