6 / 67
脱出成功!
しおりを挟む
ーーー
俺はSSRの猫耳フードを泣く泣く諦めて帰ってきた。
二人が話している隙に窓を音を立てないように慎重に開けて外に一人分の魔法陣を出し、それに乗り脱出した。
ミュミュはいつの間にか俺の隣にいて、周りを飛んでいた。
今度から影には注意しとこうと思い呪いの森に帰った。
白いワイシャツに短パン姿でレイチェルちゃんに会えない!恥ずかしい!と泣きながら魔法陣から降りた。
そして降りた先には鬼…のような顔をしている師匠と後ろには死神の圧力。
そういえばクエスト中だった事を思い出して、だらだらと冷や汗が流れた。
「遊びに行ったとなると、クエストは全て終わらせたのじゃな」
「……え、いや…その~…実は俺誘拐されて!」
「ほぅ?誘拐、とな」
あ、ヤバい…さらに怒りメーターに火がついている。
誘拐は本当なのに信じてくれない、ぐすっ…
師匠に首根っこ掴まれ、そのまま強制的に師匠の家に連行された。
皆ジロジロ見てヒソヒソ話すからとても恥ずかしかった。
師匠のログハウスに入り、師匠は椅子に座り俺とミュミュは床に座り正座していた。
足がすぐに痺れるから正座は苦手なんだよなぁ…
「そういえば馬鹿弟子、お前のローブはどうしたんじゃ?」
「…だから誘拐されたって言ってるじゃないですかぁー!!俺がどれだけ怖い思いをしたか!」
泣きながら訴えると師匠はうーんと考え出す。
…俺ってどんだけ信用ないんだよ、悲しい。
結構このゲームやってたのに、師匠の信頼には反映されないようだ。
まぁ、ほとんどレイチェルちゃんを追いかけ回していただけだけどさ。
ローブがSSRだから簡単に手放さない事、演技なんてすぐバレるからしない事を熱弁した。
師匠の半信半疑の顔が不安を煽るが、俺は絶対に諦めない!
「ローブに関してはお前の貢ぎ癖からして信用出来んが、演技が下手なのは同意じゃな」
貢ぎ癖ってなんだよ、誰にでも貢いだりしねぇし…レイチェルちゃんだけだし!
それにさすがに装備を貢いだら俺、弱体化するじゃん。
そんな弱い姿、レイチェルちゃんに見せられるかよ。
…まぁ演技でない事を分かってくれればいい。
そろそろ足が限界突破してしまいそうで…ぐっ…
爪先がピリピリと痺れてもぞもぞと足を動かす。
「…良かろう、今日は多めに見よう」
「くっ、んんっ…あっ、いたたた」
「だらしないのぅ」
そう思うなら痺れた足を杖で突くのやめてくれ…マジで…
やっと正座から解放されたらこれかよ、足がジンジン痺れる。
立てるようになるまで痺れと戦っていたら師匠はやっと死神を引っ込ませてくれた。
師匠って意外とドSだよな、俺Mじゃないから全然嬉しくねぇ…爺さんだし…
…まぁレイチェルちゃんならウェルカムだけど!
顔がいくら良くてもゼロはノーサンキューです。
「それで、誰に誘拐されたんじゃ」
「…あ、えっと…影騎士のゼロだよ、なんで呪いの森に入って平気なのか謎だけど」
「ゼロ、だと?」
俺がゼロの名前を言うと、師匠の顔色が変わった。
なんだ?知り合い?ストーリークエストとか全然やってないから繋がりがよく分からない。
ちょっとくらいやっとけば良かったとプチ後悔した。
しかし今さらそう思っても仕方ないからすぐに開き直った。
師匠はゼロの事を知ってるのだろうか…城と関わりがあったならゼロは騎士だしありえる。
険しい顔を見るからに知り合い程度とは思えなかった。
「ゼロは剣士でありながら呪いの力でシャドウを操っているのは知っているか?」
「いやいや知らないよ、そんなゼロの事詳しくないし」
公式でもゼロはシャドウを操るしか書かれてなかったし、呪いだとは知らなかった。
クエスト進めればいろいろと明かされるのか?
…この世界で暮らすなら理解するために少しはストーリークエストを進めようかな。
そう考えていたら師匠がさらに話を進めていく。
師匠がこんなにゼロに詳しいのは正直驚いた。
いつも森に引きこもっていて交流なさそうなのに…
「アイツは元は呪いの森の住人でな、森で捨てられていたところをワシが拾って育てた」
…そんなエピソードがあったのか、だからこの森に入れたのか。
ん?じゃあなんで剣士なんだ?グリモワール独特の根暗っぽさもないし…
職業の掛け持ちは出来ないからまさか、いやでも…うーん。
いろいろ謎が深まり頭にハテナが浮かんで首を傾げた。
「影の力は生まれもってゼロが持っていた能力だ、ゼロは10歳までいたんだが…職業を変えて剣士になり旅立った」
は?え?ちょっと待て、確かにグリモワールから剣士に変える事は出来る。
でも確かジョブチェンジはグリモワールレベルを100にして全てマスターしないと無理な筈だし、剣士になったらまたレベルが初めからになるし初期で選べるジョブだから滅多にジョブチェンジするプレイヤーはいない。
シャドウナイトは特殊なジョブがないから変える必要がない。
NPCはどうだか分からない、元々決まっている職業が気に入らない場合もある…のか?
10歳でマスターして、剣士のレベルも俺より明らかに上だろう…もしかしたらもう100かも…
この世界の時間はよく分からないが、かなりやり込まないと無理だろう。
「ば、化け物だ…想像以上に」
「確かに力を持ちすぎたのかもしれん…しかし、何故ゼロが馬鹿弟子を誘拐するんじゃ?」
俺はSSRの猫耳フードを泣く泣く諦めて帰ってきた。
二人が話している隙に窓を音を立てないように慎重に開けて外に一人分の魔法陣を出し、それに乗り脱出した。
ミュミュはいつの間にか俺の隣にいて、周りを飛んでいた。
今度から影には注意しとこうと思い呪いの森に帰った。
白いワイシャツに短パン姿でレイチェルちゃんに会えない!恥ずかしい!と泣きながら魔法陣から降りた。
そして降りた先には鬼…のような顔をしている師匠と後ろには死神の圧力。
そういえばクエスト中だった事を思い出して、だらだらと冷や汗が流れた。
「遊びに行ったとなると、クエストは全て終わらせたのじゃな」
「……え、いや…その~…実は俺誘拐されて!」
「ほぅ?誘拐、とな」
あ、ヤバい…さらに怒りメーターに火がついている。
誘拐は本当なのに信じてくれない、ぐすっ…
師匠に首根っこ掴まれ、そのまま強制的に師匠の家に連行された。
皆ジロジロ見てヒソヒソ話すからとても恥ずかしかった。
師匠のログハウスに入り、師匠は椅子に座り俺とミュミュは床に座り正座していた。
足がすぐに痺れるから正座は苦手なんだよなぁ…
「そういえば馬鹿弟子、お前のローブはどうしたんじゃ?」
「…だから誘拐されたって言ってるじゃないですかぁー!!俺がどれだけ怖い思いをしたか!」
泣きながら訴えると師匠はうーんと考え出す。
…俺ってどんだけ信用ないんだよ、悲しい。
結構このゲームやってたのに、師匠の信頼には反映されないようだ。
まぁ、ほとんどレイチェルちゃんを追いかけ回していただけだけどさ。
ローブがSSRだから簡単に手放さない事、演技なんてすぐバレるからしない事を熱弁した。
師匠の半信半疑の顔が不安を煽るが、俺は絶対に諦めない!
「ローブに関してはお前の貢ぎ癖からして信用出来んが、演技が下手なのは同意じゃな」
貢ぎ癖ってなんだよ、誰にでも貢いだりしねぇし…レイチェルちゃんだけだし!
それにさすがに装備を貢いだら俺、弱体化するじゃん。
そんな弱い姿、レイチェルちゃんに見せられるかよ。
…まぁ演技でない事を分かってくれればいい。
そろそろ足が限界突破してしまいそうで…ぐっ…
爪先がピリピリと痺れてもぞもぞと足を動かす。
「…良かろう、今日は多めに見よう」
「くっ、んんっ…あっ、いたたた」
「だらしないのぅ」
そう思うなら痺れた足を杖で突くのやめてくれ…マジで…
やっと正座から解放されたらこれかよ、足がジンジン痺れる。
立てるようになるまで痺れと戦っていたら師匠はやっと死神を引っ込ませてくれた。
師匠って意外とドSだよな、俺Mじゃないから全然嬉しくねぇ…爺さんだし…
…まぁレイチェルちゃんならウェルカムだけど!
顔がいくら良くてもゼロはノーサンキューです。
「それで、誰に誘拐されたんじゃ」
「…あ、えっと…影騎士のゼロだよ、なんで呪いの森に入って平気なのか謎だけど」
「ゼロ、だと?」
俺がゼロの名前を言うと、師匠の顔色が変わった。
なんだ?知り合い?ストーリークエストとか全然やってないから繋がりがよく分からない。
ちょっとくらいやっとけば良かったとプチ後悔した。
しかし今さらそう思っても仕方ないからすぐに開き直った。
師匠はゼロの事を知ってるのだろうか…城と関わりがあったならゼロは騎士だしありえる。
険しい顔を見るからに知り合い程度とは思えなかった。
「ゼロは剣士でありながら呪いの力でシャドウを操っているのは知っているか?」
「いやいや知らないよ、そんなゼロの事詳しくないし」
公式でもゼロはシャドウを操るしか書かれてなかったし、呪いだとは知らなかった。
クエスト進めればいろいろと明かされるのか?
…この世界で暮らすなら理解するために少しはストーリークエストを進めようかな。
そう考えていたら師匠がさらに話を進めていく。
師匠がこんなにゼロに詳しいのは正直驚いた。
いつも森に引きこもっていて交流なさそうなのに…
「アイツは元は呪いの森の住人でな、森で捨てられていたところをワシが拾って育てた」
…そんなエピソードがあったのか、だからこの森に入れたのか。
ん?じゃあなんで剣士なんだ?グリモワール独特の根暗っぽさもないし…
職業の掛け持ちは出来ないからまさか、いやでも…うーん。
いろいろ謎が深まり頭にハテナが浮かんで首を傾げた。
「影の力は生まれもってゼロが持っていた能力だ、ゼロは10歳までいたんだが…職業を変えて剣士になり旅立った」
は?え?ちょっと待て、確かにグリモワールから剣士に変える事は出来る。
でも確かジョブチェンジはグリモワールレベルを100にして全てマスターしないと無理な筈だし、剣士になったらまたレベルが初めからになるし初期で選べるジョブだから滅多にジョブチェンジするプレイヤーはいない。
シャドウナイトは特殊なジョブがないから変える必要がない。
NPCはどうだか分からない、元々決まっている職業が気に入らない場合もある…のか?
10歳でマスターして、剣士のレベルも俺より明らかに上だろう…もしかしたらもう100かも…
この世界の時間はよく分からないが、かなりやり込まないと無理だろう。
「ば、化け物だ…想像以上に」
「確かに力を持ちすぎたのかもしれん…しかし、何故ゼロが馬鹿弟子を誘拐するんじゃ?」
24
あなたにおすすめの小説
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます
クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。
『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。
何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。
BLでヤンデレものです。
第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします!
週一 更新予定
ときどきプラスで更新します!
ヤリチン伯爵令息は年下わんこに囚われ首輪をつけられる
桃瀬さら
BL
「僕のモノになってください」
首輪を持った少年はレオンに首輪をつけた。
レオンは人に誇れるような人生を送ってはこなかった。だからといって、誰かに狙われるようないわれもない。
ストーカーに悩まされていたレある日、ローブを着た不審な人物に出会う。
逃げるローブの人物を追いかけていると、レオンは気絶させられ誘拐されてしまう。
マルセルと名乗った少年はレオンを閉じ込め、痛めつけるでもなくただ日々を過ごすだけ。
そんな毎日にいつしかレオンは安らぎを覚え、純粋なマルセルに毒されていく。
近づいては離れる猫のようなマルセル×囚われるレオン
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
人気俳優に拾われてペットにされた件
米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。
そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。
「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。
「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。
これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。
囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
魔王様の執着から逃れたいっ!
クズねこ
BL
「孤独をわかってくれるのは君だけなんだ、死ぬまで一緒にいようね」
魔王様に執着されて俺の普通の生活は終わりを迎えた。いつからこの魔王城にいるかわからない。ずっと外に出させてもらってないんだよね
俺がいれば魔王様は安心して楽しく生活が送れる。俺さえ我慢すれば大丈夫なんだ‥‥‥でも、自由になりたい
魔王様に縛られず、また自由な生活がしたい。
他の人と話すだけでその人は罰を与えられ、生活も制限される。そんな生活は苦しい。心が壊れそう
だから、心が壊れてしまう前に逃げ出さなくてはいけないの
でも、最近思うんだよね。魔王様のことあんまり考えてなかったって。
あの頃は、魔王様から逃げ出すことしか考えてなかった。
ずっと、執着されて辛かったのは本当だけど、もう少し魔王様のこと考えられたんじゃないかな?
はじめは、魔王様の愛を受け入れられず苦しんでいたユキ。自由を求めてある人の家にお世話になります。
魔王様と離れて自由を手に入れたユキは魔王様のことを思い返し、もう少し魔王様の気持ちをわかってあげればよかったかな? と言う気持ちが湧いてきます。
次に魔王様に会った時、ユキは魔王様の愛を受け入れるのでしょうか?
それとも受け入れずに他の人のところへ行ってしまうのでしょうか?
三角関係が繰り広げる執着BLストーリーをぜひ、お楽しみください。
誰と一緒になって欲しい など思ってくださりましたら、感想で待ってますっ
『面白い』『好きっ』と、思われましたら、♡やお気に入り登録をしていただけると嬉しいですっ
第一章 魔王様の執着から逃れたいっ 連載中❗️
第二章 自由を求めてお世話になりますっ
第三章 魔王様に見つかりますっ
第四章 ハッピーエンドを目指しますっ
週一更新! 日曜日に更新しますっ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる