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周りから勘違いされていく
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城の中だけの小イベントか、そんなのあるんだなぁ…レイチェルちゃん以外に興味なかったから基本そういうのはゲームでも見てない。
どうせ勝負は決まってるし、見る必要ないし…俺は忙しいし…
城の地下に降りて観客席はこっちと大きな扉の横を通り階段を上り扉を開けた。
地下闘技場か、普段はここでNPCと稽古したりしてるんだろうな。
ガンッと金属が思いっきりぶつかる音が響き呻き声が聞こえた。
よく見ると床には数十人の死体…じゃなかった、重軽傷者が倒れていた。
その真ん中には黒の騎士服を見に纏った無傷の男が血で濡れた剣を振る。
「弱い…よくそんなんで俺に勝てるとか一ミリも思ったな」
「いやいやお前を倒せるのなんて、恐怖の魔王くらっ…ひ!」
観客席に座って話しかけていたらいきなり剣が飛んできて顔すれすれで後ろの壁に突き刺さった。
俺達の会話が聞こえていたのか?凄い地獄耳だな。
冷や汗をだらだら流す青年に、下から物凄い眼光で睨むゼロ。
ゼロに会いにきたのに、すぐに帰りたくなってきた…
正直バトルフィールドと観客席とはかなり離れているが、ひとっ飛びで飛んできて青年の顔面を鷲掴みしていた。
俺は腰を抜かしていた。
「おいアルベール、なんでお前がツカサと一緒にいるんだ…理由によってはアイツらの仲間入りをするぞ」
ゼロはバトルフィールドで倒れている屍達を指差した。
あの中には絶対に入りたくないな。
そして俺は名前を思い出した、そうか…アルベールだ!すっきりした。
……特に思い出したからなんだという気持ちになった。
必死なアルベールは早口になっていた。
何だか可哀想だが俺がこの間に入る勇気があるわけない。
「ゼロに会いにきたって言うから案内しただけだよ!!」
それを聞くなりアルベールを放り投げて、俺に近付く。
無意識に後退るが壁に背中が当たり逃げ場がなくなったところでゼロに抱きしめられた。
周りが拍手をしている、やめろ…マジでやめて下さいお願いします。
数年ぶりの感動の再会みたいだけど、3日しか経ってないよ!?
ヒューヒュー煽っている奴、本気で殴っていいか?
俺達は本当にそういう関係じゃないんだ!
「俺も会いたかった、ツカサ」
「…いや、そういう意味の会いたかったじゃないんで」
ゼロは顔を上げて意味が分からないという顔をしていた。
意味が分からないのはこっちの方だ。
なんでゼロは意味もなく俺が会いにきたと思っているんだ…あり得ない。
スノーホワイト祭で距離が少し、本当に少しだけ縮まっただけでそこまで仲良くはない。
ゼロから抜け出して立ち上がる。
用件の元凶である影ゼロを蹴って転がしたらさっきまでずっと踏んでいたからか、何かに目覚めたのかはぁはぁ言って足に絡みついてくるからドン引きした。
何故か知らないけど、影のくせにヌルヌルしていて気持ちが悪い。
ゼロはやっと理解したのか影ゼロを見て俺を見た。
「SM?」
「なんでそうなるんだよ!」
「俺、どんなプレイでもツカサのためなら頑張るよ」
「その美形顔でキモい事言ってんな!」
ゼロの頭をチョップした。
小さな声で「…いい」と言っていたからしばらくゼロと距離を置く事を決意した。
俺にはゼロの相手は荷が重すぎる。
距離を置きたいがゼロが再び抱きついてくるから全く離れやしない。
力が強いとMにでもなるのか?とんだ無駄知識だな。
影も抱きついてきてサンドイッチ状態になり苦しかった。
く、くるしい…見てないで助けてくれよ。
アルベールは生暖かい顔で見つめていて余計に腹が立った。
「俺は御使いを頼まれてて!影が邪魔だから返却しにきたんだよ!」
「でも影はツカサの護衛だから外せない」
その言葉にムッときて、ゼロを押して離れてまた抱きつかれないように少し距離を取った。
俺だって男だ、プライドだってあるし…お姫様なんかじゃないからゼロに守られる気はない。
俺のアバターはレベル50以上あるんだそ!そのくらいあったらゲーム一本クリア出来るんだからな!
確かにゼロに比べたら誰でも弱いし危なっかしいのかもしれないし…スノーホワイト祭では死にかけたけど、でも!普通に暮らしているだけならやっていける。
今回はただのおつかいのレベルに見合ったストーリークエストだ、心配されるような事はない…筈だ!
