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第2章
46話
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「逃がすな!
皆殺しにしろ。
首などほおっておけ。
まずは殺すのだ!」
帝国軍は簡単に敗走した。
全くよいところなく完敗した。
そもそも戦う前から逃げ腰だった。
今迄外様貴族士族ばかりに戦わせていた悪影響だった。
譜代貴族士族に実戦経験が全くないのだ。
譜代貴族士族に比べれば、外様貴族士族には実戦経験があった。
魔獣と戦うような、身体強化する戦いの経験はないが、帝国に眼を付けられた、取り潰される外様貴族家との実戦経験はあったのだ。
その差は大きかった。
しかもつい先日に大公軍との実戦経験があるのだ。
全く実戦経験がなく、身体が震えて一歩も動けない者がいないのだ。
少なくとも殺されるという恐怖に二度耐えているのだ。
逃げる敵を追いかけて、背中に槍を突き立てるくらいは平気なのだ。
暁の騎士団が先駆けて大混乱している敵陣に、槍を持って前進するだけで、帝国軍は背中を見せて逃げ出したのだ。
その後が大変だった。
皆が狂気に囚われて、帝国軍の首を取ろうとしたのだ。
首を取れば手柄になる。
最低の領民兵の首であろうと、銅貨数枚の褒美はもらえる。
兵の武器や防具、衣服や持ち物を剥ぎ取る事は許されている。
これが強制徴募された領民兵には馬鹿にならない収入なのだ。
だから決定的な打撃を与えたくて、追い討ちをかけたい時に兵が動かない。
戦場での剥ぎ取りに熱中して、逃げる敵に止めを刺せないことがある。
だが今回は違った。
皆必死なのだ。
帝国を滅ぼさなければ、自分達が滅ぼされるのだ。
少しでも敵に損害を与えないと、逆襲されるという恐怖があるのだ。
それだけの心理的な恐怖を、帝国は外様貴族士族に与えていたのだ。
だがそれも今回の勝利で払拭された。
問題は勝利に酔って驕る事だったが。
「いいか!
勝利に驕り、民を害する事は絶対の許さん。
そのような者は、我ら暁の騎士団が地の果てまで追い、このように殺す。
分かったか!」
レーナ姫の厳命を受けて、暁の騎士団が治安維持のための見せしめを晒した。
今回はまだ勝利直後で、味方から民を害する者は出ていない。
これからも出さないために、いや、少しでも少なくするために、敗戦した譜代貴族士族の騎士や徒士を磔にして晒し者にしたのだ。
本当は味方からそのような者は一人も出したくなかったが、人間という下劣な生き物にそれを期待するのは無理だと、レーナ姫は理解していたのだ。
だからレーナ姫は一気に帝国との決着をつける事にした。
これ以上戦域を広げると、無辜の民まで戦乱に巻き込まれることになる。
そうさせないように、帝都を攻め落とし、帝室を滅ぼす決断をした。
皆殺しにしろ。
首などほおっておけ。
まずは殺すのだ!」
帝国軍は簡単に敗走した。
全くよいところなく完敗した。
そもそも戦う前から逃げ腰だった。
今迄外様貴族士族ばかりに戦わせていた悪影響だった。
譜代貴族士族に実戦経験が全くないのだ。
譜代貴族士族に比べれば、外様貴族士族には実戦経験があった。
魔獣と戦うような、身体強化する戦いの経験はないが、帝国に眼を付けられた、取り潰される外様貴族家との実戦経験はあったのだ。
その差は大きかった。
しかもつい先日に大公軍との実戦経験があるのだ。
全く実戦経験がなく、身体が震えて一歩も動けない者がいないのだ。
少なくとも殺されるという恐怖に二度耐えているのだ。
逃げる敵を追いかけて、背中に槍を突き立てるくらいは平気なのだ。
暁の騎士団が先駆けて大混乱している敵陣に、槍を持って前進するだけで、帝国軍は背中を見せて逃げ出したのだ。
その後が大変だった。
皆が狂気に囚われて、帝国軍の首を取ろうとしたのだ。
首を取れば手柄になる。
最低の領民兵の首であろうと、銅貨数枚の褒美はもらえる。
兵の武器や防具、衣服や持ち物を剥ぎ取る事は許されている。
これが強制徴募された領民兵には馬鹿にならない収入なのだ。
だから決定的な打撃を与えたくて、追い討ちをかけたい時に兵が動かない。
戦場での剥ぎ取りに熱中して、逃げる敵に止めを刺せないことがある。
だが今回は違った。
皆必死なのだ。
帝国を滅ぼさなければ、自分達が滅ぼされるのだ。
少しでも敵に損害を与えないと、逆襲されるという恐怖があるのだ。
それだけの心理的な恐怖を、帝国は外様貴族士族に与えていたのだ。
だがそれも今回の勝利で払拭された。
問題は勝利に酔って驕る事だったが。
「いいか!
勝利に驕り、民を害する事は絶対の許さん。
そのような者は、我ら暁の騎士団が地の果てまで追い、このように殺す。
分かったか!」
レーナ姫の厳命を受けて、暁の騎士団が治安維持のための見せしめを晒した。
今回はまだ勝利直後で、味方から民を害する者は出ていない。
これからも出さないために、いや、少しでも少なくするために、敗戦した譜代貴族士族の騎士や徒士を磔にして晒し者にしたのだ。
本当は味方からそのような者は一人も出したくなかったが、人間という下劣な生き物にそれを期待するのは無理だと、レーナ姫は理解していたのだ。
だからレーナ姫は一気に帝国との決着をつける事にした。
これ以上戦域を広げると、無辜の民まで戦乱に巻き込まれることになる。
そうさせないように、帝都を攻め落とし、帝室を滅ぼす決断をした。
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