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平成十六年 首長会議
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毎年恒例の首長会議、〇△県庁の大会議室は何ともいえぬ微妙な雰囲気が漂っていた。合併の足並みを揃えたいが揃わない。小さな自治体の首長は自分から声を掛ける気にはならない。合併案を合わせる側になるのは嫌だ、首長の座は固辞したい、あいつの手下になるのは嫌だ、こっちに寄ってこないかな・・・、そんなことが各首長の頭の中を巡っていた。
合併したい人気ナンバーワン市町村は山田村だ。山田村の周りの自治体の首長は宮本村長をチラチラ見る。宮本はそんなことも気に留めず、柳沢知事の妙にテンションの高いパフォーマンスと前面のスライドを黙って見ている。
「怖いよな・・・」
宮本村長の印象だ。山田村を出ると全く笑わない。黒のスーツに黒ネクタイと誰よりも地味な装いだ。しかし、一八〇センチ、八〇キロの見事な体格はどうしても目立つ。きりっとしまった口元、切れ長の目、高い鼻は内面の強さを表していた。話しかけづらい、下心のある首長たちはみな躊躇していた。
長い会議が終わるとともに宮本はすっと立ち上がる。
「宮本村長、ちょっと」
〇△市の酒井市長が声をかける。
「宮本さん」
マイクを付けたまま、柳沢知事も呼びかける。しかし、聞こえないふり、鞄を手にして歩き始めた。後方のエレベータに近い扉の先には柳沢知事の秘書・柳生がいた。宮本は方向転換し右横の扉へと向かった。柳生も負けじと後を追う。合併に関係のない首長たちはその様子を笑っている、宮本さん、面白―い、がんばれー! 柳沢知事、ざまあみろ、と。
宮本は一目散に逃げていく。今年もまた非常階段から下りていった。
「資料が全部無駄になった。山田村に〇△市立浮世絵美術館、〇△市立山田図書館を設立してやろうとみんなの前で言ってやりたかったのに」
酒井市長は合併提案用の資料を作ったが、見せる前に宮本村長に振り切られてしまった。既に手紙や電子メールで打診はしていたが、返事は常に、
「結構です」
だった。一行に埒が明かないので、会議の後で捕まえて説得するつもりだった。
「柳生、逃げられたではないか」
柳沢知事は憤怒の声を上げた。どうしても捕まえられない、逃げられる。
「観光化のためにホテルを誘致してやろうと言いたかったのに」
柳生は知事の怒りを鎮めようと静かに頭を下げたが、
「上から目線、これじゃ宮本村長は相手にしない」
と冷めた目で見ていた。他の首長たちは柳沢知事を心の中で笑っていた。そして、国や県の政治に振り回されずに独自の路線を貫く山田村が羨ましかった。
首長会議の一週間前に知事室で秘密の話し合いが行われていた。柳沢知事、酒井市長、柳生の他にTVディレクターの水野正邦、学芸員の田沼明次がいた。
水野は大企業の高感度を上げる宣伝番組を作るのが得意で、巧みな話術と映像で『企業をヨイショ』する企画を持ち込み、契約を勝ち取るやり手ディレクターだった。水野の様々な角度から捉える大自然の映像は目に優しく爽やかで誰もが良い印象を持つのだった。その日の装いは敏腕TVディレクターらしく英国ブランドの白いポロシャツと濃紺の細身のスラックスだ。胸元にサングラスをかけ、お洒落上級者だと誇示していた。身形は快活な印象だが、笑顔に爽やかさを感じないのは獲物を狩る前の薄ら笑いのような薄気味悪い印象のためだった。水野はまだ映像化されていない未踏の地を一番に侵略することがこの上ない喜びだった。そして、そのような未開の地を撮影することに長けていた。世界遺産に登録された屋久島、白神山地の映像は世界遺産申請時のプレゼンテーションに用いられた実績がある。柳沢知事は水野の実績に惚れて声を掛けた。
知事室で五人が席に着くと柳沢知事は声を荒げた。
「山田村に入った有戸は不明のままか?」
「はい」
柳生は静かに答える。一昨年の行方不明になったときも、去年の首長会議の前にも一緒のことを言ったのに忘れたか、痴呆が進んでいるようだ。
「結局、どこで誰に消されたんだ?」
「県警本部に問い合わせたところ、〇△駅と新宿駅のカメラには有戸の姿が残っていました」
「では、東京のどこかで消された、ということか」
「えぇ」
「東京には山田村の残党がいるのか?」
「はい。こちらの田沼さんがよく知っています」
「えぇ、中島孝之という極めて聡明な男がおります。昔、山田村にあった山田藩の家老の末裔です」
