江雲記―六角定頼に転生した舐めプ男の生涯―

藤瀬 慶久

文字の大きさ
177 / 215

鎮守府大将軍

しおりを挟む
 
 ・貞吉二年(1544年) 三月  山城国 京 相国寺  六角定頼


 廊下からゆっくりとした衣擦れの音が聞こえる。
 相国寺の広間には進藤、浅見、京極、織田信広などいわゆる六角家の文官層と山科言継、織田頼信、近衛前久などゆかりの深い公家衆が居並ぶ。
 俺は下座の筆頭の位置に座っていて、上座は空席となっている。間もなく将軍宣下の辞令を携えた甘露寺伊長が上座に座るはずだ。

 本当は賢頼や蒲生、海北などの武官や朽木、三好、斎藤などの同盟者も呼びたかったんだが、まだまだ各地の争乱を収めたわけじゃない。いや、むしろここからが本番だ。
 今この時に各地の将を呼び戻すわけにはいかない。

 本当は六月に予定していた将軍宣下だが、三か月前倒しにしたのは理由がある。
 賢頼の播磨平定を始め、朽木の丹波侵攻や斎藤の信濃侵攻にいずれも手詰まり感が出始めている。特に朽木は想定外に苦戦している。

 一色を弓木城に追い詰めた朽木は、丹波北部の平定に乗り出した。ここが味方陣営になれば賢頼の播磨制圧にも弾みがつくんだが、いかんせん黒井城攻めに苦戦している。
 朽木も今や若狭・丹後二か国を抑える太守だ。まさか氷上郡一郡程度に苦戦するとは思っていなかったが、調べさせて納得した。
 黒井城を治める荻野秋清は、氷上郡に威を張る赤井家清の弟を養子に迎えている。その弟というのが、荻野直正。恐らく『丹波の赤鬼』こと赤井直正のことだろう。

 つまり、朽木が意気揚々と攻め込んだはいいが、赤井家清と赤井直正によるゲリラ戦に苦しめられているというわけだ。
 相手が赤井直正だと最初から知っていれば俺だってやり方を考えただろうが、正直荻野がそこまでの強敵になるとは思ってもみなかった。

 厄介なことに、赤井・荻野の奮戦に勇気を得たのか間もなく膝を屈すると思われた波多野も三好勢に対して籠城戦の構えを見せつつある。

 こうなると俺ものんびりはしていられない。出来るだけ早めに六角や同盟軍が各地を制圧する名分を得る必要がある。
 いくら大義名分を握っているとしても最終的には実力を持って制圧するしかないんだが、それでも『鎮守府大将軍』という権威があれば多少は各方面の調略もやりやすくなるだろう。

「勅使、権大納言様の御成りでございます」

 次男の大原頼保の甲高い声が響く。
 続いて甘露寺伊長が奥から現れて上座に座る。甘露寺の官位は権大納言だが、位階は従一位で従二位の俺より上位になる。加えて今回は帝の代理として下向しているから、上座に座るのが正当な席次だ。

「源朝臣定頼、面を上げよ」
「ハッ!」

 俺が顔を上げると、甘露寺が辞令を取り出して朗々と読み上げ始めた。

「内大臣源朝臣定頼
 右中弁藤原朝臣頼房(葉室頼房)伝へのべ
 権大納言兼参議藤原朝臣伊長のべ
 みことのりうけたまわるに、件の人宜しく鎮守府大将軍に為すてへり
 貞吉二年三月廿日はつか(二十日) 尾張権守兼左大史小槻宿禰伊治(大宮伊治)うけたまわる」

「畏まって、拝し奉りまする」

 俺が拝礼した後、甘露寺が一つ頷いて辞令書を手渡した。
 と同時に、進藤の野太い声が響く。

「鎮守府大将軍への任官、おめでとうございまする」

 受け取った辞令書を進藤に回し、もう一度甘露寺に拝礼する。
 それを見届けた後、甘露寺が入って来た時と同じように控室へと下がって行った。

 儀式ごとは疲れるが、ともあれこれで鎮守府大将軍と源氏の長者への補任を受けられた。
 俺が新政権を作ると決意してから既に十年余りが経っている。思えば色々あった……。
 だが、これで一つの節目を迎えられただろう。

 まあ、新政権が発足したとはいえ、その領域は畿内近国のみの脆弱な政権基盤だ。これから各地の勢力を政権下に収めて行かねばならん。
 史実の徳川家康のように、後は息子に譲って終わりという訳にはいかない。まだまだ安穏とはしていられないな。



 ・貞吉二年(1544年) 三月  山城国 京 六角屋敷  六角定頼


「改めまして、鎮守府大将軍への任官おめでとうございます」
「ああ、ありがとう」

 補任の儀式や祝宴も終わり、上洛した文官達もそれぞれの任地へと戻って行った。
 大原頼保は織田信広の案内でそのまま清州城に向かう予定だ。本当ならば今月の頭には赴任している予定だったから、およそ一か月後ろに倒れた形だな。
 まあ、今の尾張ならば問題は無いだろう。

「さて、どこから手を付けますかな」

 室内には進藤・三井・伴庄衛門・池田高雄が顔を揃えている。池田高雄は息子に家督を譲って隠居していたが、改めて俺の側近として再度召し出した。
 何よりも尾張や東海方面の実情を肌で知っているのがデカい。全国政権を作るには得難い人材だ。それに、若い頃は俺の副将格を務めていたから貫禄も充分だしな。
 そして、意外な男がもう一人。

「まずは、公方様直下の管領や探題、並びに政所や侍所を整備するべきかと存じます」

 伊勢兵庫頭貞良が重々しく発言する。
 足利義晴の執事として幕政を取り仕切った伊勢貞孝は、義晴横死の報せと共に腹を切った。どこまで行っても伊勢貞孝は足利幕府の政所執事だったということだ。

 そして、息子の貞良が父の首と共に京都奉行所に出頭した。
 貞良は父から六角に仕えるよう言い含められていたらしい。俺としてもこれ以上無益に人を死なせたくはない。当面の間は京都奉行所の三井高好の配下として行政の任に当たらせていた。
 だが、今回新たな政権を作る上で旧政権の政所体制を知悉している伊勢家の知恵は助けになる。
 六角生え抜きの行政官と比べても早い出世だが、政権参謀の一人として登用することにした。

「管領に探題か。室町体制を踏襲するというわけだな」
「いかにも」

 伊勢貞良が頷く。
 まあ、伊勢家の者としては当然の発想だ。だが、それではいつまで経っても戦乱は安定しない。

「言いたいことは分かるが、その前に俺は今までの政の仕組みを大きく変えようと思う」
「と、申されますと?」
「まずは、鎮守府という言葉の意味を変える」

 一同が不思議な顔をする。まあ、いきなりそんなことを言っても訳がわからんか。
 一つ咳ばらいをして大きな日本地図を取り出す。
 もちろん、後世の精密な地図とは比べ物にならんほどざっくりとしたものだが……。

「今までの鎮守府とは奥州を統括する行政府の意味だった。だが、一つ奥州のみにあらず、日ノ本全てを統括する行政府として整備する。
 まずは、日ノ本を大きく十個の括りに分ける。九州・四国・中国・近畿・北越・甲信・東海・関東・奥州・羽州……」

 現代風に言えば道州制のような広域行政体だ。
 一国という単位の上に、各鎮守府長官を任命する。任命者は無論、鎮守府を統括する鎮守府大将軍だ。鎮守府大将軍は、同時に近畿鎮守府の長官も兼ねる形とする。

「あ、いや。しかし、それでは探題が乱立することになりませんか?」

 三井から当然の疑問が出る。
 もちろん、武士が現行の武士のままであればその権勢は大きくなり、反対に鎮守府大将軍の勢威は室町将軍よりも低下せざるを得ない。

「それ故に、各鎮守府長官は私的な軍を持つことを禁じる。各地の治安維持は鎮台軍を置き、鎮台侍大将がその権を代行する。
 無論、鎮台軍への指揮権は鎮守府大将軍の専権事項とする」

 これが六角政権の最大の目玉だ。
 幕末までの大名家は、軍事組織であると同時に行政組織でもあり、かつ司法組織でもあった。
 知行地内の司法・立法・行政・軍事の全権を委任されていたということだ。

 だが、俺の思想はその権を分ける。不完全ながら三権分立の形を目指してゆく。
 鎮守府長官はあくまでも行政・司法を司り、立法は評定衆が、軍事は鎮守府大将軍が司る。
 軍事組織に関しては、現在の旗本衆の組織をスライドさせる形で配置して行けばいいだろう。立法に関しては現在の評定衆による六角氏式目の評定を全国的な立法組織として整備する。
 この形ならば、既存の大勢力の当主をそのまま鎮守府長官や評定衆に据えることで面目を保つことも出来る。