キッとゼロを睨むと「可愛い」という声が聞こえたが無視だ無視!
迫力がないのは自分でも分かっているが、可愛いわけがあるか!
今の俺は般若より怖い顔…のつもりだ!
「俺はお姫様なんかじゃない!」
「ツカサは俺のお姫様だ!」
コイツ、言い切りやがった。
あまりのショックにフラフラと扉に向かう。
ゼロに男扱いされてない事がよほどショックで扉を開けて全速力で走った。
俺をライバル視どころか、同じ土俵にすら立てないなんてあんまりだ。
ゼロが「姫!」と呼んでいたからその辺にあったバケツを投げつけた。
絶対、絶対姫だと呼ばないほどムキムキになってゼロを負かしてやるー!!
俺はグリモワールから格闘家にでもジョブチェンジしようかと本気で考えていた。
魔法陣に乗り城から出た。
そして数分後、また闘技場に戻ってきた。
「御使いの品と紙を忘れました」
「ツカサは姫でいいのに」
腰を抜かした時床に置いたまま忘れていた事に気付いて戻ってくるなんてカッコ悪い。
ぐぬぬ、とゼロを睨みつけるとゼロはしゃがみ動いているゼロの影に触れると俺から影は離れてゼロに戻った。
いつも鬱陶しいほど主張していた影がいなくなり、すっきりした気分だ。
ゼロを見るとニコッと笑っていた。
珍しくその顔が輝いて見えた。
ゼロも俺の気持ち分かってくれたんだな!と目をキラキラさせてゼロを見る。
俺の想いがちゃんと届いたんだな!
ふざけて俺を姫と呼んでいたが本当は少しは認めてくれたんだ。
「ありがとう、ゼロ…俺一人前になって戻ってくるからな!」
「それはいいけど、俺も連れてってくれるよね」
「………は?」
ゼロさんは何をおっしゃっているのだろうか。
後ろのアルベールが白いハンカチを振り見送ってるのがムカつくな。
他人事だと思って……アルベールには全く関係ないけど…
ゼロは当たり前のような顔をして俺に御使いの品とメモ書きを見せてきた。
目で「返してほしければ言う事を聞け」と語っていた?
…どうやら人質ならぬ物質があるようだ。
俺の旅は結局一人にしてくれないのか。
どうせ勝負は決まってるし、見る必要ないし…俺は忙しいし…
城の地下に降りて観客席はこっちと大きな扉の横を通り階段を上り扉を開けた。
地下闘技場か、普段はここでNPCと稽古したりしてるんだろうな。
ガンッと金属が思いっきりぶつかる音が響き呻き声が聞こえた。
よく見ると床には数十人の死体…じゃなかった、重軽傷者が倒れていた。
その真ん中には黒の騎士服を見に纏った無傷の男が血で濡れた剣を振る。
「弱い…よくそんなんで俺に勝てるとか一ミリも思ったな」
「いやいやお前を倒せるのなんて、恐怖の魔王くらっ…ひ!」
観客席に座って話しかけていたらいきなり剣が飛んできて顔すれすれで後ろの壁に突き刺さった。
俺達の会話が聞こえていたのか?凄い地獄耳だな。
冷や汗をだらだら流す青年に、下から物凄い眼光で睨むゼロ。
ゼロに会いにきたのに、すぐに帰りたくなってきた…
正直バトルフィールドと観客席とはかなり離れているが、ひとっ飛びで飛んできて青年の顔面を鷲掴みしていた。
俺は腰を抜かしていた。
「おいアルベール、なんでお前がツカサと一緒にいるんだ…理由によってはアイツらの仲間入りをするぞ」
ゼロはバトルフィールドで倒れている屍達を指差した。
あの中には絶対に入りたくないな。
そして俺は名前を思い出した、そうか…アルベールだ!すっきりした。
……特に思い出したからなんだという気持ちになった。
必死なアルベールは早口になっていた。
何だか可哀想だが俺がこの間に入る勇気があるわけない。
「ゼロに会いにきたって言うから案内しただけだよ!!」
それを聞くなりアルベールを放り投げて、俺に近付く。
無意識に後退るが壁に背中が当たり逃げ場がなくなったところでゼロに抱きしめられた。
周りが拍手をしている、やめろ…マジでやめて下さいお願いします。
数年ぶりの感動の再会みたいだけど、3日しか経ってないよ!?
ヒューヒュー煽っている奴、本気で殴っていいか?
俺達は本当にそういう関係じゃないんだ!
「俺も会いたかった、ツカサ」
「…いや、そういう意味の会いたかったじゃないんで」
ゼロは顔を上げて意味が分からないという顔をしていた。
意味が分からないのはこっちの方だ。
なんでゼロは意味もなく俺が会いにきたと思っているんだ…あり得ない。
スノーホワイト祭で距離が少し、本当に少しだけ縮まっただけでそこまで仲良くはない。
ゼロから抜け出して立ち上がる。
用件の元凶である影ゼロを蹴って転がしたらさっきまでずっと踏んでいたからか、何かに目覚めたのかはぁはぁ言って足に絡みついてくるからドン引きした。
何故か知らないけど、影のくせにヌルヌルしていて気持ちが悪い。
ゼロはやっと理解したのか影ゼロを見て俺を見た。
「SM?」
「なんでそうなるんだよ!」
「俺、どんなプレイでもツカサのためなら頑張るよ」
「その美形顔でキモい事言ってんな!」
ゼロの頭をチョップした。
小さな声で「…いい」と言っていたからしばらくゼロと距離を置く事を決意した。
俺にはゼロの相手は荷が重すぎる。
距離を置きたいがゼロが再び抱きついてくるから全く離れやしない。
力が強いとMにでもなるのか?とんだ無駄知識だな。
影も抱きついてきてサンドイッチ状態になり苦しかった。
く、くるしい…見てないで助けてくれよ。
アルベールは生暖かい顔で見つめていて余計に腹が立った。
「俺は御使いを頼まれてて!影が邪魔だから返却しにきたんだよ!」
「でも影はツカサの護衛だから外せない」
その言葉にムッときて、ゼロを押して離れてまた抱きつかれないように少し距離を取った。
俺だって男だ、プライドだってあるし…お姫様なんかじゃないからゼロに守られる気はない。
俺のアバターはレベル50以上あるんだそ!そのくらいあったらゲーム一本クリア出来るんだからな!
確かにゼロに比べたら誰でも弱いし危なっかしいのかもしれないし…スノーホワイト祭では死にかけたけど、でも!普通に暮らしているだけならやっていける。
今回はただのおつかいのレベルに見合ったストーリークエストだ、心配されるような事はない…筈だ!
キッとゼロを睨むと「可愛い」という声が聞こえたが無視だ無視!
迫力がないのは自分でも分かっているが、可愛いわけがあるか!
今の俺は般若より怖い顔…のつもりだ!
「俺はお姫様なんかじゃない!」
「ツカサは俺のお姫様だ!」
コイツ、言い切りやがった。
あまりのショックにフラフラと扉に向かう。
ゼロに男扱いされてない事がよほどショックで扉を開けて全速力で走った。
俺をライバル視どころか、同じ土俵にすら立てないなんてあんまりだ。
ゼロが「姫!」と呼んでいたからその辺にあったバケツを投げつけた。
絶対、絶対姫だと呼ばないほどムキムキになってゼロを負かしてやるー!!
俺はグリモワールから格闘家にでもジョブチェンジしようかと本気で考えていた。
魔法陣に乗り城から出た。
そして数分後、また闘技場に戻ってきた。
「御使いの品と紙を忘れました」
「ツカサは姫でいいのに」
腰を抜かした時床に置いたまま忘れていた事に気付いて戻ってくるなんてカッコ悪い。
ぐぬぬ、とゼロを睨みつけるとゼロはしゃがみ動いているゼロの影に触れると俺から影は離れてゼロに戻った。
いつも鬱陶しいほど主張していた影がいなくなり、すっきりした気分だ。
ゼロを見るとニコッと笑っていた。
珍しくその顔が輝いて見えた。
ゼロも俺の気持ち分かってくれたんだな!と目をキラキラさせてゼロを見る。
俺の想いがちゃんと届いたんだな!
ふざけて俺を姫と呼んでいたが本当は少しは認めてくれたんだ。
「ありがとう、ゼロ…俺一人前になって戻ってくるからな!」
「それはいいけど、俺も連れてってくれるよね」
「………は?」
ゼロさんは何をおっしゃっているのだろうか。
後ろのアルベールが白いハンカチを振り見送ってるのがムカつくな。
他人事だと思って……アルベールには全く関係ないけど…
ゼロは当たり前のような顔をして俺に御使いの品とメモ書きを見せてきた。
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