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「シャドウナイトサービス終了だってさー」
「マジ?やっとNPCといい感じになれたのに」
「……」
「どうしたんだ?司」
「コイツ、レイチェルってキャラに命掛けてたからな」
友人達の声がだんだん遠くに聞こえてくる。
あんなに時間が経っていたのに、俺のいるこの世界では正月終わりの数日しか経っていなかった。
俺はずっと風邪で母さんが看病していたと聞いた、そんな記憶は一切ないのに…
俺は異世界トリップではなく、夢を見ていたのか?
ゼロと過ごしたあんな長い出来事、夢だと思いたくない。
俺は確かにあの世界にいて、俺は自分が育てたプレイヤーになっていて。
友人達が俺を慰めようとしてくれているが、俺は軽い返事しか出来なかった。
学校の授業もボーッと聞く事しか出来ず頭に入ってこない。
もうすぐテストだと嘆く周りの声は何処か他人事のように思えた。
昼休み、母さんが持たせてくれた弁当を開いたが全く手を付けずにスマホを弄っていた。
友人達が箸を伸ばして人の弁当のおかずを食べていた。
ゲームはサービス終了していても、相変わらずの街並みが映し出されている。
でも、俺が操作していたキャラクターが変わっていた。
何も装備がないシャツと短パン姿って、初期アバターみたいなキャラクターだ。
いや、顔も俺が作った顔ではなく初期に設定されているボーッとしたようなキャラクターになっている。
「…え、なんで?俺のアバターは?」
「あー、司もなったのか」
「なに?どういう事?」
友人はご愁傷様と言いたげな顔をしているが、理解出来なかった。
友人に詳しく聞くと、友人は俺が知らない事に驚いていた。
それなりにやり込んでいる人なら薄々分かっている事があった、サービス終了の原因の一部だと言われている事…
正月中、俺の記憶がない時だろう…ゲームサービス元が荒れていたらしい。
ゲームデータが吹っ飛ぶバグが大量発生して、ゲームをやる人が減ってしまったらしい。
確かに、あんなに苦労して育てたのに消えたらやる気もなくなる。
運営に言っても対応してくれず、サービス終了してしまったらしい。
そして俺のデータも消えて、何故か初期アバターを決める画面ではなく適当なキャラクターで始まっていた。
しかもこのキャラクター、剣士だ…なら師匠がゼロになる筈だ。
最初から剣士が住む兵舎からスタートしたからわけが分からなくなっていた。
もしかしたらプロローグと操作説明もバグで消えたのか?
サービス終了するからって、運営も放置なのかよ。
サービス終了まで残り一か月、俺はその前にこの世界に戻りたい。
今更あの事を忘れて生きていけるわけがないだろ!
夢なんて思いたくない、絶対に…絶対に…俺は…あの世界で生きるんだ。
ここまで育ててくれた両親や、友人達には申し訳ないけど…俺はそう決めたんだ。
とりあえずゼロに会いに行こうとアバターを動かすと、名前のところが空欄になっていた。
アバターの設定画面が出てきていないからそうなっているんだろう。
俺は名前を「ツカサ」に設定しようと思って入力した。
しかし「現在使われております」となっていた。
確かにありふれた名前だし、同じ名前は使えないけど…
仕方ない、適当に「ツカサ⭐︎」と名前を付けた。
ゼロの部屋の前に行くと、ゼロは当然いて素っ気ない挨拶をしている。
プレゼントする選択肢がない、稽古をする事しか出来なくなっていた。
…そもそもプレゼントが出来るのが可笑しかったんだ、女の子でもないのに…
ゼロの見慣れた部屋の中に、見慣れないものがあった。
ゼロの部屋に誰かいる?しかも猫耳フードを被った誰かだ。
どういう事だ?あんな背景見た事ない、誰だよアイツ。
もしかして、データが消えた俺の前のアバターとかそんな事あるのか?
