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第一章
第35話:侵攻
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王歴327年3月12日:南大魔境のゴブリン族との抗争地域・クリスティアン視点
「いました、ゴブリン族の軍勢およそ1000」
ホモカウ族の旅商人が安全にキャットの族村にやって来られるように、ゴブリン族が侵攻してきた方面に逆侵攻をかける事になった。
「オーク族やドッグ族と戦っていないか?」
わざとなのか、それとも偶然なのか、その方角はキャット族とオーク族とドック族が激しいナワバリ争いをしていた地域だ。
オーク族とドッグ族とは休戦協定を結んだが、下手な事をするとキャット族が休戦協定違反をしたと言われかねない。
「今のところだいじょうぶだ、いえ、オーク族がやってきました。
オーク族が突撃をしかけて激しい争いが始まりました!」
本当がオーク族と同盟してゴブリン族と戦いたいのだが、今はまだ早いな。
「ゴブリン族とオーク族の戦いには介入しない。
警戒を厳重にしつつ休息をしろ」
単に勝つためだけなら、オーク族に味方して攻撃をすればいい。
だが、そんな事をしたら、オーク族のプライドを傷つける可能性がある。
ここは何もせずに待つ方がいい。
「なかなかの指揮官ぶりだな、クリスティアン」
「今からでもグレタが指揮を執った方がいいのではないか?」
「今後起こるであろう他種族との交渉を考えると、クリスティアンには大きな手柄を立ててもらった方がいいからな、このまま頼むよ」
「俺の指揮がおかしいと思ったら直ぐに助言してくれよ」
「ああ、安心しな、ちゃんと助言してやるよ。
愛する孫娘の婿殿の経歴に泥を塗るような事はしないさ、安心しな」
「愛する孫娘だと言うのなら、こんな最前線に連れてこない方がいいだろう」
「いつ発情期になるか分からないからね。
嫁たちは常にクリスティアンの側にいる方がいいのだよ」
「それにしても、30人の嫁全員を連れてくる必要はないだろう」
「嫁は公平にあつかわないと、無用な争いを起こしてしまうからね。
それに、どの嫁が発情期に入るかなんて誰にも分からない。
クリスティアンの雄姿を見て急に発情期に入る嫁が現れるかもしれないから、全員連れてくるのが1番なのさ」
「俺の雄姿を見て急に発情する可能性があるだと?
じゃあ、その時は、家じゃなくキャンプ用のテントで子作りしろというのか?」
「キャット族の中には大魔境の自然の中で愛し合う事にあこがれる者もいる。
なかなかいいモノだから、クリスティアンにもお勧めだよ」
「やかましいわ、俺をグレタと一緒にするな!」
「やれ、やれ、クリスティアンはマジメすぎるぞ。
すべての事を、もう少し軽く簡単に考えれば楽だぞ。
特に男女の情愛なんて、一瞬の快楽に身を任せればいいのさ」
「若い頃からずっと同じ男との結婚を続けている、1番キャット族らしくないグレタそんな事を言われても耳に入らないぞ」
「毎回最高の情愛を求めて1番の男を探しているのだが、それが常にフラヴィオというだけで、1人の夫に身を捧げている訳じゃないぞ」
「はい、はい、はい、好きに言っていてください」
「クリスティアン先生、オーク族がおされています。
ゴブリン族のヒュージとファイターがとても強力で、ホブオークでは抑えきれなくて、指揮官のビッグオークまで殺されてしまいました」
「よし、ゴブリンたちがオーク族の追撃を始めたら、俺たちは背後から突撃する。
心の準備をしていろよ」
さあ、いよいよ新しい戦いの始まりだ。
最初はレッドボアに変化してゴブリン族のど真ん中に突っ込む。
ある程度暴れたら、ホブオークに変化してゴブリン族を脅かしつつ経験値を稼ぐ。
ゴブリン族に押され始めたら、ヒュージゴブリンに変化して敵を驚かす。
「オーク族が逃げだしました。
ゴブリンたちが追撃をします」
ヒュージゴブリンでの戦いが危険になった時点で、レッドボアに変化する。
できる限りレッドボアで戦うが、危険だと判断した時点でスライムに変化する。
「いけ、ゴブリンどもを皆殺しにしろ。
ファングラッシュ!」
あ、ゴブリン族に殺されたというビッグオークでも、俺が『悪食』スキルで食べたら、俺の身について変化できるようになるのだろうか?
「いました、ゴブリン族の軍勢およそ1000」
ホモカウ族の旅商人が安全にキャットの族村にやって来られるように、ゴブリン族が侵攻してきた方面に逆侵攻をかける事になった。
「オーク族やドッグ族と戦っていないか?」
わざとなのか、それとも偶然なのか、その方角はキャット族とオーク族とドック族が激しいナワバリ争いをしていた地域だ。
オーク族とドッグ族とは休戦協定を結んだが、下手な事をするとキャット族が休戦協定違反をしたと言われかねない。
「今のところだいじょうぶだ、いえ、オーク族がやってきました。
オーク族が突撃をしかけて激しい争いが始まりました!」
本当がオーク族と同盟してゴブリン族と戦いたいのだが、今はまだ早いな。
「ゴブリン族とオーク族の戦いには介入しない。
警戒を厳重にしつつ休息をしろ」
単に勝つためだけなら、オーク族に味方して攻撃をすればいい。
だが、そんな事をしたら、オーク族のプライドを傷つける可能性がある。
ここは何もせずに待つ方がいい。
「なかなかの指揮官ぶりだな、クリスティアン」
「今からでもグレタが指揮を執った方がいいのではないか?」
「今後起こるであろう他種族との交渉を考えると、クリスティアンには大きな手柄を立ててもらった方がいいからな、このまま頼むよ」
「俺の指揮がおかしいと思ったら直ぐに助言してくれよ」
「ああ、安心しな、ちゃんと助言してやるよ。
愛する孫娘の婿殿の経歴に泥を塗るような事はしないさ、安心しな」
「愛する孫娘だと言うのなら、こんな最前線に連れてこない方がいいだろう」
「いつ発情期になるか分からないからね。
嫁たちは常にクリスティアンの側にいる方がいいのだよ」
「それにしても、30人の嫁全員を連れてくる必要はないだろう」
「嫁は公平にあつかわないと、無用な争いを起こしてしまうからね。
それに、どの嫁が発情期に入るかなんて誰にも分からない。
クリスティアンの雄姿を見て急に発情期に入る嫁が現れるかもしれないから、全員連れてくるのが1番なのさ」
「俺の雄姿を見て急に発情する可能性があるだと?
じゃあ、その時は、家じゃなくキャンプ用のテントで子作りしろというのか?」
「キャット族の中には大魔境の自然の中で愛し合う事にあこがれる者もいる。
なかなかいいモノだから、クリスティアンにもお勧めだよ」
「やかましいわ、俺をグレタと一緒にするな!」
「やれ、やれ、クリスティアンはマジメすぎるぞ。
すべての事を、もう少し軽く簡単に考えれば楽だぞ。
特に男女の情愛なんて、一瞬の快楽に身を任せればいいのさ」
「若い頃からずっと同じ男との結婚を続けている、1番キャット族らしくないグレタそんな事を言われても耳に入らないぞ」
「毎回最高の情愛を求めて1番の男を探しているのだが、それが常にフラヴィオというだけで、1人の夫に身を捧げている訳じゃないぞ」
「はい、はい、はい、好きに言っていてください」
「クリスティアン先生、オーク族がおされています。
ゴブリン族のヒュージとファイターがとても強力で、ホブオークでは抑えきれなくて、指揮官のビッグオークまで殺されてしまいました」
「よし、ゴブリンたちがオーク族の追撃を始めたら、俺たちは背後から突撃する。
心の準備をしていろよ」
さあ、いよいよ新しい戦いの始まりだ。
最初はレッドボアに変化してゴブリン族のど真ん中に突っ込む。
ある程度暴れたら、ホブオークに変化してゴブリン族を脅かしつつ経験値を稼ぐ。
ゴブリン族に押され始めたら、ヒュージゴブリンに変化して敵を驚かす。
「オーク族が逃げだしました。
ゴブリンたちが追撃をします」
ヒュージゴブリンでの戦いが危険になった時点で、レッドボアに変化する。
できる限りレッドボアで戦うが、危険だと判断した時点でスライムに変化する。
「いけ、ゴブリンどもを皆殺しにしろ。
ファングラッシュ!」
あ、ゴブリン族に殺されたというビッグオークでも、俺が『悪食』スキルで食べたら、俺の身について変化できるようになるのだろうか?
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