ミリしらな乙女ゲームに転生しました。

猫宮乾

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【二十六】結婚と初夜と翌朝

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 こうして、結婚式当日が訪れた。この王国の結婚式は、嫁ぐ先の家で行われる。私は前日からエルディアス侯爵家に泊りがけで準備をした。エルディアス侯爵家の使用人達やメアリ様に手伝ってもらいながら、朝も早く起きてウェディングドレスに着替えた。

 白いドレスを身に纏い、大広間にて、グレイルと並んで立つ。大勢の招待客に言祝がれながら、教会から招いた聖職者の前で愛の言葉で誓いあい、指輪の交換を行った。

 忙しいという感覚の方が大きくて、緊張もあったが、その場にいる事に必死になってしまった。しかしそんな私の隣で、グレイルが気遣うように声をかけてくれたので、一人ではないと思うと頑張る事が出来た。

 結婚式の全てが終わったのは夜の八時を回った頃の事で、疲れきっていたが、その後私は入浴してから初夜に備える事になった。結婚式の夜、同じ寝台に入るまでが儀礼らしい。

 今日から私とグレイルの寝室は、一緒になる。
 用意されていた南館の寝室は、テーブルと長椅子のセットもあるが、大半が巨大な寝台で埋められている。二人で寝転がるには大きすぎるほどだ。ちなみにこの国では、子供が生まれた場合は、幼少時から別室で乳母が育てるそうで、両親と同じ寝台で眠る事は無い。

 寝室の他に、グレイルの書斎や私室、私個人の私室も用意されているが、そちらにも寝台は無い。基本的に、夫婦は二人で眠るそうで、一人で寝たい場合は臨時で客間の寝台を用いると聞いた。

 私はグレイルより先に寝室に来たのだが、結婚式の疲れがあって、長椅子に座ったままでうとうとしてしまったらしい。

「ん……」

 目を開けたのは、何かが髪に触れる気配に気づいた時だ。いつか、生徒会室でもこんな事があったなと感じつつ視線を向けると、グレイルが私の肩に柔らかな薄手の毛布をかけてくれていた。

「起こしてしまったな」
「ううん。ごめんなさい、私こそ眠ってしまって」
「目が覚めたのなら、寝台 に移動した方が良い。あちらで休もう」

 グレイルはそう言うと、そっと私の頬に触れた。頷いて私が立ち上がると、グレイルが私を抱き寄せ、寝台へと促してくれた。そして寝台へと横になると、グレイルが私を腕枕した。

「今日は疲れただろう?」
「うん」
「――眠ろう」
「でも、今夜は初夜なのに……」
「無理をさせたくない。それに、今日からはいつでも一緒に眠れるんだ。焦る必要は無いだろう」

 グレイルが優しく私の髪を撫でた。すると眠気が再びこみあげてきて、私はそのまま眠ってしまったのだった。


 ――翌朝。
 私は早朝に目が覚めた。ハッとして、睡魔のままに眠ってしまった事を想起し、合わってグレイルを見ると、グレイルもまた薄っすらと目を開けた。

「ご、ごめんなさい、起こしてしまって」
「いや、平気だ。先程一度目が覚めて、微睡んでいただけなんだ。それに今日は休みだから、ゆっくりできる」

 グレイルが微笑し、私の頬に口付けた。私は赤面しつつ頷いた。

「毎朝俺の腕の中にリリアがいる生活というのは、最高に幸福だな」
「……」
「疲れは取れたか?」
「……はい」
「リリアが欲しい」

 グレイルの声のトーンが少し変わった。真剣に聞こえたので、私はビクリとしてしまう。機能はうっかり眠ってしまったわけだが……今度こそ体を重ねるのだろうと直感した。小さく私が頷くと、グレイルが掠め取るように私の唇を奪った。

 咄嗟に目を閉じた私に対し、グレイルがより深いキスをする。舌をからめとられ、何度も濃厚な口づけを交わした。そのままグレイルが、私にのしかかってきた。服を開けられた私は、グレイルを見上げながら、落ち着こうと唾液を嚥下する。

 既にグレイルの指先の感触にも体温にも慣れている私の体は、すぐに反応を見せ始めた。右の乳頭を舌先で転がされつつ、左手では太股を持ち上げられている。それからすぐ、濡れ始めた私の秘所へとグレイルの中指が差し込まれた。

「ぁ、ァ……あ、ッ」

 暫く指で解された後、私はグレイルを見て目を潤ませた。もっと奥まで欲しいと、浅く指を抜き差しされて考えてしまう。だが、いつもは指を増やしてもう少し奥を刺激されたら終わる――わけだが、結婚した今、もうその限りではない。私はグレイルを求めている。

「グレイル……ん、ぅ……」
「挿れるぞ。辛かったら言ってくれ」

 下衣をおろし、グレイルが陰茎を私の秘所へとあてがった。香油を陰茎に垂らしているのが見えた。そしてグレイルは、それからすぐグッと陰茎の先端を私に挿入した。

「ぁあ!」

 指とは全然違う太さと熱に、私は目を見開いた。しかし約一年かけて指で解されてきた私の秘所は、痛みを訴える事はしない。ゆっくりと、だが、容赦なくグレイルの先端が入り込んでくる。

「ん、っ……ぁァ……あア……」

 押し広げられる感覚が齎す切ない快楽が、私の体を絡めとっていく。そのままグレイルの陰茎がどんどん進んできて、私は必死で息をした。

「全部挿いった」
「っ、ぁ……」

 根元まで挿いりきった時、グレイルが少し荒く吐息した。私の中は満杯で、あれほど指で解されてきたはずなのに、露骨にグレイルの陰茎の形を覚えさせられた。

「動くぞ」

 グレイルが軽く腰を揺さぶると、それだけで私の全身が熱くなる。次第にグレイルの動きが早くなり、そして抽挿が始まった。私の奥を貫いてはギリギリまで引き抜き、そうしてまた深く貫いてより深い場所をグレイルが穿つ。香油と愛液の立てる水音がする。

「ぁ、ぁァ……ああ!」

 思わず私は、グレイルの背中に手をまわした。するとグレイルがどこか獰猛な眼をしながら唇の端を持ち上げて、より動きを速めた。グレイルの陰茎が私の感じる奥深い場所を、グッと貫いた瞬間、私は堪えきれずにより大きな嬌声を零した。

「あ、あ、も、もう――んン……っ! ぁア!」
「出すぞ」
「ん、ぅ――!」

 グレイルが一際激しく私を貫いた瞬間、私もまた絶頂に達した。内部に放たれた白液の感覚を知りながら、私は必死で息をしてから、寝台にぐったりと沈みこんだ。すると私から陰茎を引き抜いたグレイルが、隣に寝転んで、私の目元の涙を指で拭った。

「大丈夫か?」
「……はい」
「俺は、全然足りない」
「!」
「今日は二人にしてくれと伝えてある。もっともっとリリアが欲しい」

 この日、私とグレイルは何度も何度も交わった。
 比較対象を知らないからグレイルが巨根なのか私には分からない。確かに大きいとは思うが。ただそれ以上に、絶倫だというのを思い知らされる事になった。散々快楽を刻み込まれた私の体は、夕方には力が入らなくなっていたが、グレイルと一つになれたのが本当に幸せだったから、決して嫌だとは思わなかった。それに……小さい頃から鍛えていて良かったと私は思った。きっと私がただの侯爵令嬢だったならば、夕方には気絶していたんじゃないかと思う。これからも、体力維持を頑張ろうと思った結婚初日となったのだった。


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