 大勢力が危険なのは、それが軍事・警察権を併せ持つからだ。いかに大勢力とはいえ、司法・行政にその権力を限定すれば反乱も防ぎやすい。
 怪しい動きをする外様には鎮台軍の立ち入り検査などを実施すればいい。軍事権が無ければ、少なくとも政権に対する反乱を起こすことはかなり困難になるだろう。

 ただし、これは目玉であると同時にかなりの困難を伴う事業だ。
 この政権の目的は『武士』という存在の再定義に他ならない。『武士』から『武』を奪おうというのだから、反発は当然覚悟しなければならん。
 特に斎藤・朽木・三好らは、六角に味方した挙句に現在持っている軍事権か所領のどちらかを剥奪されることになる。まあ、一筋縄ではいかんだろう。

 もっとも、こんな大事業は俺一代で為し得るとも思えん。子や孫の代までかかってようやくと言った所だ。
 俺としても、現在の情勢でいきなりこんな制度を打ち出しても失敗することは分かっている。

 しかし、今からでも青写真を引いておく価値はある。
 天下統一が為った時、次に何を目指すべきなのかを明確にしておく。間違っても唐入りなどと言う馬鹿げた方向に進ませないために……。
 これが、俺が子供達に遺してやれる精一杯の物だ。

 俺の長い話が終わった後、一座には沈黙が流れた。
 銘々が己の頭で今の話をかみ砕いているのだろう。

「今すぐにその体制づくりに取り掛かるというわけじゃない。だが、俺が目指すところはそこだと知っておいてもらいたい」
「……これは、どうやら途方もないお話になって参りましたな」

 庄衛門がかぶりを振りながらため息を吐く。

「言っただろう。まだまだ隠居などさせぬと。会合衆の果たす役割も今まで以上に大きくなるぞ」
「分かっております。ゆくゆくは、日ノ本全てに伝手を作らせようと言うことでございましょう?」
「それだけではない。日ノ本全ての銭の管理もせねばならん。九州鎮守府と関東鎮守府の物の値も出来るだけ揃えてゆかねばならんのだからな」

 ま、考えてみれば途方もない話だよな。
 近世の連邦国家群としての日本を飛び越え、国家としての日本国を目指そうというのだから。

「差し当って、当面は現状の代官衆と旗本衆の仕組みのまま行く。各地の大名・領主層には六角定頼が朝廷から付託され、鎮守府大将軍として武家を束ねると書状を出せ」
「ハッ!」

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

コンバット

サクラ近衛将監
ファンタジー
 藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。  ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。  忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。  担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。  その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。  その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。  かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。  この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。  しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。  この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。  一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。

 神典日月神示 真実の物語

蔵屋
歴史・時代
 私は二人の方々の神憑りについて、今から25年前にその真実を知りました。 この方たちのお名前は 大本開祖•出口なお(でぐちなお)、 神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)です。  この日月神示(ひつきしんじ)または日尽神示(ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)に「国常立尊(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物のことです。  昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされています。 その書物を纏めた書類です。  この書類は神国日本の未来の預言書なのだ。 私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。  日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。 殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。 本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。 日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。 そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。 なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。 縄文人の祝詞に「ひふみ祝詞(のりと)」という祝詞の歌があります。 日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。 この小説は真実の物語です。 「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」 どうぞ、お楽しみ下さい。 『神知りて 人の幸せ 祈るのみ 神の伝えし 愛善の道』

不死身のボッカ

暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。 小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。 逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。 割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。 ※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。 ※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。 ※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。 ※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。

この状況には、訳がある

兎田りん
ファンタジー
 どうしてこんなことになったのか…    ファルムファス・メロディアスは頭を抱えていた。  居なくてもいい場所に、しなくてもいい装いをしている事の居心地の悪さといったら!  俺の関係ない所でやってくれ!  ファルムファスの握りしめた拳の行方はどこに ○更新状況○ 2023/2/15投稿開始 毎週水曜20時頃次回投稿の予定

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お姉様優先な我が家は、このままでは破産です

編端みどり
恋愛
我が家では、なんでも姉が優先。 経費を全て公開しないといけない国で良かったわ。なんとか体裁を保てる予算をわたくしにも回して貰える。 だけどお姉様、どうしてそんな地雷男を選ぶんですか?! 結婚前から愛人ですって?!  愛人の予算もうちが出すのよ?! わかってる?! このままでは更にわたくしの予算は減ってしまうわ。そもそも愛人5人いる男と同居なんて無理! 姉の結婚までにこの家から逃げたい! 相談した親友にセッティングされた辺境伯とのお見合いは、理想の殿方との出会いだった。

処理中です...