「有戸の言っていた『あはれ』だな。浮世絵蒐集家として名高い家老だな」
「はい。浮世絵を好む学芸員にとっては憧れの存在です」
田沼は中島と面識があることを誇りに思っていた。そして、運命を感じていた。自分の息子の同級生に稀代の浮世絵コレクターの子孫がいる。私に運が向いてきた。親父の中島孝之は手強い、運動会の時に私に見せた冷酷な顔、今でも恐ろしい。敵にしたら殺られる。新宿で有戸を消したのはきっとあいつだ。
「中島という男は手強いか? 宮本村長のように」
「それはもう、見事なまでに隙がありません」
田沼は自分の受けた印象をそのまま述べた。田沼は初めて柳沢知事と酒井市長に会った。二人とも暑苦しくて欲深そうな狸親父だ。それにしても、秘書の柳生の冷たい顔が気になる、不気味だ、薄笑いを浮かべている、なにやら怖い、敵にするとまずいな。
「そうか、山田村を落とすには良い策を練らねばいかんな。よその都道府県では各地で合併が行われている。我が県でも光里市と児玉村が合併案を探っている。このように他の市町村も合併するよう弾みを付けたいものだ」
田沼は合併など興味がなく、山田村の隠している美術品が目当てだった。中島孝之は手強い、あいつを陥れるのは無理がある。それに比べ、息子の良文はどうだ。非常に大人しくて弱くてダメダメだ。あのダメ息子を出しに使うのが良いだろう。知事たちは合併に慌てている、国から優遇措置を受けられるのは平成二十二年三月までだからな。しかし、私はじっくり構えるとしよう。出来損ないの息子・良文がもう少し大きくなってから駆り出して騙すとしよう。喜多川歌麿の描く美人画が、葛飾北斎の描く男女の絡む絵が私を待っている。『鳥獣戯画』の写本の蛙が私を招いている。慌ててはいけない。こいつらに便乗しながらも、私が最後に美味しい思いをするのだ。
「水野さん、山田村の雷山山系はどうですか?」
柳生が水野に聞く。
「えぇ、柳沢知事にお声をかけて頂いてから勉強させて頂きました。国会図書館に部下を連れて行き、虱潰しに調べさせたのですが映像がありませんでした。昔、日本アルプスの特集番組でお世話になった山岳連盟に聞いてみたのですが調査したという記録がありません。山田村と雷山山系は規模が小さく、田舎なので気に留めていなかったのですが、全く記録がないというのは珍しい。不思議なところですね」
水野は大物狙い、日本アルプスを始め、小笠原諸島、北海道などが好きだ。記録にも残っていない中途半端な片田舎に興味などなかった。しかし、〇△県のコマーシャルならば莫大な金が転がり込むと簡単に想像できた。気乗りしないが金になるなら良しとした。
「そう、不思議でしょう。山田村の人間が昔から開示しようとしないのです」
「日本には日本アルプスを始め、深田久弥氏の『日本百名山』で選ばれた名峰がある。そして、それに便乗した『二百名山』『三百名山』でも素晴らしい山が紹介されている。どれも先人たちが魅力を伝えています。以上のことより考えられるのは雷山山系に魅力がないということではないでしょうかね?」
「それは違うようです。代々続く宮本家の支配のもと立入禁止になっています、昔から。そうですよね、田村さん」
「はい、何かを隠すために立入禁止にしていると思われます」
柳生の問い掛けに田沼は、待ってました、とばかりに身を乗り出す。
「水野さん、山田村の雷山山系のどこかに宝が隠されているんですよ」
「宝?」
気乗りしなかった水野の顔が悪者の顔になる、宝という言葉。
「そうです。江戸時代、山田藩という小さな藩が山田村にあったのですが、その家老の役職にある中島家は稀代の浮世絵蒐集家なのです。山田藩にあった山田城は焼失してしまっているのですが、喜多川歌麿、葛飾北斎、鈴木春信などが描いた肉筆画が残っているとなれば日本の芸術に関わる機関は黙っていないでしょう」
「ほぅ、素人の私でも知っている歌麿に北斎、春信ですか。それは好きな人にとっては涎が出るほど魅力的なんでしょうね。手付かずの自然が残っているのは宝を守るためなんですね」
「えぇ」
水野は思った。こいつら山田村を全て吸い尽くすつもりだ。お主達も悪よのぉ・・・。
「水野さんはこれまで秘境を撮影して数々の賞を獲得しておられます。そこで、雷山山系の中に入って映像を撮って頂きたいんですよ。名の知れたディレクターが撮影したものならば世間も騒ぐでしょう」
「でも、立入禁止なのでは」
「それはそうなんですがね・・・」
五人は顔を見合わせる。悪い奴が頭を突き合わせて考えることは碌なものがない。山田村を攻め、侵略するためにいろんな案を出し合った。
「まずは足固めをしましょう。各自の役割を全うして下さい。山田村と合併して、〇△県の皆さんの利益を得ましょう」
柳沢知事は県民の利益を大義名分にしていた、自分の欲のためなのに・・・。
深田久弥、「日本百名山」、新潮社
合併したい人気ナンバーワン市町村は山田村だ。山田村の周りの自治体の首長は宮本村長をチラチラ見る。宮本はそんなことも気に留めず、柳沢知事の妙にテンションの高いパフォーマンスと前面のスライドを黙って見ている。
「怖いよな・・・」
宮本村長の印象だ。山田村を出ると全く笑わない。黒のスーツに黒ネクタイと誰よりも地味な装いだ。しかし、一八〇センチ、八〇キロの見事な体格はどうしても目立つ。きりっとしまった口元、切れ長の目、高い鼻は内面の強さを表していた。話しかけづらい、下心のある首長たちはみな躊躇していた。
長い会議が終わるとともに宮本はすっと立ち上がる。
「宮本村長、ちょっと」
〇△市の酒井市長が声をかける。
「宮本さん」
マイクを付けたまま、柳沢知事も呼びかける。しかし、聞こえないふり、鞄を手にして歩き始めた。後方のエレベータに近い扉の先には柳沢知事の秘書・柳生がいた。宮本は方向転換し右横の扉へと向かった。柳生も負けじと後を追う。合併に関係のない首長たちはその様子を笑っている、宮本さん、面白―い、がんばれー! 柳沢知事、ざまあみろ、と。
宮本は一目散に逃げていく。今年もまた非常階段から下りていった。
「資料が全部無駄になった。山田村に〇△市立浮世絵美術館、〇△市立山田図書館を設立してやろうとみんなの前で言ってやりたかったのに」
酒井市長は合併提案用の資料を作ったが、見せる前に宮本村長に振り切られてしまった。既に手紙や電子メールで打診はしていたが、返事は常に、
「結構です」
だった。一行に埒が明かないので、会議の後で捕まえて説得するつもりだった。
「柳生、逃げられたではないか」
柳沢知事は憤怒の声を上げた。どうしても捕まえられない、逃げられる。
「観光化のためにホテルを誘致してやろうと言いたかったのに」
柳生は知事の怒りを鎮めようと静かに頭を下げたが、
「上から目線、これじゃ宮本村長は相手にしない」
と冷めた目で見ていた。他の首長たちは柳沢知事を心の中で笑っていた。そして、国や県の政治に振り回されずに独自の路線を貫く山田村が羨ましかった。
首長会議の一週間前に知事室で秘密の話し合いが行われていた。柳沢知事、酒井市長、柳生の他にTVディレクターの水野正邦、学芸員の田沼明次がいた。
水野は大企業の高感度を上げる宣伝番組を作るのが得意で、巧みな話術と映像で『企業をヨイショ』する企画を持ち込み、契約を勝ち取るやり手ディレクターだった。水野の様々な角度から捉える大自然の映像は目に優しく爽やかで誰もが良い印象を持つのだった。その日の装いは敏腕TVディレクターらしく英国ブランドの白いポロシャツと濃紺の細身のスラックスだ。胸元にサングラスをかけ、お洒落上級者だと誇示していた。身形は快活な印象だが、笑顔に爽やかさを感じないのは獲物を狩る前の薄ら笑いのような薄気味悪い印象のためだった。水野はまだ映像化されていない未踏の地を一番に侵略することがこの上ない喜びだった。そして、そのような未開の地を撮影することに長けていた。世界遺産に登録された屋久島、白神山地の映像は世界遺産申請時のプレゼンテーションに用いられた実績がある。柳沢知事は水野の実績に惚れて声を掛けた。
知事室で五人が席に着くと柳沢知事は声を荒げた。
「山田村に入った有戸は不明のままか?」
「はい」
柳生は静かに答える。一昨年の行方不明になったときも、去年の首長会議の前にも一緒のことを言ったのに忘れたか、痴呆が進んでいるようだ。
「結局、どこで誰に消されたんだ?」
「県警本部に問い合わせたところ、〇△駅と新宿駅のカメラには有戸の姿が残っていました」
「では、東京のどこかで消された、ということか」
「えぇ」
「東京には山田村の残党がいるのか?」
「はい。こちらの田沼さんがよく知っています」
「えぇ、中島孝之という極めて聡明な男がおります。昔、山田村にあった山田藩の家老の末裔です」
「有戸の言っていた『あはれ』だな。浮世絵蒐集家として名高い家老だな」
「はい。浮世絵を好む学芸員にとっては憧れの存在です」
田沼は中島と面識があることを誇りに思っていた。そして、運命を感じていた。自分の息子の同級生に稀代の浮世絵コレクターの子孫がいる。私に運が向いてきた。親父の中島孝之は手強い、運動会の時に私に見せた冷酷な顔、今でも恐ろしい。敵にしたら殺られる。新宿で有戸を消したのはきっとあいつだ。
「中島という男は手強いか? 宮本村長のように」
「それはもう、見事なまでに隙がありません」
田沼は自分の受けた印象をそのまま述べた。田沼は初めて柳沢知事と酒井市長に会った。二人とも暑苦しくて欲深そうな狸親父だ。それにしても、秘書の柳生の冷たい顔が気になる、不気味だ、薄笑いを浮かべている、なにやら怖い、敵にするとまずいな。
「そうか、山田村を落とすには良い策を練らねばいかんな。よその都道府県では各地で合併が行われている。我が県でも光里市と児玉村が合併案を探っている。このように他の市町村も合併するよう弾みを付けたいものだ」
田沼は合併など興味がなく、山田村の隠している美術品が目当てだった。中島孝之は手強い、あいつを陥れるのは無理がある。それに比べ、息子の良文はどうだ。非常に大人しくて弱くてダメダメだ。あのダメ息子を出しに使うのが良いだろう。知事たちは合併に慌てている、国から優遇措置を受けられるのは平成二十二年三月までだからな。しかし、私はじっくり構えるとしよう。出来損ないの息子・良文がもう少し大きくなってから駆り出して騙すとしよう。喜多川歌麿の描く美人画が、葛飾北斎の描く男女の絡む絵が私を待っている。『鳥獣戯画』の写本の蛙が私を招いている。慌ててはいけない。こいつらに便乗しながらも、私が最後に美味しい思いをするのだ。
「水野さん、山田村の雷山山系はどうですか?」
柳生が水野に聞く。
「えぇ、柳沢知事にお声をかけて頂いてから勉強させて頂きました。国会図書館に部下を連れて行き、虱潰しに調べさせたのですが映像がありませんでした。昔、日本アルプスの特集番組でお世話になった山岳連盟に聞いてみたのですが調査したという記録がありません。山田村と雷山山系は規模が小さく、田舎なので気に留めていなかったのですが、全く記録がないというのは珍しい。不思議なところですね」
水野は大物狙い、日本アルプスを始め、小笠原諸島、北海道などが好きだ。記録にも残っていない中途半端な片田舎に興味などなかった。しかし、〇△県のコマーシャルならば莫大な金が転がり込むと簡単に想像できた。気乗りしないが金になるなら良しとした。
「そう、不思議でしょう。山田村の人間が昔から開示しようとしないのです」
「日本には日本アルプスを始め、深田久弥氏の『日本百名山』で選ばれた名峰がある。そして、それに便乗した『二百名山』『三百名山』でも素晴らしい山が紹介されている。どれも先人たちが魅力を伝えています。以上のことより考えられるのは雷山山系に魅力がないということではないでしょうかね?」
「それは違うようです。代々続く宮本家の支配のもと立入禁止になっています、昔から。そうですよね、田村さん」
「はい、何かを隠すために立入禁止にしていると思われます」
柳生の問い掛けに田沼は、待ってました、とばかりに身を乗り出す。
「水野さん、山田村の雷山山系のどこかに宝が隠されているんですよ」
「宝?」
気乗りしなかった水野の顔が悪者の顔になる、宝という言葉。
「そうです。江戸時代、山田藩という小さな藩が山田村にあったのですが、その家老の役職にある中島家は稀代の浮世絵蒐集家なのです。山田藩にあった山田城は焼失してしまっているのですが、喜多川歌麿、葛飾北斎、鈴木春信などが描いた肉筆画が残っているとなれば日本の芸術に関わる機関は黙っていないでしょう」
「ほぅ、素人の私でも知っている歌麿に北斎、春信ですか。それは好きな人にとっては涎が出るほど魅力的なんでしょうね。手付かずの自然が残っているのは宝を守るためなんですね」
「えぇ」
水野は思った。こいつら山田村を全て吸い尽くすつもりだ。お主達も悪よのぉ・・・。
「水野さんはこれまで秘境を撮影して数々の賞を獲得しておられます。そこで、雷山山系の中に入って映像を撮って頂きたいんですよ。名の知れたディレクターが撮影したものならば世間も騒ぐでしょう」
「でも、立入禁止なのでは」
「それはそうなんですがね・・・」
五人は顔を見合わせる。悪い奴が頭を突き合わせて考えることは碌なものがない。山田村を攻め、侵略するためにいろんな案を出し合った。
「まずは足固めをしましょう。各自の役割を全うして下さい。山田村と合併して、〇△県の皆さんの利益を得ましょう」
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