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あなたとの時間 部活
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私と真理子は、すぐに意気投合して、同じ部活に入ろうということになった。
部活はもちろん「デザイン部」
絵を描いたり、漫画を発行したり、イラストを描いたりと、アニオタには漫研みたいな部活だった。
そこで、同じクラスの大石和美が一緒になり、どこへ行くにもそのひとりと、真理子と私を合わせて、3人で行動することが多くなった。
あるとき、和美が真理子に言った。
「わし、思うんだけど、真理子って芥川広司に似てるよね」
真理子は
「そうかあ?」
と、あまり気にしてない様子。
芥川広司とは、役者で36歳ぐらいのいいオジサマなんだが、私がかなり好きで、その人のテレビは欠かさず見ていたくらいだったので、真理子が似てると言われ、多大なるショックを受けたのだった。
芥川広司には手が届かなくても、すぐそばにもっと、仲の良い手の届きそうな真理子がいる…!!!
そう、思ったら不意に手に汗をかいてきた。動悸も早くて、ドキドキいっている。
けど、どこかで制止していた。
「彼女は女性で、男じゃない。私の恋愛対象は女性でも、彼女の恋愛対象は男なのが当然だろう」と。
ゆず子はそう制止していたのに、帰り道も一緒だったから、話は弾む一方だった。
「ねえねえ。今日の帰り、あんたんちで漫画描きながら、ゲームやって、アニメ見てから帰ってもいい?」
「いいよ。真理子、遅くなっても平気なの?」
「うん。帰りは7時頃になるって言ってあるから」
真理子の提案に断る理由もなく、むしろゆず子は真理子と一緒にいられるのが、それだけで嬉しくて楽しくて仕方なかった。
ゲームをしながら真理子が言う。
「オレたち、コンビ最高じゃねえ?」
ステージをふたりでクリアしていくたびに、真理子は
「いいコンビだよ」
「オレたち最高じゃん」
などど、いつの間にコンビに昇格したのか?という疑問はおいといて、嬉しい言葉が降ってくる。
漫画を描けば描いたで
「あんた、めっちゃ漫画上手いよな。オレをおいて行かないでくれよ。頼むから。」
と、お世辞でも嬉しい言葉に惑わされる。
他意はないと判っているのに、それでも私は真理子に惹かれるのを止めることはできなかった。
相変わらず、あまり笑わない真理子だが、満面の笑顔を時々見せてくれるようにもなった。
その笑顔を見て、ますます好きになってしまい、胸のドキドキは止まなくなっていった。
そして、もうすぐ高校はじめての夏休みが始まることになった。
同人誌を出したいからという理由で、印刷代を稼ぐために同じバイトをすることになった。
真理子は非常に他力本願で
「どのバイトでもいいから、接客以外で、電話私の代わりにかけてくんない?」
と言ってきた。
ようするに、一緒にバイトしよう。ということなんだが、ゆず子にとってもバイトははじめてになる。
けれど、そこは惚れた弱味なのだろう。
「わかった。電話して聞いてみるよ」
二つ返事でゆず子はOKの返事をしていた。
もうすぐ夏休み。バイトと合宿の夏休みが始まる…。
部活はもちろん「デザイン部」
絵を描いたり、漫画を発行したり、イラストを描いたりと、アニオタには漫研みたいな部活だった。
そこで、同じクラスの大石和美が一緒になり、どこへ行くにもそのひとりと、真理子と私を合わせて、3人で行動することが多くなった。
あるとき、和美が真理子に言った。
「わし、思うんだけど、真理子って芥川広司に似てるよね」
真理子は
「そうかあ?」
と、あまり気にしてない様子。
芥川広司とは、役者で36歳ぐらいのいいオジサマなんだが、私がかなり好きで、その人のテレビは欠かさず見ていたくらいだったので、真理子が似てると言われ、多大なるショックを受けたのだった。
芥川広司には手が届かなくても、すぐそばにもっと、仲の良い手の届きそうな真理子がいる…!!!
そう、思ったら不意に手に汗をかいてきた。動悸も早くて、ドキドキいっている。
けど、どこかで制止していた。
「彼女は女性で、男じゃない。私の恋愛対象は女性でも、彼女の恋愛対象は男なのが当然だろう」と。
ゆず子はそう制止していたのに、帰り道も一緒だったから、話は弾む一方だった。
「ねえねえ。今日の帰り、あんたんちで漫画描きながら、ゲームやって、アニメ見てから帰ってもいい?」
「いいよ。真理子、遅くなっても平気なの?」
「うん。帰りは7時頃になるって言ってあるから」
真理子の提案に断る理由もなく、むしろゆず子は真理子と一緒にいられるのが、それだけで嬉しくて楽しくて仕方なかった。
ゲームをしながら真理子が言う。
「オレたち、コンビ最高じゃねえ?」
ステージをふたりでクリアしていくたびに、真理子は
「いいコンビだよ」
「オレたち最高じゃん」
などど、いつの間にコンビに昇格したのか?という疑問はおいといて、嬉しい言葉が降ってくる。
漫画を描けば描いたで
「あんた、めっちゃ漫画上手いよな。オレをおいて行かないでくれよ。頼むから。」
と、お世辞でも嬉しい言葉に惑わされる。
他意はないと判っているのに、それでも私は真理子に惹かれるのを止めることはできなかった。
相変わらず、あまり笑わない真理子だが、満面の笑顔を時々見せてくれるようにもなった。
その笑顔を見て、ますます好きになってしまい、胸のドキドキは止まなくなっていった。
そして、もうすぐ高校はじめての夏休みが始まることになった。
同人誌を出したいからという理由で、印刷代を稼ぐために同じバイトをすることになった。
真理子は非常に他力本願で
「どのバイトでもいいから、接客以外で、電話私の代わりにかけてくんない?」
と言ってきた。
ようするに、一緒にバイトしよう。ということなんだが、ゆず子にとってもバイトははじめてになる。
けれど、そこは惚れた弱味なのだろう。
「わかった。電話して聞いてみるよ」
二つ返事でゆず子はOKの返事をしていた。
もうすぐ夏休み。バイトと合宿の夏休みが始まる…。
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