だからツカサの名前が使えなかったとか…いろいろぐるぐると考える。
ゼロは後ろにいるソイツを選んだのか?ソイツは俺じゃない…俺はここにいるのに…
選択肢以外で俺はゼロに話しかける事が出来ない。
ポタポタとスマホの画面に水滴が落ちて見えづらくなっていた。
友人達は俺の姿を見て目を見開いて驚いていた。
俺のデータが消えたから泣いているんだとそう思っていた。
違くはない…けど、俺はゼロにツカサと思ってくれない事が寂しかった。
新しいゲームを紹介されたが、ゼロのいないゲームには興味がない。
恋人同士になって、すぐに現実に戻された…もしかしてゼロを攻略したからとかそういう事なのか?
学校が終わり、友人達が遊びに連れて行こうとしていたが断って一人で帰りたいと言って一人で歩いていた。
俺、あの時何をやっていたっけ…お年玉を貰って課金したんだ。
それでレイチェルちゃんにプレゼントしようとしたら、ゼロの話をされてゼロにムカついたんだ。
それで、ゼロの好感度がいつの間にか上がっていてプレゼントが送れた。
同じ事をしようにも、何もかもが異常過ぎて出来る気がしない。
それに今の俺はレベル1だし、スライムくらいしか倒せない。
家に帰って、私服に着替える事もしないでゲームをしていた。
とりあえずゴブリンを倒せるくらいのレベルは上げよう。
期限は一ヵ月、その間にもう一度この世界に行く方法を探そう。
サービス終了したら、その後に戻る方法を見つけても手遅れになる。
俺にはのんびりしていられる時間は残されていない。
とりあえずレベル15まで上げて、毎日ゼロに会いに行った。
相変わらずゼロは稽古をしてくれるが、プレゼントをあげられない事がショックで気付くのが遅れた。
あれ?師匠はゼロの筈なのになんでクエストが貰えないんだ?
クエストもバグだったら致命的だけど、そんな事があるのか?
ゼロとの話を早々に終わらせて、自分のステータス画面を見た。
職業の欄に自分の職業の詳しい情報が載っていた。
剣士というのしか見ていなかったし、そもそも自分で決めていないから分からなかった。
詳しい情報を見て、驚き過ぎて思考が停止していく。
「白の騎士団所属!?」
「マジ?やっとNPCといい感じになれたのに」
「……」
「どうしたんだ?司」
「コイツ、レイチェルってキャラに命掛けてたからな」
友人達の声がだんだん遠くに聞こえてくる。
あんなに時間が経っていたのに、俺のいるこの世界では正月終わりの数日しか経っていなかった。
俺はずっと風邪で母さんが看病していたと聞いた、そんな記憶は一切ないのに…
俺は異世界トリップではなく、夢を見ていたのか?
ゼロと過ごしたあんな長い出来事、夢だと思いたくない。
俺は確かにあの世界にいて、俺は自分が育てたプレイヤーになっていて。
友人達が俺を慰めようとしてくれているが、俺は軽い返事しか出来なかった。
学校の授業もボーッと聞く事しか出来ず頭に入ってこない。
もうすぐテストだと嘆く周りの声は何処か他人事のように思えた。
昼休み、母さんが持たせてくれた弁当を開いたが全く手を付けずにスマホを弄っていた。
友人達が箸を伸ばして人の弁当のおかずを食べていた。
ゲームはサービス終了していても、相変わらずの街並みが映し出されている。
でも、俺が操作していたキャラクターが変わっていた。
何も装備がないシャツと短パン姿って、初期アバターみたいなキャラクターだ。
いや、顔も俺が作った顔ではなく初期に設定されているボーッとしたようなキャラクターになっている。
「…え、なんで?俺のアバターは?」
「あー、司もなったのか」
「なに?どういう事?」
友人はご愁傷様と言いたげな顔をしているが、理解出来なかった。
友人に詳しく聞くと、友人は俺が知らない事に驚いていた。
それなりにやり込んでいる人なら薄々分かっている事があった、サービス終了の原因の一部だと言われている事…
正月中、俺の記憶がない時だろう…ゲームサービス元が荒れていたらしい。
ゲームデータが吹っ飛ぶバグが大量発生して、ゲームをやる人が減ってしまったらしい。
確かに、あんなに苦労して育てたのに消えたらやる気もなくなる。
運営に言っても対応してくれず、サービス終了してしまったらしい。
そして俺のデータも消えて、何故か初期アバターを決める画面ではなく適当なキャラクターで始まっていた。
しかもこのキャラクター、剣士だ…なら師匠がゼロになる筈だ。
最初から剣士が住む兵舎からスタートしたからわけが分からなくなっていた。
もしかしたらプロローグと操作説明もバグで消えたのか?
サービス終了するからって、運営も放置なのかよ。
サービス終了まで残り一か月、俺はその前にこの世界に戻りたい。
今更あの事を忘れて生きていけるわけがないだろ!
夢なんて思いたくない、絶対に…絶対に…俺は…あの世界で生きるんだ。
ここまで育ててくれた両親や、友人達には申し訳ないけど…俺はそう決めたんだ。
とりあえずゼロに会いに行こうとアバターを動かすと、名前のところが空欄になっていた。
アバターの設定画面が出てきていないからそうなっているんだろう。
俺は名前を「ツカサ」に設定しようと思って入力した。
しかし「現在使われております」となっていた。
確かにありふれた名前だし、同じ名前は使えないけど…
仕方ない、適当に「ツカサ⭐︎」と名前を付けた。
ゼロの部屋の前に行くと、ゼロは当然いて素っ気ない挨拶をしている。
プレゼントする選択肢がない、稽古をする事しか出来なくなっていた。
…そもそもプレゼントが出来るのが可笑しかったんだ、女の子でもないのに…
ゼロの見慣れた部屋の中に、見慣れないものがあった。
ゼロの部屋に誰かいる?しかも猫耳フードを被った誰かだ。
どういう事だ?あんな背景見た事ない、誰だよアイツ。
もしかして、データが消えた俺の前のアバターとかそんな事あるのか?
だからツカサの名前が使えなかったとか…いろいろぐるぐると考える。
ゼロは後ろにいるソイツを選んだのか?ソイツは俺じゃない…俺はここにいるのに…
選択肢以外で俺はゼロに話しかける事が出来ない。
ポタポタとスマホの画面に水滴が落ちて見えづらくなっていた。
友人達は俺の姿を見て目を見開いて驚いていた。
俺のデータが消えたから泣いているんだとそう思っていた。
違くはない…けど、俺はゼロにツカサと思ってくれない事が寂しかった。
新しいゲームを紹介されたが、ゼロのいないゲームには興味がない。
恋人同士になって、すぐに現実に戻された…もしかしてゼロを攻略したからとかそういう事なのか?
学校が終わり、友人達が遊びに連れて行こうとしていたが断って一人で帰りたいと言って一人で歩いていた。
俺、あの時何をやっていたっけ…お年玉を貰って課金したんだ。
それでレイチェルちゃんにプレゼントしようとしたら、ゼロの話をされてゼロにムカついたんだ。
それで、ゼロの好感度がいつの間にか上がっていてプレゼントが送れた。
同じ事をしようにも、何もかもが異常過ぎて出来る気がしない。
それに今の俺はレベル1だし、スライムくらいしか倒せない。
家に帰って、私服に着替える事もしないでゲームをしていた。
とりあえずゴブリンを倒せるくらいのレベルは上げよう。
期限は一ヵ月、その間にもう一度この世界に行く方法を探そう。
サービス終了したら、その後に戻る方法を見つけても手遅れになる。
俺にはのんびりしていられる時間は残されていない。
とりあえずレベル15まで上げて、毎日ゼロに会いに行った。
相変わらずゼロは稽古をしてくれるが、プレゼントをあげられない事がショックで気付くのが遅れた。
あれ?師匠はゼロの筈なのになんでクエストが貰えないんだ?
クエストもバグだったら致命的だけど、そんな事があるのか?
ゼロとの話を早々に終わらせて、自分のステータス画面を見た。
職業の欄に自分の職業の詳しい情報が載っていた。
剣士というのしか見ていなかったし、そもそも自分で決めていないから分からなかった。
詳しい情報を見て、驚き過ぎて思考が停止していく。
「白の騎士団所属!?」
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