72 / 215
美濃国騒乱(1)雨中に陣す
しおりを挟む・天文四年(1535年) 七月 美濃国厚見郡 加納守護代館 斎藤道三
「殿!一大事にございます!」
宮河新五郎が慌てて居室に駆け込んで来る。どうやらとうとう長井弥太郎が起ったか。
「慌てるな。何事だ」
「ハッ!大桑殿からの火急の報せにより、長井弥太郎が五百の兵を率いて関城を出立!それに合わせて御屋形様も枝広から鷺山に移られて、西美濃から中美濃の国人衆に広く檄文を飛ばされているとの由」
「とうとう起ったか。これで儂も堂々と兵を集めることが出来るな」
「はい」
抜かりはない。西美濃衆はいざという時には儂に味方すると言って来ておる。大桑直元、竹中重元、安藤守就、稲葉良通、いずれも儂の味方をすると固く誓ってくれた。皆が美濃を守る戦をしておる時に守護代に全てを任せて呑気に鷹狩りに興じる守護様にはこれ以上ついて行けぬと申しておったわ。
「中美濃の動きはどうだ?」
「苗木、岩村、明智などは未だ返事を寄越しておりませぬ。おそらく長井弥太郎に味方する可能性が高いかと」
ふむ、遠山一族はまだ土岐家の威風に従ったわけではない。東美濃の軍勢は今回中立に回るだろうが、それでも敵軍は総勢で二千を超えて来るだろう。
「尾張の動きはどうだ?」
「織田大和守と家老の織田弾正忠が総勢七百を率いて清洲城を出立したとのことでござる」
「よし、新五郎はこれから近江に走り、近江宰相様からの援軍を請え。大原殿の援軍を願いたいとな」
「ハッ!」
新五郎が慌ただしく駆けて行く。儂も稲葉山城に移るとするか。
西美濃衆も総勢で二千ほどにはなるだろう。戦力は互角、それに我らには地の利がある。稲葉山城に拠って立てば負けることはない。
尾張の織田勢は大原殿にお任せしよう。尾張勢さえ動きを封じてくれれば、儂は後ろを気にせずに鷺山館に攻めかかることが出来る。
近江の軍勢で勝ったとなれば儂が美濃国主となっても近江宰相の影響から抜けられぬようになる。あくまでも美濃の国主を決するのは美濃の軍勢にて行わねばならん。
外を見ると遠雷が遥か西の空から響いてくる。雨が降るか……。
長良川が増水すれば川を渡ることも容易ではなくなる。急ぎ西美濃衆を稲葉山城に集めよう。
「誰ぞある!」
・天文四年(1535年) 七月 近江国蒲生郡 観音寺城 六角定頼
「近江宰相様にお目通りが叶い、恐悦至極にございます!」
「挨拶はいい。状況は?」
「ハッ!関城から長井弥太郎景弘が出陣、尾張からも織田大和守が七百の兵を率いて後詰に出たとのことにございます」
「わかった。大原中務大輔に兵一千を率いて後詰させる。お主は下がって少し休むが良い」
心から安堵した様子で宮河新五郎が頭を下げる。休まず馬を駆けさせてきたのだろう。濡れそぼった顔には疲労の色が濃く貼りついている。
土岐頼芸が動いたのは知っている。昨日俺の元に土岐頼芸からの使者が来ていたからな。六角家と土岐家は重代の縁があるから、土岐家中の内紛ならばともかく守護代との戦ならば自分に味方すると思っていたんだろう。
甘いな。血縁関係だけで戦国の世は渡って行けない。守護には何よりも頼もしさが必要だ。
俺が味方するのは斎藤道三だ。
「新助!」
「ハッ!ここに!」
宮河新五郎を下がらせた後、隣の間に控えていた進藤がすぐに顔を出す。
「土岐左京大夫からの使者はどうしている?」
「今は城内の別室に留めております」
「近江は斎藤山城守に味方する。使者にはそのように伝えて美濃へ帰らせよ」
「ハッ!」
「それと小谷城にも早馬を出せ。大原次郎(大原高保)に兵一千を率いて美濃へ後詰せよとな」
「ハハッ!」
美濃を斎藤道三が奪い取れば、俺は後ろを道三に任せて心置きなく西に向かえる。道三はあくまでも美濃の自立を目指しているし、俺も別に美濃を直接支配する必要はない。要は足利義晴と対立した時に俺に味方する勢力であればそれでいい。
せいぜい道三の面目を立てて、後は友好関係を築いていけばいい。
敦賀には北近江衆から赤尾清綱と海北綱親をそれぞれ一手の大将として金ヶ崎城に派遣した。美濃の騒乱が収まれば蒲生定秀を京方面に戻し、敦賀は大原を中心に軍勢を配置するようにしよう。
そうなると大原の北近江軍が少し分散してしまうな。誰か大原の配下から新たに組頭を取り立てさせて軍備を増強しないと。そういえば近頃滝川資清の働きが目覚ましいと言っていたな。滝川資清を組頭に取り立てることとしようか。
甲賀出身の滝川と言えば多分滝川一益の親父か何かだろうし、今から取り立てておいて損はないだろう。
ふむ。庭の地面を叩く雨の音が緩やかになってきたな。もうすぐ雨も上がるだろう。美濃の騒乱も間もなく決着が付く。雨が上がれば俺も摂津や南山城に進出する準備に入るとするか。
・天文四年(1535年) 七月 美濃国安八郡墨俣 織田信秀
ここ数日雨が降ったり止んだりしていたが、また雨が降りそうな気配がしてきたな。野分(台風)でも来ておるのだろうか、風が妙に生暖かい気がする。
「殿!清洲城より川尻与一殿(川尻重俊)が見えられました!」
近習が一礼して下がって行くと入れ替わりに具足姿の川尻与一が入って来る。大和守からの使者か。
やれやれ、戦の采配については儂に任せておけばよいものを。
「弾正殿!いつまで墨俣でグズグズしておられる!長井勢は既に井ノ口に陣取って稲葉山城に攻めかかる構えを見せておりますぞ!尾張勢も早う井ノ口に入って城攻めにかかられよ!」
「間もなく六角軍の後詰が西美濃にやって来ましょう。今ここを動けば我らは長井の盾として磨り潰される役目を負わされることになる。我らがこの地で六角軍を引き付ける故、長井殿は心置きなく稲葉山城を攻められるようにと使者を遣わしておるところでござる」
「しかし、我らも井ノ口に進軍せねば、戦の後に井ノ口の一部を奪い取ることが出来ぬぞ!」
やれやれ、何故儂が身銭を切って大和守の領地を奪い取ってやらねばならんのだ。やりたければ自らの軍勢だけでやればよかろう。
「それはお断り申す。我らは六角軍を牽制するのが役目。戦はあくまでも長井殿にお任せするのが筋というもの」
「それではここで援軍を出した意味が……」
「六角の後詰を牽制するだけで長井殿には充分すぎる援護となりまする。どうしても領地が欲しければ戦の後に土岐左京大夫殿や長井弥太郎殿と談判されればよろしい。ともかく、某はこの地で六角を牽制致します」
歯ぎしりを残して川尻与一が本陣を出て行く。どうしても行きたければ大和守の軍勢二百を率いて行けば良いのだろうに、儂が居ない戦は不安でもあるのだろう。馬鹿々々しい限りだ。
ううむ。また雨が降って来たか。
先日からの雨で長良川の水も増えておる。少し川から陣を離すか。
「本陣を移す!準備せよ!」
・天文四年(1535年) 七月 美濃国厚見郡 江口郷 大原高保
何とか尹目良川を渡って長良川まで出て来たが、この様子では川を渡ることは出来んな。水量が増えているし、昨日から再び雨も降り出して来た。
「やれやれ、ままならん雨だな」
「やむを得ません。この地で陣を張りますか?」
滝川久助(滝川資清)が気づかわしげに聞いてくる。兵達も何とか雨を凌げるようにしてやらねばならんか。
「そうだな。この付近の寺で陣を張らせてもらえるところが無いか探してきてくれ。この雨だ。兵達も出来れば屋根の下で休ませたい。周辺の民家も借りられる場所が無いか見てくれ」
「ハッ!」
久助が徒歩で駆けて行く。雨の中でもあ奴はよく働くな。
……ふむ。遠くに見えるあれが稲葉山城だな。
遠目に見ても急峻な山に立つ堅固な城だ。遠くから鬨の声と思しき地鳴りに似た響きが聞こえて来るが、長井勢の攻めかかる音だろうか。この雨だ。長井弥太郎も城攻めには苦労していよう。
織田弾正忠は南の墨俣に布陣したと言っていた。我らも長良川を渡らずにこの地で様子を伺う方が賢明か。兄上からは織田との戦は無用と申し伝えられたし、斎藤道三も長井弥太郎の軍勢は自力で何とか出来るだろう。我らはこの地で変事に備え、万一稲葉山城が危機となれば後詰をする形で良いか。
それに、今無理に川を渡ろうものなら急流に流される者も出るかもしれぬ。
「雨足が強くなって参りましたな」
「うむ。厄介なものだ」
雨森弥兵衛が隣に馬を進めて来る。この雨さえなければ進軍ももっと円滑にできただろうに。
「とりあえず、兵達に休息を取らせよう。この雨だ、炊事などは出来ぬだろうが、とりあえず糒を使わせて腹を満たしておけ。久助が戻れば陣を移すぞ」
「ハッ!」
兵達が各所に散って銘々休息を取り始める。雨足が随分強くなってきた。気が付けば篠突く雨で先ほどまで見えていた稲葉山城も霞んでしまった。
丁度良い木を見つけて雨宿りをするが、それでも木の葉を通して叩きつけるような雨が降って来る。
まったく、忌々しい雨だ。天候だけはどうにもならぬな。
この分では鎧下地から小袖の中まで濡れそぼってしまったな。早く乾かさねば風邪を引いてしまうかもしれん。
久助はまだか。遅いな。
「殿、何やら聞こえませぬか?」
雨森弥兵衛が遠くに視線を巡らしながら耳を澄ませる。そういえば雨の音に混じって鬨の声が大きくなってきた気がするな。
この雨の中でも攻めを増やすとは、長井弥太郎はそれほどに焦っておるのか。
「長井はこの雨だと言うのに必死になって戦を仕掛けているようだな。雨が上がるまで待てば良いだろうに」
「もしかすると、我らの着陣前に戦を決めたいと思っているのかもしれません」
「だとすると、長井は想像以上に戦下手だ。稲葉山城は急ぎ働きで落とせる城ではないぞ。あれほど急峻な山であれば一度に攻め上れる人数も限られているだろう。急いで攻めても易々と落とせる城ではない」
しばらく雨宿りをしているとかすかにではなくはっきりと鬨の声が聞こえて来る。
何か妙だな。もしやすると長井がこちらに矛を転じたか、それとも織田が裏切って儂に攻めかかって来ておるのか。
「誰ぞある!物見を……」
「殿!」
六番組頭の南郷四郎三郎が慌てて駆けよって来る。何かあったか。
「南郷!どうした!」
「お逃げください!」
……何?
0
あなたにおすすめの小説
神典日月神示 真実の物語
蔵屋
歴史・時代
私は二人の方々の神憑りについて、今から25年前にその真実を知りました。
この方たちのお名前は
大本開祖•出口なお(でぐちなお)、
神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)です。
この日月神示(ひつきしんじ)または日尽神示(ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)に「国常立尊(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物のことです。
昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされています。
その書物を纏めた書類です。
この書類は神国日本の未来の預言書なのだ。
私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。
殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。
本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。
日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。
そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。
なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。
縄文人の祝詞に「ひふみ祝詞(のりと)」という祝詞の歌があります。
日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。
この小説は真実の物語です。
「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」
どうぞ、お楽しみ下さい。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
この状況には、訳がある
兎田りん
ファンタジー
どうしてこんなことになったのか…
ファルムファス・メロディアスは頭を抱えていた。
居なくてもいい場所に、しなくてもいい装いをしている事の居心地の悪さといったら!
俺の関係ない所でやってくれ!
ファルムファスの握りしめた拳の行方はどこに
○更新状況○
2023/2/15投稿開始
毎週水曜20時頃次回投稿の予定
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お姉様優先な我が家は、このままでは破産です
編端みどり
恋愛
我が家では、なんでも姉が優先。 経費を全て公開しないといけない国で良かったわ。なんとか体裁を保てる予算をわたくしにも回して貰える。
だけどお姉様、どうしてそんな地雷男を選ぶんですか?! 結婚前から愛人ですって?!
愛人の予算もうちが出すのよ?! わかってる?! このままでは更にわたくしの予算は減ってしまうわ。そもそも愛人5人いる男と同居なんて無理!
姉の結婚までにこの家から逃げたい!
相談した親友にセッティングされた辺境伯とのお見合いは、理想の殿方との出会いだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる