2 / 6
1話プロローグ
しおりを挟む
「聖女ルシア。
神殿の周りが不穏だ。
神殿騎士を連れて見廻ってくれ」
いよいよですね。
神殿長が私を殺すつもりなのは、眼を見れば分かります。
私が気がつかないと、本当に思っているのでしょうか?
そうだとしたら、バカとしか言いようがありません。
まあ、バカだからこそ、簡単に見抜かれる陰謀を考えるのでしょう。
「分かりました。
ここからでもヒシヒシと強烈な殺気を感じます。
完全武装を整えなければ危険です」
「え?
いや、ちょっと気になっただけで、そんな厳重な武装をしなくても……」
慌てていますね。
普段は大雑把な私が、完全武装を提案するとは思わなかったのでしょう。
不意を突いて、背後から神殿騎士に襲わせるつもりだったのでしょう。
でも、そうはいきません。
これでもエイル神の聖女なのです。
裏金を使って神殿長の地位を買った、クズ神殿長とは違うのです。
「お前達も完全武装しなさい。
神殿の周りにいる敵は本気で私達を殺す気です。
神殿の者を皆殺しにするつもりのようです。
盾と弓を持ち出しなさい。
そうしなければ、遠矢で射殺されてしまいますよ。
さあ、行きましょう」
「「「「「はい……」」」」」
神殿長に買収された神殿騎士達は、半信半疑のようです。
ですが、自分達も口封じに殺されるかもしれないと、疑念を持たせることには成功したしまたから、同士討ちさせることは可能かもしれません。
さて、どうせこのままこの国から逃げ出すのです。
換金できそうな物を、できるだけたくさん持ち出しましょう。
私を暗殺した王太子は、私の遺体を隠して、脱国の大罪だと言って聖女の地位を剥奪するでしょう。
当然婚約も破棄するでしょう。
そこまでしてでも、かねてから不義密通を重ねていた、リンスター公爵家のマリア嬢と結婚したいのでしょうが、それをやればこの国は終わりです。
エイル神を裏切ったこの国に未来などありません。
「さあ、行きますよ!
エイル神の加護を受けた者が、敵に臆してはなりません。
エイル神はワルキューレの一柱なのですよ。
裏切れば死後の世界で復活できなくなりますよ。
永劫の地獄をさまよいたいのですか?!」
そう言った直ぐ後で、私は王太子の手先であろう連中に弓を射ました。
少したって、一斉に弓で反撃されました。
明確な殺意が籠っています。
「「「「「うぉおおおおお!」」」」」
神殿騎士達がやけくそになったようです。
私を殺せば、死んでも永劫の地獄に落ちる事になります。
神殿長の命令に背き、私を殺すのを止めて、王太子の手先と戦えば、家族を連れてこの国を逃げ出さなければいけません。
その場で同士討ちが始まりました。
神殿騎士同士が殺し合い始めました。
この隙に逃げさせてもらいます。
神殿の周りが不穏だ。
神殿騎士を連れて見廻ってくれ」
いよいよですね。
神殿長が私を殺すつもりなのは、眼を見れば分かります。
私が気がつかないと、本当に思っているのでしょうか?
そうだとしたら、バカとしか言いようがありません。
まあ、バカだからこそ、簡単に見抜かれる陰謀を考えるのでしょう。
「分かりました。
ここからでもヒシヒシと強烈な殺気を感じます。
完全武装を整えなければ危険です」
「え?
いや、ちょっと気になっただけで、そんな厳重な武装をしなくても……」
慌てていますね。
普段は大雑把な私が、完全武装を提案するとは思わなかったのでしょう。
不意を突いて、背後から神殿騎士に襲わせるつもりだったのでしょう。
でも、そうはいきません。
これでもエイル神の聖女なのです。
裏金を使って神殿長の地位を買った、クズ神殿長とは違うのです。
「お前達も完全武装しなさい。
神殿の周りにいる敵は本気で私達を殺す気です。
神殿の者を皆殺しにするつもりのようです。
盾と弓を持ち出しなさい。
そうしなければ、遠矢で射殺されてしまいますよ。
さあ、行きましょう」
「「「「「はい……」」」」」
神殿長に買収された神殿騎士達は、半信半疑のようです。
ですが、自分達も口封じに殺されるかもしれないと、疑念を持たせることには成功したしまたから、同士討ちさせることは可能かもしれません。
さて、どうせこのままこの国から逃げ出すのです。
換金できそうな物を、できるだけたくさん持ち出しましょう。
私を暗殺した王太子は、私の遺体を隠して、脱国の大罪だと言って聖女の地位を剥奪するでしょう。
当然婚約も破棄するでしょう。
そこまでしてでも、かねてから不義密通を重ねていた、リンスター公爵家のマリア嬢と結婚したいのでしょうが、それをやればこの国は終わりです。
エイル神を裏切ったこの国に未来などありません。
「さあ、行きますよ!
エイル神の加護を受けた者が、敵に臆してはなりません。
エイル神はワルキューレの一柱なのですよ。
裏切れば死後の世界で復活できなくなりますよ。
永劫の地獄をさまよいたいのですか?!」
そう言った直ぐ後で、私は王太子の手先であろう連中に弓を射ました。
少したって、一斉に弓で反撃されました。
明確な殺意が籠っています。
「「「「「うぉおおおおお!」」」」」
神殿騎士達がやけくそになったようです。
私を殺せば、死んでも永劫の地獄に落ちる事になります。
神殿長の命令に背き、私を殺すのを止めて、王太子の手先と戦えば、家族を連れてこの国を逃げ出さなければいけません。
その場で同士討ちが始まりました。
神殿騎士同士が殺し合い始めました。
この隙に逃げさせてもらいます。
0
あなたにおすすめの小説
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる