119 / 215
親馬鹿
しおりを挟む・天文九年(1540年) 二月 近江国蒲生郡 観音寺城 六角定頼
正月の松も取れた頃に西国から報せが来た。
尼子詮久が出雲から軍を発し、毛利元就の吉田郡山城を包囲した。囲む軍勢は総勢で四万の大軍だ。
これは先の上洛戦で尼子が用意した軍勢とほぼ同数だ。恐らく略奪も含めての軍旅なのだろうが、尼子は毛利攻めに全力を出していると見ていい。
対する毛利は僅か三千の兵で吉田郡山城に籠城している。
しかも、安芸武田家の武田信重が尼子に同調し、瀬戸内海への道を得た尼子詮久は阿波の細川持隆から兵糧の援助を受けたそうだ。
飢饉に喘いでいた尼子にとっては、まさに干天の慈雨と言える。
一方で九州では大友が土佐の一条家から援助を受けて何とか食いつないでいくだけの米を調達できたようだ。畿内と同じく四国も今回の凶作の影響は軽微で、物成りに問題はないらしい。西国の主要大名の中で唯一飢饉を克服できていないのは大内だけになってしまった。
こうなればもはや四の五の言っていられない。運賃は物凄く割高ではあるが、遊佐に頼んで堺から兵糧を運ばせるしかない。堺衆の船ならば途中で横領される可能性は低いはずだ。
諸々考え事をしていると、予定していた来客が到着したと近習が知らせてきた。
居室から腰を上げて広間へと向かうと、ひげ面の偉丈夫が座っている。
「お待たせ致した。此度は大変なご苦労でございましたな」
「いえ。近江宰相様には何卒お力添えを頂きたく、こうして厚かましく参上いたしました」
そう言って偉丈夫が頭を下げる。
正面に座るのは甲斐武田家の当主、武田信虎だ。正確には前当主と言った方がいいな。史実と同じく、武田晴信に甲斐を追い出されてこちらまで逃れて来た。
史実と違うのは、武田晴信は父信虎を追い出すとすぐさま今川との同盟を破棄して徳川清康と結び、信濃では無く駿河へと進軍したことだ。唯一の援軍である武田に裏切られ、北条とは家督継承戦以後から敵対関係が続いている。
さすがの今川義元と言えども、これでは詰んだと言わざるを得ない。返す返すも、徳川清康が生き延びたことが東国の歴史を大きく捻じ曲げてしまったようだ。
一方で、武田晴信は今回の事で諸国のほとんどの大名から反感を買った。
郷土史を調べていて最もイメージが変わったのがこの武田信虎・晴信親子だな。一般には暴君武田信虎の横暴ぶりに業を煮やした晴信が、父を追い出して善政を敷いたと言われている。だが、事実は全くの逆だ。はっきり言うと、武田晴信こそ本物の外道だった。
元来甲斐は貧しい国で、一国を統一したところで食わせていける人数は知れている。まして甲斐は富士山の山陰となる関係でそもそも米作りに向いていない土地だ。
武田が活路を求める為には外征によって豊かな耕作地を手に入れるしかなかった。武田信虎や史実の武田信玄が少なくない犠牲を払いながら信濃に侵攻し続けたのはそのためだ。
だが、こっちの世界では南の今川は強大どころか徳川清康に圧迫されて掛川城を維持するのがやっとの有様だ。武田信虎は家督継承戦で義元と婚姻を結んだ関係であくまでも今川義元を支援し続けたが、甘利、板垣らの重臣は徳川と通じてむしろ徳川に奪われる前に駿河を奪ってしまえば良いと考えた。
そして、若い晴信を担いで今川支援にこだわる信虎を追放した。
「那古野の今川左馬助殿(今川氏豊)からも文が参っております。何とか武田家を大膳大夫(武田晴信)から奪還してもらいたいと。それが今川家のためでもあると」
「お力添えを頂ければ幸いにございます」
「その前に一つ、確認しておきたい。陸奥守殿(武田信虎)は御子息を……太郎殿を殺したいほど憎いとお思いか?」
「……」
信虎の顔が苦悶にゆがむ。
やはりか。今川氏豊の言葉にも今一つ返事が上の空だったと聞いた。武田信虎は、世上で言われているほど苛烈な父親じゃない。むしろ、誰よりも信玄を大切に思う一人の父親だ。
後年の事になるが、武田信玄は世の全ての大名から総スカンを食らったことがある。
有名な元亀争乱、信長包囲網の主力として西上作戦を実行し、三方ヶ原で徳川家康をボコボコにしたときだ。
実はこれには事前の経緯がある。
織田信長が足利義昭を奉じて上洛戦を起こした永禄十一年には、その裏で武田信玄は今川氏真を裏切って突如駿河へと侵攻した。慌てたのが東国の諸大名だ。
何せ、武田はそれでなくても戦に慣れた強国だ。それが海と豊かな駿河の地を手に入れれば、それこそ手が付けられなくなる。北条・徳川は連携して武田の侵攻を食い止めるべく今川家支援に回った。さらに、北条・徳川は越後の上杉謙信を味方に引き入れ、『武田包囲網』を構築した。
信長が包囲されている裏では、東国で信玄も包囲されていたというわけだ。
