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第2章
45話
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「ここは是非とも先陣を賜りたい」
「いえ、我が家にこそ先陣を賜りたい」
皆必死だった。
帝国から離れ、大公家に味方した以上、忠誠を示す必要があった。
どの家も十二分に理解していた。
大公家が、自分達が戦いの最中に裏切るのを警戒している事を。
だが大公家からは先鋒を命じ難い事を。
大公家の立場に立てば、帝国を寝返って味方してくれた外様貴族を、大損害が被る先鋒に命じるのは外聞が悪い。
だが裏切った場合に致命傷を被る場所には置けない。
敵味方に挟まれ、裏切る可能性が低い場所。
裏切った場合でも友崩れや裏崩れの心配のない場所。
先鋒に置きたいのは当然のことなのだ。
だから自分達から先鋒を願い出た。
何時もの事だった。
帝国の命令で戦う時は、常に自分達から先鋒を願い出ていた。
少しでも帝国の機嫌を損ねたら、家が取り潰されるのだ。
生き残っている外様貴族は、取り潰しを命じられた、多くの外様貴族と戦ってきたのだ。
「ありがとう。
皆の忠誠は忘れません。
願い通り先鋒を務めてもらいます。
だから忠誠に対して、私も助力を与えましょう。
先駆けに我が騎士を遣わします」
「「「「「有難き幸せでございます」」」」」
最初外様貴族は監軍だと思っていた。
帝国と同じように、裏切らないか見張るために派遣される者だと思っていた。
だが違っていた。
本当に最先頭を切り裂いてくれた。
御陰でほとんど死傷者を出さずに済んだ。
いや、それ以前に命を助けてもらえた。
大量の兵糧を分けてもらえたのだ。
まあ、元々自分達が運び込んだ兵糧だ。
爪に火をともすように蓄えた兵糧だ。
二度の敗戦で鹵獲された兵糧だった。
それを全て返してもらえた。
御陰で勝利の暁には、残った兵糧を持ち帰る事が可能になった。
いや、外様貴族家の中には、領内で飢えている老若男女を、援軍と言う名目で送って来る者もいた。
領民を餓死させない苦肉の策だった。
だがそれをレーナ姫は笑顔で許してくれた。
それを目の当たりにした全ての外様貴族家が、小荷駄と言う名目で飢えた領民の参陣を願い出た。
レーナ姫はそれも笑顔で許した。
第一次第二次討伐軍の時よりも、外様貴族軍の兵数が格段に増えた。
だから戦える将兵よりも、小荷駄などの非戦闘員の方がはるかに多かった。
人数が増えた分多くの兵糧が必要になった。
だが人数は力だった。
大公軍に参加すれば、確実に食糧が配給してもらえると知った飢えた民が各地から集まり、大きな労働力になった。
僅かな護衛兵と共に、小荷駄として大公領から魔獣肉の兵糧を前線に運ぶ、大きな戦力となっていた。
十分な食事を取れた外様貴族軍の将兵は、以前とは違って士気が旺盛だった。
勝利の暁には、滋養強壮剤にもなる高価な魔獣肉が、褒美に与えられると言う特典があった。
それを目標に、暁の騎士団員の先駆けの後を突撃した。
彼らの先頭には、外様貴族軍の大将や騎士がいた。
その中には、レーナ姫にいいところを見せたいロイもいたのだ。
「いえ、我が家にこそ先陣を賜りたい」
皆必死だった。
帝国から離れ、大公家に味方した以上、忠誠を示す必要があった。
どの家も十二分に理解していた。
大公家が、自分達が戦いの最中に裏切るのを警戒している事を。
だが大公家からは先鋒を命じ難い事を。
大公家の立場に立てば、帝国を寝返って味方してくれた外様貴族を、大損害が被る先鋒に命じるのは外聞が悪い。
だが裏切った場合に致命傷を被る場所には置けない。
敵味方に挟まれ、裏切る可能性が低い場所。
裏切った場合でも友崩れや裏崩れの心配のない場所。
先鋒に置きたいのは当然のことなのだ。
だから自分達から先鋒を願い出た。
何時もの事だった。
帝国の命令で戦う時は、常に自分達から先鋒を願い出ていた。
少しでも帝国の機嫌を損ねたら、家が取り潰されるのだ。
生き残っている外様貴族は、取り潰しを命じられた、多くの外様貴族と戦ってきたのだ。
「ありがとう。
皆の忠誠は忘れません。
願い通り先鋒を務めてもらいます。
だから忠誠に対して、私も助力を与えましょう。
先駆けに我が騎士を遣わします」
「「「「「有難き幸せでございます」」」」」
最初外様貴族は監軍だと思っていた。
帝国と同じように、裏切らないか見張るために派遣される者だと思っていた。
だが違っていた。
本当に最先頭を切り裂いてくれた。
御陰でほとんど死傷者を出さずに済んだ。
いや、それ以前に命を助けてもらえた。
大量の兵糧を分けてもらえたのだ。
まあ、元々自分達が運び込んだ兵糧だ。
爪に火をともすように蓄えた兵糧だ。
二度の敗戦で鹵獲された兵糧だった。
それを全て返してもらえた。
御陰で勝利の暁には、残った兵糧を持ち帰る事が可能になった。
いや、外様貴族家の中には、領内で飢えている老若男女を、援軍と言う名目で送って来る者もいた。
領民を餓死させない苦肉の策だった。
だがそれをレーナ姫は笑顔で許してくれた。
それを目の当たりにした全ての外様貴族家が、小荷駄と言う名目で飢えた領民の参陣を願い出た。
レーナ姫はそれも笑顔で許した。
第一次第二次討伐軍の時よりも、外様貴族軍の兵数が格段に増えた。
だから戦える将兵よりも、小荷駄などの非戦闘員の方がはるかに多かった。
人数が増えた分多くの兵糧が必要になった。
だが人数は力だった。
大公軍に参加すれば、確実に食糧が配給してもらえると知った飢えた民が各地から集まり、大きな労働力になった。
僅かな護衛兵と共に、小荷駄として大公領から魔獣肉の兵糧を前線に運ぶ、大きな戦力となっていた。
十分な食事を取れた外様貴族軍の将兵は、以前とは違って士気が旺盛だった。
勝利の暁には、滋養強壮剤にもなる高価な魔獣肉が、褒美に与えられると言う特典があった。
それを目標に、暁の騎士団員の先駆けの後を突撃した。
彼らの先頭には、外様貴族軍の大将や騎士がいた。
その中には、レーナ姫にいいところを見せたいロイもいたのだ。
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