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第2章 学園入学編
第20話 新たな従魔?
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一応、師匠はこの国の王族。国を守るためには躊躇なく俺を亡き者にする気なのか!?
「何難しい顔をしてるの? 大丈夫。私は貴方を売ったりしないから安心して。
・・・こんな美味しいクッキーや飴ちゃんが食べられなくなるなんて、もう想像出来ないわ(ぼそっ)」
何かぼそっと言ってたけど、聞こえてます。動機は不純そうだけど、お菓子がある限り大丈夫そうだ。大丈夫だよね?
「でも、口だけでは信用出来ないわよね。どうしたものかしら。
【契約魔法】とか使えたら良いんだけど・・・」
そう言いながら俺をチラリと見る師匠。俺を完璧超人か何かと勘違いしてるんだろうか?
「いや、流石の僕も【契約魔法】は使えませんよ?」
「そうよね。奴隷商とかのところでは出来るだろうけど、私とリョーマでそんな所に行ったら、逆に怪しまれるわよね。どこに目が有るかも分からないし・・・」
やっぱりあるのか奴隷商。エナンの街には無かったんだよね。べ、別に興味は無いんだけどねっ。
《【テイマー】スキルを応用して、従魔ミルクとリーナさんがパートナー契約をしたら、擬似的に配下とする事が可能です。
配下となればマスターを害する行為が取れなくなります》
え? 何それ。
《尚、基本的に従魔と同じ扱いになりますので【従魔超強化】のユニークスキルも適用されます》
【従魔超強化】は忘れかけてたけど女神様に貰った、従魔の全能力が+10%×スキルレベル分向上。取得経験値が+100%×スキルレベル分増加。回復力が+100%×スキルレベル分増加。と言うぶっ壊れスキルだ。
「あー、師匠。ちょっと提案が・・・」
俺としては、師匠が裏切るとは思っていないので契約する必要もないけど、一応説明だけしてみる事にした。
「何それ! 能力が約2倍になる上に経験値は11倍!? そしてお菓子が食べ放題ですって!」
いや、お菓子の話はしてません。
「無理にとは言いません。契約とかしなくても、僕は師匠の事を信用してますからね」
「信用してくれるのはとても嬉しいけど、寧ろ私の方からお願いしたいわ。契約させて頂戴!
その従魔特典みたいなのがあれば、私の【魔法創造】の欠点である燃費の悪さが改善されるじゃない!」
あ、やっぱり【魔法創造】にはそんな欠点があったんだね。前に予想していた通りだ。
「でも、本当に良いんですか? 契約上とは言え、僕の配下という扱いになるんですよ?」
「もちろん、問題ないわ。・・・むしろ、ゴニョゴニョ」
また何かボソボソと言ってたけど、今度は聞き取れなかった。まあ、本人が良いなら良いか。
「ミルク、ちょっとお願いがあるけど、良いかな?」
「ふぁふぃ?」
返事をしたミルクは飴玉を口いっぱいに入れていた。頬が膨らんでる姿はリスだな。
「もう、何師匠みたいな事してるんだよ。飴ならまだまだ作れるから、そんなに頬張らなくて良いよ」
とりあえずミルクが口に入れた飴を食べ切るまで待つか。
噛み砕く気は無いみたいだから、しばらくかかりそうだ。
「師匠、ミルクが飴を食べ終わるまでの間に、少し情報のすり合わせをしましょう」
「すり合わせ?」
師匠は頭をコテンと右に倒しながら、おうむ返しする。仕草だけ見たら年相応の女の子なんだけどな。
「ええ、師匠の口から色々言うと禁則事項に触れると思いますが、僕の推測に対してうなずくだけなら出来るんじゃないですか?」
「ああ、なるほど! 口に出したり、書いたりするのは無理だけど、頭を動かすだけなら問題なさそうね・・・。
やっぱりあの自称神様の呪いは穴だらけね。純粋に抜けてるだけなのか、能力を制限されているのか、まあ後者よね」
「出来そうなら良かったです。
推測を交えて、僕の分かってる事を話しますから、頭を縦か横に振って下さいね」
───コクン。
いや、まだ口に出しても良いんだけど。
「まずはおさらいです。自称神様はあの黒い空間に、7人の転生者、もしくは転移者を呼んで協力させるつもりなんですよね?」
───コクン。
「それで、その7人は5年くらいかけてこの王都に集まる予定。集まるのに後1~2年はかかりそうなんですよね?」
───コクン。
ここまでは問題ない。
「そして、目的はこのダンジョンの封印を解く事ですかね?」
ここで師匠は首を縦にも横にも振らずにコテンと倒した。んー、不正解でもないけど正解でもないのか?
「ああ、封印を解いて、魔王を倒すのが目的でしたっけ」
───コクン。
よし、正解だ!
「その封印を解くのには7人が集まる必要があるんですね?」
───コクン。
後は、どうやって封印を解くのか、だけど。流石に情報が少なすぎて分からないな。
「はふう。やっと食べ終わったの! 飴ちゃんは美味しいけど、中々口の中から無くならないの!
それで、2人の話を聞いてたけど、封印されたダンジョンって言うのがミルク達のいた場所だとしたら、確かに最下層には何かが居るみたいなの。
去年仲間になったカラフル悪魔が言ってたの! あの方とか何とか」
悪魔・・・か。悪魔があの方とか言うって事は、悪魔の王で魔王と言う事? てっきり、自称神様が封印されていて、その封印を解いてもらうために魔王がいると言う方便でやる気にさせたのかと思っていたけど。
自称悪魔自身が魔王という可能性もあるのかな? いや、でもわざわざ自分を倒せみたいな依頼はしないか? まあ、これは考えても分からないから後回しかな。
「それで話は戻るけど、ミルクはリーナと何か契約をしたらいいの? なの」
あ、すっかり忘れるところだった。と言うか、どうやれば良いんだろう?
《リーナさんとミルクさんが同意したら、後は私がサポートします》
さすがです【サポーター】さん。
「師匠とミルクが互いに同意してくれたら、後は僕のスキルで契約します。師匠はミルクのパートナーとして登録されますが、大丈夫ですか?」
「ミルクはリーナとは気が合いそうだから問題ないの!」
「私も問題ないわ。よろしくミルク」
そう言いながら師匠はミルクに握手を求める。・・・けど手の大きさが違うので、師匠の小指をミルクが握って握手のような形になった。
その瞬間、僕・ミルク・師匠の間に何か繋がりのようなものを感じた。
《人族リーナが従魔ミルクのパートナーとして申請しました。既にマスターの承認は得られている為、このまま契約します》
【サポーター】さんのその言葉とともに、薄っすら感じていた繋がりが確かなものとなる。
《人族リーナを従魔ミルクのパートナーに設定しました。これにより、人族リーナはマスターの配下となり、【従魔超強化】の恩恵を得ます》
「うわ、力が溢れてくるわ・・・。これはチートね・・・。
さて、これから末永くよろしくお願いしますね。マイロード」
「いやいや、師匠。マイロードは無いですよ。今まで通りリョーマと呼んで下さい。あと、敬語もなしです!」
「えー。でも、これから私はリョーマの配下でしょ? 私も百歩譲ってリョーマと呼ぶから、せめてリョーマも師匠じゃなくて、名前で呼んでくれる?」
「え? えっと・・・リーナ・・・さん?」
「さん付けしなくていいわ。リーナでいいわよ」
「人前で呼び捨てにする訳にはいかないですよ。リーナさんと呼ばせてもらいます!」
「仕方ないわね。今のところはリーナさんでいいわ。今のところはね・・・」
こうして、俺に新たな従魔? が誕生したのであった。
「何難しい顔をしてるの? 大丈夫。私は貴方を売ったりしないから安心して。
・・・こんな美味しいクッキーや飴ちゃんが食べられなくなるなんて、もう想像出来ないわ(ぼそっ)」
何かぼそっと言ってたけど、聞こえてます。動機は不純そうだけど、お菓子がある限り大丈夫そうだ。大丈夫だよね?
「でも、口だけでは信用出来ないわよね。どうしたものかしら。
【契約魔法】とか使えたら良いんだけど・・・」
そう言いながら俺をチラリと見る師匠。俺を完璧超人か何かと勘違いしてるんだろうか?
「いや、流石の僕も【契約魔法】は使えませんよ?」
「そうよね。奴隷商とかのところでは出来るだろうけど、私とリョーマでそんな所に行ったら、逆に怪しまれるわよね。どこに目が有るかも分からないし・・・」
やっぱりあるのか奴隷商。エナンの街には無かったんだよね。べ、別に興味は無いんだけどねっ。
《【テイマー】スキルを応用して、従魔ミルクとリーナさんがパートナー契約をしたら、擬似的に配下とする事が可能です。
配下となればマスターを害する行為が取れなくなります》
え? 何それ。
《尚、基本的に従魔と同じ扱いになりますので【従魔超強化】のユニークスキルも適用されます》
【従魔超強化】は忘れかけてたけど女神様に貰った、従魔の全能力が+10%×スキルレベル分向上。取得経験値が+100%×スキルレベル分増加。回復力が+100%×スキルレベル分増加。と言うぶっ壊れスキルだ。
「あー、師匠。ちょっと提案が・・・」
俺としては、師匠が裏切るとは思っていないので契約する必要もないけど、一応説明だけしてみる事にした。
「何それ! 能力が約2倍になる上に経験値は11倍!? そしてお菓子が食べ放題ですって!」
いや、お菓子の話はしてません。
「無理にとは言いません。契約とかしなくても、僕は師匠の事を信用してますからね」
「信用してくれるのはとても嬉しいけど、寧ろ私の方からお願いしたいわ。契約させて頂戴!