これには信玄も参った。
徳川はともかく、北条も上杉も決して片手間で戦える相手じゃない。それらがまとまって侵攻してくればいかに武田軍と言えども苦戦は必至だ。
このうち北条とは単独講和を実現できた。北条氏康が病によって急死し、北条家自体が氏政への権力移譲を最優先にしなければならなかったからだ。だが、徳川と上杉はあくまでも武田を包囲してその膨張を阻止する方向で一致していた。
窮した信玄は、当時同盟関係にあった織田信長に和睦斡旋を依頼する。
徳川家康は隠れも無き織田の忠実な同盟者であり、織田信長から矛を収めよと言われれば無視することは出来ない。だが、上杉謙信にはその手は効かない。
そこで、信長は当時京で将軍として奉じていた足利義昭の上意という形を取って上杉に武田との和睦を求めた。
この武田包囲網において、信玄は近臣に『仮に信長に見捨てられれば武田は滅亡する』と弱音を吐くくらいに追い詰められていたそうだ。
ところが、その舌の根も乾かない三年後の元亀三年、織田信長が信長包囲網に苦しんでいると見るや、信玄は当時の恩を返すどころか、織田信長を第六天魔王と糾弾して上洛軍を発し、徳川家康を三方ヶ原で散々に打ち破った。
信長が烈火のごとく怒ったのも当然だろう。文字通り恩を仇で返されたんだからな。
信長包囲網において浅井や朝倉の動きが鈍かった原因もそこだ。どれだけ武田信玄が今こそ好機と喚こうが、そもそも武田信玄を信用できない。上洛して権勢を得た信玄が、今度は矛を返して浅井や朝倉を攻めないとは誰にも言えなかった。だからこそ、織田と敵対しているとはいえ武田に協力することにはためらいがあった。
その時、浅井・朝倉を説得して曲がりなりにも武田と協調関係を作らせたのが、甲賀に潜む六角義賢だった。定頼の時代から六角家は朝倉家と協調関係にあったし、朝倉義景も六角義賢のたっての願いであればということで武田と協調することを約束した。
武田信虎は京と甲賀を何度も往復し、六角義賢に頼んで何とか朝倉を説き伏せてくれと頭を下げていたという訳だ。
当時の信虎は既に八十歳。現代であっても京と甲賀を往復するのは大変だ。まして当時は鉄道や車はもちろん、まともな道すら整備されていない。それでも信虎は、可愛い我が子の為と老体に鞭打って何度も何度も甲賀に足を運んだ。
自分を追い出した息子に対し、涙ぐましいまでの献身を見せている。
こうした経緯を知れば、信虎の心境も違った側面が見えて来る。
追放された当初こそ信虎も怒っただろう。反抗期を拗らせた息子が、家出するどころか近臣の口車に乗って自分を追放してしまった。馬鹿息子ぶりにもほどがある。何を考えているのかと散々に罵ったはずだ。
だが、村上義清との戦いや上杉謙信との戦いを通じて、息子の評判を聞くたびにアンタは心の底では信玄を心配していたんじゃないのか。
一度裏切りによってすべてを得た息子は、その後の人生でも他人を裏切ることを常としていた。諏訪、村上、長尾、今川、徳川、織田、ありとあらゆる和議や同盟を破り、昨日の味方は今日の獲物という人生を生きていた。
諏訪や村上を裏切った所までは同情すべき点もある。そうしなければ武田は生きていくことが出来なかったんだからな。だが、その後はいくらでも道を変えることは出来たはずだ。内政に注力し、国を富ませることで食料を確保する道もあった。
だが、裏切りによって欲しい物を手に入れたことが成功体験となり、信玄は最後までその生き方を変えることはしなかった。
それじゃあ駄目だ。何とか人から信用されるような生き方をしろと信虎は何度も思っただろう。
だが、世間の全ての者が息子を見捨てても信虎だけは信玄を決して見捨てなかった。上洛する息子の為、何とか協力してやってくれと方々に頭を下げて下交渉を整えた。八十歳の老人が、五十歳を超えた息子の為に頭を下げて回る姿は、想像するだけで涙を誘う。
実を言うと、それだけ献身的に息子を支えた気持ちもわからなくはない。
人の親になったなら、それは当然の気持ちともいえる。誰だって父親になってしまえば、親馬鹿になってしまうもんだ。
俺だって義賢が困っていたら、他の何を犠牲にしてでも救ってやりたいと思うだろう。戦国時代の親子関係は冷酷な物だと言う者も居るが、それは一部の特殊な例を見ているだけだ。戦国時代と言えどもほとんどの父親は息子を愛していた。
敵に囲まれた我が子を助けるために絶望的な状況の中で出陣し、命がけで子を守ろうとした親もいる。可愛い息子を見捨てることが出来ずに、とうとう自分の身まで破滅させてしまった親もいる。
自分の子を可愛いと思う気持ちは、種としての人間の本能のようなものだ。それが父親という生き物だ。
「……あの馬鹿息子は、人としてやってはならぬ道に進もうとしております。某は父として、殴ってでも道を変えさせねばならぬと心に決めて参りました。
……ですが、それでも、太郎は某の可愛い息子なのです。死なせたくはございませぬ」
袴を鷲掴みにして肩を震わせながら、信虎が本音を吐露する。ずっとそれが言いたかったんだろうな。誰も彼もが晴信を殺して当主を奪還せよと言う。だが、本音の所ではアンタは晴信を死なせたくはないんだろう。
例え救いようのない馬鹿息子だとしても、それでもアンタにとっては可愛い我が子だものな。
「よくわかり申した。某とて人の親。陸奥守殿のお気持ちも分からなくはない。ともあれ、まずはゆるりと休まれよ」
「お心遣い、痛み入ります」
さて、西国の動きにばかり気を配っていたが、東国は東国でキナ臭くなってきた。最悪の場合は多少無理をしててでも尼子討伐軍を出すかとも思ったが、こうなった以上は東国の動きにも気を配らないと足元を掬われる。
やむを得ん。尼子には非公式なルートでの交渉を模索しよう。
0
あなたにおすすめの小説
神典日月神示 真実の物語
蔵屋
歴史・時代
私は二人の方々の神憑りについて、今から25年前にその真実を知りました。
この方たちのお名前は
大本開祖•出口なお(でぐちなお)、
神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)です。
この日月神示(ひつきしんじ)または日尽神示(ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)に「国常立尊(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物のことです。
昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされています。
その書物を纏めた書類です。
この書類は神国日本の未来の預言書なのだ。
私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。
殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。
本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。
日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。
そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。
なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。
縄文人の祝詞に「ひふみ祝詞(のりと)」という祝詞の歌があります。
日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。
この小説は真実の物語です。
「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」
どうぞ、お楽しみ下さい。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
この状況には、訳がある
兎田りん
ファンタジー
どうしてこんなことになったのか…
ファルムファス・メロディアスは頭を抱えていた。
居なくてもいい場所に、しなくてもいい装いをしている事の居心地の悪さといったら!
俺の関係ない所でやってくれ!
ファルムファスの握りしめた拳の行方はどこに
○更新状況○
2023/2/15投稿開始
毎週水曜20時頃次回投稿の予定
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お姉様優先な我が家は、このままでは破産です
編端みどり
恋愛
我が家では、なんでも姉が優先。 経費を全て公開しないといけない国で良かったわ。なんとか体裁を保てる予算をわたくしにも回して貰える。
だけどお姉様、どうしてそんな地雷男を選ぶんですか?! 結婚前から愛人ですって?!
愛人の予算もうちが出すのよ?! わかってる?! このままでは更にわたくしの予算は減ってしまうわ。そもそも愛人5人いる男と同居なんて無理!
姉の結婚までにこの家から逃げたい!
相談した親友にセッティングされた辺境伯とのお見合いは、理想の殿方との出会いだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる