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「話してやってもいいが、これ以上は飲み食いじゃたらん。
情報料をもらわなけりゃ離せないレベルだ」
「へええ、親父さん情報屋も兼ねているんだ、凄いね。
ただ金銀はあまり持っていないのよ。
魔核や魔石ならあるんだけど、ここは魔石で支払えるの?」
「ああ、大丈夫だ。
魔核でも魔石でも魔晶石でも、正規の比率で受け取ってやる。
今から話す情報なら、並の魔石なら十個で受けてやろう」
並魔石十個ね、大銀貨一枚とは吹っかけてくれるわね。
ひとり暮らしの女なら、ひと月以上楽に暮らせる金額。
でも、この親父さんなら、どうでもいい情報を高値で売りつけたりしない。
そう信じられるだけの気配と目の輝きを持っているわ。
「分かったわ。
でも、できれば、魔核で受け取ってもらえれば助かるわ。
ここに来るまでに狩りをしたんだけど、まだ換金できてないのよ」
「低級とはいえ、ひとりで魔獣千頭を斃したというのか?」
「ええ、そうよ。
これでもそれなりの狩人なのよ」
「分かった、並魔核で受けよう」
私の言葉が本当か確かめたいのね。
いいでしょう。
しっかりと確認してもらいましょう。
「なるほど、腕利きの狩人だというのは嘘ではないようだ。
だったらなおさらこの情報には価値がある。
獲物が多いからといって、フィッツジェラルド王国領に入るな。
今あの国は生贄を集めている」
「どういう事よ!
ヨトゥン神が人間の生贄を求めているというの?!」
「ああ、その通りだ。
フィッツジェラルドの国王は冷酷だ。
国の利益になるのなら、情け容赦しない。
そのためなら、守護神を乗り換える事も平気なんだ。
アース神族とヨトゥン神族を比べて、自国の利益になる方に切り替えたというのが、各国の指導者層の結論だ」
「なに言っているのよ!
自分の国の人間を生贄にして、どこが国の利益になるのよ!」
「冷静に聞きな。
王侯貴族から見れば、平民など財産でしかないんだ。
財産は上手く使って増やさないといけない」
「だったら生贄にしちゃいけないでしょ!
殺しちゃいけないでしょう!」
「同じ人間の値打ちが、条件によって違ってくるんだ。
エイル神の守護を受けていた時は平民の価値が低くて、ヨトゥン神の守護を受けている時は平民の価値が高い。
単純にそういう話だ」
「分からないわ!
全然分からない!
なぜ慈愛と治療の神、エイル神の守護を受けている時の平民の価値が低いのよ!
エイル神は死んだ者まで蘇らせてくれるのよ。
その人間が働けば、国は豊かになるじゃないの。
全然分からないわよ!」
「それがフィッツジェラルドの国王には損失になったんだ。
人がなかなか死なず、限られた国土の中では養いきれなくなったんだ」
情報料をもらわなけりゃ離せないレベルだ」
「へええ、親父さん情報屋も兼ねているんだ、凄いね。
ただ金銀はあまり持っていないのよ。
魔核や魔石ならあるんだけど、ここは魔石で支払えるの?」
「ああ、大丈夫だ。
魔核でも魔石でも魔晶石でも、正規の比率で受け取ってやる。
今から話す情報なら、並の魔石なら十個で受けてやろう」
並魔石十個ね、大銀貨一枚とは吹っかけてくれるわね。
ひとり暮らしの女なら、ひと月以上楽に暮らせる金額。
でも、この親父さんなら、どうでもいい情報を高値で売りつけたりしない。
そう信じられるだけの気配と目の輝きを持っているわ。
「分かったわ。
でも、できれば、魔核で受け取ってもらえれば助かるわ。
ここに来るまでに狩りをしたんだけど、まだ換金できてないのよ」
「低級とはいえ、ひとりで魔獣千頭を斃したというのか?」
「ええ、そうよ。
これでもそれなりの狩人なのよ」
「分かった、並魔核で受けよう」
私の言葉が本当か確かめたいのね。
いいでしょう。
しっかりと確認してもらいましょう。
「なるほど、腕利きの狩人だというのは嘘ではないようだ。
だったらなおさらこの情報には価値がある。
獲物が多いからといって、フィッツジェラルド王国領に入るな。
今あの国は生贄を集めている」
「どういう事よ!
ヨトゥン神が人間の生贄を求めているというの?!」
「ああ、その通りだ。
フィッツジェラルドの国王は冷酷だ。
国の利益になるのなら、情け容赦しない。
そのためなら、守護神を乗り換える事も平気なんだ。
アース神族とヨトゥン神族を比べて、自国の利益になる方に切り替えたというのが、各国の指導者層の結論だ」
「なに言っているのよ!
自分の国の人間を生贄にして、どこが国の利益になるのよ!」
「冷静に聞きな。
王侯貴族から見れば、平民など財産でしかないんだ。
財産は上手く使って増やさないといけない」
「だったら生贄にしちゃいけないでしょ!
殺しちゃいけないでしょう!」
「同じ人間の値打ちが、条件によって違ってくるんだ。
エイル神の守護を受けていた時は平民の価値が低くて、ヨトゥン神の守護を受けている時は平民の価値が高い。
単純にそういう話だ」
「分からないわ!
全然分からない!
なぜ慈愛と治療の神、エイル神の守護を受けている時の平民の価値が低いのよ!
エイル神は死んだ者まで蘇らせてくれるのよ。
その人間が働けば、国は豊かになるじゃないの。
全然分からないわよ!」
「それがフィッツジェラルドの国王には損失になったんだ。
人がなかなか死なず、限られた国土の中では養いきれなくなったんだ」
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