その従魔特典みたいなのがあれば、私の【魔法創造】の欠点である燃費の悪さが改善されるじゃない!」
あ、やっぱり【魔法創造】にはそんな欠点があったんだね。前に予想していた通りだ。
「でも、本当に良いんですか? 契約上とは言え、僕の配下という扱いになるんですよ?」
「もちろん、問題ないわ。・・・むしろ、ゴニョゴニョ」
また何かボソボソと言ってたけど、今度は聞き取れなかった。まあ、本人が良いなら良いか。
「ミルク、ちょっとお願いがあるけど、良いかな?」
「ふぁふぃ?」
返事をしたミルクは飴玉を口いっぱいに入れていた。頬が膨らんでる姿はリスだな。
「もう、何師匠みたいな事してるんだよ。飴ならまだまだ作れるから、そんなに頬張らなくて良いよ」
とりあえずミルクが口に入れた飴を食べ切るまで待つか。
噛み砕く気は無いみたいだから、しばらくかかりそうだ。
「師匠、ミルクが飴を食べ終わるまでの間に、少し情報のすり合わせをしましょう」
「すり合わせ?」
師匠は頭をコテンと右に倒しながら、おうむ返しする。仕草だけ見たら年相応の女の子なんだけどな。
「ええ、師匠の口から色々言うと禁則事項に触れると思いますが、僕の推測に対してうなずくだけなら出来るんじゃないですか?」
「ああ、なるほど! 口に出したり、書いたりするのは無理だけど、頭を動かすだけなら問題なさそうね・・・。
やっぱりあの自称神様の呪いは穴だらけね。純粋に抜けてるだけなのか、能力を制限されているのか、まあ後者よね」
「出来そうなら良かったです。
推測を交えて、僕の分かってる事を話しますから、頭を縦か横に振って下さいね」
───コクン。
いや、まだ口に出しても良いんだけど。
「まずはおさらいです。自称神様はあの黒い空間に、7人の転生者、もしくは転移者を呼んで協力させるつもりなんですよね?」
───コクン。
「それで、その7人は5年くらいかけてこの王都に集まる予定。集まるのに後1~2年はかかりそうなんですよね?」
───コクン。
ここまでは問題ない。
「そして、目的はこのダンジョンの封印を解く事ですかね?」
ここで師匠は首を縦にも横にも振らずにコテンと倒した。んー、不正解でもないけど正解でもないのか?
「ああ、封印を解いて、魔王を倒すのが目的でしたっけ」
───コクン。
よし、正解だ!
「その封印を解くのには7人が集まる必要があるんですね?」
───コクン。
後は、どうやって封印を解くのか、だけど。流石に情報が少なすぎて分からないな。
「はふう。やっと食べ終わったの! 飴ちゃんは美味しいけど、中々口の中から無くならないの!
それで、2人の話を聞いてたけど、封印されたダンジョンって言うのがミルク達のいた場所だとしたら、確かに最下層には何かが居るみたいなの。
去年仲間になったカラフル悪魔が言ってたの! あの方とか何とか」
悪魔・・・か。悪魔があの方とか言うって事は、悪魔の王で魔王と言う事? てっきり、自称神様が封印されていて、その封印を解いてもらうために魔王がいると言う方便でやる気にさせたのかと思っていたけど。
自称悪魔自身が魔王という可能性もあるのかな? いや、でもわざわざ自分を倒せみたいな依頼はしないか? まあ、これは考えても分からないから後回しかな。
「それで話は戻るけど、ミルクはリーナと何か契約をしたらいいの? なの」
あ、すっかり忘れるところだった。と言うか、どうやれば良いんだろう?
《リーナさんとミルクさんが同意したら、後は私がサポートします》
さすがです【サポーター】さん。
「師匠とミルクが互いに同意してくれたら、後は僕のスキルで契約します。師匠はミルクのパートナーとして登録されますが、大丈夫ですか?」
「ミルクはリーナとは気が合いそうだから問題ないの!」
「私も問題ないわ。よろしくミルク」
そう言いながら師匠はミルクに握手を求める。・・・けど手の大きさが違うので、師匠の小指をミルクが握って握手のような形になった。
その瞬間、僕・ミルク・師匠の間に何か繋がりのようなものを感じた。
《人族リーナが従魔ミルクのパートナーとして申請しました。既にマスターの承認は得られている為、このまま契約します》
【サポーター】さんのその言葉とともに、薄っすら感じていた繋がりが確かなものとなる。
《人族リーナを従魔ミルクのパートナーに設定しました。これにより、人族リーナはマスターの配下となり、【従魔超強化】の恩恵を得ます》
「うわ、力が溢れてくるわ・・・。これはチートね・・・。
さて、これから末永くよろしくお願いしますね。マイロード」
「いやいや、師匠。マイロードは無いですよ。今まで通りリョーマと呼んで下さい。あと、敬語もなしです!」
「えー。でも、これから私はリョーマの配下でしょ? 私も百歩譲ってリョーマと呼ぶから、せめてリョーマも師匠じゃなくて、名前で呼んでくれる?」
「え? えっと・・・リーナ・・・さん?」
「さん付けしなくていいわ。リーナでいいわよ」
「人前で呼び捨てにする訳にはいかないですよ。リーナさんと呼ばせてもらいます!」
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