11 / 11
第10話主人公視点
しおりを挟む
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、聖女様だぁぁあぁあ!」
「聖女様、おかえりなさぁあぁあああい」
「聖女様ぁああああ」
「神獣様だぁああああぁぁあ」
「神獣様おかえりなさぁあい」
「神獣様ぁああああ」
私とフェンリル様の帰りを、子供達が歓声で迎えてくれます。
とても心がウキウキします。
帰りを待ってくれている人達がいる、それがこれほど幸せな事だと、奈落に落とされて初めて知りました。
「「「「「お帰りさないませ、神獣フェンリル様、聖女ローザ様」」」」」
大人達が緊張しながら出迎えてくれます。
少々可哀想な気もしますが、しかたないですね。
彼らはフェンリル様のお目こぼしで生かしてもらっている存在ですから。
私には彼らに対する敵意などありません。
むしろ可哀想な人達だと思っています。
ですが、神々の感覚は違うそうなのです。
神々の基準では、人間の区別は、加護を与える者とそれ以外の者なのだそうです。
私は聖女ですから、加護を与えるべき者だそうです。
神様と契約した建国王も、加護を与えるべきものだそうです。
王族はあくまで建国王のおまけで、温情で護ってやっているだけなのだそうです。
ですから、加護を与えるべき対象でもない人間が、私のような聖女や聖者を傷つける事は、絶対に許せない事なのだそうです。
私から見れば巻き込まれた不幸な民も、神様から見れば邪悪な者の言いなりになっている、手先でしかないそうです。
私が真摯に祈りお願いしたことで、私に仕えると約束した大人と、私が養子とした子供だけは助けてくださることになりました。
助けるとはいっても、目こぼししてくださるだけで、何かをしていただけるわけではないのですが、少なくとも私の作った魔法薬が効果を表すだけで十分です。
ここ以外は、地上もダンジョンも地獄になっています。
エイル神が人間を見放した事で、全ての魔法薬が無効になりました。
ヴェネッツェ王国だけではなく、大陸中で魔法薬が使えなくなっています。
そこにアポロン神の広めた疫病が蔓延しているそうです。
ヴェネッツェ王国だけではなく、大陸中に広まっているのだそうです。
恐らく、人は滅ぶことになるでしょう。
ここにいる子供達以外は、死に絶えるかもしれません。
少々可哀想な気もしますが、心の奥底には、ざまあ見ろと言う気持ちもあります。
私を殺そうとしたのは、人の世界です。
フェンリル様が助けてくださらなければ、確実に死んでいました。
そんな世界を救いたいと思うほど、私は偽善者ではありません。
「わぁあああ、フェンリル様とお昼寝ぇええええ」
子供達がはしゃいでいます。
フェンリル様が少し大きくなられて、全ての子供達を毛並みで抱き温めてくださるのです。
子供達はフェンリル様の毛並みに包まれて眠るのが大好きです。
私も大好きです。
余計な事など考える必要もありませんね。
人間に慈愛を施す神がおられたら、ここ以外でも人間は生き延びるでしょう。
「聖女様、おかえりなさぁあぁあああい」
「聖女様ぁああああ」
「神獣様だぁああああぁぁあ」
「神獣様おかえりなさぁあい」
「神獣様ぁああああ」
私とフェンリル様の帰りを、子供達が歓声で迎えてくれます。
とても心がウキウキします。
帰りを待ってくれている人達がいる、それがこれほど幸せな事だと、奈落に落とされて初めて知りました。
「「「「「お帰りさないませ、神獣フェンリル様、聖女ローザ様」」」」」
大人達が緊張しながら出迎えてくれます。
少々可哀想な気もしますが、しかたないですね。
彼らはフェンリル様のお目こぼしで生かしてもらっている存在ですから。
私には彼らに対する敵意などありません。
むしろ可哀想な人達だと思っています。
ですが、神々の感覚は違うそうなのです。
神々の基準では、人間の区別は、加護を与える者とそれ以外の者なのだそうです。
私は聖女ですから、加護を与えるべき者だそうです。
神様と契約した建国王も、加護を与えるべきものだそうです。
王族はあくまで建国王のおまけで、温情で護ってやっているだけなのだそうです。
ですから、加護を与えるべき対象でもない人間が、私のような聖女や聖者を傷つける事は、絶対に許せない事なのだそうです。
私から見れば巻き込まれた不幸な民も、神様から見れば邪悪な者の言いなりになっている、手先でしかないそうです。
私が真摯に祈りお願いしたことで、私に仕えると約束した大人と、私が養子とした子供だけは助けてくださることになりました。
助けるとはいっても、目こぼししてくださるだけで、何かをしていただけるわけではないのですが、少なくとも私の作った魔法薬が効果を表すだけで十分です。
ここ以外は、地上もダンジョンも地獄になっています。
エイル神が人間を見放した事で、全ての魔法薬が無効になりました。
ヴェネッツェ王国だけではなく、大陸中で魔法薬が使えなくなっています。
そこにアポロン神の広めた疫病が蔓延しているそうです。
ヴェネッツェ王国だけではなく、大陸中に広まっているのだそうです。
恐らく、人は滅ぶことになるでしょう。
ここにいる子供達以外は、死に絶えるかもしれません。
少々可哀想な気もしますが、心の奥底には、ざまあ見ろと言う気持ちもあります。
私を殺そうとしたのは、人の世界です。
フェンリル様が助けてくださらなければ、確実に死んでいました。
そんな世界を救いたいと思うほど、私は偽善者ではありません。
「わぁあああ、フェンリル様とお昼寝ぇええええ」
子供達がはしゃいでいます。
フェンリル様が少し大きくなられて、全ての子供達を毛並みで抱き温めてくださるのです。
子供達はフェンリル様の毛並みに包まれて眠るのが大好きです。
私も大好きです。
余計な事など考える必要もありませんね。
人間に慈愛を施す神がおられたら、ここ以外でも人間は生き延びるでしょう。
2
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
氷のメイドが辞職を伝えたらご主人様が何度も一緒にお出かけするようになりました
まさかの
恋愛
「結婚しようかと思います」
あまり表情に出ない氷のメイドとして噂されるサラサの一言が家族団欒としていた空気をぶち壊した。
ただそれは田舎に戻って結婚相手を探すというだけのことだった。
それに安心した伯爵の奥様が伯爵家の一人息子のオックスが成人するまでの一年間は残ってほしいという頼みを受け、いつものようにオックスのお世話をするサラサ。
するとどうしてかオックスは真面目に勉強を始め、社会勉強と評してサラサと一緒に何度もお出かけをするようになった。
好みの宝石を聞かれたり、ドレスを着せられたり、さらには何度も自分の好きな料理を食べさせてもらったりしながらも、あくまでも社会勉強と言い続けるオックス。
二人の甘酸っぱい日々と夫婦になるまでの物語。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
時代小説ぽいドライな文体と殺伐とした世界観、これは作家さんの特徴だから良いけど、今の所タグ詐欺で全然ほのぼのしてない。やがてほのぼのするのかな?
ほのぼのさせたいのですが、実力が伴わず断念するかも……