江雲記―六角定頼に転生した舐めプ男の生涯―

藤瀬 慶久

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 ・天文十二年(1543年) 四月  山城国 京 近衛屋敷  足利菊幢丸


 ……ここにも居ない。

 猫丸がいなくなり、それを探しに行った千歳丸までいなくなった。
 どこまで探しに行っているのか。

 ……まさか、千歳丸の奴、屋敷の外まで探しに行ったのではないだろうな。
 伯父上(近衛稙家)からはくれぐれも屋敷を出てはならないと厳しく言われていたのに……。

 この蔵にも……居ないか。

 だけど変だな。門はもちろん木戸にも女房達が近くに居て、外に出ようとすると押し留められるはずだ。猫丸はともかく、千歳丸は外になんか出られないはず。これだけ探しても見つからないなんて。

 ……ん?ここは……隠し部屋?
 蔵の床下にこんなものが……まさか、千歳丸はここに入って行ったのか?

 床下に潜ると、何やら湿ったような土の匂いが鼻を突く。

「千歳丸! そこに居るのか!」

 返事は無い。私の声だけが真っ暗な闇に吸い込まれていく。
 ん……。風……。奥から吹いてきているのか。

 ……恐がりな千歳丸が一人でこの奥に行ったとは思えないな。やはりここには居ないだろう。

 ……でも、ここはどこかへ通じているのだろうか。
 風が吹いて来ていると言うことはどこかへ通じているのかもしれない。

 ちょっと行ってみようか。

 ……

 ……

 真っ暗で何も見えない。周りに感じるのも土の感触ばかりだ。やはり行き止まりなのかな。

 ……

 ……

 やはり行き止まりだ。戻ろう。

 ふと上に手を伸ばすと、土とは違う堅い感触が手に触る。
 これは……扉?

 力いっぱい押すと、少しづつ扉が上に開いて行く。
 眩しい……通路の奥は見知らぬ部屋に繋がっていた。つまり、これは隠し通路だったんだな。

 伯父上が万一の時の為に用意してあったものか。何とも用心深いものだ。
 だけど、万一の時は私と千歳丸が逃げ出す道になるかもしれない。一応どこに通じているのか見ておこうか。

 ……へえ。
 無人の町家だ。でも手入れはされている感じがある。いざと言う時は戦乱を避けてここの町家に避難するんだな。

 表はどこの通りに繋がっているのだろうか……ん?
 ふと目が会った山伏が慌ててこちらに近付いて来る。
 伯父上の手の者かな? 私がここに居ることに驚いたのだろうか。

 ……いや。

「おお、なんとご自身で脱出されましたか。御屋敷の周囲を見回りながら、いかようにしてお救い申し上げようかと思案していたところです」
「お主は……左衛門佐?(大館晴光)」
「いかにも。お迎えに参りましたぞ。菊幢丸様」
「左衛門佐は父上と共に河内へ参ったはず。お主がここに居るということは、父上も京に戻って来られたのか?」

 心が浮き立つ。父上が帰って来られたのか。
 どこだ? 父上はどこに……。

「公方様は……御父君は……六角に敗れ、自らお腹を召されました。ご立派なご最期でございました」

 ……!!!
 父上が、死んだ? そんな……

「某がお側にお仕えしながら、御父君を守れなんだことは痛恨の極み。ですが、我らは御父君より若様方のことを託されました。その為にこうして秘かに京へ舞い戻った次第にございます」

「父上が……父上は何と申されたのだ」

「御父君は、『余と同じ轍を踏まぬように生きよ』と若様にお言葉を遺されました。六角の傀儡となることを良しとせず、六角への恨みを忘れず、六角を倒すために生きよ、と申されたのです」

 父上が、そんなことを……。
 左衛門佐の頬に涙が伝う。左衛門佐も余程に辛い戦を切り抜けてきたのだな。そして、やはり六角は父上を殺したのか。
 伯父上が我らを屋敷から出そうとしなかったのも、いずれは我ら兄弟を六角に差し出して身の安泰を図る腹積もりだったのだな。

 ここに居ては、私も六角に殺される!

「迎えに来たと言ったな。千歳丸はお主らと共に居るのか?」
「……いえ、千歳丸様はご一緒ではありませなんだか?」
「いや、私も千歳丸を探していたのだ」

 困った。このまま近衛屋敷へ戻れば、二度と左衛門佐らと会うことは出来ぬかもしれぬ。父上が死んだとなれば、伯父上はすぐにでも私を六角へ引き渡そうとするはずだから……。

「やむを得ない。このまま京を離れよう。左衛門佐、供をしてくれ」
「千歳丸様はいかが致します」
「いずれ迎えに来る。今近衛屋敷に戻れば、千歳丸共々私も六角に引き渡されるかもしれない。そうなれば父上の……足利の血が絶えてしまう。今は何よりも私自身が京を脱出するべきだ」

 困惑していた左衛門佐の顔に強い光が籠る。
 そうだ。これより我らは父上の仇を討つため、六角を打倒するため、味方を募らねばならん。
 畿内の兵は使えない。父上を守ろうともせずに六角に降った者達だ。信用出来ぬ。

「では、恐れながらこちらにお召し替えを」
「分かった。どこか行く当てはあるか?」
「某は父の代より越後の長尾家の申次を務めて参りました。長尾家中には多少の知己もございますれば、まずは越後を目指し、長尾を味方に付けましょう」
「長尾か……。長尾信濃守(長尾為景)は主君の民部大輔(上杉房能)を下剋上で斃し、反抗する国人衆を力づくで鎮圧した梟雄と聞いたことがある。まことに我らと共に六角と戦ってくれるのか?」
「信濃守殿は二年前に亡くなっております。今の六郎殿(長尾晴景)は忠義者にて、良く国内を纏め、主家である上杉を補佐しております。必ずや若様の御力になってくれましょう」
「そうか」

 着替え終わると左衛門佐と同じ山伏の姿になった。
 主従で山伏に扮して北を目指すか……。まるで在りし日の義経・弁慶主従だな。だが、我らは北の地から再び畿内へ戻って来る。

 必ず……。

「まずは、どうする?」
「ハッ! まずは海老名・進士両名と合流し、小浜へと出ましょう。しばらく淀城に留まっていた六角定頼が間もなく京へ戻るという噂なれば、ぐずぐずしていると京洛中が六角の兵で満ちてしまうやもしれません」

 ……千歳丸。許せよ。
 ここで兄弟共に討たれては、父上の無念を晴らすことが出来なくなる。それに、幼いお前だけならば六角も強いて首を獲ろうとはするまい。私が生きている以上、お前の首を獲ることに意味は無いはずだ。
 だから……必ず迎えに来る。それまで、待っていろ。

「よし。参るぞ」
「ハッ!」



 ・天文十二年(1543年)  四月  山城国 京 下京  朝倉長夜叉


 入口の戸をガタガタと鳴らしながら右兵衛(朝倉景隆)が戻って来た。
 仮住まいとはいえ、相変わらず建付けの悪い家だな。

「只今戻りました」
「うむ。ご苦労だった。白湯を用意したぞ」
「おお、これは。長夜叉様手ずから白湯を沸かして頂くとは勿体ない」
「何、二人だけの住まいなのだ。儂がやらねば誰もやるまい」

 外を歩き回って疲れたのであろう、恐縮しながらも右兵衛が美味そうに喉を鳴らして白湯を飲む。一息に白湯を飲み干すと、茶碗を置いて一つため息を吐く。

「かようなことに相成り、申し訳もございません」
「もうそのことは言うなと何度も申しただろう。それに、儂の心は高屋城に居た頃よりもよほどに晴々としている。誰にもはばかることなく外を歩き、市場では珍しい文物を見て回れる。自由とは、これほど楽しいものだったかと日々実感している」
「……」
「だから、そう辛気臭い顔をするな。儂はあの時、高屋城を脱出したことを後悔してはおらん。むしろあのまま高屋城に居たならば、今頃はもっと辛い思いをしておったかもしれんのだ」
「……左様ですな」

 まったく、右兵衛ももう少し開き直ってもらいたいものだ。口を開けば『朝倉家の当主にこのような暮らしをさせて』としみったれたことを言う。
 儂はむしろ今の暮らしの方がよほどに楽しい。

「ところで、首尾の方は?」
「なかなか……やはり素性の知れぬ者が仕官の口を探すのは容易ではありません。まさか長夜叉様に足軽の真似事をさせるわけにも参りませぬし……」
「評判はすこぶる良いのだがなぁ。宗哲のおかげで朝倉の武勇は日ノ本一と京洛中で評判だ。かの六角右大将(六角定頼)の心胆を寒からしめた名将と誰もが噂し合っている」
「その噂は某も耳に致しました。さすがは宗哲殿ですな。単騎で本陣へ斬り込み、右大将に一太刀浴びせるなどと余人に出来ることではありません」

 宗哲の話をするときだけは嬉しそうな顔をする。
 だが、その宗哲の活躍故に我らは『朝倉』を名乗って仕官の道を探すことが出来なくなった。まさかこの京で六角家に最期まで抵抗した朝倉家の者と堂々と名乗るわけにはいかんからなぁ。

「まあ、右兵衛も衣服を着替えるといい。メシにしよう」
「い、いや、さすがに夕餉の支度は某が」
「もうほとんど出来ている。後は少し火を入れて温め直すだけだ」

 益々恐縮した顔になる。いい加減そのしみったれた顔を止めろというのに。

 程なくして右兵衛も小袖に着替え、二人で膳を囲む。
 食事と言っても粥と僅かな漬物だけだ。榎並城を出る時に宗哲が持たせてくれた銭はまだ残っているが、無駄遣いをするわけにはいかん。

 食事が終わり、二人分の膳を下げた右兵衛が儂の前に戻って来て居住まいを改める。
 何か話したいことがあるのか。

「長夜叉様。一つ申し上げたき儀がございます」
「そう改まらなくても良い。気軽に申せ」
「……北へ、参りませぬか?」
「北へ?」
「左様。関東では両上杉と北条の間で戦が続いております。また、奥羽では陸奥守護の伊達左京大夫(伊達稙宗)が勢力を拡大しておりますが、近頃では我が子を越後守護にせんと画策し、それを嫡男の次郎(伊達晴宗)が押し留めんとして争いが起こっているとの由」
「父子で相争うか。まさに乱世だな」
「左様ですな」

 ふむ……。
 畿内にはもはや六角とまともに対抗できる勢力は無い。六角に臣従することを厭うているわけでは無いが、さりとて宗哲や教興寺で散った者達の無念を思えば、軽々に六角に降ることも気が咎める。なにしろ宗哲が壮絶な討死を遂げてからまだ一月も経っていない。
 だが、このまま仕官が叶わねば、いずれは我らも野垂れ死にするしかなくなる。銭の蓄えも無限にあるわけでは無いしな。

 関東や奥羽ならば六角に憚ることなく朝倉を名乗って仕官先を探すことも出来る、か。

「よし。このまま京に居ても埒が明かぬのだろう。お主の言うように北へ向かってみるか」
「お聞き届けいただき、ありがとうございます」
「何、これからも頼りにしている」

 右兵衛がまた嬉しそうな顔をする。
 まあ、戦乱の続く関東ならばむしろ朝倉の名は有利に働くかもしれん。京でこれだけ評判になっているということは、朝倉の武名はいずれ関東や奥羽へも届くだろうしな。
 兵を雇い、いずこかの陣を借りて武功を挙げることも不可能ではないだろう。

「だが、一つだけ」
「何なりと」
「道は東山道を通り、観音寺城下で宿を求めよう」
「観音寺城下で……」

 右兵衛の顔が曇る。観音寺城はまさに六角の本拠地だ。右兵衛が心配するのも無理はない。
 だが……。

「見てみたいのだ。観音寺城下は六角定頼が一代で築き上げた町だと聞いた。その賑わいは京にも引けを取らぬ、ともな。
 それほどの町ならば、一度はこの目で見ておきたい」

 しばらく思案顔だった右兵衛だが、顔を上げると力強く頷いた。

「畏まりました。では、まずは観音寺楽市を目指しましょう」

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